甲府がガ大阪を破る

　甲府は、J1でもっとも財政規模が小さいのに健闘しているので関心をもっている。しかしトップのガ大阪相手ではかなわないだろうと思って、テレビで見るかどうか迷いながらつけてしまった。甲府が先制点を取ったので、わずかに期待しながら見た。
　結果は３－２で甲府が勝った。ホームのサポーターの後押しも力になっただろうが、なかなか見ごたえあるおもしろいサッカーだった。
　ジーズン前は、J１を維持するのは難しいだろうと思っていたが、この分だと大丈夫だろう。後９試合であるが、勝ち点３１で１２位である。大木監督のチーム作りはたいしたものだ。
　J２時代は３０００人を集めるのも困難な時もあったが、昨日の試合は１５４６２人と、信じられないような観客動員である。地方都市のホームタウンのため大企業のメィンスポンサーがないので、地域に根づいた自営業にも応援を求める独自な取り組みをしている。たとえばクリーニング屋さんに、ユニホームを無料で提供といったことなどである。
　私の家族の甲府に住んでいる知り合いから、試合後FAXが届いた。恥ずかしい負け方はしてほしくないと思っていたが、勝ってしまった、と。近くのスーパーがポイント５倍で、駅ビルが２倍なので買い物に行くとのことである。サッカーに関心がない人でも、試合結果に関心がゆく。地域の暮らしに根づきみんなに支えられるのは、ホームタウンであればこそである。