コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

猛暑を避けて富士山へ

2022-06-30 18:07:34 | 日記

雨の心配をしていたら早くも梅雨が明けて猛暑になってしまった。 (◎_◎;)

房総や奥久慈などの低山は熱中症のリスクが高いので、行く所は一択。
なるなるさんを誘って迷うことなく富士山へ。








厳冬期の冬山や猛暑の低山探索では到着1時間前にエアコンのスイッチを
切って外との気温差を少なくして外気に順応できるようにしていますが
今日の富士山麓は窓を開けて走っていると心地よい風が入り快適そのものでした。

こんな猛暑が続くようなら、毎週富士山探索にしようかと思ってしまいます。
森の中へ入るとハコネランが咲き、フガクスズムシソウも見頃に
なり初めていました。


















富士山にもシテンクモキリが咲くようなので
探して見ることにします。

今まで森の奥深く歩いていますが葉ッパすら見ていません。
ネットの写真を見ると草むらの中に咲いているような感じに見えますが
そもそも食害で草むらなんて滅多にありませんです。

ただクモキリソウは、駐車場の脇とか空地の外れ、道路の路肩・・・・・
そんな場所で見かけることがありました。
きっと同じような場所で標高を上げたり下げたりして探せば
見つかるのではないかと探し歩いていたら・・・・・

・・・・・・やっぱり居ました。


















先週、奥久慈の山で綺麗なクモキリソウを見ましたが
初めて見るこのシテンクモキリはまた別物の印象がします。
運良く出会えましたが、ネットでは花が満開の写真も
ありましたので、もう少し標高が低い場所にも自生しているようです。


以前標高が高い場所を探索していた時、コハクランの株を何株か
見つけたので探索しながら行ってみることにします。

途中で出会ったマルバダケブキの大群落。








この標高で出会うフガクスズムシソウはまだ蕾です。









標高を上げていくと、コフタバランやジンヨウイチヤクソウの
葉を見るようになってきました。









イチヨウランもいました。
葉は時々見ますが、花は少ない感じです。









コハクランは・・・・・

まだ蕾の株が多かったのですが、一番下の蕾が開花した株もいました。














富士山のミスズランもきっとこのあたりの標高にいるだろうと
思うので、コハクランの周辺を二人で手分けして探してみることに・・・・・・
見つけづらい花ですが快適な気温ですので、二人でノンビリと
探していけば案外見つだろうと思っていたら
しゃがみ込んで探している、なるなるさんが ココにいる! と・・・・












老眼の進む私には、ぜんぜん見えませんです。















指をさされて、ようやく見えてきた。











時間を掛ければ見つかるのでは・・・・と思っていましたが
このサイズですと、私一人で探すのは無理だったかもしれません。

葉をよく見て目に焼き付け、葉ッパを探すことに・・・・・







似たような葉はありますが、これは違いますね。


これは!









この感じ・・・ミスズランだと思います。

葉ッパを探している間に、なるなるさんが花を付けた株も
見つけてくれました。















針の潜望鏡のように、これくらいツンと
苔の海から出ていれば私にも見つけられそうです。


今日の富士山、上は快晴で下の方はガスでヒンヤリしている天気でした。

まだ交通規制前ですので、ノンビリ夜に山頂を目指すのも良さそうです。
勢力の強い高気圧に覆われているので、満点の星を眺めながら
静かに登れると思います。

日中に強い日射しを受けて登るよりもナイトクライムは快適です。

・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

R4年、富士山の交通規制

富士スカイラインが7月9日~9月10日です。

あざみラインが7月15~8月31日

あざみラインは登山客が減った影響で麓の駐車場料金を無料にするそうです。
少し行程は長いですが、どの標高からでも御来光が見えるし、無駄な駐車料金も
ないので今年はお勧めなのかもしれません。


6月28日


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夏至の日 ~ キンセイラン

2022-06-23 20:15:39 | 日記
ウチョウランを見て下山したら、もう14時半を過ぎていました。
汗で濡れた衣類を着替え終わり、後は日帰り温泉にでも立ち寄ってから
ノンビリ帰っても良いのですが、今日は夏至・・・・・日没は19時。

来週また行ける保証もないし、後で後悔もしそうだし・・・・
まだ4時間少々歩ける余力が何とか残っていたので
キンセイランの咲く山へ行くことにしました。







着替えたシャツが再び汗にぬれて到着しました。
何ヶ所か自生地がありますが、最初に出会う尾根沿いの自生地は
今年も花を咲かせていませんでした。










どの株も花芽は何本も付けていますが
途中で枯れてしまった状態です。ナツエビネなどにも同じことがよくあります。
春に咲くエビネには見られない現象ですが、夏に咲くエビネの仲間には
温暖化による害虫の影響なのか時々みられます。

何とか少しだけ花を咲かしている株も見られました。









途中からは弱々しいけど花を咲かせている株を
見られるようになってきました。枝打ちをした場所もあり
枝や葉で埋まっていたりしていて、枝を避けて花芽を伸ばしている
株も多く、覆いかぶさった太い枝は取り除いておきます。




















綺麗に咲いている株はいないかと周辺を歩いてみますが
今年は花芽も付けていない株が多い気がします。

ただ無造作に歩いていると踏みつけてしまうほど株が密生している
場所もあって、こんなに多く自生していたのかと改めてわかりました。










紛らわしいタガネソウと一緒です。
こうして見てみると色の違いがよくわかります。










クモキリソウも多くみかけますが
こちらはとても勢いが良く、花も多く付けています。














別の尾根の斜面で、ようやく見栄えする株に出会えました。

















どこか遠くから音楽が聞こえてきたので時計を見ると18時
周辺も薄暗くなり花も見づらくなってきたので帰ることにします。
今年はどうも裏年なのか、気候の影響なのかは分りませんが来年に期待したいです。







6月21日



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ウチョウラン

2022-06-23 05:18:33 | 日記
ウチョウランの花が咲きはじめる頃ですので
蒸し暑い中、奥久慈の山を歩いてきました。

岩場の稜線にはキリンソウやイブキジャコウソウが咲いています。















今日歩いた山はウチョウランが多く
小さな株でしたが、岩場近くの斜面、草付き、など
目線で見られる所に結構咲いていました。






















・・・・丁度咲き初めた様子です。

双眼鏡で切り立った岩場を見ていくと多くの株が着生しています。










望遠で引っ張ってくるには遠いので
何とかギリギリまで近づいて腹ばいになったり
枝を掴んで回り込んで見たりして撮影してみました。









・・・・最後の一歩は匍匐前進で

高度感タップリです。








岩場の淵から見ると、近い場所にも点々と自生しています。














回り込んで横から見てみると
岩松の隙間などにも点々と小さな株が見えてきました。























さすがに今の時代、険しく長い道のりを
重い道具を持って、ザイルで体を確保しながら
貴重な花を持ち去る人もいなくなったのでしょう。
簡単には近づけない岩場には、何株も群生している景色を
所々で見ることができます。















この山域の岩場周辺は、全体に乾燥気味で
マメヅタランやヒナランは見る事ができませんでした。


初めて奥久慈の山を探索してから、目標として決めていた山域を
今回で取りあえず全て歩き回ることができました。
もちろん、まだバリエーションルートは何ヶ所か残っていますが
何となく、それぞれの花が好む場所や分布域が分かってきました。
今回見られなかったヒナランは、また次の機会にでも探してみようと
思います。






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トケンラン

2022-06-22 14:29:01 | 日記

・・・・・前回のつづきになります。

周辺の森を歩くとトケンランが咲いている
のが見えてきました。








歩いていると枯れ葉に紛れて見つけづらいですが
目線を下げて見回すと点々と見えてみます。














コケイランは時々出会うことがありますが
トケンランは稀で、随分前に一度出会ったきりです。








根本に葉がない株が多く、あってもオロボロ状態でした。
株の周辺にはヒトツボクロのような葉が点々とありますが
どうやらトケンランの葉のようです。





















よく見ると趣きがあって見飽きることがないです。







食害が酷いので、着生ラン以外はあまり花を期待していませんでしたが
とりあえずは、まず歩いて見るもんだなと思いました。
まだあまり土地勘がない山域ですが、場所を変えて
また歩いてみようと思います。








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クモイジガバチ

2022-06-15 16:52:01 | 日記
今日は着生ランを探そうと北関東方面へ。
天気は曇りの予報ですが、山頂を目指す山歩きではないので
霧が立ち込めて視界が悪くならなければ大丈夫かと思います。

ネットを見ていて何となく場所は特定できていましたが
他を優先していたので、ここもなかなか行く事が
できなかった山域です。

早朝に着くと霧雨が少し降ってきたりして生憎の天気でしたが
幸い視界が曇るような感じではないので良かったです。
富士山麓のような広大な場所を探すわけでないので
まずは周辺の苔むした樹々を見上げながらノンビリ探してみます。














ミズナラ、トチノキ・・・・ブナの樹も混じる
とても苔むした良い雰囲気の森です。
これなら着生ランもいるでしょう。

着生ランは探し慣れていますが、立ち止まって双眼鏡で
いろんな角度からユックリ眺めていくのが基本です。

ヒンヤリした空気の中、美しい羊歯の隙間、枝の窪みなどを
ゆっくり眺めながら探していくのは至福の時間でもあります。
・・・・・ブヨ、ヒル、やぶ蚊がいないので・・・・・

今回から高性能プリズムBaK4搭載の双眼鏡に変えたので
より明るく鮮明に見えるようになりました。
これならミスズランが着生していても見つけられそうです。

何時間も探して見つからないと首も痛くなり、最後は寝そべって
見上げたりしたこともありますが、今回は思っていたより早く
見えてきました。















一株だけですと難しいと思うのですが
まとまって何株も固まっていて大株になっていたのと
周りに蔓や羊歯など目障りな植物がいなくて
すっきり着生していたからだと思います。

着生ランは最初の一株を見つけることができれば
周辺にもいることが多いので、目も慣れてきて
次々に見えてきます。










右の方の株の花はミズナラの葉に溶け込んでいますので
白花のような感じがします。もう少し引っ張ってきます。













もう少し目線に近い株がいないか探して見ます。
























シルエット・・・・










ここにはワサワサといます。




















比較的近い位置に着生している株を引っ張ってきます。















花弁に赤い筋のような物が見えます。
こうして見るとジガバチソウとは花の感じが確かに異なります。
雰囲気はフガクスズムシソウに似ていますが、
もっと小さくて可愛らしいです。



思っていた以上に多く着生している感じですが
他の着生ランは見当たりません。
ヒナチドリでもいてくれたらと似た葉を探しましたが
いませんでした。ただ初めて来た場所ですので、これから
周辺を含めて探せば、何か見つかるかもしれません。

周辺の森は苔むしてシットリしていて、樹々に着いている羊歯
を見ているだけでも癒される気分です。














スギランもいます。










周辺は山深く、歩く場所は幾らでもあるので
時間がある限り他の場所も歩いて見ます。


・・・・・つづく。






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