コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

春の花は駆け足で・・・ 花は咲き揃いました。

2017-04-26 10:39:13 | 登山

春の花は駆け足で入れ替わって行きますね。

里の森では、ヤマブキの花は終わり、ヒメウツギ ウワミズザクラなどが咲き始めていました。
沢沿いの道もスミレは終わりで、先週は見かけなったタツナミソウが咲き始め
イチヤクソウなどが花芽を付けていました。










朝はまだ薄暗らく、ヒンヤリとした杉林の森へ。

先週はまだ蕾の状態の株が多かったけど・・・・・




























咲きましたね。 チョッピリよそ見している株もありますが
ほぼ同じ方を向いています・・・・陽射しの注ぐ南側を・・・














葉っぱをイッパイに広げると、少し狭苦しさも感じるくらいの群落です。
カタクリやニリンソウも大きな群落を造りますが、これはまた別格の雰囲気です。

また来たよ~と軽い気分ではなく、申し訳ありませんが、またお邪魔させていただきますと
少し、ひれ伏した感じで眺めています。



群落に朝日が差し込むと、袋状の花に灯りが入ったようになります。



















袋状の花、構造が複雑ですが光が入ると解りやすいかもしれませんね。
方向を変えて、何枚が撮影してみます。
































花の模様が血管が浮き出た生き物のようにも見えてしまいます。

袋の中を写す事を忘れてしまいました・・・・

周辺には、エビネも多く見頃の株もありました。


















コラボのエビネは、まだ咲き始めたばかりでした。


















先週は適当な所で引き返してしまいましたが、
今回はアシストグラスを持ってきたので、荒れた竹林を探索してみます。

荒れた竹林へ入るのは怪我が絶えないのですが、特に枝で眼を突くのが危険なので
アシストグラスは必須アイテムです。





ポツンと一株発見。  蕾を持っています。










んん!









これは・・・・扇子をすぼめたような、まだ葉が展開する前の状態ですね。
エビネもそうですが、場所によって成長に時差があります。
これだと先週では、まだ見つけることが無理だったかもしれません。

この荒れた竹藪の中にも、点々と自生していました。


少し山を登ると、エビネは蕾ばかりです。











周辺を見渡せる場所にきました。もう初夏のような感じもします。
見渡せる周辺の山は、まだ踏み入ったことがない山が多いです・・・











帰りは沢沿いのエビネを見ながら戻ることにします。

















まだ咲き始めたばかりで、ほとんどの株は蕾の状態でした。

見頃は連休頃です。


車に戻ってから体をチェックすると、ヤマビルは大丈夫でしたが、
ヤマダニは2匹付いていました。









運転中、更に1匹付いているのに気が付いて、路肩に止まって叩き落としました。
竹藪で付いたのでしょうね。ヤマダニはヒルよりも厄介ですので、気がついてよかったです。

連休は、ほとんど仕事ですので次はもう初夏の山になりそうです。





4月25日






































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続・春の里山歩き

2017-04-19 19:33:26 | 登山


春の里山散策2回目。今回も前回と同じ山域を歩いてきました。
桜が終わり初夏のような陽気が続いて、前回はまだ芽吹きはじめの里山でしたが
すっかり瑞々しい若葉に覆われて、緑のグラデーションが眩しいです。



テープを頼りにマイナーなルートも歩くので、迷わず車に戻れるように
GPSはザックに仕舞い込まないようにして途中途中チェックしながら行きます。


ヤマブキの花は満開で風が吹くと散り始めていました。











のどかな景色ですが廃屋が目立ちます。











何年も使われなくなった水田を見ながら歩くのは寂しいのですが
田畑だけでなく、山も荒れ放題で何度も引き返したり迷ったりしました。

これから夏にかけて来るのは厳しいです。以前は使われていた農道を突き進んで行くと
ポッカり開けて、小川が流れる湿地帯に出ました。
きっと昔は何かに利用されていたような感じがします。









可憐なタニギキョウ、ウラシマソウはアチコチに咲いています。

















山側の斜面をよく見ると、エビネが点々と花芽をつけていました。
















花数も多く、ちょうど下から花を見ることが出来て、
背景が抜けているので、写真撮影には良さそうです。




      






前回は芽が出たばかりだったけど、3週間が過ぎて花芽が出来ているだろうか・・・・












・・・・・・・ (゚□゚;)

自分が想像していたとうりの風景が目の前に・・・・想像以上かな。






















ほとんど全ての株に花芽があり、もう咲き始めています。

こんなに早く成長して開花するとは知りませんでした。
































咲き始めたばかりなので、花はアチコチ向いていますが
しっかり全ての花が開花したら、整然と同じ方向を向くのかな・・・・

周辺には、群落ではなく点々と咲いている所もあります。
少し登って行くと、開けた斜面に、また小群落が見つかりました。
芽出しの時とは違い、この状態なら遠くからでもすぐにわかります。












ここはエビネとコラボ~ !(^^)!












周辺にエビネは幾らでもいますが、一緒に自生しているのは、ここだけでした。
まだ蕾ですが、周辺の陽当たりが良い場所では咲き始めています。

エビネと比べると、花は大きいのですが、花芽ができてから開花するのが
早いのかもしれませんね。 花が一つだけだからかな・・・・・
























最初に葉っぱが展開して、中の花芽が膨らむと、花の重さでうなだれて・・・・
ある程度開花しはじめると、力を入れて首を持ち上げ、ピンと背筋を伸ばして完了!

といった具合でしょうか。


もう少し探索してみます。













荒れて倒れた竹が邪魔をするので苦労します。
しかし、ヤブは少なく見通しが効くので、隠れていても見つけられそうです。

細い竹藪にエビネの大株が点々と見えてきました。











エビネより湿り気のある半日陰が好きそうですので
そんな場所を探しながら歩くと、やはりいました。












まだ、これからのようです。

少し先には、花芽を持った株もいました。
ここの竹藪は隙間があるので、風通しが良く適度に陽射しも届くので住みやすい感じです。











初夏の陽気のせいで、すっかり汗まみれの泥だらけになってしまいました。
このあたり、まだまだ出会いがあるかと思いますが、もういいかな・・・・

何度も帰る方角を確認して、今度は間違えることなく車に戻れました。




4月19日









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春の赤岳 

2017-04-05 19:40:58 | 登山


明日は快晴の晴れマーク!

先週から春の大雪で八ヶ岳もかなり積雪が増えたようです。
前回の権現岳のようにトレースがないと私の体力では登れないのですが
幸い週末の土曜は雪でしたが日曜日は晴れました。八ヶ岳でも赤岳でしたら
きっと何人か入っているのではと思います。


今日を逃がしたら、次はもう残雪期になってしまう・・・・・

不安要素をいろいろ考えたら切がないので、登れなくても前回の権現岳のように
雪と奮闘するのも良しと思い、まずは行くことが一歩だと自分に言い聞かせて
夜中に家を出ました。


明け方の諏訪南インターでは気温-4度の表示。

インターを下りて、薄明るくなった坂道を鉢巻道路へと走らせていくと
周辺は真冬のような雪景色へと変わってきました。










冬が戻って来た。

今日一日限定かな・・・・道の先には凍てつく阿弥陀岳が見えます。
慎重にゆっくり運転して美濃戸口に5時30分着、準備をして6時に出発します。

林道では誰にも会いませんでしたが、赤岳山荘の駐車場には
いつも楽しみに見ているブログのヒロさん夫婦が準備中でした。



南沢を行きます。










雪深いですが幸い南沢にはトレースがありました。

冬のような景色ですが、凍てつく寒さはもうありません。
野鳥の囀りを聞きながら、深い春雪の南沢を行きます。










阿弥陀岳からは雪煙が見えます。











大同心が見えてきました。

青空が眩しいです。










積雪も増えてきます。












赤岳が正面に












陽射しを受けると暑いくらいです。

今日は途中から薄手のフリースで歩いていましたが、それでも汗が出ます。

大きな荷物を背負ったヒロさん夫婦も、だいたい私と同じくらいのペースでした。

後の方から    ~ ええやん、ゆっくり行こうや・・・・

なんて関西弁の会話が聞こえてくると


何だか自分にも言われたような気がして、変にいろいろ心配もしながら歩いていましたが
肩の力が抜けて気持ちがとても楽になりました。(^^)

こんな良い天気、一日ゆっくり楽しみに来たのだから、風景を見ながら
ゆっくり行こう・・・・




行者小屋に到着です。

一階は雪に埋もれています。いつものように軒下をお借りします。












今シーズンはもう終わりかと諦めていましたが、
もう一度ここへ来ることができました。









青年が一人、先に赤岳主稜へ向かいました。
ヒロさん夫婦もテントの設営準備をしたら主稜へ向かうそうです。
今日の赤岳は4人、そのうち3人は登攀ルートの主稜で、私一人
ゆるゆると文三郎尾根を登ります。

ここから赤岳を見ると文三郎尾根には何となくトレースがあるように見えます。

厳冬期と違い、素手で準備ができるので楽です。
10時30分、山頂へ向かいます。










文三郎尾根は主稜ルートへのトラバースポイントあたりまでが急傾斜です。
トレースがあるというより、深い踏み跡が上へと続いている感じでした。
雪質は水分を含んだ重い雪ですので、一歩一歩踏み跡を外さないように
ゆっくり高度を稼いでいきます。











ここから赤岳の岩場を見上げると迫力があります。
主稜へ取り付くトラバースへの踏み跡があるのが確認できます。
先に行った青年が付けていった跡でしょうね。
単独で行くというのは、かなりのエキスパートだと思います。










徐々に高度を上げていくと、春霞みの空の向うに北アルプスが見えてきました。

ようやく雪も少し締まってきてアイゼンが少し効いてきました。











中岳~阿弥陀岳










朝は稜線に雪煙が舞い風が強そうな感じでしたが
高気圧が真上に来たのでしょうか、風がまったくありません。

風が無いと雪山は音がない世界になり雪を踏む自分の足音と雪面を刺す
ピッケルの音がするだけです。


中岳との分岐が見えてきました。いろいろ考えていた不安も無くなってきました。

今日は登れそうです。









振り返ると中央アルプスも見えてきました。









分岐に到着。

中岳~阿弥陀岳方面にトレースはありません。










権現岳、後には南アルプス。















山頂へと向かう岩稜帯へ。 












ここからは再び深い雪で、水分を含んでグサグサ状態です。

アイゼンが効きませんので踏み固めながらゆっくり行きます。









上から降りてくるのは主稜ルートへ向かった青年です。

もう登攀終えて下山ですか!

とは縁あって、帰りは途中から一緒でした。










山頂までは、もう少しです。

飽きることがない景色、何度も立ち止まり眺めます。


眩しいほど青と白の世界です。

































ここを直登すれば山頂です。

ハシゴは埋まっていますので慎重に。










到着です!

















北アルプス














富士山も霞みが掛かっています。













権現岳



















4月の赤岳は初めてです。 暖かく風もないので30分位ゆっくりしていました。

今年の雪山、これで満足できたかな・・・・・・















      




帰りは地蔵尾根ではなく、もう一度景色を見ながら文三郎尾根を下りる
ことにしました。

しかし、これが結構難儀しました。

厳冬期などはアイゼンが良く効いて、それほど緊張するような箇所はなく
慎重に下りれば問題ない感じでしたが<、今日の雪質は体重を乗せるとズルズルと
流れていってしまいます。

急傾斜なトラバース状の下りは時間をかけて慎重に下りました。


分岐を過ぎると、ようやく一安心です。


太陽も西に傾いて来ました。











主稜の岩場を見ると2人は登攀中です。










振り返る










文三郎尾根を下ります。















このあたりだけが雪が締まってアイゼンが効きました。

それ以外では何度も腐った雪に足を取られて、下りも疲れました。



行者小屋で少し休み、4時10分南沢へ。












夕焼けを眺めながら、美濃戸口に着いたのは6時15分でした。

春の大雪で、冬に登る時よりも3~4割増しの時間と体力を使った感じです。

減量して、かなり楽になったと思っていましたが結構ギリギリでしたね。
この雪、これから徐々に締まっていくのでしょうか・・・・・
ゴールデンウィーク前に良さそうな感じでしたら、もう一度また行きたくなってきました。




4月4日










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