コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

猛暑の夏のナツエビネは

2022-08-25 15:07:17 | 日記
旧盆中は何処も混み合うと思ったので自宅でユックリしていました。
晩夏のスタートは、いつもの房総へ・・・・今年もナツエビネを見にいってきました。
この夏の天候から想像して、きっと綺麗に咲いている株は少ないだろうと
思いましたが、まずは行って見なければ・・・・・

カシノキランの時と同じくらい今日も湿度が高いので、早朝から歩こうと思い
3時過ぎに車に乗り込もうとすると、何処からかカネタタキの虫の音が聞こえてきました。
なかなか涼しくなりませんが、季節は確実に秋に進んでいるのですね。









途中で綺麗な朝焼けが見られました。
朝霧の中、房総丘陵をノンビリ運転していくと所々でもう稲刈りが始まっています。
山奥の棚田の稲穂も実っています。







今日の場所は今までヒルがいなかったので、前回も
安心して歩いていて戻ってきてみたら・・・・・まさかの出血数カ所。
今日は絶対にヒルにやられないようにと霧吹きに濃い食塩水をイッパイ入れて
常に腰ベルトに掛けておき、途中で何回もスパッツ~靴に噴射しようと思います。

・・・・・何だかんだ結局塩水が一番で、コスパがよく一番使いやすいです。



・-・-・-・-・-・-・-・-・





まだ日射しが届かない森の中ですが
ナツエビネの花は薄暗い森の中でも良く目立ちました。














倒木の苔の上の株も今年は咲いています。

今年は当たり年かな?

花茎が黒くなり枯れてしまうランモグリバエの被害が少ない感じです。


足元には果実が点々と落ちていました。

・・・・これはイヌビワかな・・・








ツチアケビの果実、花芽を持ったアケボノシュスラン













森の中にいる大株や群生地の様子を見てみると・・・・




















もう果実ができている株も見えます。
この様子ですと随分と早くから咲きはじめたようです。
大株は花茎が何本も順番に立ち上がっていくので
これから咲く花もあります。

どの株も見事に咲いた感じですが、行儀よく下から順番に咲いた感じでもなく
急に梅雨明けして暑くなったからなのか。順番無視で一気に咲きはじめた感じがします。
中には黒ずんで咲かなかった花茎があったり、最後まで綺麗に花が開かなかった株もありました。

場所を移動していくと下から順番に綺麗に咲いている株も多く見ました。




















花の色も濃い赤紫、薄紫から白花に近い株まで様々です。































今年は花芽を付けた株が多く
予想は外れて、当たり年のようです。

この株は咲かなかったのかと見るとジエビネでした。







2つが混在している場所もあって
花の時期が近いなら自然交配しても良いくらいです。








上がナツエビネ、下はジエビネです。

・・・・・靴には、しつこく塩水を噴きかけているので濡れています。
それでも登ろうとするヤツもいましたが、塩水のおかげで動きが鈍く
時間が稼げるので、途中で気が付いて撃退できました。


ストックで伸びた下草を叩き落としながら尾根を進みます。
途中で出会ったスダジイの巨木。
熱帯の樹のような板根状の根が張り出しています。

根本を見ると、ここにも咲いていました。













〆の悪い蛇口のように、撮影で足を止めると顎から汗がしたたり落ちてきて
今日もズブヌレの歩きでしたが、夏も終わりかと思うと
うるさいセミの鳴き声さえも、少し愛おしく思えてきました。


8月23日




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久しぶりに高座山

2022-08-13 16:37:24 | 日記

南麓は不安定な天気ですので北麓へ。
思っていたとうり山中湖に着くころには快晴の天気に変わりました。
花の山、高座山へ・・・・随分と久しぶりになります。

人気の山で人も多く、日陰もないので夕方に歩こうと思っていましたが
予定よりも早く午後の日射しを受けてスタートします。













富士山を見ると、やはり御殿場側は雲の中です。
こちらは快晴ですが高原とはいえ暑い・・・・




















秋の七草、ナデシコ、キキョウ・・・・
フジバカマ以外は全部見られそうです。

カシワの樹が点々と見られました。植えられたものでしょうか。









草原のススキにオオナンバンギセルが咲きはじめています。














西日を浴びて咲くヒナノキンチャク。




















よく見ると小さな株も点々といるので
気を付けてザックを下ろし、マクロレンズで撮影。














もうだいぶ巾着ができていますが、花期は長いです。





腰を落として撮影していたら、すぐ上に
うどんげの花と言われるクサカゲロウの卵を見つけました。















夏の草原は花が多く今が盛りです。

4時を過ぎるとユウスゲの花が開きはじめました。




















5時を過ぎましたが、まだまだ日射しを受けて暑いです。
それでも薄暗い照葉の森や植林帯ばかり歩いているからか
夏の草原歩きは視界が開けて空がとても広く、何だか良い汗をかいたな~と
気分は爽快でした。

私的には今頃の時間から歩き初め、夕暮れから宵闇の富士山を見ながら
ノンビリ帰るのが好きです。
きっと吉田登山道を登る登山者の明りも見えると思います。


8月9日








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今年のツリシュスランは・・・・

2022-08-11 14:10:07 | 日記
昨年は多くの花が見られたツリシュスラン
今年は裏年だと思いますがどんな感じなのか、なるなるさんと歩いてみました。
富士山麓なら早朝は涼しいだろうと思い今回は低い標高から出発しましたが
植林帯で湿度が高く、歩きはじめると思っていたより暑かった・・・・・








ウバユリ、キツネノカミソリが見頃。








カメムシタケを点々と見かけます。。









トンボソウ、これも点々といました。









このあたりの標高は林業を生業としている感じがします。
シットリして良い感じの植林帯の林床です。
食害がなければ貴重な植物も多く自生できたと思います。

標高が上がってくると森の様子も変わってきました。

ハクウンラン。



















マツノハマンネングサ、このあたりの標高から
ツリシュスランは見られるのですが、見上げてみても
それらしき花が見られません。










昨年に花が咲いていた樹を見上げても花はなく
極端な裏年になった感じがします。

イワギボウシは例年どうり美しい薄紫の花が咲いています。
下から見上げると、光が透けて葉脈が見える葉に気品を感じるイワギボウシの花。












見上げながら歩き進んでいくと、前年には見られなかった樹に
一株だけ咲いているのが見られました。



















下の方から咲き初めています。




北に前線がしばらく停滞している影響で南風が常に富士山にぶつかって
雲が発達するので、南麓は雨が降ったり止んだりしていて安定しない天候です。
適当に切り上げて、天気が良さそうな北麓へ移動することにしました。

広い範囲を歩いたわけではありませんが、今回見られたのはこの1株だけでした。

・・・・・つづく











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汗で霞むカシノキラン

2022-08-04 18:43:35 | 日記

この猛暑、房総に咲くカシノキランを見に行くかどうか迷っていましたが
なるなるさんを誘ってみると、花を見たいといっくれたので
二人で房総の低山を歩いてきました。

北関東では40度以上になる猛暑予報がでていましたが、薄暗い時間から出発すれば
何とかなるだろうと・・・・・・・

夜明け前の3時過ぎ、車のエンジンをかけると車外温度が31度・・・・
しばらく雨が降っていないので山は乾燥してカラカラですので
ヤマビルにはそれほど気を使わなくても大丈夫だろうと思います。
この猛暑でヤマビルに神経をつかいながらの登山なんて
ありえないと思っています。














朝日が昇る山の朝ですが、この時点ですでに暑く
清々しさはありません。













ヒナノシャクジョウが点々と・・・・
このあたりにもホンゴウソウがいるのかな・・・・









シュスランが花芽を持っていました。
尾根のシュスランが花芽を付けるのは珍しいです。


痩せた尾根を行きますが、緑が濃くて風を感じることがないです。










水分補給の休憩を繰り返し、やっと到着。






















汗に濡れたザックは地面には置かないのが鉄則です。
ザックを背負っていないだけでも、だいぶ涼しく感じます。



























台風の影響で樹の上の方に多く着生していた株は
強風で剥がされて飛んでいってしまったり、枝ごと消えてしまったりして
寂しくなりましたが、幸い目線に着生している株達は、その後更に株も増やして
成長していき、かってない群落になっています。今回は蕾の株もなく丁度満開で
この暑ささえ一時忘れる花景色になっていました。



















真中のウリのような物が果実です。




















崖地や渓谷沿いの急斜面では、目線や根本付近にも
着生しているところがありますが撮影には神経を使います。
諸事情でここは例外的な場所といえます。














どの株も花を咲かせていますので、花を付けている小さな株は
撮影対象から除外されてしまうけど、花は笑顔で笑っています。










帰路は気温が更に上がり、なかなか降ろしてもらえませんでした。

ぼーっとした状態で戻ってくると
顔から上半身の汗がパンツを濡らして靴下まで到達していた。
汗の塩分のおかげなのかヒルの被害がなかったのが幸いでした。

尾根のシュスランが蕾を持ち、カシノキランが栄えていく・・・・
温暖化で、もう四国、南九州あたりと同じ環境になったのでしょうね。


8月2日










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