コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

ムギラン

2014-08-28 07:24:16 | インポート







  ・・・・ 前のレポのつづきになります・・・・・


沢から尾根に這い上がり、しばらく休憩します。

全身汗で濡れてしまうと、早く帰って着替えたい気持ちもありますが
逆に、あまり暑さも感じなくなりますね。

ハチに刺された所も、刺された跡はあるものの、腫れることはなく
痛みもなくなりました。

もう少し歩いて帰ろうかなと、少しだけ余裕もでてきました。

周辺の岩場を回り込んで覗いて見たり、登って見たりと
遊びながら、だらだら帰ることにしました。














Photo








湿り気の多い岩場には、カタヒバが多く着生していて
とても美しいです。

ダイモンジソウはこれから咲きそうで、イワタバコは咲終わりました。

房総はシダ類が多く、私は詳しくないのでわかりませんが
柔らかい緑を眺めているだけでも心が落ち着く景色です。







これは、シタの仲間のスギランでしょうか

地衣類、キノコ類など名前のわからないのが多く
もう少し勉強しなくては・・・
いろいろ分かると、もっと楽しい山歩きになるでしょうね。







Photo_2







薄暗い岩場から、日当たりの良い岩場に・・・

何気なく上を見て見ると何か着生しているのがわかります。











Photo_3









注意して、横に回り込んでみます。










Photo_4











この多肉質な葉は・・・・ ムギランだ!

最初見た時は、マメヅタランかなと思いましたが
葉の中心に葉脈のような線が入っているのでわかりました。











Photo_5









Photo_6







近寄って見ると、葉の脇に果実らしい実が多く付いているのが
わかりました。
花も多く咲いたようです。

マクロレンズを付けて、もっと近づいて見ます。












Photo_8









下から見上げるとバルブがあるのがよくわかります。
葉も黄緑色に透けて美しいです、肉厚で栄養分を貯めている感じ。













Photo_9







果実の位置から、花はバルブの脇から出て咲くような感じです。










Photo_10








果実にも、ウリのように線が入っていますね。

・・・これは帰ってパソコンのモニターを見て気が付いたことです・・・

花の時期に来て写真を撮っても、パソコンの画像を良く見ないと
花の様子などは、わからないでしょうか。










Photo_11










久しぶりに、初めて見るランを見つけて

疲れも忘れてしまいました。

目線の位置に多く自生しているのを見つけられたのは幸運です。

望遠レンズでの撮影では、厳しい花ですから・・・

房総の岩場では何時もトラバースしたりして、探していましたので
ようやく、思いがかないました。
この周辺には、まだ何か着生していそうな感じもします。
何時か、ムカデランにも会いたいな~










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ナツエビネ再び・・・

2014-08-27 14:25:25 | インポート





先週一株しか咲いていなかったナツエビネ。
今年は、もうだめだろうと思っていましたが、2年前行った
場所なら、もしかしたら咲いているかも・・・・と思いたち
ダメモトで行ってきました。

時々陽射しもありましたが、霧雨が降ったりして、湿度100%の
山では頭の汗が帽子を伝わり、帽子のひさしからポタポタ落ちます。








Photo









ミヤマウズラが点々と見頃を迎えています。
他にも、アキノタムラソウ、キンミズヒキなどが見られましたが
照葉の森の中では、花は少ないです。









Photo_2








今日は、汗と泥にまみれる覚悟できていますから
これくらいの倒木帯は、想定内。









Photo_3









ようやく自生地に近づき、緊張しながら周辺を探します。

しっかり葉を広げた株がイッパイあります。
けど・・・花はありません。
此処もだめでしたか・・・・







Photo_4










根本近くに、一つだけ花が咲いています。

後は全滅ですね。










Photo_5











これは、2年前の写真です。

同じ方向を写していると思いますので、周辺のどれか一つの株だと思います。
株は少し増えているような感じです。

こんな感じで来年は咲いてくれるのを願います。











Photo_6











この倒木に着生している株はよく覚えています。

株は変わりないですが、やはり花は咲いていませんね。

両側の崖が崩れ、法面が削りとられたりしている所も
多く、倒木も増えましたが
2年前に来た時に確認した株は、全て健在でした。



今日は、まだ時間がありますので、周辺の枝沢でも探索してみます。















Photo_7







最初に入った枝沢は、最初はとても房総らしい感じで
明るい感じです。







Photo_8














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だんだんと、荒れてきて・・・

グチャグチャになってきた。









Photo_10









最後は、身動きとれないほどのヤブになり

上に登ろうとヤブを掴んで登ろうとした時
目の前に、いきなり羽虫の大軍が現れ、腕に2ヵ所激痛が・・・
とっさにダッシュで法面を20メートルほと駆け上がる。

どうやら蜂の巣を掴んだのか、踏んづけたのかわかりませんが
服の上から、2ヵ所刺されてしまいました。

スズメバチではなく、比較的小さな種類だったこと
顔に刺されなかったことで、大丈夫そうです。

いまの時期は、気をつけなくてはいけませんね。

再び沢に降りて休憩。 (-。-) ホッ!











Photo_11









ザックを置いて、周辺を散策していたら

こんな炭焼跡のような石垣がありました。
今では、人がくるような場所ではありませんが
昔は、人の生活の場であったことが驚きです。












Photo_12









さて、これからどうしようか・・・

時間はまだありますが、泥と汗だらけになり
この沢には、ナツエビネ、シュスランの種類もなく
どどめにハチに刺され、泣きっ面に・・・・状態ですので
帰ることにします。

沢をそのまま下りて行けば、荒れた林道にでるはずですが
沢沿いは、そうとう荒れている感じもするので、今きた道を
素直に引き返すことにします。
体力的には辛い選択ですが、そのほうが安心です。

尾根に出て体力に余裕があれば、花を探しながら帰る
ことのします。

・・・・これが結果的に良い選択に・・(^^


8月26日











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今年のナツエビネは・・・

2014-08-19 21:02:16 | インポート



残暑厳しい中、そろそろナツエビネが咲き始める頃。

3月に見つけた自生地は、いつもどうりヤブを漕いで行く沢の
源流部にあり、この暑さの中行くのは、考えるだけで
ちょっと目まいがしそうに・・・・

旧盆中は仕事で、すっかりエアコン生活になってしまい
このままでは、ダメだと思い、いい意味で区切りになるかと思い
がんばって、出かけることにしました。

やっぱり、ナツエビネも見たいからね・・・

ちょうどコメントをいただいたYさんが、まだ見たことがなく
遠くまで遠征して見に行こうと思っていたそうですので
近くの房総にも咲いていますよ・・・とお誘いました。

しかし今年も南関東は、高温に少雨が続いているので、昨年みたいな
ことになっているのではと、少し心配です。















               








まだ、朝日が昇る前にスタート。
一汗、二汗もかいて尾根に出たら、目標の沢に向い下降します。
藪に捕まりながら下りますが、Yさんはこんなヤブを行くことは
初めてだそうです。








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もうすぐ源流部です。

岩と岩の隙間が枝と落ち葉で埋まっていて、足がスッポリはまって
バランスを崩し、転倒するもケガはナシ。









Photo_4










早春の景色との違いに驚きながらもナツエビネを探すのですが
花が見当たらない・・・嫌な予感・・・

株はイッパイあるのですが・・・・(--;












Photo_5








昨年と同じだ。










Photo_6










無残・・・・食害もアり。









Photo_7









さらに下りながら、探して見ますが
どの株も、花芽が途中から変色して花が咲くまえに
倒れて枯れた状態になっています。

源流部なのに、乾燥していて水気がありません。
今年もダメでした。
Yさんを誘った以上、一株でもいいから花を咲かせた株を
何とか探そうとしましたが残念です。




Yさんは、こんな場所に咲くのだと、わかっただけでも
来たかいがありましたと言っていただきましたが・・・








  


      









重い足取りで、再び登り返して尾根にもどることに・・・

しかし、下りたルートとは違う場所を登り返していた時

Yさんの、咲いている! と驚きの声が。









Photo_8











ほんとうに咲いていました。

良かった~

貧弱な株ですが、花が咲いています。
Yさんは、これで十分満足だと言っていただきました。

ここは少し開けて、風通しが良さそうな場所です。
周辺にも株はありますが、咲いているのは、この株だけでした。









Photo_9










Photo_10











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花が見られたことで安心してザックを下ろして
写真を撮りながら休んでいると、周辺にはアケボノシュスランの株が
点々と見つかりました。









Photo_13









そうそう、3月に来た時

ビッシリと岩に着生していたベニシュスラン
こちらは、多くの花を咲かせてようです。

多少の乾燥にも強いのでしょうね。

久しぶりに大汗かいて歩きまわりましたが
とにかく咲いている花を見てもらうことができてよかったです。

場所は異なりますが、2年続けて、ほとんど花が咲くことができずに
終わってしまったナツエビネ。
この花だけが特別ではなく、今の気候は他の植物や動物にも何かしらの
影響があるでしょうね。
都心の夏なんて、エアコンなしでは生活が成り立たなくなっていますから。




8月19日









Photo_14







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暑さを逃れ、ブナの森へ

2014-08-06 06:32:23 | インポート








今日は今年一番の猛暑の予報。

疲れ気味で遠出は無理なので、近場で少しでも涼しそうな所を
半日歩こうと、富士周辺の森へ・・・







暗いうちに家を出て、早朝には到着して出発。

都心は、夜も30℃くらいありましたが、
森は霧に覆われていて、肌寒いくらいでビックリです!
今日は快適に歩けそうです。











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森に朝日が差し込む。










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少し明るくなってきました。

新緑の森を歩いているような感じです。








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今日も、オオヤマサギソウに会えました。









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小さな、ヤマトウバナ。











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ブナやカエデが多い森です。















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大きなブナの樹に出会うと、近寄って見上げてみます。











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咲いている!










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マツノハマンネングサ、やっと花を付けている時期に
出会うことができました。

晩秋から初冬に丹沢の稜線を歩くと、たびたび出会っていましたが
花の咲く真夏の暑いこの時期は沢沿いばかりで、
稜線まで行くことはなく
毎年、来年こそは・・・・なんて思っていました。
涼しい、この森で見ることができて、ラッキー!













Photo_12











Photo_13









小さな花ですが、ブナに付いている苔などに
着生している様子は、目線の位置で見ることが難しく
なかなか出会えません。

この樹も、上の方は黄色に見えるくらい密生している所も
ありますが、幸い目線の位置でも何株か見ることができました。












Photo_14










花が咲いていない時期ですと、知っていなければわかりませんが
黄色の小さい花ですが、こんな感じで咲いているとよくわかります。







8月5日





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