コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

富士山散策 ~ ヒメミヤマウズラ・・・

2013-08-28 19:11:52 | インポート


今日は、富士山の樹海や一合目~3合目周辺に行き
初秋に咲くランの花など見ながら、ノンビリ一日歩いてきました。

少し涼しくなったので、花を見に鳳凰三山にでも行こうかと思いましたが
夏の疲れか体が重く、休養を兼ねて、高低差の少ない森の中を
ブラブラ歩くことにしました。







最初は、富士吉田口の馬返しに車を置いて、適当に歩いてみました。
さすがに朝は涼しくて、とても良い休養になります。









相変わらずテンニンソウばかりが花をつけて、つまらない道かと
思っていましたら、ホトトギスが法面から垂れ下がり
とても風情があります。












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よく林床を見ると、タカネフタバランも点々と咲いています。










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この周辺は、道が幾つも交わっていますが、広い登山道と並行している
遊歩道もありました。
ここ吉田口から山頂を目指す登山者は、少なく静かな道だろうと
思っていましたが、これが意外と多く、やはり世界遺産の影響でしょうか
外人や賑やかなグループもいたり、どんどん人が増えてきました。
なるべく誰にも会わない静かな所がいいので、2時間ほどで切り上げて
以前に行くことができなかった幸助山に移動することに・・・










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車でスバルラインを超えて、富士林道へと進みます。

知らなかったのですが、今まで一部が酷いダートで普通車は通り抜け
できなかった富士林道(林道富士線)ですが、今日、精進湖登山道の
二合目に止めていた時に、反対側からスポーツタイプの車などがが通り
過ぎて行くので、変だな~と思っていたら
すっかり綺麗に舗装されていて、軽水林道に通じていました。
これで、富士林道~軽水林道~鳴沢林道と通りぬけることができ
とても便利になりました。
これも世界遺産効果?でしょうか。

この富士林道、とても展望が良いところもあり、ドライブだけでも、おススメです。

今日は、山頂に雲が掛かっていますね。















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こんな張り紙がありましたが、路肩に止めている車を何台も見かけ
ましたので、それなりにキノコ狩りの人は来ている感じでした。










幸助山(1894m)は富士山の寄生火山です。
登山道はありませんが、スバルライン側からは、すぐ近くにあり
この富士林道側からでも、たいした距離も標高差もなさそうです。
適当な、近くと思える路肩に車を置いて、シラビソの暗い森に
入って行きます。









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苔が美しい!

癒しの森ですね、踏みつけないよう、ゆっくり進みます。
以前は、トラキチランを探す目的で行こうと思っていましたが
今年は、雨が少なかったので腐生のランは厳しそうですね
それでも、可愛らしい、ヒメミヤマウズラが点々と咲いているので
観察したり、撮影したりと、この森に癒されながら進むのは
楽しい時間です。













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葉の網目模様が美しい、シュスラン属のなかでも、特に美しい葉を
もっていると思います。







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こちらの葉は馬返し周辺で見た株の葉です。

場所によって、模様に少し違いがあり、見比べるのは楽しいです。












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山頂はシラビソに囲まれた、展望のない所だろうと思っていましたが
枯れ木に、お花畑がある開けた所でした。











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ここまでは、途中から鹿の糞が目立つ暗い森でしたので
この景色には驚きでした。
周辺は、アサギマダラやクジャクチョウが舞っていて
今日初めて見た光景です。

しばし、ザックを下ろして休憩。










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山頂を後に、今度はもう少し下を散策します。









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ミヤマモジズリにジンバイソウかな?
もう少し距が、長~い花を探していましたが見つからず・・・

なんだかんだで、日が落ちるまで歩いていました。
日没も、少し早くなりましたね。
今日は、疲れない程度に歩く予定でしたが、いざ来てしまうと
アッチもコッチもと気になる所へ行って見たくなり、それなりに
疲れる山歩きになっていまいました。けどこればっかりは
しょうがないです。



8月27日








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猛暑を逃れ奥日光散策

2013-08-24 19:10:48 | インポート


今年は旧盆も仕事をしていて、特別に夏休みは取りませんでしたが
後半に2日だけ休みを取り、昨日は房総に、今日は家族で奥日光へ
涼みに行ってきました。

赤沼茶屋から始発のバスに乗り、千手ヶ浜まで行って
周辺を散策しようと思います。

始発のバスの発車は、8時です。
私一人なら4時に家を出発すれば余裕で間に合いますが、家族で行くと
なると+1時間余裕を持たないといけないので、3時に出発しました。
・・・・正直 ちょっと疲れています・・・









予定どうりというか、7時30分に赤沼茶屋に着き、バスに乗り換え
終点の千手ヶ浜まで30分です。
( 大人300円  子供150円 )









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まだ夏休みですので、バスも混んでいるかと思っていたら
私達以外は、単独の男性2名だけでした。
走り出し窓を開けると、とても涼しい風が入ってきます。
ここでノンビリ散策すれば、ちょっとは疲れもいやされるかな・・・・

昨日の房総は、草いきれに セミ(つくつくぼうし)の鳴き声のシャワー
カメラのレンズが曇る湿気 体の五感で猛暑を感じた後ですので
この涼しさは天国のような別天地です。

昨夜は通り雨があったのか、ミズナラの森は新緑のように瑞々しい
感じです。















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相変わらずシカは多いですね。
今日は子供の夏休みの宿題で自然観察を兼ねてきましたが
まだ、何を題材にするか決めていないようです。
シカの食害調査なんて、ちょっと小学生には重すぎるかな・・

柵の中と外とでは、まったく植生が変わってしまっていて
柵の外は、シロヨメナやマルバダケブキなどばかりですが
いまの時期は幸いというか、どちらも花の時期に当たります。










シロヨメナ


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バスの終点から、5分ほど歩くと到着。



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バスで一緒だった2人は散策に出かけて行き、湖畔は誰もいなく
静寂に包まれています。

ハルニレの木陰にシートを敷いて、コンビニで買った食材ですが
ここで遅い朝食を食べます。
・・・これが今日のささやかな楽しみでした (^^)


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このハルニレの湖畔は、私の癒しスポットでも指折りの場所ですね。
上高地の徳沢園も似たような雰囲気ですが、今の時期は、キャンパー
や多くの登山者が朝から行き来しますので、落ち着いて、ゆっくりする
ことは難しいです。











            

















浜で子供とキャッツチボールをした後
周辺の散策に行きます。






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カツラ、ハルニレ、ミズナラなど周辺は巨木が多いです。









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空中湿度が高いからでしょうか、周辺の樹には、コケが多く着いていて
スミレやイワセントウソウなども着生しています。
見上げると、ヤシャビシャクも多く着生しています。








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毛深い果実を多く付けています。









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西湖に向かう道には、マルバダケブキの大群落があります。
花の時期は初めてですので、これだけ見事に咲くと、これはこれで
素晴らしく、複雑な感じです。










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群落の中にカリガネソウも咲いていました。



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西ノ湖まで行く予定でしたが、途中バスで一緒だった方とすれ違った時
西ノ湖は、干上がって四分の一位になってしまっていると教えて
もらい、行くのを止めて引き返すことにしました。






これはフッキソウの大群落ですね。
食害で、シカの好まない植物だけが大群落を形成するのでしょうか。












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アッ!











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今日は、貴重な私好みの花は期待していませんでしたが
この葉を見つけたときは、思わず微笑んでしまいました。

これは、世界遺産の名前が付いたスミレではないでしょうか
この周辺しか自生地はなく、いつか見て見たかったスミレです。

また花の時期に来て見ようかな・・・・


周辺を散策した後、お昼に赤沼茶屋にもどると、雷が鳴り
凄い雷雨になりました。
もう少し散策する予定でしたが、温泉でゆっくりして帰路につきました。

朝早く来てよかったです。

日帰りでしたが、少しは癒され、楽しかったかな



しかし、帰り渋滞に会い、それなりに、また疲れました。やっぱり一泊くらいしたいな・・・・ 












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極暑のナツエビネは・・・

2013-08-22 22:07:33 | インポート



旧盆が過ぎ、ナツエビエが咲く時期になりました。
春に新しく見つけた自生地は、昨年見た場所よりも株が多く
とても楽しみです。

今年も、やまそだちさんと一緒に見に行ってきました。

車を走らせると房総は、田んぼの稲穂も実り、ツルボも咲きはじめ
どこか秋を感じさせる風景が広がっていました。














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エアコンの効いた車から降りると、クラッとくる直射日光に
猛烈な暑さ、そして今日は、湿度が高いので、外で靴を履きかえるだけで
もう汗だくです。

厳冬期の八ヶ岳、車のドアを開けたら、あまりの寒気で、すぐに
ドアを閉めた時・・・灼熱の夏が恋しいな~なんて思いましたが
だめです やっぱり、夏のほうが辛いです・・・・(-.-;

そんな勝手なことを思いながら、蒸し風呂より、さらに蒸し暑いのでは
ないかと思えるような植林帯を登っていきます。











これは、コクランかな・・・

森の中は、これといった花はなく、雨が少ないせいか乾燥しています。









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ヤブを漕いで、倒木に難儀しながら目的の場所に向かいます。











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ようやく自生地の沢に降り立ち、出会ったナツエビネは・・・・
干からびていました! (- -:

この夏は房総も雨が少なく、乾燥で花芽が途中から育つことができなかっ
たのでしょうか。
足元は沢床ですが、まったく水はなく乾燥していてカラカラです。
春に来た時は、法面からは水が滴り落ち、水の流れもありましたが
完全に干上がり、実生が育っています。
かなり長い間、雨が降っていないのでしょう。









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この大株は、しっかり咲いたら、それは見事だったでしょう。

途中までは、なんとか咲いた感じですが・・・・











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この株は、途中から黒くなり折れてしまっていますが
下の方は、なんとか咲いたのですね。

雨が例年どうりに降ってくれていたら、丁度見頃だったでしょう。












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沢を下り、花が美しく咲いている株がないかと探しますが
どの株も同じでした。

今日は、三脚を初めてもってきましたが、昨年のような美しい姿を
写すことができませんでした。

わずかに咲いている株を三脚を立てて接写してみます。











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Photo_3











               








この渓の自生地、数の多さや両手で抱える位の
大株もあり花の時期を待ちわびていましたが、残念です。

また来年に期待することにします。




8月20日












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潮干狩り ~ 野島公園

2013-08-07 20:51:00 | インポート



今年も8月に入って、最初の大潮の日に
野島公園へ潮干狩りに行ってきました。

夏休みですが、人も少なく、ゆっくり遊びながら楽しめます。









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この時期、大潮でも、あまり潮は引きませんが、海水浴感覚ですので
最初から、ざぶざぶ海に入り、腰を下ろして、潮風に当たりながら
ノンビリ貝を採ります。

天気は曇りですが、蒸し暑いので、海水に浸かっていると気持ちが
良いです。

公園の森には、今の時期、クザギが咲いていました。

周辺は整備されて、綺麗になりましたが、以前に見られた
ハマカンゾウは、見かけなくなり、芝生の公園になっています。

ハマユウ(植栽されたものかもしれません)やムギグサなども
見かけなくなりました。






干潟の方は、毎年ボランティアの方達がアマモを植えていて
ずいぶん水質も良くなり、いろいろな生物が戻ってきたようです。













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1時間半位、真剣に採っていたら、持ってきた入れ物が、もう
いっぱいになり、今年も大漁です。

マテガイのほうは、不作だったようです。












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マテガイは6本だけです。

足が早いので、すぐ塩ゆでにして、頂きました。

アサリは、昨年より小粒でしたが、いくらでもある感じでした。

貝には、いろいろな模様がありますが、通称、木更津ブルーの貝は
宝石のように、美しく、食べるのが、勿体ない気持ちです。
以前は、この貝だけ、海に戻していました。











夏の青空と雲を写し取ったような、鮮やかなブルーです。






Dsc00003








採った貝は、一緒に持ってきた海水にしばらく浸したあと
水道水では洗わないで、そのまま、乾いたタオルで汚れを
ふき取り、冷凍します。

年内は、問題なく、いただくことができます。

冷凍庫には、取ってきた量の半分くらいしか収納できませんので
近所や知り合いに、配ることにしました。

2年続けて、こんなに取れるのは、とても珍しいことです。




8月6日
















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ベニシュスランを探しに・・・

2013-08-01 07:07:30 | インポート



そろそろ、ベニシュスランの花が咲き始めたかな・・・

いつも沢沿いや、空中湿度の高い林内を歩く時は、あの特徴のある葉が
ないかと気をつけていますが、なかなか見つけることができません。

やはり花が咲く時でないと、見つけるのは難しいだろうと
今日は、本腰を入れて探そうと思います。

やはり探すのは渓谷が良いだろうと、以前から行こうと思っていた山域を
2ヵ所ほと歩く予定です。











緑が濃く、真夏の山に来たなという感じになります。
今日は湿度が非常に高く、林内に入ると、湿気がすごいです。









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渓流沿いの苔むした岩の上にでも咲いていてくれたらいいな~と
思いながら、探し歩いている時、最初に目に止まったのが
こちら











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マムシが多くいるのは、わかっていました。

ロングスパッツ、ゴム引きの軍手、首に厚手のタオルを巻いて
麦わら帽子をしっかりかぶります。

マムシで注意するのは、両側が切通しのような道の斜面で目線の位置に
いるときです。

私は、子供の頃からよく知ってはいました。
そして、よく食べていました。

小学生の夏休み、母親の実家に行くと、おじいさんが、田んぼのかえりに
マムシをとってくることがあり、まず最初に腹を裂いて、まだ鼓動している
心臓をとり、おばあさんに飲ませます。

そして、皮をはいで、そのまま網の上に載せて、ガスコンロで焼くと。
油が、のっているのかパチパチ炎が上がり、とても香ばしい匂いが
しました。

焼きあがったマムシに醤油を垂らしてた食べた時の美味しかった事
今でもよく覚えています。

私の実家(岐阜県)では、昔から貴重な動物タンパクたったのでしょう。

・・・・閑話休題













花で目立つのは、タマアジサイ
くらいでしょうか。
渓流沿いに、涼しげに咲きはじめていました。










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湿り気のある岩場には、イワタバコも丁度咲いています。

2週間前に表丹沢で見たのは、ケイワタバコでしたが
こちらは、イワタバコのようですね。

ケイワタバコは、花茎、ガクなどに細かい毛があるという事と
葉が中央の葉脈にたいして非対称で基部の方向に片寄るらしいです。

こちらが、ケイワタバコ。







Photo_5










なるほど、見比べてみると、花は同じようですが
葉が、違っていますね。

花の時期も、ケイワタバコのほうが半月~一か月くらい早いようで
自生地も房総から静岡県東部の太平洋側だけに分布しているようです。










私が見た感じですと、葉の表面が、イワタバコのほうが
光沢があり、ツヤツヤしている感じがします。














ん~! この樹の着いている幾何学的な物は何だろう・・・

よく見たら、ススメガのようです。
交尾中かな・・(^^)










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横から見たら、下の蛾は、ぶら下がり状態ですね。


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蒸し暑いですが、森の中を観察しながら歩くのは、楽しい。

本命のベニシュスランは、どんな所に咲いているのだろうか。

昨年の9月、シュスランを探しに房総を歩いた時は
早朝から歩きはじめて、夕闇の迫る頃
やっと見つけることができました。

汗と泥にまみれながらも、何とか今日、見つけることができれば
良いのですが・・・・























このホトトギスのように、岩場のコケに着生していることもあるので
ゆっくり斜面を見渡しながら、探していきます。









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もしかしたら、沢の反対側に咲いているのでは、なんて思うと
行って見ないわけにもいかず
対岸に渡って周辺を見渡してみたり、斜面を登ってみたり
立ち止まって、目線を落して、じっくりと見て見たり

見落とすことだけはないようにと、集中して探していると
目線のコケの上に、ポツンと花が・・・













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見つけた!  図鑑の写真と同じだ・・・・・最初の印象。

コケの上に咲いていたので、見落とすことなく、すぐにわかりました。
3株咲いたようですが、一株は、もう終わっています。







葉の大きさに対して、花が細長く、とても大きいですね。
実物を見るまでは、本当に、こんな姿なのかなと不思議でした。









Photo_10
















最初は、この一株だけだと思っていましたが
しばらくしてから、すぐ近くに、もう一株咲いていることに
気が付きました。

コケの上でなく、地面に咲いていると、花が咲いていても
周辺の景色に紛れてしまい、わかりずらい感じです。

こちらの株のほうが、新鮮な感じです。









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手前に写っている小さな葉も、ベニシュスランの葉です。











Photo_13










写真を撮り終わり、あらためて周辺をよく見てみると、
すでに咲き終わった株や、これから育つ
小さな葉を、いくつも見つけることができました。










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花は、ほんのり薄い紅が、透き通るように入っていて美しいです。
細かい毛が付いていますね。

葉も、とても美しい。

シュスランとミヤマウズラを足して2で割ったような感じでしょうか。

今日は、早い時間で見つけることができたので
この後も、ずいぶん探しましたが、結局この場所以外では
見つけることができませんでした。




丁度、コケの上に咲いた株があったので、見つけることが
できたのかもしれません。

運が良かったのでしょうね。






7月30日




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