コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

晩秋の八ヶ岳(権現岳) ~ その2

2020-11-27 12:44:36 | 登山


・・・・・・前回のつづきになります。

午後1時45分、山頂を後にします。

モノクロで一枚








景色を見下ろしながらノンビリ帰るのも楽しいです。
下りは疲れないし、晩秋の午後の光線は優しい影を作り、景色の反射もなくなって
しっとり落ち着いた景色に見えてきます。



三ツ頭まではサッと降りてきました。

権現岳の影も長くなりましたね。

・・・・・きっとまた来る機会もあると思います・・・・・










前三ツ頭へ下る途中にあった、古い案内板。










大泉駅を案内するということは昭和の案内板ですね。


昔は皆、駅から歩きました。
大泉駅から天女山までは歩いても1時間少々ですが、都心から大泉駅まで行くには
新宿を前夜の23時55分の夜行各駅に乗り、小淵沢駅に着いても始発の小海線には
まだけっこう待ち時間がありました。

暗い駅周辺をウロウロしたり、唯一明かりがあったカレースタンドに入って朝食カレーを食べたり・・・・・・
そんな薄れかけている記憶が断片的に思い出されてきます。
自分はそんな昔から登ってきたんだな~と思うとなんだか感慨深いです。










前三ツ頭まで降りてきました。

太陽が雲に隠れたおかげで、空の青さがより青く見えるような気がします。
透き通った晩秋の空気感が伝わってきますね・・・・・・ここで最後の休憩をします。





























途中の天の河原で夕日を見るのを楽しみに
笹原の急坂を下ります。

奥多摩あたりですと、疲れてきた最後は薄暗くなった暗い植林帯の歩きになりますが
天の河原までは明るい高原散策という感じです・・・・・私的には重要ポイントかと思います。


今日の日の入は4時30分。
時間調整した訳ではないのですが、ちょうど5分前に着きました。





















甲斐駒の山頂からも綺麗だったろうな・・・・


何とかヘッデンを使わないで帰る事ができました。
この時期は天候によっては冬山のような様相にもなりますが
今日はいたって穏やかな天気にめぐまれて、ゆっくり展望を楽しめました。









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晩秋の八ヶ岳(権現岳)

2020-11-26 05:52:06 | 登山

今日も八ヶ岳は初めてというKさんと晩秋の権現岳へ・・・・

奥多摩の石尾根歩きも楽しいけれど、空気が乾き空が澄んできたこの時期
一度は雄大な景色が見たくて森林限界を超えた高山を歩きたくなります。
そんな時、よく歩きに行くのが天女山から登る八ヶ岳の権現岳です。

都心から一番近い登山口で、2時間くらいで到着するアクセスの良さもありますが
やっぱり一番は展望の良さかな・・・・・・

登山口への林道天女山公園線は今日で冬季閉鎖になりゲートが閉まります。
問い合わせてみたら、午後3時頃に閉めるとのことでした。
以前は5時でしたので、上の駐車場に止められるかと思いましたが
3時ですと時間に追われて歩かなくてはならないので、冬と同じ
ゲート脇の駐車スペースに止めることにしました。










天の河原で休憩、冬に登る時はここで日の出を見てから再スタートします。
南アルプスはよく見えていますが南東方向に雲があり
富士山は見えませんでした。





なだらかな高原の尾根をゆっくり登って行きます。
イブキジャコウソウの群落が多く見られます(ガラですが)









岩場ではよく見かける花ですが、私好みの花も多い環境です。
何度も歩いてはいますが、何故か晩秋から冬だけで、いつか初夏にも
歩きたいと思っています。

展望のない笹原の急登が始まると、今日一番頑張って登るポイントです。
奥多摩で笹原を見かけなくなったからでしょうか、斜面を隙間なく覆う
笹の緑がとても美しく感じます。










倒木をデンノコ使ってベンチに・・・・・
ここの登りは休憩ポイントもないのでナイスです。









笹原を抜けて前三ツ頭への尾根に出ると視界が広がり
雲に隠れていた富士山が顔を出しました。

このコースは八ヶ岳では珍しく南東側に面していて日射しを背中に受けて歩きます。
晩秋~初冬の寒い時期でも晴れた日は暖かく、晴れた春山などはTシャツでも良いかと
思うくらいの暖かさを感じます。














前三ツ頭に到着

御嶽山、中央アルプスまで見渡せます。仙丈岳も見えてきました。




















富士山は再び雲の中へ・・・・
南東から雲が湧いてきているので、この先この雲に覆われてしまうのではないかと心配に・・・・・
初めて来たKさんには三ツ頭からの景色を見てもらいたいので、あまり休憩しないで出発します。

三ツ頭までは、林床にイワカガミ、コケモモが多い森を登っていきます。
振り返ると雲が引きはじめて、富士山がまた見られるようになりました。

三ツ頭までもう少しです。
















開けた山頂を進んでいくと、南八ヶ岳の山々が視界の先に現れてきます。
この瞬間は何度来てもワクワクします。
















上越方面の山々も見えますね。
このあとは、もう雲が上がってくることは無さそうです。

前三ツ頭では南面の南アルプス~中央アルプスの山々、ここ三ツ頭では
赤岳~阿弥陀岳を正面に見られ、とても高度感がある景色が印象的です。










晴れていて暖かそうですが、風が通り抜けるので体感温度は氷点下になり
ここで一枚上着を着て権現岳へ向かいます。

岩場が多い斜面を登り・・・・Kさんに撮ってもらいました。









登ること約1時間、山頂に到着。

















行くまでは色々不安がいっぱいだったというKさんも・・・・・

権現岳の山頂は岩の先端ですので、一段下りた縦走路が休憩ポイントですが
その前に久しぶりにギボシへ向かいます。











冬はナイフリッジになる登山道も今日は大丈夫です。
見ると北側斜面には霧氷が見られます。


























久しぶりに来た狭いギボシの山頂からの展望・・・






















まるで空の一点に立っているかのような高度感があって眺めは最高です。
こんど冬に権現岳に来たら、なんとかギボシまで行こうと思いました。

・・・・・毎回そう思ってはいるのですが、トレースのないナイフリッジにビビリ
余力も僅かなので断念ばかりしています。












縦走路に戻ります。
風を避けてのんびり休憩できる場所があるので、今回も景色を眺めながら
🍙食べて帰ります。













・・・・・・・つづく





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また、いつもの石尾根歩きに

2020-11-19 20:52:20 | 登山
この夏、郷里で一人気丈に暮らしていた母が亡くなり
コロナ禍の中、何度も郷里の岐阜を往復することになりました。

しばらくは何かと帰って家の整理などもしなければ・・・・・と思っていましたが
心の中では、どこか他人事のように思う自分もいて、優先してやるべき事が多いのに
何時ものように、ふらっと時々山へ出かけたりもしていました。

秋深まった先週、ようやく納骨を終えることができ
やっと一段落した感じがします。

これからはまた昨年と同じように奥多摩の石尾根でも歩いて
なまった足腰を鍛えようかと思っています。

今日は、昨年すっかり気に入って2回続けて歩いた榛ノ木尾根(ハンノキオネ)から
六ツ石山~鷹ノ巣山のコースを歩きます。

ゆるゆると何とか鷹ノ巣まで歩くつもりでしたが、Kさんが付き合ってくれることになり
とても嬉しいのですけど、なまった体なので疲れて途中でもうやめた~はできないプレッシャーもあり・・・・・


水根の駐車場を7時10分スタートします。
吐く息が白くなり、早朝は路面凍結の心配もある季節ですので
昨日にスタッドレスタイヤに付け替えしましたが、今日は変に暖かい朝です。
奥多摩湖を見下ろしながら集落を通り植林の急斜面に取り付いていきます。















紅葉が残る落葉樹が混じると明るい森になります。











会話ができるくらいのペースで歩くと地図に載っているコースタイムと同じくらいになる感じです。
いつもは長く感じるトオノクボまでの植林の急登ですが、何だかとても短く感じました。

ここからは防火帯の広い尾根を六ツ石山へ
花もなく、紅葉も終わった尾根道ですが、広がる青空を見上げながら
セピア色の尾根道を落葉を踏みながら登るだけでもう十分です。
























5日前に瑞牆山、昨日は高尾山を歩いたKさんの足取りは軽そう・・・・・

六ツ石山に到着










一度下って、奥多摩駅からの石尾根に合流します。
巻道~尾根道を景色と青空を楽しみながら行きます。
六ツ石山まではコナラが多かったのですが尾根道はブナの巨木も混じる
ミズナラが中心の森になりました。

























鷹ノ巣山の山頂が見えます。









11時50分、到着です。
スタートから4時間40分という、ほぼ地図のコースタイムと同じ時間でした。










鷹ノ巣山の山頂はとても開けていて気持ちが良く
🍙食べながら、のんびり休憩します。










いつもならヒンヤリした空気に覆われていて
富士山~南アルプスの山々もスッキリと見える季節なのですが
今日は暖かい南風が入って霞んでいます。


















12時30分、雲が増えた山頂を後にします。










樹々の隙間から見る奥多摩最深部の長沢背稜
このあたり、平日は人と出会うこともなく、歩いていると奥深い感じがしてきます。















1本の樹かと思ったら、ブナとミズナラかな・・・・
















まだ早い時間ですが日射しが傾いてきて
何となく夕暮れが近い感じがしてきました。













景色を眺めながら帰る私の後姿をKさんが写していてくれていて
翌日にメールで送っていただきました。









良いアングルで一瞬を逃さずに写してもらいました。
一人で歩いていたので、こういった景色の中の自分を映した写真を
見るのは初めてです。嬉しくてモノクロに変換してみました。



分岐を右へ










足場の悪い急坂をスタスタと軽快に下りてきました。











日没までまだ1時間ほどあり、夕暮れ近い斜めからの日射しで、ひときわ美しくなった
紅葉を眺めながらゆっくり戻りました。




























ハキダメギクも忘れずに・・・・・










11月18日








コメント (4)
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