コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

雲取山 ~ カラマツの紅葉

2021-10-28 14:31:04 | 登山
自宅を出る時は小雨が降っていましたが
午後は晴れてくる予報でしたので、なるなるさんと雲取山を歩いてきました。

低気圧の去り際に、ある程度の標高がある山を歩くと
晴へと変わりゆく天気の変化、雲の動きなどを見ながら歩くことができて
普段見る事がない景色が見られることもあり、出だしの天気は雨でも出かけるようにしています。

最初は八ヶ岳へ行こうか迷いましたが、それなりに積雪があり
冬装備も必要かと思いましたので、気楽に歩ける雲取山にしました。









人気の雲取山、紅葉の時期だと平日でもこの時間に到着ですと
ギリギリ止められるくらいですが、今日は私の車を入れて5台だけです。
・・・・・静かな石尾根歩きが楽しめそうです・・・・・

村営丹波山駐車場を7時50分出発、雨も上がったようです。











樹の根が張り出してきているので
登山道が端っこに追いやられてしまってます。










もう晴れてきました。

キッコウハグマがわずかに咲いているくらいで何もないと思っていたら
なるなるさんがクチベニタケを見つけました。










最初の休憩ポイント。











周辺の樹々はまだ新緑のような緑一色です。











七ツ石小屋に到着。霧が周辺を覆ってきました。

手前で抜いた年輩の女性グループ、今日はここで泊まるそうで
懐かしそうに小屋へ入っていきました。
山小屋を利用することはほとんどありませんが、歳を重ねて馴染みの山小屋が
あるというのは羨ましいなと思います。
森の中にある小さな七ツ石小屋でしたら、なおさらです。
























七ツ石小屋~巻道あたりから樹々が色づいてきています。


















すれ違う登山者もいなく鳥の囀りも聞こえないのでほんとうに静かです。
霧の中をボンヤリと色づいた樹々を眺めながら歩いていきます。











湿り気のある法面には、咲き終わったジンジソウが見られました。


















ブナ坂に到着。

カラマツの紅葉が盛りです。










マルバダケブキの原












雲が湧いてきたり、引いたり・・・・

写真を撮りながらノンビリ歩きます。








先週は霧氷も見られた石尾根ですが、なるなるさんの服装を見たとうり
今日は風もなく日射しを受けて歩くと暑いくらいです。





















雲の上に富士山頂が少し見えました。












石尾根ブルー



















13時5分、貸し切りの雲取山頂到着です。











小屋の入り口にあるベンチでお昼にします。

ここは眺めも良いので特等席です。

前回の雪の雲取山も誰もいなくて。ここに座ってお昼にしました。
平日でも混み合う感じがしたら、七ツ石から鷹ノ巣山へ向かうので
結果、雲取山へ来る時は静かな時が多いです。











気温は12~3度











ユックリしているとトレランのグループや
小屋泊まりの単独行の女性などが到着してきました。

13時45分、帰りの到着が暗くなる前に帰ります。
雲が稜線近くまで湧いてきました。















久しぶりに見た石尾根に咲くリンドウ、7~8年前に見たきりで
石尾根からリンドウは消えたと思っていました。










霧に覆われるカラマツの紅葉。

少し腰を下ろしてティータイムとしたい景色ですが
時計を見るとその余裕はないので景色を眺めながら・・・・












・・・・・ブナ坂











日が落ちてくると、もう植林の中は薄暗くなってきました。

自然と足早に・・・・・















何とか暗くなる前に着きました。

ヘッデンなしで降りてこられるタイムリミットは17時ですね。
11月末ですと更に早くなります。もう少し早出しなければ・・・・・


混み合う時期は避けていたので、カラマツの色づいた石尾根を歩いたのは初めてでした。
朝のうちは雨が降っていたので、今日登る予定の人は延期したのでしょうね。
おかげで紅葉の季節でも静かな山歩きができました。

奥多摩の紅葉前線は1500m位くらい、石尾根はカラマツの紅葉が見頃でした。
奥多摩湖周辺の紅葉は11月中旬~末くらいだと思います。









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ムラサキセンブリ、エンシュウハグマ・・・・・

2021-10-22 18:43:16 | 登山

昨年の秋、ムラサキセンブリを見に菅平へ行きましが
ネットを見ると浜名湖北部の里山にも自生地があるようですので
なるなるさんを誘って周辺を歩いてみました。

都心からの距離はありますが、新東名高速ですとストレスなく運転できるので
思っていたより近くて気楽に行けるような距離に感じました。

駐車場までのアクセスが分かりづらそうな感じでしたが、グーグルアースで何度も
シュミレーションしたおかげで、すんなり到着することができました。(^^

この時期は人気の山だと思っていたので、平日でも狭い駐車場はイッパイかなと
心配していましたが、7時45分到着でまだ一台も止まっていません。
周辺は静かな秋の里山が広がっています。









歩きはじめるとエンシュウハグマの群生地があり
周辺は笹を刈り払っていて花を保護しているようです。

昨年奥久慈で、初めてオヤリハグマの花を目にした時、思っていたより
とても趣きがあって忘れられない花でした。

初めてみるエンシュウハグマはネットで多くの写真がアップされているのを
見ていたので、まさに写真と同じ印象で、花付きが見事でとても写真映えする花です。

































咲き初めはピンク色が残っていて
シワシワが徐々に伸びてスクリュウ状になっていくのですね。
次は人気のない杉林の中に咲く小群落を見てみたいです。











歩いていくとムラサキセンブリにもすぐに出会えました。
ここの里山では、長く歩いてようやく出会う・・・・という感じではなく
朝の散歩感覚で花と出会える場所です。




















高座山や菅平の花と比べると、花が一回り大きいような気がするのですが・・・・・
1つの花の中に色の深みの変化があって、紫一色でない所が美しいです。

この周辺の山々を弓張山地と呼ぶそうですが、低い山々ですので少し縦走してみます。
一部が蛇紋岩質で形成されているので、特殊な植物も見られそうで楽しみです。

稜線に上がるまでは、植林帯で何処でも同じような景色なのですが
尾根を縦走するようになると、所々に裸地が出てきて見晴らしがよく
そこでは色々な花が見られました。

オミナエシと一緒にさくのは三河マツムシソウですね。



















舌状花があったり無かったり、色も白花があります。
印象は痩せたマツムシソウという感じです。









この野菊はヤマジノギクの変種、ヤナギギクだと思います。
ひょろっとしていて葉は目立たなくて花だけが目立ちます。

どちらも蛇紋岩質のストレスがある環境に対応していった形なのでしょうね。

そんな中でムラサキセンブリは青空に向かって咲いていました。

























以前に訪れた高座山で見た、紫色の星が落ちているような
小さな株も点々と見られました。









特殊な土壌のせいか白花も見られます。














のどかな秋の里を見下ろすことができます。
反対側には浜名湖が見えています。















一回りして帰る頃、登ってくる人達とすれ違いました。
戻ってみると駐車場は満車で路肩のスペースにも車が止まっていました。
遠くても名古屋ナンバーでしたので、皆さん朝ごはんを食べてから
ユックリと出てきたのでしょうね。

確かにそんな里山でしたが、駐車スペースのキャパから、もし都心から近い山でしたら
あり得ない感じもしました。週末にはそれなりに賑わうのだろうと思います。

ウメバチソウは咲き初め、ヤマラッキョウはまだ蕾でした。
また来る機会があれば、もう少し足元に咲く小さな花も観察したりして、ゆっくりと
周辺の里を含めて歩きたいと思いました。
















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水根沢から鷹ノ巣山

2021-10-07 20:39:56 | 登山



もう10月ですが、今日は暑くなる予報でしたので
涼しい沢沿いを歩く渓谷のコースを選びました。

奥多摩湖の水根に車を止めて、水根沢コースで鷹ノ巣山を周回してきます。
奥多摩は晩秋~初冬に歩く山域、と自分では決めていましたので
紅葉前のまだ暑さが残る時期に歩くのは久しぶりです。

花を探す山域でもないのですが、体力維持もあるので一日歩きたいと思います。
一人だと途中から引き返す理由を探したりしますので、元気な、なるなるさんを誘い
渓谷に咲くジンジソウを楽しみに、しっかり汗をかいて山頂を目指します。









水根の集落を抜けて植林帯を登って行くと水根沢に沿って歩く山腹の道になっていきます。
最初は左の渓谷側が切れ落ちているので注意が必要です。
やがて水根沢と交わるようになり、涼しい渓谷沿いの道になります。














奥多摩の渓谷ではシオジの大木を見ます。
















ザトウムシが何か昆虫を捕食しています。











好んでジメジメした暗い森を歩くのでザトウムシは何時も出会う不思議な生き物です。
捕食した姿は初めてみました。時々踏みつけそうになるので気を付けていますが
今日出会うザトウムシは体の周りが白い個体が多かったので
見落として踏みつけてしまうことはありませんでした。


渓が深くなってくると、濡れた岩や法面にジンジソウが見られます。























とても花付きがいい株も・・・















ダイモンジソウは無雑作に咲きますが
ジンジソウは渓谷の岩場に規則正しく同じ方向を向いて咲いています。
花景気も整然と締った雰囲気になります。

葉の形はダイモンジソウと同じような物から切れ込みの深い物まで
さまざまでした。



以前ここを歩いた時は晩秋で、ジンジソウも残り花でしたので
チラ見して2~3枚だけ花の写真を撮っただけでしたが
今回は丁度、咲き初めの初々しい花の様子が見られました。











小さく折りたたんだ蕾の中から、こんな感じで花が展開していくのですね。
赤い約とシャープな2つの花びらが可愛らしくて印象的です。
昆虫の羽化を見ているような・・・・











対岸の岩場にも咲いていてます。

なぜかダイモンジソウはいません。それぞれ縄張りみたいなものが
あって入って来れない何かがあるのかな・・・・・
イワタバコも少ないです。
















渓谷の花景色がすっかり気に入ってしまい
予定時間オーバーで渓谷から尾根に取り付きます。





















しばらく我慢の九十九折の登りを終えて
榧ノ木尾根から石尾根へ・・・・










懐かしい鷹ノ巣山の山頂が見えてきました。
ナナカマドの実も色づいて、石尾根は秋の気配です。













12時前には到着する予定でしたが、時間が掛かってしまいました。
7時30分ごろに出発したので、山頂まで5時間30分でした。













富士山は頭だけ時々見えていました。

しばらく行動食ばかりでしたので、久しぶりのランチタイム。









帰りは石尾根を六ツ石山経由で・・・・・

石尾根の紅葉はまだ枝先あたりだけです。








地衣類がいっぱい着いたブナの樹皮








どうも果実は不作のようです。

山栗は豊作のように感じました。








果実は小さくて小動物用です。




晩秋の石尾根でしたら、このあたりは大岳を眺めなからカサコソと
落葉を散らして広い空の下を降りていきますが、今はまだ緑のアーケードです。








涼しかった石尾根でしたが植林帯の下りでは
風がなくなり気温も上がってきて、また汗をカキカキ降りてきました。









5時30分、駐車場に戻ってきました。
11月だともう暗くなっている時間帯です。

富士山を少し余裕で登れたので、今日は気楽な山歩きのつもりでしたが
しっかりと疲れました (-_-;) 

ヒンヤリした空気の中を一定の歩幅とリズムで登る富士山とは違い
汗をかきながら、渓あり急登りありの奥多摩ではスローペースでも
富士山よりキツカッタ・・・・です。







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再び富士山

2021-10-01 13:00:06 | 登山



先週に続いて今日も富士山ですが、山頂までは行かないで
なるなるんさんと下の方から花や景色を見ながら歩いてきました。

早朝の高速道路からは今回も山頂周辺に雪が見られました。
正式には今日が初冠雪だそうです。







今日も秋の澄んだ晴天に恵まれました。







朝はアケボノシュスランの自生地に寄りましたが、花はすでに終わっていて
残り花が少々・・・・やはり今年は花が早かったようです。















標高を上げて、苔むした樹々に着生しているダイモンジソウを見に行きます。









樹幹に目いっぱい着生して咲いていると、遠くから見ても樹幹のシルエットが
白く煙っていて見事な景色なのですが、今日はそんな景色には出会えませんでした。









フガクスズムシソウには多く出会いました。

もうすっかり果実になっています。

このエリアは初めて来ましたが、とても良い雰囲気です。















もしかしたら・・・・と上を見上げてみると

ツリシュスランもいました!

















数えると9株見えます。更に上の方にも点々と・・・

着生している雰囲気がよく、花が咲いていたら絵になる景色だと思いますので
来年に再訪してみます。膨らんでいる苔の中は、ほとんどツリシュスランの株ですので
きっと来年も咲いてくれると思います。


・・・・・・スカイラインで五合目駐車場へ移動・・・・・

なかなか五合目周辺の森を探索する機会がなかったので
一度下って周辺を歩いてみました。
針葉樹林帯から明るい草原へ・・・・・雲の上に出ました。

一気に視界が開けて明るくなりました。







宝永火口の下に到着。










オンタデの茎は赤くなっていて綺麗です。















今はガスが斜面を登ったり降りたりしていますが
日が沈んでくると気温が下がってきて、落ち着いた雲海が広る景色になると思います。
夕暮れ時の景色を眺めながら帰ろうと思いますので、もうすこし視界が広がる標高まで
時計を見ながら登ってみます。










先週と違ってヒンヤリしたクリアな空気に包まれている感じがします。

六合五尺小屋に着きました。

見上げると八合目あたりまでも行けそうな感じもしますが、そろそろ日没です。

今日も影富士が見られました。今回は山頂からではありませんが
朝日ではなく夕日の影富士です。















反薄明光線が薄っすら見えます。

もう少しブル道を利用して開けた西側へ移動します。






















テントを背負ってアルプスを縦走していた頃は
稜線でテントが張れると、夕暮れから刻々と変わっていく空を眺めているのが楽しみでした。
日帰り登山でこの景色を気楽に見る事ができるのは、シーズンオフの富士山だけです。

アルプスのテント場は賑やかでしたが、富士山は風の音が聞こえるくらいで
静寂の中でこの素晴らしい景色を見られるのが嬉しいです。




途中からヘッデンを付け、景色を眺めながら帰ります。
宵の明星と街の灯りも見えてきました。



























駐車場に戻るころには星空になっていました。








今日はまだ月が出ていないので、見上げると満点の星が見えます。
カシオペア、北斗七星・・・・ずいぶんと久しぶりに見ました。
天の川もボンヤリと見えます。

ヘッデンの光を空に向けて撮影したら、長い尾を引いた彗星のように見えました。






少し雪が積もったらもう一度登ろうと思っています。















コメント (2)
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