コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

八ヶ岳 ~シラビソの森

2017-05-31 06:31:43 | 登山



南関東は暑いので、今日は八ヶ岳の黒い森へ・・・・・

ホテイランも咲き始めていると思うので、探索したことがない場所を
探しながら歩こうと思い、早朝に着いて準備をしていたら・・・・・

ザックが無い!・・・・・積み忘れた (-_-;)

前日、明け方から歩きたいので久しぶりに車中泊をしようと車に寝具などを積み込んで
バタバタしていたので、忘れてしまったらしいです。
結局、車中泊は止めて早朝に出発したのですが、寝具一式は、積んだまま
出発したので、荷物が満載で、まったく気がつきませんでした。

幸いにもサブザックは常に車に入っていますので、お弁当に水筒だけを持って出発です。
背中が軽く、シンプルなスタイルになりました・・・・・・思えば昔はこれが普通でした。

八ヶ岳は迷い込むような地形は少ないのでGPSが無くても、何とかなりそうですが
カメラは無いので、今回はアップなしで山歩きを楽しめれば良いかと思っていました。

それでも携帯(ガラケー)で数枚撮った画像が、普通?に写っていましたので
簡単ですがアップしましたので、よろしくお願いします。




      



日中は気温も上がり暑かったのですが、早朝は肌寒いくらいでした。
久しぶりの苔むしたシラビソの森は、ヒンヤリとした空気に包まれ
独特の香りが森を漂っています。疲れたら適当に腰を下ろして休憩します。
こんな森でノンビリと休憩していると、気分も落ち着きます・・・・ヒルもいないし・・・

少し手持ち無沙汰な感じですが、周辺の苔の上には、ミヤマカタバミ、コキンバイ、
ミヤマスミレなどが一面に咲いています。

いつも良い写真を撮ろうと、アングルを色々変えてみたり、絞りを変えたり・・・と
案外と撮影に時間をさいていましたが、今日みたいに撮影の事を考えないと、
何だかとても自由な時間を楽しめるような感じもしてきました。
素晴らしい景色や出会った花を自分の記憶に残すだけなく、カメラに記録として収めて
帰ってから、ゆっくり楽しんでブログにもアップして、多くの人に見てもらえて・・・・・
ようやく満足している自分がいるのも確かです。






ホテイランには運良く出会うことができました。
















しっとり苔むした森というより、歩いていた場所から少し登った所にいました。
まだ蕾の株が多く、咲いている株は少ない印象でした。

ツバメオモトも咲き始めていて、久しぶりに多く見ることができました。











ツバメオモトは好きな花で、昔は房総の奥深い渓谷にも自生していたらしです。 
氷河期の遺構というのでしょうか。しかし、いくら探しても未だに出会うことがありません。




これはヒメスミレサイシンかな。











イチヨウランの葉も多く見かけましたが、これはカモメランのような感じです。











今日は撮影なしですので、時間的余裕から長い距離を歩けました。
カモメランなどが咲く頃、また歩いても良いかなと思います。



5月30日








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咲き始めたヨウラクラン

2017-05-24 06:11:08 | 登山








今週も房総の山へ・・・・・

林道沿いには、モミジイチゴが果実をイッパイ付けていました。










照葉の森の中は端境期になり、新芽が展開して、こんもりした薄暗い森になりました。
落葉した葉の上には、花殻が積もっています。













蕾を付けたムヨウランがアチコチからツンツンと出ています。

梅雨入りの頃が見ごろでしょうか・・・・・











薄暗い林床にはアリドウシの花が咲き始めていました。

照葉の森の中で唯一咲いていた花です。



















沢沿いを歩いてみると・・・・・・

わかっていましたが、コミヤマスレの花は終わり。

株は一面にありますが、咲いた株は少ない感じでした。










テイショウソウ、オオバノトンボソウは多いです。
テイショウソウの葉の模様は同じものがないくらい多様です。
房総でテイショウソウの花を見た記憶がないので、きっと秋に周辺の森を歩いて
いないということですね。












      






再び尾根へと登ると、今日は風が強く汗を飛ばしてくれて心地よいです。

マメヅタランが蕾を多く付けています。











今日拾った枝は蕾付きです。まだ最近落ちたようです。
この様子ですと、3~4日後には開花しそうです。























以前、珍しく落葉樹にカシノキランが多く着生しているのを見つけました。

落ち葉からホウノキだろうと思っていましたが、今日あらためて訪ねてみたら
アブラギリの樹でした。















よく眺めると小さな株もいて、以前より増えています。
だいぶ下の方にもいますので、そのうちに目線の位置にも着生してくれる
かもしれません。

















楽しみにしていたヨウラクランの花が咲き始めていました。

見上げると青い若葉を背景に朱色の花が美しいです。
咲き始めの株が多かったのですが、今日歩いた森の中では一番の花景色です。




























垂れ下がった花序は、長いのもあれば短いのもあります。






































垂直な樹の主幹に着生した場合、株が大きく育つと
下から見上げた時は丸く団子のような形になります。
少し重そうで不安定にも見えますが、カヤラン、カシノキランと違い、
多くの細かい着生根でしっかりと樹に着いていますので風で落ちる心配はありません。
実際に、ヨウラクランが落ちていたのは見たことがありません。


以前にアオバナヨウラクランを見つけましたが、他の場所にも居るのではないかと
探して見ると・・・・・・


かなり上の方ですが、小さい株を見つけました。














もう少し目線に近い所にいないかと、何度も見上げたりして探していたら
小さな株ですが、手の届く位置に見つけることができました。





















見頃は来週くらいでしょうね。

中央高速の集中工事も今週で終わるので、次は標高の高い山を歩きたいと
思っていましたが、マメヅタランが咲き、ヨウラクランも見頃になりそうです。
今年は目線に咲くマメヅタランを見つけたので、訪ねてみたいのですが
かなり歩かなければならないので、この時期は躊躇してしまいます。
今日もヒルに気を使いながら、何度も払いながらの撮影になりました。


5月23日







































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初夏の房総の森では

2017-05-17 21:00:31 | 登山



今日は久しぶりに、やまそだちさんと初夏の房総へ。















樹々の緑も房総周辺では色が濃くなってきました。
ヤブデマリの花が新緑の山に馴染む感じに咲いています。


















沼の渕にモリアオガエルの卵を見つけました。

枝にはモリアオガエルもいます。















上の葉っぱにもいました。

このカエルには斑紋があるので、緑の葉っぱにいても何となくわかります。
















着生ランを探している時のように、じっと眺めていたら・・・・・・・

だんだん見えてきました。実は何匹もいたのです。

















気持ちよさそうに寝ているのか、まったく動きませんです。



さわやかな風が通る渓谷を進むと、シランが見えてきました。



































房総の初夏に咲く美しいランです。






まだエビネの花は咲いているだろうかと山へと分け入ってみます。

















とても深い山に自生している雰囲気が感じられて、お気に入りの場所でしたが、
花は終わりでした。

少し奥に進むと、まだ見られる群落もありました。


























ヨウラクランも咲き始めています。

長い花序の先から咲き始めると思っていましたが、昨年の写真を見ると
下から咲く株もあるし、真ん中から適当に咲く株もあります。

この株も真ん中あたりから咲き始めていますね。
どうも、咲き始める順番はテキトウ? ・・・

















今日は目線の位置に自生するムギランの群落を見つけることができました。

















以前に岩場では見つけていましたが、大きな樹に着生している場所は
高い位置ばかりで、双眼鏡で眺めるだけでした。

奇跡的に腰あたりの位置からビッシリと大きな樹を覆うように着生していました。
これなら苦労しなくても花を観察できます。


だだし・・・・・ 今日は途中から結構ヒルに取り付かれました。
ここは特に多い感じです。ヤマビルバスターは途中から効果がなく
カメラを構えてから30秒以内にシャッターを切らないとダメそうです。
 

途中で、やまそだちさんの帽子に2匹いるのを見つけました。
やはり上からも落ちてきます。

今日は何処もヤラレなかったと安心していたら、帰ってから自宅で気がつきました。
今年も、ある程度までは覚悟しなければならないだろうと、半分諦めの境地です。



5月16日
















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新緑の奥多摩

2017-05-10 20:05:35 | 登山


連休が終わったら、ゆっくり新緑を眺めながら、何処か静かな山でも
歩きたいなと思っていました。

ゆっくり地図を広げて何処にしようかなといろいろ考えていましたが、
仕事が続き、少し疲れてもいるので、アプローチも近い奥多摩を歩くことにしました。

以前は・・・・( かなり前ですが )春の芽吹き始めた奥多摩の尾根を好んで歩いていました。
今日は急な植林帯を歩くようなコースはパス。
最初からノンビリ歩ける、気楽なコースを選びました。

歩き始めて、いつもの習慣で樹を見上げていたら気が付きました。

・・・・ここの森には、カヤランがいっぱい住んでいる

・・・・しかも、もう咲いている!



奥多摩では、ほかの場所でも着生している所がありますが
比較的、標高が高いこの場所にもいるとは以外でした。
とりあえずは、いったん周辺の観察に切り替え。



























これは花が咲いていないと見つけることは難しいな・・・・という場所ばかりです。

きっと目線に近い所にもあったのでしょうが、花が咲くと目立つので、持ち去られてしまった
のだろうと思っていたら・・・・・・目線の位置にもいました。

















房総あたりですと見頃だと思いますが、奥多摩のこの標高で咲いているとは
嬉しい想定外です。ここで30分の寄り道。

このくらいの小さい株のままがいいですね、大株になると目立つので危険です。





        
 



















 こんな森を歩きたかった・・・・・











トチノキ、カツラ 


















ニリンソウ、エイザンスミレなどは、まだ咲いています。

















クワガタソウは咲き始め












雲っているので気温も低く、森の中はヒンヤリしています。

ガサガサした所や痩せた岩尾根ばかり歩いていましたので
整備された登山道を歩くと、ブラブラと何処までも歩いて行けそうな感じもしてきます。
ミツバツツジ、オオカメノキなど樹々の花も咲き、新緑の森に連休の疲れを癒してもらいました。









5月9日





















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エビネが咲きはじめた照葉の森

2017-05-02 20:10:47 | 登山



そろそろ照葉の森に咲くエビネの花が見頃を迎えたのではと思い
何とか半日、時間の都合を付けて歩いてきました。

AM6時前には、目的地周辺に着きましたので、お昼までに車に戻るとしても
6時間は歩くことができますので十分かと思います。
5月のこの時期、早朝から歩くのは、とても清々しくて気持ちよいです。













周辺の山は植林も少なく、豊かな照葉の森に囲まれています。
常緑のシイやカシなどは、4~5月ころ新芽が出て古い葉が落葉するので、
モコモコした森の中は落ち葉が積もってフカフカです。

そんなフカフカに積もった林床の木陰に、エビネが自生しています。

エビネの葉は、真冬でも枯れることなく残りますので、探索しながら歩いていると
見かけることも年々多くなりました。
花も大きく、美しいので毎年場所を変えて見ていますが、なかなか撮影が難しい花ですね。

最近はコンデジばかり使っていましたが、久しぶりにミラーレス一眼にマクロレンズを付けて
撮影してみようと思います。

何とか、咲いている森の雰囲気や花の美しさを撮影できたらと思います。





カサコソ落ち葉を踏みながら歩いても、最初なかなか出逢えませんでした。
この辺りには多く見かけたのに、どうしたのかな・・・・・と不思議でしたが
原因がわかりました。 まだ咲き始めていないのです!















まだ花芽が出たばかりの株も多いです。











先週歩いた里の森では咲き始めていましたが、少し山を登った斜面では、
出会う株はまだ、これから咲きはじめる株ばかりでした。

もう少し陽射しが当たる南斜面を中心に歩いてみると、ようやく咲き始めた株も
見るようになってきました。






























ようやく咲き始めたばかりです。

少し歩いて斜面が変わると、やっと見頃の株も現れてきました。
















































花の色は、エンジと白の2系統ですが、濃い薄いの変化があります。

どちらかというと私は白系のエビネの方が好きかな・・・・。

初夏の木漏れ日が・・・・




















杉などの植林で見るエビネなどは、とても立派な大株が多く、ワサワサと群生していて
少し育てられた園芸種のような雰囲気もします。
それに対して照葉の森の中に咲くエビネは、どちらかといえば小振りで、森の中に点々と
咲いている感じが、とても優しく自然な感じがして良いです。

昨年は異常な暖冬で、4月の末でエビネは満開に咲いていました。
今年は満開になるのは、まだまだ1~2週間後になる感じがします。
昨年と比べると半月ほど遅れている感じですね。 例年と比べても
1~2週間位は遅れているのでしょうか。

これは今後の花の開花時期の参考にしようと思います。



5月2日









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