コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

キバナノアツモリソウ

2013-06-26 20:30:23 | インポート



キバナノアツモリソウ、もう咲いているかな・・・

寒気の影響で、不安定な天気が続いていますが、今日を逃してしまうと

また、来年まで見ることができなくなってしまうのでは・・・・


そんな思いで、夜中に起きて、雷雨の中、車を走らせます。

早朝、ようやく目的地に到着しました。

このあたりも、雨が、ずいぶんと降ったようですが

どうやら、雨は上がり、霧が立ち込めてヒンヤリしています。

準備をして、5時出発。

帰りは、夕方頃になると思います。




















Photo_3









歩きはじめると、ショウキランが咲いていました。

雨で少し傷んでいますが、咲きはじめを見られて、嬉しい。


森全体が水を含み、土は、ぬかるんでいて歩きづらいです。

今日の長い行程を考えると、憂鬱になりますが、深い山の中に

ひっそりと咲いていると思います。












こんなに急傾斜の道、アイゼンでも付けないと、登れないのでは?

と思うほど、ぬかるんで滑りやすい・・・・

木の枝、笹などを掴んで、全身の力で登ります。

濡れた笹や草むらを漕いで行くのは、正直、途中で心が折れそう

にもなりますが、疲れて腰を下ろした時、周りの景色が、ほんとうに

山深く、大きく深呼吸すると、そんな中に、一人自分がいるのが

なんともいえない不思議な
気分です。


今日は、泥だらけで途中途中、カメラを出すのも、気がひけましたが

こうやって、少し休んだ時、周りに咲く花だけは写しました。


























Photo_4














2_2











Photo_6
















ミヤマカラマツ、ヤマオダマキ

ミヤマカラマツは、よく見かけますが、毎回、必ず写したくなる花です。

















標高が高くなると、雪田も残り

周りには、サンカヨウ、シラネアオイなどが咲いています。

辛い登りも、一息つきました。









Photo_5













そんな中で、濡れた草むらの中に、ようやく1株咲いて

いるのを見つけました。














Photo_7










オオバギボウシ、ニッコウキスゲなどの夏草の茂みの中を

気を付けながら歩いていると・・・

やっぱり、中に隠れていました。















Photo_8










草むらの中を、カメラで覗いて見ます。












Photo_9












斜面に咲いている群落も・・・・











Photo


















Photo_2














Photo_3














花に近寄って。



Photo_6


















これくらいの大きさです。




Photo_4


















稜線のお花畑には、ハクサンイチゲの群落が点々とあり

ハクサンチドリ、ノビネチドリ、なども多く咲いていました。

ニッコウキスゲ、オオバギボウシなどはこれからです。




Photo_7















ミヤマクワガタ



Photo_8













               














午後になると、少し陽射しも入り、蝶も舞はじめ

夏の高原らしい風景も見られるようになりました。




Photo_9












6月25日





コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横尾山 ~ 分水嶺トレイル

2013-06-19 16:35:38 | インポート



今日は、山梨県と長野県の県境にある信州峠に車を置いて

横尾山に登り、そこから尾根伝いに飯盛山あたりまで

いって来ようと思います。

目的は、もちろん花探しです。


横尾山から先は、登山道は、ありませんが

ここ最近、このコースを分水嶺トレイルと称して、トレランの大会が

行われているのをレポを見て知りました。

コースは、薄い踏み跡の所が、多いようですが

その分、静かな山歩きが、できそうです。

花も、期待できるかな・・・



















横尾山から先に進むと、道は、本当に、心細くなりますが

赤いテープが目印になります。

深い山の中、オシダを分けて、進みます。













Photo










クマ剥ぎだ!

まだ新しいな・・














Photo_2












オオヤマフスマ




Photo_3












ミヤマハンショウズル



Photo_4













エゾノタチツボスミレ

花の数は、少ない。




Photo_5












草原の広がる、トクサの頭には、案内板が、ありました。

気を付けないと、直進して、登ってしまいそうですが
左折して、下っていきます。

トレランでは、コースアウトしてしまう人が、多かったそうですが
たしかに、走っていると、案内板がないと直進してしまう所です。


この先の鞍部、トクサの大タルも、わかりずらく
何げなく歩いていると、右側にある山を巻くように付いている道へと
吸い込まれてしまいますが、尾根に上がるルートが正解です。




尾根に上がる道は、最初は、頼りないのですが
段々と、わかりやすい道になってきました。











Photo_6











槍、というピークに到着。












Photo_7









このあたりから、次のピーク、三ツ沢の頭までが

特に、不明瞭な感じの所が多い気がしました。










Photo_8













南アルプスの展望が良い、三ツ沢ノ頭周辺の草原です。

この傾斜がキツイ草原を、花を探しながら上ったり下りたり・・・


やがて、大平牧場の鉄柵が現れて、飯盛山、八ヶ岳が正面に見えてきます


ここまで3カ所あったカヤトの草原を、花を探しながら

何度も上下を繰り返したので、すっかり体力消耗してしまい

ここで、引き返すことにします。











カヤトの草原には、点々とアヤメの花が咲いていました。

マクロレンズで、久しぶりにアヤメを写してみます。

複雑な網目模様に 青紫の凛とした姿

とても高貴で美しい!

希少な花でもないのですが、何だか、偏った花ばかり探していると

こうした花に対して、気を留めなくなってしまっている自分がいることに

気が付きました。











Photo_9









              














ひさしぶりに見たフラサバソウ










6_2













コケイラン



Photo_10









カヤトの原には、他にも多くの花が咲いています。

グンナイフウロ、キンポウゲ・・

しかし、ここが花で賑わうのは、これからでしょうね。



お目当ての花、今年も会えませんでした。




















Photo_11












Photo_12












横尾山に戻ってきました。

早朝から歩きはじめて、気が付いたら、もう夕方です。

山の草原は今、レンゲツツジが見頃ですよ。


今日歩いたコース、晩秋が一番おすすめかな?

夏草も枯れて、見通しが良いので、迷うことも少ないでしょう。

何より、展望が素晴らしいと思います。




6月18日


















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日光雲竜渓谷  

2013-06-12 13:59:42 | インポート



関東地方も、ようやく梅雨らしい天気になってきました。

北関東まで行けば、今日の天気は、何とか持ちそうな気がしますので

日光の雲竜渓谷へ、コウシンソウを探しに、行ってきました。



林道をゲートまで進むと、路肩に3台位止められそうです。

反対側にもスペースがありますが、河川の工事中のため、ガードマン

の方が駐車して、トラックを誘導するので、使えない感じでした。

大型トラックが通るので、路肩駐車は厳禁です。

ゲートの手前も、この先の林道が崩落していますので、工事車両が

通るため、駐車できません。

私が到着した時間は、誰もいませんでしたが、7時過ぎると

車両が、入ってきます。


スタートは、左のゲートを越えて、林道を登っていきます。

展望台を過ぎ、右へ下る林道を見送ると、渓谷に下る分岐になります。

案内坂などは、ほとんどないので、事前にチェックが必要な感じです。





















歩き始めは、まだ薄曇りの天気で、エゾハルゼミが元気よく

鳴いていました。

林道脇に咲く、フタリシズカ。












Photo









オククルマムグラかな・・・


今日は、購入したミラーレス一眼に、新にマクロレンズを追加したので

小さなコウシンソウを、探して、写して見るのが楽しみです。

見つけられるといいな・・・・














Photo_2












今日は、陽射しがないので、長い林道歩きも、それほど

苦ではありません。

美しいシダやヤグルマソウ、これから咲きだすバイケイソウなど

見ながら、ようやく渓谷の河原に降り立ちます。











Photo_3










4_2











最初は、結構広い河原歩きです。

霧が出て、途中から霧雨が落ちてきました。

撮影には困りますが、歩くには、ヒンヤリして気持ちがいいです。

断崖絶壁の渓谷の中を歩く感じです。



霧が深山の雰囲気を演出してくれます。
















5













Photo_4









奥壁を見ると、谷川岳のような感じです。

上は、バリエーションルートですので、行ける所まで

花を探しながら、行って見ます。









Photo_5












5_iwaba












岩壁に近づいて、岩肌を眺めると、ユキワリソウが多く

咲いていました。











Photo_7












7











岩肌を下から、目を凝らしながら、見ていくと

とても小さい花ですが、上の方に、コウシンソウが群生しているのが

わかりました!

・・・・望遠レンズ、持ってきませんでした。 (-.-)

岩場に咲く花なら、持ってくるのが普通ですが・・・・・


目線に咲く花を探せばいいかな・・・















シロヤシオは終わり、ヤマツツジは、残り花をつけています。
















7_2
















イワハタザオでしょうか。

イワギボウシ、イワタバコなど、イワの付く植物を多く見かけます。













Photo_9











両岸が迫ってくると、薄暗くなってきます。

何度も渡渉を繰り返し、高巻きしながら奥へと進みます。












Photo_8













右岸、左岸と渡渉を繰り返しながら、探して見ますが

目線に咲く花が、なかなか見つかりません。


これ以上は、少し危険かな・・と思った所には

一本ロープが垂れていて、上を見上げるとハシゴらしいもの

が見えました。

霧雨も止まず、天気も下り坂ですので、これ以上登るのはやめて

周辺の枝沢、法面の上などを探しましたが、どうも目線の位置に咲く

花を見つけられません。

マクロレンズでの撮影は、諦めようかな・・・

帰りは、ギアを一段上げて、隅々まで探したつもりですが


目線の位置でコウシンソウは見られませんでした。。

何処かで、見落としているのかな・・・・


それでもカモメランの群落を見つけることができました。

とても密集していましたが、花は一つも開花していません。

今日は、運も良くないかな・・・・咲いていてもいい頃なのに














Photo_10









☆ ん~、葉が2枚ありますね。 今、写真を見て気が付きました。

これは、カモメランでは、ありませんね。
カモメランは、1枚です。

オノエランですね。  この上の女峰山では、見かけますが

深い渓谷にも、咲くのですね。














 




             













それでも、ちょっぴり運が良いこともありました。 


こんな所には、あの花が咲いているかな~と軽い感じで

入った森には・・・・












ん~、 もしかして






Photo_11













もしかしたら・・・・










Photo_12













Photo_13













Photo_14









マクロレンズ、使えました。(^^










Photo_15


















6月11日




コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マメズタラン

2013-06-05 20:22:29 | インポート



今日は、奥久慈周辺の山を、周辺に詳しいやまそだち
2カ所ほど歩いてきました。

朝から快晴で、真夏のような陽射しの中、歩きはじめます。

草花では、ホタルブクロが咲きほこり、ヤマユリも花芽が
膨らみはじめていました。

樹の花では、ウツギ、イボタ、オオバアサガラなどが咲き
スタートから、とても花の多いアプローチです。















Photo_2









Photo_9









ヤマタツナミソウ








Photo_3










白花


Photo_4














やまそだちさんは、私のように、偏った知識ではなく
広く植物に詳しいので、いろいろ教えてもらいながら歩くのは
とても楽しい時間です。








Dsc00277_2











周辺の山々は、標高こそ低いのですが、岩場も多く
渓も深い。

2年前、この岩場で、マメズタランではないだろうか?
と思うものを見つけました。

今まで、シダ類のマメズタは何回も見ています。
これは、もしやランかな・・・と思っても、よく見ると
胞子葉がありったりして、なかなかランとは出会えませんでした。

しかし、前回ここで出会ったのは、今まで見てきたマメズタとは
ちょっと様子が、変わっていました。

日当たりの良い岩場という場所も
これは、もしや・・・という期待で胸が膨らみました。

花の時期に、再訪してみよう・・・・

ようやく今日、判明すると思います。












薄暗い渓に入ると、サイハイランを見るようになります。









Photo_6










アオダイショウが2匹絡み合っています。


Photo_7












笹薮を、漕いで目的地に向かう。

ヤマダニが、心配でしたが、幸い今回は大丈夫でした。











Photo_8










肝心の自生地の場所

似たような雰囲気の所が多いので、結構迷ってしまいました。

GPSにマーキングしていなかったのが失敗でしたが
やっと探し出しました。

周辺は、切り立っていてるので、慎重に三点支持でトラバース
していきます。

緊張と期待でドキドキ・・・

指を岩の隙間に挟み、体を固定して、岩の上を見上げると




蕾がいっぱいある!

















Photo_11













Photo_15












Photo_16





















花も、少し咲き始めている!

1cmあるかないかの小さい花ですが、間違いなくランの花です。

蕾の数はすごいな~








Photo_13















Photo_17
















Photo_18
















間違いなく、マメズタランですね。

よく観察すると、葉の色が、マメズタとくらべると淡く優しい

感じです。

葉の一つ一つが、少し小さく柔らかそうで、水分も多く含んでいるような

雰囲気でしょうか・・・

花、あと1週間もすれば、満開でしょうね。

そしたら、きっと、また素晴らしい感動でしょうが

私は、これで十分満足で、本当に、嬉しかったです。

やまそだちさんも、はじめて見る花だそうです。


もう少し険しい岩場でしたら、本格的に岩登りの道具一式がなければ

近寄ることも、撮影することも難しかった
でしょうね。

こうして、細心の注意は必要ですが、何とか撮影できたことは

とても幸運でした。




6月4日
















コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする