コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

アケボノシュスラン、秋の花々

2014-10-01 12:30:53 | インポート






台風18号が来る前に、見頃を迎えた紅葉を見に行こうか
まだ咲き残っているアケボノシュスランを見に行こうかと
迷いましたが、ラン科の花は最後になるだろうと
小さな花の方に・・・


昨年に見つけた沢沿いの群生地、植生が豊かな森でしたので
今回は、もっと下流から探しながら歩こうと思います。

2週間前に、ヒルやられた場所がまだ少し痒いのですが
ここはヒルがいないだろうから、安心して歩けそうです。










マメズタが大きな岩、樹木を覆い隠し、シダ類が多く
湿り気のある道も苔で覆われてような所です。








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アケボノシュスラン、沢沿いを歩きはじめると、すぐに見つかりました。

というか沢沿いの道はアケボノシュスランの道でした。











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沢の石にも水際まで・・・











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沢を渡る木橋は少し朽ち果てて滑りやすくなっていますが
そのおかげで端っこには苔が生えていて、こんな場所にも
いっぱい入り込んでいました。













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これだけの群落が何カ所もありながら、何故か花が見当たりません。

歩きながら花を探していると、ようやくシダに隠れている一株に
花が付いていました。









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花は良い時期を過ぎて、上の株だけが新鮮な感じです。

けど、曙色が美しい!
小さな花ですが薄暗い森に映えます。

広大な錦秋の紅葉も素晴らしいですが、小さな秋色も良いです。








いつもの、登山道脇シリーズ。

株は踏みつけてしまうほどありますが、脇に咲いている株は
少なかった。










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沢沿いには新鮮な株が残っていました。









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横から流れ落ちる沢の上の大きな石の上に
咲き終わった群落がありました。
ここは、全て花が咲いた感じで、背景に滝があり
花の風景写真には最高でしたが残念です。

今年は花も早かったようです。










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昨年に見つけた群落は、よく目立つ場所で
昨年は多くの株が花を付けて見事でした。

ところが今年は何カ所か剥ぎ取られていて無残でした
幾らでもあるから多少は持ち去っていっても良いと思っている
のか・・・

ここの株は純白の花が咲き、楽しみにしていただけに残念です。
端っこに咲いていた花、また少しづつ増えていってくれれば
良いですが・・・













Photo_11











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これは・・・・ナツエビネが自生していそうな場所
ですがサイハイランでしょうか。
サイハイランは、秋に新芽が伸びて、育ちながら冬を越していくから
だぶんそうだと思います。

ここの森には、コクラン、ナギランも見られます。









Photo_13








少し日当たりの良い場所には、アケボノソウが点々と咲いていました。

アケボノシュスランとは違うセンブリの仲間ですが
こちらの花の色は、夜明け前の曙色とは全然違うので
調べてみたら、花弁の先の濃い紫の点と黄緑の丸い模様を
夜明け前の空に見える星空に見立てて付けた名前だそうです。
・・・・Wikipediaより・・・・

そうですか・・・最初から知っていれば、もっと近づいて
よく観察したかもしれません、こんな小さい花に小宇宙を連想するなんて
昔の人の感性は凄いですね、こんな感じで名前を付けられた花は
幸せですね。












Photo_14










道は沢から離れて、尾根を登っていきます。

今日は、再び夏のような暑さが戻り、大汗かいて縦走路に出ました。

到着した尾根は紅葉しはじめていました。
すずしい風も通り、やはり秋です。

最初は湿り気のある法面にホトトギスなとが咲いていましたが
やがて植生も変わり、草原に咲く秋の花、夏の残り花などが
見られるようになってきました。














Photo_18









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花の季節も終わりに近づいてきました。

そろそろ、本物のアケボノ色の空、輝く星を見たくなってきました。


9月30日














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秋の渓谷散策

2014-09-25 11:45:11 | インポート








さわやかな秋晴れに恵まれた秋分の日
久しぶりに家族で歩いてきました。

祝日
なので渋滞を避けるため早出したおかげで、ユーシンの駐車場には
6時30分頃到着しました。
車はまだ3台ほどです。
今日は、ユーシン渓谷とその周辺を遊びながらの散策です。

林道沿いには、鹿が嫌うレモンエゴマでイッパイ。













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ミズヒキが群生していました。
あまり写真を撮らない花ですが、見事な群生に一枚。











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今日は、エネルギーが余っている子供の体力放出が目的ですので
多少危なさそうな場所も好き勝手にさせました。
造られたフィールドアスレチックよりは、ずっと楽しいと思います。










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新青崩隧道は、へたな怪談巡りより怖かったのでは・・・・

ヘッデンを消すと自分の鼻先も見えませんからね~

















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ビランジは見頃。










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シラヒゲソウもタイミングが良かった。










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ハナゼキショウは終わり、イワシャジン、ダイモンジソウは
咲き始めてきました。









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カエデはまだ緑が鮮やかですね、これから冷え込んで
紅葉した頃、周辺の山とセットで来て見ようかと思います。










Photo_14










9月23日





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渓谷に咲くシュスランの仲間

2014-09-18 13:52:16 | インポート






午後は渓谷に咲くシュスランの仲間を見に行きます。

渓谷といっても深い山の渓谷とは違い、低い山々の合間を流れる
沢のような所です。
薄暗い沢沿いは、シダ類が多く、フウトウカズラに覆われていたり
カゴノキ、ヤツデなどの木々が目立ちます。

そんな渓谷の崖や法面にオオシマシュスランが点々と着生
しています。











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薄暗いシダの茂る谷間に、スッと立つように咲くオオシマシュスラン

ランの花が咲く景色の中でも、特に気に入っています。

熱帯の密林の中を思わせる雰囲気が何ともいえません。












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ここの渓谷に咲くオオシマシュスランは、丈が20cm以上ある株
も多くあり、独特の雰囲気があります。













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ここではカゴメランも花を付けています。

やまそだちさんが、帰ってからラン科に詳しい友人の方に聞いたり
調べたりした結果、千葉の房総に咲くカゴメ模様のランは
ハチジョウシュスランでカゴメランに似た模様を持つ種類という
ことだそうです。

カゴメランはハチジョウシュスランの亜種ですが
自生地は九州南部から沖縄にかけて自生しているようです。

いままで私はカゴメランとしていましたが、
ハチジョウシュスランの株が正解のようです。














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沢を詰めて行くと狭く溝を歩いていたような谷から出て
少し明るいマテバシイの多い森が現れます。
壁に着生していた花も足元へと移ってきました。










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ここで初めて基本種であるハチジョウシュスランが現れました。

中央の葉脈に沿って白い斑が大きく入る葉、この株にはカゴメ模様も
薄くはいっています。
カゴメ模様がない株もあります。











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上から葉の模様に焦点を合わせて見ます。









Photo_9










やまそだちさんの三脚も立てやすい場所になりました。











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オオシマシュスランもハチジョウシュスランの品種で
葉に模様がない全緑の葉の株をそう呼びます。
個体数は他のシュスランと比べると多く
葉も花も地味な感じです。

午前中に見たように道の脇でそっとに咲いている株も多いのですが
ここの渓谷で見るこの花はとても立派で着生している景色は
先週のジョウロウホトトギスと同じで、とても絵になる光景です。
周りのシダやコケに溶け込んで、邪魔もしなく主張もしない・・・
そんな景色がとても気に入ってしまいました。









Photo_11















9月16日







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シュスランが咲く頃

2014-09-17 11:05:55 | インポート











そろそろシュスランが咲く頃・・・

今日は夏日の予報で、大汗かいての観察になると思いましたが
週間予報を見ると、どうやらこれも今年最後かなと思われるので
もう一度、去りゆく夏を感じながら、やまそだちさんと一緒に
暑い房総の山や沢を歩いてきました。









オオシマシュスランが道の脇などに点々と咲いていますが
この花が咲いているのを知っていないと案外見過ごしてしまいそうです。









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何とか踏まれない場所にさいています。

オオシマシュスランは個体数が多く、町の小さな神社の鎮守の森でも
時々、見かけることがあります。
だだ、花の時期以外では、気が付くことは難しいです。














Photo_2










シュスラン、今年は大繁盛です。

丁度いい時期に来たことも一因ですが
今までより花付が良く、花茎の丈が長いような気もします。

温暖化の影響?・・・ナツエビネは衰退して南方系のランは繁盛する・・








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こうして仲良く並んで咲いていると、シュスランの花はオオシマに
比べて二回り以上に大きな花を付け、色も美しいですね。

オオシマシュスランは、大きく立派な株を多く見ました。
このあたりの気候は伊豆大島と変わらない気候になりつつあるのか・・・

そういえば、サトウキビの畑も目に付くようになりました。









このオオシマシュスランは葉に薄くカゴメ模様があります。








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近くにアキノギンリョウソウも咲いていました。










このあたりに、カゲロウランが咲いていたはず・・・と
探してみますが、なかなか見つかりません。

目線を、うんと落として探したら、ようやく見つかりました。











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昨年は一株咲いたカゴメラン、今年は花を付けていませんでした。








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コクランは多く、ナギランの葉もありました。

ここの森は、とても植生が豊です。









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湿り気の多い法面に、オオシマシュスランが着生していました。

沢沿いでは、良く見かける私が好きな景色です。

午後は渓谷に咲くスシュランの仲間を見に行こうと思います。





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台風一過、表丹沢縦走 ~ ジョウロウホトトギスも咲いて

2014-09-10 19:55:42 | インポート





台風に変わった南岸低気圧も朝には東に抜けそうで
台風一過の青空が期待できそうな感じかな・・・

標高が高い山を歩きたいと思っていたので、良いチャンスと
思いましたが、どうしても仕事の疲れがとれず遠出する元気もなし。
それでも家にいるのは勿体ない天気ですので、近場の表丹沢でも
歩こうと、まだ天気が回復しない早朝に家をでました。

高速のETC早朝割引がなくなってから、毎月の請求額を見るたびに
気が重くなるので、国道246をひたすら西へ・・・
ヤビツ峠を目指します。

厚木市内を走っている時は、大山がはっきりと見えて
天気も足早に回復か!と思われましたが、いざ菩提峠の駐車場に到着
すると、横殴りの雨に暴風の嵐。
しばらく待つしかないかとシートを倒して横になっていると
風で車が、フワフワと揺れる揺れる。
もちろん他に一台も車はなし。

ちょっと甘く見たかな・・・やはり山は荒れるのです。
それでも7時15分位になると、雨は止んできました。
何とか歩けそうな感じです。

ゆっくり表尾根を塔ノ岳まで行ってこよう。

ジョウロウホトトギスも咲いているだろう。

三ノ塔に着いたら雲が切れて、いきなり青空が広がり雲海が・・・・
そんなドラマチックな景色を期待しながら出発!













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風で落ちたのか、ヤマボウシの赤い実が点々と落ちています。
あまり美味しい実ではないのですが、一粒口へ
野性味のある甘みと言えば、いいにですが、やっぱりパサついていて
美味しくはないですね。

風が強く汗をかいても直ぐに涼しくなります。
時折薄日も見えて回復傾向です、素晴らしい景色を期待して
三ノ塔を目指す。









Photo_2







三ノ塔、着きました。










Photo_3












勝手に想像して期待をしていただけに、とても辛いこの天気。

風は相変わらず強く、ガスが稜線を抜けていきますが視界は
ほとんどなし。

ゆるゆると足元に気を使いながら塔ノ岳を目指します。










Photo_4








あまりカメラを取り出したくない気象条件ですが、足元にはホトトギスが
咲き、ウメバチソウはまだ蕾でした。
丹沢の稜線の花は上から鹿に食べられてしまうので
ホトトギスは垂れ下がることはなく
草花の丈も短いので、本来の姿ではありません。












Photo










Photo_2







登山道脇で、こんなコラボを見ることができました。

イワシャジンと奥にジョウロウホトトギス。

谷は雨で足場が悪いので尾根を下りて、谷間を覗いて見ると
ジョウロウホトトギスは見頃を迎えている感じです。
しかし谷間を噴き上げる風が強く、垂れ下がる花の撮影はできません。
帰りにゆっくり見ることにします。

一瞬だけ風の止み間があり、一枚撮ってきました・・・ブレブレですが・・・











Photo_3






いつもガレ場に咲いているビランジ、一株だけ登山道脇に咲いていて
写真に収めることができました。
この季節のピンクの草花は貴重ですね。








Photo_4













Photo_5










塔ノ岳に到着。

風も収まり、ガスも取れて流れる雲の合間から陽射しが入るように
なりましたが、富士山の姿はなく雄大な景色は残念ながらなしです。

山頂では、10数人がお昼の休憩中で、私も離れて一人ゴロゴロしながら
お昼にします。

流れる雲をみながら、アートフィルターのドラマティックストーンで
写真を撮ってみました。








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平野部は、すっかり天気が回復しました。
再び三ノ塔に向かって帰りの縦走路を歩きます。
もう、山頂周辺の木々が少し色づき始めています。












13








暑かった夏も終わりですね。









Photo_9










足元にも秋の花が目立ちます。







Photo_10










秋、最後の花となるリュウノウギクも花芽が
しっかり付いています。







Photo_11



















行にに、ジョウロウホトトギスの様子を見るために下りようとした
場所に着くと、10人位の人が集まっていました。

下を見ると、ヘルメットを被った2人がいてザイルを回収中です。
どうやら、ジョウロウホトトギスの観察会でしょうか・・・
確かにザイルを固定した方が安全に見に行けるのですが
こんなに大勢の人達が行くとは思ってもいませんでした。

しょうがないので、別の尾根から谷に下りて見ることにします。
ここも以前に下りた記憶がありますが、今回は少し違う方向に
下りてみました。







下降の途中、急な痩せ尾根の場所に、ジンバイソウ?
と思われる葉が尾根一面に群生していました。
丹沢では珍しいです。









Photo_12









ジョウロウホトトギスが咲いていそうな岩場を探しながら

滑りやすい急な尾根を慎重に下りたり、トラバースしたり・・・

以前スルガジョウロウホトトギスを探していた時もそうでしたが
いかにも、この花が咲いていそいな場所を探しても咲いてなくて
以外に地味な場所で咲いていたりしました。

今回いつもと違う場所を探したおかげて、また新しい花の咲く景色を
見ることができました。












Photo_14














Photo_13








まだ風が収まっていないし。足元は不安定なので
写真は、ブレブレですが咲いている場所の雰囲気が少しでも
伝わればいいか・・・









Photo_15








もう少し、もう少しと思いながら、かなり稜線から下りて来て
しまいましたので、この後の登り返しで体力消耗。

何でもない三ノ塔の登り返しが結構辛く、
誰もいない三ノ塔の山頂で仰向けに休憩、風も止んで静かになりました。









Photo_16









今日は最後まで晴れることはありませんでした。

時計を見ると、もう4時近くになっていました。





久しぶりに一日歩けたし、花も見れて良かったかな・・・

縦走中は6人と会っただけで、静かな表尾根でした。



9月9日







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