コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

上越山地 ~ コアニチドリ

2024-06-13 09:12:39 | 登山
やっと良い天気が巡ってきたので、今日は関越トンネルを越えて新潟県へ。
ヒナランの仲間で可愛らしいコアニチドリを探そうと思います。
尾瀬のような湿原でも見られますが、以前は戸隠の岩場でも
見つけたことがあるので、岩場が多く、稜線には湿原もある新潟の山なら
どこかにヒッソリと咲いているのでは・・・・と思います。

丹沢、奥多摩と違って食害がないので、緑がとても濃くて
林床も草木で埋め尽くされているのがとても新鮮な感じです。






イワウチワの葉がどこまでも続いていて
とても長くなったショウジョウバカマが目立ちます。





大きなヤグルマソウ・・・・






林床には、オオバキスミレ、イワナシの葉も多く見られます。
アケボノシュスランも多く、しっかりした株が多いので花も多く咲きそうです。







今日は真夏日の予報で、早くも汗、汗で少々ばて気味・・・・(;'∀')
戸隠も考えましたが、水3ℓ担いで行っていたら、今ごろ喘ぎながら登っていたのでは・・・・
上越は谷筋に雪がまだ残っていて、水の心配がないので助かります。
それでも今年は積雪が少なくて雪解けも早かったそうです。






沢沿いではミズタビラコが群落を作っていました。










岩場が多くなると、所々で見かけるようになったこの葉、ヒメシャガだと思います。
好きな花ですが、もう花は終わっていました。






濡れた岩場ではノギランやハナゼキショウ、ダイモンジソウが着生しています。






花は終わっているので、ハナゼキショウではなく、チシマゼキショウかな・・・・

標高が上がると、嬉しいことにヒメシャガの花がまだ残っていました。










ニガナ、リンドウ、ミヤマカラマツ・・・・久しぶりに花が多い山です。
多少の暑さも忘れてしまいそう・・・・・












薄暗い法面をよく見ていくと、オノエランも点々といましたが
花はほとんど終わっていました。


湿地帯や水が滴る法面ではキンコウカ、オオバギボウシなどが見られるようになりました。
全体にはまだ蕾の株が多く、ニッコウキスゲも咲くようなので
本格的な夏がくると、周辺はお花畑になるのでしょうね。






濡れた足元をよく見ると、モウセンゴケもいます。






コアニチドリは、こんな感じの湿った法面や岩場が好きだと思うので
目線をうんと近づけて、見落とさないように探していると・・・・・

草に隠れるように濡れた岩場で小さな白い点を見つけました!
これです! コアニチドリに間違いないです。






まだ蕾でしたか・・・・それにしてもこんなに小さかったのですね・・・・・
これだと見落としてきた感じもするので、周辺をもう一度よく見ていくと
ヒメシャガの後ろにも・・・・






一度見つけたら、花に焦点が合うようになるのか
不思議と次々に見えてきました。




























群落もあって個体数は多い印象です。
残念ながら、まだほとんどが蕾でしたので、またいつか花が咲いた頃に来れたらいいですね。
まとまって咲いている群落などは、きっと素敵な花景色だと思います。





先月は、ホテイランにフラレまくったので、今日は何とか見つけることができて
良かったです。
ヒナランと花は似ていますが、花茎が長くて、また一味違う印象でした。
自生している環境もより湿り気のある場所です。

今日は途中でエキスパートの2人に会いましたが、彼らが行く沢沿いの岩場を
見上げると、コアニチドリが多く見られそうな気がして興味深々でした。
私もメット、バイルなどは持参してきましたので、彼らの後を付いていくことも
考えましたが、沢の水温は低く、ドボンしたら大変なので今回は無理な探索は
止めておこうと思いました。

ただ周辺の険しい岩山や高層湿原などでも、きっと見られると思うので
来年はまた違う山でも探しながら歩いてみたくなりました。


6月11日












コメント
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