コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

檜洞丸   源蔵尾根~ヤタ尾根

2014-10-30 17:20:12 | 登山




しばらく天候に恵まれず、家でゴロゴロ・・・
今日はようやく山に行けそうですが、昨夜は木枯らし一号が吹き
寒気が南下し一時的に冬型の気圧配置が強まっているので
高い山はパス。

ということで、こんな時はアクセスが楽な丹沢に決まり。
東名高速が集中工事中なので、帰りは使えないと思い
神ノ川方面から檜洞丸に行ってきました。






北側からの入山は久しぶりです。
ゲート手前に駐車して、7時に出発。
檜洞丸へは以前に犬越路経由で登ったことはありますが、今回は
北尾根か源蔵尾根で行ってみようと思います。
どちらにするか迷いましたが、北尾根はヤシオの季節に・・・と
以前から思っていましたので、今回は源蔵尾根から行くことにしました。
林道を歩き始めると法面にはリュウノウギクがイッパイ咲いていました。






















林道脇には、ノコンギク
それぞれ住み分けしています。
もう冠毛が出ている株も多く花も終わりに近い感じです。








神ノ川を見下ろすと沢沿いも紅葉が始まっています。
湿った法面には、ダイモンジソウ、イワシャジンも少し咲いていて
今日歩いた中で一番花の多い楽しい道でした。












一時間ほど花を見ながら林道を歩いた後、下の沢にある堰堤を
渡り、対岸の尾根に取り付いて登っていきます。
堰堤に下りる林道周辺はフジアザミの群生地です。













しばらくは植林帯の尾根をと登っていきます。
右手見える北尾根は紅葉がとてもキレイですが、こちらの源蔵尾根
なかなか植林帯を抜け出ません。
足元の小さなキッコウハグマの花を目で追いながら、黙々と登って
いきます。














けっこう急傾斜もある登りですが、ヒンヤリとした空気に覆われていて
もう汗だくになることもなくなり、花もないので物思いにふけりながら
景色を楽しめる時期になりました・・・物思いといっても、どうでもいい
くだらない事ばかりですが・・・・
私的には、一番ノンビリと山を歩くことができる貴重な季節です。

植林帯から、ようやく紅葉した落葉樹に変わり始めると
左側の崩落した斜面の向うに、蛭ヶ岳が見えてきました。
このあたりの紅葉が丁度良さそうですね、主稜、主脈の尾根の紅葉は
終わっていそうで、その少し下あたりが見頃の感じです。















左側が崩落した痩せ尾根をトラバース気味に登って行くと
ヒョッコリと主稜の縦走路に出ました。
樹に小さな案内板が掛かっています。
源蔵尾根・・・植林帯が半分くらいあり、紅葉や展望は今一つでしたが
しっかりと踏まれていて、赤テープもあり一般道とあまり変わらない
歩きやすい印象でした。













ここから山頂までは、すぐかと思いきや以外と階段が長く
やっと青が岳山荘が見えて来ました。













山頂に到着、西側は雲が多く、期待していた富士山は雲の中。
ここから犬越路までの道は富士山を見ながら歩くルートで
なかなか気にいっていましたが、この時点で帰りはヤタ尾根
に決定。

山頂では、7~8人がお昼タイムでくつろいでいたので
そのまま通過して、ヤタ尾根の途中の何処か落ち着いた所で
休憩することにします。
















登山道の左側の樹、丹沢の稜線では比較的良く見かける樹です。
周りの木々が紅葉していますが、まだ青々しています。
以前から何んの樹かな・・・と思い調べていましたが
ようやく、マメグミであることが判明しました・・・多分ですが・・
先月の表尾根を縦走して塔ノ岳に着く手前で、真っ赤な実を
イッパイ付けていましたので、口の中に入れてみると
何とも渋くエグ味があったのですが、幼い頃食べたナツグミの
風味が何となくありました。















熊笹ノ峰からヤタ尾根に入ります。
この尾根、駐車スペースまでの3キロ標高差約1000メートルを
一気に下って行きます。
当然、急傾斜で膝には辛いのですが、ブナも多く
傾斜が急なだけに、全体の景色を見下ろすような感じで
紅葉の中を突っ切って行きます。

























お昼、このあたりが良さそうかな~と
ザックを下ろして、深い落ち葉の上にゴロン・・・

 






































陽が差し込むと、色づいた葉は鮮やかさを増し、陽が陰ると
しっとりと落ち着いた感じになりますね。
錦秋の・・・といった鮮やかさではありませんが
とても目に優しい、癒し系の紅葉です。
お腹も満たしたので、余計にそんな感じに見えるのかもしれません。

下の方は植林帯ですので、駆け下りて行き
2時過ぎには帰って来ました。

まだ何回かは、こんな山歩きが楽しめそうです。

10月28日


コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夕焼け

2014-10-12 14:01:07 | 日記








アクアラインを走行中、とても美しい夕焼けが
西の空に・・・










富士山のシルエットも

夕日の中に・・・


















何時も立ち寄ることがない、海ボタルPA。

もう少し眺めて見たくなり、久しぶりに左ウィンカーを・・
周りはカッツプルや家族ずれが多いデッキ
一人で薄暗くなるまで見ていました。

これから寒くなり、空が澄み渡り、夕焼けも美しい季節です。
房総から帰るときは、夕日に合わせてアクアラインを通ると
通行料金800円も少し得した気分になります。
























コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アケボノシュスラン、秋の花々

2014-10-01 12:30:53 | インポート






台風18号が来る前に、見頃を迎えた紅葉を見に行こうか
まだ咲き残っているアケボノシュスランを見に行こうかと
迷いましたが、ラン科の花は最後になるだろうと
小さな花の方に・・・


昨年に見つけた沢沿いの群生地、植生が豊かな森でしたので
今回は、もっと下流から探しながら歩こうと思います。

2週間前に、ヒルやられた場所がまだ少し痒いのですが
ここはヒルがいないだろうから、安心して歩けそうです。










マメズタが大きな岩、樹木を覆い隠し、シダ類が多く
湿り気のある道も苔で覆われてような所です。








Photo










アケボノシュスラン、沢沿いを歩きはじめると、すぐに見つかりました。

というか沢沿いの道はアケボノシュスランの道でした。











Photo_2








沢の石にも水際まで・・・











Photo_3








沢を渡る木橋は少し朽ち果てて滑りやすくなっていますが
そのおかげで端っこには苔が生えていて、こんな場所にも
いっぱい入り込んでいました。













Photo_4










Photo_5








これだけの群落が何カ所もありながら、何故か花が見当たりません。

歩きながら花を探していると、ようやくシダに隠れている一株に
花が付いていました。









Photo_6










Photo_7










花は良い時期を過ぎて、上の株だけが新鮮な感じです。

けど、曙色が美しい!
小さな花ですが薄暗い森に映えます。

広大な錦秋の紅葉も素晴らしいですが、小さな秋色も良いです。








いつもの、登山道脇シリーズ。

株は踏みつけてしまうほどありますが、脇に咲いている株は
少なかった。










Photo_8








沢沿いには新鮮な株が残っていました。









Photo_9









横から流れ落ちる沢の上の大きな石の上に
咲き終わった群落がありました。
ここは、全て花が咲いた感じで、背景に滝があり
花の風景写真には最高でしたが残念です。

今年は花も早かったようです。










Photo_10











昨年に見つけた群落は、よく目立つ場所で
昨年は多くの株が花を付けて見事でした。

ところが今年は何カ所か剥ぎ取られていて無残でした
幾らでもあるから多少は持ち去っていっても良いと思っている
のか・・・

ここの株は純白の花が咲き、楽しみにしていただけに残念です。
端っこに咲いていた花、また少しづつ増えていってくれれば
良いですが・・・













Photo_11











Photo_12





















これは・・・・ナツエビネが自生していそうな場所
ですがサイハイランでしょうか。
サイハイランは、秋に新芽が伸びて、育ちながら冬を越していくから
だぶんそうだと思います。

ここの森には、コクラン、ナギランも見られます。









Photo_13








少し日当たりの良い場所には、アケボノソウが点々と咲いていました。

アケボノシュスランとは違うセンブリの仲間ですが
こちらの花の色は、夜明け前の曙色とは全然違うので
調べてみたら、花弁の先の濃い紫の点と黄緑の丸い模様を
夜明け前の空に見える星空に見立てて付けた名前だそうです。
・・・・Wikipediaより・・・・

そうですか・・・最初から知っていれば、もっと近づいて
よく観察したかもしれません、こんな小さい花に小宇宙を連想するなんて
昔の人の感性は凄いですね、こんな感じで名前を付けられた花は
幸せですね。












Photo_14










道は沢から離れて、尾根を登っていきます。

今日は、再び夏のような暑さが戻り、大汗かいて縦走路に出ました。

到着した尾根は紅葉しはじめていました。
すずしい風も通り、やはり秋です。

最初は湿り気のある法面にホトトギスなとが咲いていましたが
やがて植生も変わり、草原に咲く秋の花、夏の残り花などが
見られるようになってきました。














Photo_18









Photo_15












Photo_16










花の季節も終わりに近づいてきました。

そろそろ、本物のアケボノ色の空、輝く星を見たくなってきました。


9月30日














Photo_17









コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする