コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

檜岳(ひのきだっか) ~ 鍋割山

2015-10-28 18:15:04 | 登山





週間予報では雨マークでしたので、夕方に用事を入れていましたが、
2日前に雨マークが消えて、前日には晴れマークに変わりました。
遠くへは行けませんが、近場の丹沢周辺なら時間的にも安心ですので
静かなコースを選んで歩いてきました。

寄大橋に車を置いて、檜岳 ~ 鍋割山 と周回してこようと思います。
静かな稜線の紅葉、残り花を見ながらノンビリ歩けそうなコースです。

ゲートを越えて林道を秦野峠に向い、回り込むように10分ほど行くと
この案内坂があるので、そこから散策コースに入って行きます。








しばらく整備された散策路を行くと、次の案内板があります。
ここをVターン気味に左折して、直登するような感じの尾根道を登って行きます。








地図には登山道の線はありませんが、シッカリした作業道が稜線まで続いています。
檜岳ですが、植林されているのは杉で、展望のない植林帯をジグザグに
ひたすら高度を稼いでいく感じです。
小さなセンブリを見たりしながら、少し飽きてくるころ展望が開けた場所にでます。















さらにもう少し登れば山頂近くの稜線に到着します。
ここまで、2時間5分でした。
古い案内坂の右にあるヒメシャラの樹の左奥から来ました。








雨山峠までは稜線散歩







富士山







反対側には相模湾









蛭ヶ岳















雨山峠到着。
下りてきた道は途中から花崗岩で白い道になっています。
これから向かう鍋割山方面も花崗岩の道でイワシャジンの小さな株も咲いていましいた。

鍋割山へ行く前に周辺を探索してみます。
以前に来た時、枝沢の上流などの湿った法面には、多くの花が見られました。
少し危ういトラバースをしながら、沢の源頭周辺の湿り気のある斜面に近づくと
思っていたとうり、まだ花が残っていました。
















イワシャジン、ダイモンジソウはまだ少し楽しめそうでしたが
シラヒゲソウは、ほとんど終わりでした。

以前に来た時に分かったのですが、ここの湿り気のある場所に咲くキッコウハグマは
花付が良く、いつも尾根で見ると、1~2個しか咲かない花がイッパイ咲いています。





 















苔の上にも小さな株が点々と着生するように咲いています。










花の少ない季節になりましたが、この周辺はまだ花盛り・・・・といっても、もう終わりですが・・・









      





鍋割山に向かいます。

鎖場もあったりしますが、稜線の森はブナも多く好きな道です。
反対側の塔ノ岳~鍋割山が多くの人が歩くのとは対照的に
あまり人に会うこともなく、静かな尾根道です。















ユーシン渓谷を挟んで見上げる蛭ヶ岳は一番カッコいい。










鍋割山に到着、山頂には5~6人が休憩していました。

足元に咲くリンドウをみながら後沢乗越へと下ります。













後沢乗越から沢沿いを寄方面に下りるルートも作業道ですが、よく踏まれた道で何回も利用しています。

このルートは後半の渓谷沿いを歩く道が、ミニ黒部渓谷のような雰囲気で
これから紅葉の時期が楽しみな道です。
危険な場所にはロープが固定してあるので安心ですが、登山道ではありませんので
天候によっては状況判断が必要かと思います。











































帰ってきました。鍋割山までは、単独行の男性一名に会っただけで、思ったとうり静かな山域でした。

紅葉前線も千メートル位まで下りてきた感じです。


10月27日






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富士山麓  ~  紅葉散策

2015-10-23 04:15:13 | 登山

富士山も山頂周辺は白くなり、山麓も紅葉が見頃だろうと思い
ノンビリと散策してきました。














散策路があるところではありませんが
紅葉の広がる森を適当に歩くことにします。
・・・・時々GPSで場所は確認していますが・・・
多少歩きづらい所、ヤブもありますが食害が進んだ結果、下草はなくなり
ガランと開けた感じの森が多いです。

鹿の骨










風もなく穏やかな紅葉日和





 





樹が一生を終えて
土に帰って行く過程を観察できる森です。
この倒木は、倒れてからだいぶ年月が過ぎている感じです。









途中でキノコ狩りのグループに会いました。
カゴの中を見せてもらうと、結構収穫が多い感じです。
紅葉を見ながらキノコ狩りも楽しそうですね。
お互い適当に歩いているから、また会うかもしれませんね。
途中で老木にいっぱいキノコが着生していましたが
これは食用ではないだろうな・・・







このサンゴのような苔は、大きなブナの樹などに着生しているのを見かけますが
何だろうか?  カブトゴケの仲間だろうと思いますが、
地衣類となると、私もさっぱりわかりません。









陽射しのある比較的明るい森から針葉樹が混じる少し湿った薄暗い森へと
移動していきます。









夏に着生ランを探していた時のような森になってきました。
シダ類のオシャグジデンダ、ミヤマノキシノブなどが、ブナやイタヤカエデに
着生しています。
紅葉の森の中で、鮮やかな緑が美しいです。



















何処かに着生ランも隠れていそうな感じなので、双眼鏡で覗きながら
探して見ます。
ツリシュスランは常緑の葉ですので、房総のように花の季節より、気候が良く
葉も落葉した今の時期が探しやすいかもしれません。

大きなイタヤカエデなどに出会ったら、落ち葉にゴロ寝して双眼鏡で眺めていきます。

この葉っぱ、少し怪しいな・・・・
たぶん、ツリシュスランではないかと思いますが、花は咲かなかったようです。
枝の高い所には、判別が難しいものが多いので、また花の時期にでも・・・・







ん!・・・着生している、この枯れた葉は・・・・
たぶん、フガクスズムシソウです。  目線の位置に着生しています。







上の方を見てみると、群生している株もあり、結実していますね。










藪っぽくなってきたので、少し標高を上げていきます。

しならく歩くとブナが多い森になってきました。
とても良い雰囲気です。  どこか東北とか北信とか・・・・・
そんな所を歩いているような錯覚がします。









ブナやイタヤカエデの巨木も点在します。















赤く色づいているのはコミネカエデかな・・・・








少し曇りの天気でしたが、ここだけで今年の紅葉を十分に満足した感じもあります。
きっとまだ、これからも見る機会があると思いますが・・・・

とても静かで、深い森の感じが気に入っていまいました。



10月20日





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雨の高尾~陣馬山 ・・・センブリの花

2015-10-22 15:05:17 | 登山



山歩きを楽しめる季節になってきました。
天気が良ければ丹沢の主脈、奥多摩の石尾根などと考えていましたが、
今日は生憎の曇の予報、北東からの冷たい風が入ると、関東南部の山は視界が
よくなくて、稜線は真っ白になることが多いのです。


それでも良い季節ですし体力維持のためにも歩きたいので
こんな時は定番の高尾山を久しぶりに歩こうと思います。
小仏峠の下に車を駐車して景信山~陣馬山、さらにもう少し先まで・・・・・

の予定で早朝6時に歩きはじめましたが・・・・・

何となく雲行きが怪しいです。
雨粒が落ちてきたなと思っていたら
景信山に着いた頃には本降りの雨に・・・








雨が降るなんて天気予報では一言も言っていなかったはずですが (-。-)
どうしたもんかと軒先で思案中・・・・

樹に覆われている道が多いことだし、きっと小雨になると思いヤッケを着て
7時の時報で出発します。
とりあえず陣馬山まで行って見ます。













すこし小雨になってきました。
堂所山には、ギボウシが多くシュロソウもまだ少し咲いていた。





 





ツルリンドウの果実と花。













嬉しや、キッコウハグマが咲いていた。
さえない顔に初めて笑顔が








ようやく雨が止んで霧が出てきました。
脇をトレラン人が抜いていきます。
今日、初めての人です。 









明王峠に到着  お腹が空いたので、ここで休憩します。
何年かぶりにガスバーナーを持ってきたのでカップラーメンを作ります。
今日の楽しみの一つでした。  はしを忘れたので、桜の枝で代用。

















お腹が満たされ、体も温まったおかげで元気が出てきました。






         








白馬も霞む霧の陣馬山に到着です。





今日の楽しみにしていたもう一つは、ここに群生するセンブリの花。
陽射しがないので花はあまり開いていませんが、
霧のおかげで、しっとりした写真が撮れそうです。































これだけの群落、そして大きな株は他では見たことがありません。
草原の最後を飾る花です。

楽しみの花も見たことだし時刻はまだ昼前ですが、
これ以上は天気が回復しない感じがしますので戻ることにします。
同じルートだとつまらないと思い、帰りは関場峠から小下沢沿いを歩きました。



















沢沿いの道は癒されますね。
来月になると、ここも紅葉で賑わうでしょう。
沢を渡り、再び一山越えて戻ります。









10月21日



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富士山へ    その2

2015-10-08 03:45:31 | 登山




火口をほぼ一回り
御殿場口ルートの下り口が見えてきました。
帰りは御殿場口ルートから宝永山経由で帰ろうと思います。








富士宮口ルートと比べて、途中から礫、砂が多い道で
足場に気を使わなくても、足を前に出して行けば自然と下りて行くような
感じで膝に優しいルートです。
ブル道もあるので、こちらから行きます。
影が長くなってきました。









宝永山の火口分岐に着きました。馬の背と呼ばれる所です。
宝永山の山頂はこの先の少し小高い所です。
帰り道は、ここから右に火口の底まで下りて反対側の火口壁を登って行きます。








このあたりが、雲海と空との境になっていそうですね。
ここで待っていれば、沈む夕日も見られるかもしれないので
ブラブラしながら遊んで待っていようかと・・・・・

宝永火山の火口壁は、ゴジラの背中のような岩場もあり荒々しい雰囲気で迫力があります。







雲がだんだんと上がってくる。
良く見るとブロッケン現象が見えてきました。







やがてガスに包まれてくると、ブロッケンが鮮明に・・・・








雲が再び下がっていくと山影の線が雲海に見えるようになりました。
だいぶ日が落ちてきました。 しばらくするとまた雲が上がってきてブロッケンが見えて・・・
雲が下りると視界が広がる・・・・・それを繰り返しています。













しかし、だんだんと雲が上がってきて、真っ白になる時間が増えてきました。
もう少し上の七合目まで再び登れば、美しい夕日も見えるかもしれませんが、
また登り返すのは・・・・ちょっと辛いし (--;
しかも、その後暗くなってから雲が上ってきてガスの中を下りるのは、ヘッデンの光がガスに反射して
視界がほとんどゼロになり、GPSを見ながら下りなければならないのは安全とはいえません。
今回は夕日を見るのは諦めて帰ることにします。














真っ白な火口の底を通り富士宮ルートが近くなると再び雲が下がってきて視界が開けてきました。

丁度見頃になってきた紅葉が足元に広がっています。









クロトウヒレンの残り花









新六合小屋が見えてきました。








その後、新六合から駐車場までは、ずっと雲の中で真っ白でした。

5時、駐車場に帰ってきました。








夕日を見ながら戻るということはできませんでしたが、
ブロッケン現象を何度も見ることができたので良かったです。
富士山へは、昨年のようにもう一度、積雪がある11月に登りたいと思っています。

しかし、今年は初冠雪が遅いな・・・今日も10月にしては暖かい一日でした。



10月6日







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富士山へ

2015-10-04 13:04:44 | 登山


今週も天気が良さそうです。
もし風もなく天気が一日良さそうでしたら、ここに行こうと決めていました。







少し雲がありますが山頂は快晴です。

よく富士山は登る山では・・・・という話もききますが
私は好きで、もう何回も登っています・・・・・最近は毎年一回は登っています。
丹沢には丹沢の良さがあり、奥多摩には奥多摩の良さがあるように
富士山には他の山では感じることができない素晴らしさがあります。
一言では上手く伝えられませんが、レポの写真でも見ていただければ・・・・・

私も夏の混雑した時期には登りませんが、秋になり空気が澄んできて紅葉の便りが
届く今頃が、ベストシーズンだと思います。
・・・・なぜか新六合目から上は登山禁止になっていますが・・・
まあ、ハイキング気分で気軽に行くのは、ダメです。くらいの感じだと思っています。

富士宮口五合目から山頂までは、5時間少々ですので、早朝出発すれば
お昼には到着して、休憩してゆっくり下っても、4時前には
下山することができます。



6時20分出発。
秋の平日は登山者は少ないですが、今日は特に少なく静かな印象です。
前に1グループだけで、後は前後とも見かけません。















雲海から朝日が昇ってきました。 穏やかな天気です。
風があると冷たくて、ニット帽が必要ですが、今日は日除けの帽子で良さそうです。

いつも空や流れる雲を見ながらユルユルと登るのですが、今日は目標を
もってきました、

・姿勢よく、背筋を伸ばして歩くこと
・同じペースで息が上がらないようにすること
・フラットフィッテイングに徹すること・・・

なんだ、そんなことですか・・・と言われそうですが
いままで半年くらい、藪や荒れた沢沿いなとの探索ばかりで、いわゆる登山から
遠ざかっていましたので、これから冬山に向かって修正していこうと思っています。













新六合のゲートが頑丈なものになっていましたので、小屋の右側から回り込んで行きます。

上の空は青く、天気もOKですね。












宝永山より上に来ました。そろそろ三千mを越えてきた感じです。















八合目通過、
ゆっくりペースですが、調子は良さそうです。
前回は仕事の疲れと寝不足で高山病のようになり、このあたりで眠気に襲われて
足が止まってしまい、しばらく横になっていました。

少し休憩していると、佐々木さんが元気よく挨拶されて通り抜けて行きました。
いつもながら早い足どりです。
今年で75才になられると記憶していますが、足元にも及びません。









九合目、このまま火口まで行けそうでしたが、お腹が空いてしまいました。
お稲荷さんと菓子パンでお昼にします。
風もないので、ノンビリ空や雲を眺めながらの昼食です。







九号五尺からはブルドーザーの道、通称ブル道で山頂に向かいます。
この方が距離はありますが、なだらかで歩きやすく
見た感じ、眺めも良く道が空まで続いているような雰囲気が気に入りました。








山頂が見えてきました。









剣ヶ峰に到着。
休憩、食事の時間を入れて、ゆるゆると5時間20分位でした。
だいたい、いつもコレくらいのペースです。
6~7人が賑やかに談笑していたので、その先の岩場に行って反対側の山々を
見に行って見ます。















天気は良いのですが
南アルプスや八ヶ岳は、ほとんど雲海に隠れています。
他の山に登っていたら、富士山は見えなかったかもしれませんね。

山頂に戻ると誰もいなくなっていました。
しばらくゆっくりして、御鉢巡りをして白山岳にも登ろうと思います。






























      






山頂周辺は風が少し冷たいので薄手のヤッケを着て、お鉢を歩きます。
日本で一番標高の高い、プチ縦走です。










剣ヶ峰を振り返る。
















再び白山岳(3756m)を登り返します。
山頂では、一人の方が作業をしていました。
詳しいことはわかりませんが、何かのデータ通信機器を山頂に設置されていました。 














白山岳は何も建造物がないので、見晴の良い山頂らしい山です。

しばらく、ボーッとしています。
















こうして地平線の望めるような空と雲、遠くの山々を見ていると
やっと、何か欲求不満のようなものから解放されました。

雲の切れ目から見える街並みは、富士吉田あたりでしょうか。








ゆっくりしたから、ノンビリ帰るとします。
下のほうは雲が多い感じですが、夕焼けが見られるようなら
途中で待っていようかと思っています。




つづく











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