コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

春の里山歩き

2017-03-29 11:45:34 | 登山




今日はのんびりと房総の里山散策へ・・・・








だいたいこのあたりを・・・・と何ヶ所は決めていましたが
車を走らせていて、良さそうな雰囲気の場所があると
迷惑にならなさそうな所に止めて周辺を適当に歩く・・・という感じです。

どこを歩いても昔ながらの長閑な景色で癒されます。

田植えの時期がはじまった感じで、普段はあまり対向車や人に会わないことが
多いのですが、今日は狭い林道でも軽トラと何台もすれ違いました。

なるべく私有地などは歩かないようにしていますが、農道などは通りますので
誰が見ても登山者、もしくは自然観察に来ている人・・・・といった服装にして
遠くからでもわかるように色も赤や青の原色を使い怪しい人に思われないように
気を使っています。









谷戸の切通し道には古い石仏。


法面にはタチツボスミレがいっぱいです。岩の隙間からも・・・・









水が滴り落ちる法面には、ダイモンジソウ、ケイワタバコが
葉を広げていました。
















足元にはニリンソウも








ヤブツバキは毎回撮っていますので、たまには地味なヒサカキを











もうヤマツツジが咲き始めています。











ヒメウツギも蕾を持っています。










湿り気のある杉林や竹藪などに入って見ると
小さな葉っぱが一面に展開しはじめていました。










何かな・・・・











少し先には、すでに小さな花芽をもった株もいました。









これはトウゴクサバノオですね。
出始めの葉は先が切れ込んでいないのでわかりませんでした。

もうすぐ咲きそうな株もありました。









ヤブレガサ










エビネやサイハイラン、コクランなども多く見られる場所がありました。










とても良さそうな環境ですので、ゆっくり林床を見ながら歩いていた時・・・・

うん?  杉の枯れ葉から突き出してきている芽がアチコチに・・・・

 
これは! ・・・・ もしかして・・・・




















周辺を見ながら足で踏まないように、この場所を一反離れ、あらためて見渡すと


一株二株ではありませんね、 これはかなりの群落です。

まだ芽が出始めということは、花は少し遅れ気味になるのかな・・・・




今日は足に優しい里山歩きでしたが、嬉しい発見がありました。
葉が展開したらもっと見つけやすいだろうと思います。

古い炭焼き窯跡があったり石塔に出会ったりする里山歩きでしたが
車に戻ろうとしら、全然見覚えのない場所に来てしまいました。
もう着いても良い頃だと思いましたがGPSで確認してみたら・・・・・
なんと小さな山ですが一つ反対の集落にいました  (- -;

最初からGPSのスイッチを入れておいてよかったです。
いちおう地図は持って確認しながら歩いていましたが同じような景色に
何度も出会ったりするし、複雑に方向を変えるので、何処かで勘違いして歩いていました。
それが何処だったのか・・・よくわかりませんです。


3月28日






コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日も房総山歩き ~ ヒメフタバラン・・・

2017-03-23 20:53:22 | 登山



なかなか私の休みに晴れマークがやってこないので
多少条件が悪くても今回は八ヶ岳へ行こうと思っていました。

けど何度も天気予報を見ても今日は無理そうな感じがします・・・・
そんなわけで今回も一日房総の山歩きにしました。

明け方のアクアラインは15mの風で40キロの速度規制中でした。(20mになると閉鎖)
やはり高い山は諦めて正解だったかもしれません。

日も長くなり春本番ですね、今日も早朝からスタートします。
キブシの花も垂れ下がり、もう満開のマメザクラを朝日が照らします。












今回もヤセ尾根をメインに歩きました。












原始の森の雰囲気が漂う森。巨木に出会う機会も多く・・・・

















アラカシ、ケヤキの樹かな・・・・

落葉樹が多いと明るく春めいた雰囲気になります。

この樅の樹は寿命を終えました。












土に帰っていきます。













うん?  
これは熊の爪跡のようにも見えますが、房総に熊はいないはずです。












湿り気の多い斜面を歩くとナツエビネが、しがみ付いています。











シダも美しい! 十文字シダでいいのかな・・・










カシノキランとヨウラクラン、それぞれ好きな環境が少し異なるので
同じ樹には一緒に同居しないと思っていました。
きっと、どちらかが妥協したのでしょうね。












苔に覆われた樹に着生しているカシノキランの小さな幼株。











ヤセ尾根を歩き続けて、やっと今年出会ったマメヅタランの自生地に着きました。











この先も同じような岩場がありそうなので周辺の森を歩いてみました。

同じような岩場に出会いますが、傾斜が少し緩かったりするとマメズタランは
着生していませんでした。 あくまでも垂直に近く深く切れ落ちた高低差のある
岩場でないと条件に合わないようです。

岩場では見かけることがありませんでしたが、周辺の樅の樹には
多くのマメヅタラン、ムギランが着生していました。
 











時計を見ると、もう1時を過ぎていました。
静かな森を見上げながら歩いていると時間があっという間に過ぎていきます。
昨年にヒメフタバランの葉っぱを何株も見た場所があるので帰りは寄道して
花が咲いているか見に行ってみることにします。
















ちょうど見頃ですね。

以前に観察していた場所は、上の斜面が不安定で数株位しか生き残っていません
でしたが、ここの自生地は目線を落としてよく見渡すと、アチコチから枯れ葉を
押し出してきて葉っぱを広げて花を咲かせています。

杉の枯れ葉を取り除いてみると、小さな株も花を付けていました。









花の色は、濃い茶系のエンジ色からミドリ色まで様々です。
シュンランが比較的明るい林に咲くのとは対照的に湿り気の多い杉林や照葉の森が
好きそうです。









陽が落ちる頃に戻ってきました。


花粉症の人はだめでしょうが、陽も長くなり長い時間を歩けるようになりましたね。
少し肌寒いくらいですので、薄着なら汗をかかなくて丁度よいです。
登山道ではないので、早く歩くことはできませんが、距離は17キロ位
高低差のグラフを見ると地震計のように上下していて
累積高低差は2千mくらいありました。

花も咲きだして山の春を感じながら房総の山を歩くのは楽しいのですが
雪が解ける前に何とかもう一度雪山に行きたいな・・・・と思っています。
けど・・・・・どうやら今年の冬も消化不良で終わりそうな気もします。



3月22日


















コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の房総散策

2017-03-09 13:45:54 | 登山



天気が不安定な予報でしたので、房総の里山を中心に
一日ユルユルと歩いてきました。もう早春の花は咲いていると思います。

もう少し奥まで車が入れそうでしたが、広いスペースがあったので
そこに車を置いて農道を歩くことにしました。
春めいたこの時期なら農道を歩くのも良いです。








里山ですので、何ヶ所か尾根に上がれそうな細い踏み跡がありましたが
林を抜けた所に赤テープがあるのを見つけたので、どうやらここが道らしいです。








湿った杉林の中には、ムカゴネコノメが咲いていました。













他には花は少なく、ヒメカンスゲ、カンアオイを見るくらいです。

まだ結構歩きますが、この先の沢沿いや湿った法面には、以前スハマソウが多く見られたので
花が咲いているのを楽しみに行って見ます。












これはエビネの葉ですね。 もう少し湿った斜面の上にはナツエビネも見かけました。
エビネの葉は、この時期ひれ伏しています・・・・ナツエビネの葉は立ち上がっています。








苔で覆われた石の上にモロコシソウ発見。

周辺に種をばら蒔いたのか、点々と小さな株も見られました。










湿り気の多い法面には、サツマイナモリが咲いていました。
薄暗い場所ですが遠くからでも白い花が点々と咲いているのがわかります。













ようやくスハマソウを見かけた場所に着きましたが、最初は目に止まらなかったので
まだ咲いていないのかと思って諦めかけていましたら・・・・

ようやく一株咲いているのを見つけました。

こんなに小さな花だったのですね。

薄暗い湿った法面ですので、見落としていました。











少し慣れてきたら葉も見つけられるようになり、あらためて周辺をよく見渡すと
実は普通に点在して咲いていました。

藪っぽくて薄暗い場所ですと、こんなに目立つ花ですが見落としてしまいます。











ピンクの花も咲いています。













法面の上を見上げると、点々と咲いていました。










コクランもいますね。
ヒメフタバランも見かける場所ですが、今回はまだ見かけませんでした。

房総を歩くと比較的いろんな場所で見かけるスハマソウですが
奥久慈、山梨、丹沢あたりで見るミスミソウと比べると、花弁の数は少ない感じです。

これから次々と花が咲き始めますが、今日みたいな雨上りの日でも気楽に歩けるのは
そろそろ終わりそうです。桜が咲く頃には、また注意して歩かなくては・・・・・




3月7日














コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする