コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

観音平から権現岳

2021-11-18 15:21:40 | 登山

11月も後半になり八ヶ岳の登山口へ行く林道も来週には冬季閉鎖します。
昨年は天女山から権現岳をピストンしたので、今回も なるなるさんと
観音平から権現岳~三ツ頭と周回してきました。








平日でも人気のあるコースですので、駐車している車も多いかと思いましたが
早朝に到着するとガラガラで、今日もノンビリ歩けそうです。

7時過ぎに出発。










途中から林床にはイワカガミの葉が目立ってきます。








これは何かな?
草ではなく木本だと思います。








・・・・・・ツルツゲでした。

帰ってから、なるなるさんが調べてくれました。

何度か歩いたコースですが、いつも編笠山は巻いていて山頂へ登った
ことがなかったので、今回は山頂を通って行く予定でしたが
林床の植物などに気をとられていたのか、気がついたら
巻道をかなり進んでしまっていた (-_-;)

今から戻るのは・・・・と思い、今回も巻道で行きます。








ゴゼンタチバナ、バイカオウレンなどの葉が
残っています。

視界が開けてくると青年小屋に到着。

日射しが暖かいテラスで休憩








ここからは視界が開け、岩稜歩きが多くなります。

ハイマツの先に西ギボシ




























迫力がある険しい西ギボシの山容

ここは山頂を通らないで巻いていきます。





慎重にトラバースしていきます。

足場が少しでも凍結していると緊張感が高まり、滑り止めも必要ですが
今回は大丈夫でした。










東ギボシの先、権現小屋が見えます。

今シーズンは営業していません。









稜線に合流して東ギボシのピークに寄っていきます。

日射しの当たらない西側斜面は、まだ霧氷が残っています。
















ギボシ山頂に到着。











痩せ尾根ですので高度感たっぷりです。










権現岳へ













南側から見る赤岳~阿弥陀岳には雪がなく
冬山装備は必要ない感じですが、反対側の行者小屋からですと
カチカチに凍結した箇所もあると思います。

いつもの場所で風を避けてお昼にします。










お日様が隠れてしまいましたが、風が弱いので
稜線でも何とか腰を下ろしてランチタイムできる気温です。










キレット方面へ少し散策・・・・
この稜線は夏に来たことがないけれど
周辺は高山植物が多く咲くのでしょうね。










ハクサンシャクナゲとキバナシャクナゲ








岩場ではイワウメの株を多く見ます。









・・・・・三ツ頭へ

権現岳との鞍部にはオオシラビソの樹々が見られます。
オオシラビソの樹を見ると山深い所まで来たなという感じがします。

























ガンコウランとハイマツの日本庭園














北アルプスに掛かっていた雲が取れてきました。









ひたすら下っていきます。










見晴らしの良いヘリポートで休憩








ここに真新しいベンチが置かれていました。
登山休憩ポイントにある倒木でこしらえたようなベンチではなく
とても洒落ている淡いモスグリーンの立派なベンチです。

ベンチに付いていたいたプレートには英語で

・・・・・・paw prints on many hearts and mountains   と書いてあります。





直訳してみたら・・・・・・多くの心と山に足跡 ~ でした。


足跡のスタンプもあるので、今年亡くなった愛犬をつれて
よくここまで登ってこられたのでしょうね。

記念にベンチなんて、とても心づかいが利いて嬉しいです。
ゆっくり2人で座って景色を眺めていました ありがとうございます。














笹原を下っていくと散策路に合流します。

途中散策路から離れて沢を渡り、駐車している観音平へは最後にもう一度登り返します。

4時10分、駐車場に戻ってきました。最近は天女山からのピストンが多かったのですが
歩いて見ると周回する観音平からの方がやっぱり景色の変化もあって楽しい感じがしました。
雲ってきてしまったので、冬がやってくる前の少し寂寥感がある稜線の景色でしたが
リラックスして景色を眺めながら歩くには一番いい時期だと思います。


11月16日












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久しぶりの湯ノ沢峠 ~ 大蔵高丸

2021-11-13 07:06:06 | 登山

・・・・前回の続きになります・・・・・


おかげさまでサーモスの山専ボトルは無事に手元に・・・・・







午後はどこを歩こうか迷いましたが、甲斐大和方面から湯ノ沢峠への林道が
補修工事で通行止めになっている情報をネットで知っていたので、
反対側の大峠方面から歩けば静かな山歩きができると思い
久しぶりに湯ノ沢峠から大蔵高丸を歩いてみようと思いました。
大月市側から湯ノ沢峠へ歩くのは初めてです。

大峠までの林道沿いを走ると、周辺は紅葉が見頃でした。
途中の路肩駐車スペースに止めて歩きます ~ 3~4台駐車可。
周辺は伐採されていて最初はゲートを越えて林道を歩きます。








昨日の雨で残っていた葉も落ちて冬枯れの日だまりハイキングの感じです。
樹の葉が落ちてしまうと、満遍なく日射しが地表に注ぎ
空がとても広くなった感じがします。























落葉を踏み踏み沢沿いの道を登って行きます。
沢床が花崗岩の砂で白くとても透明感があります。



















1時間30分で湯ノ沢峠へ到着。

このルート、小川の流れる自然林の森をユルユルと登って行く感じで
時間があれば流れの脇にでも座って ぼーっとした時間を過ごしたいような
ルートでした。










思っていたとうり静かな縦走路を大蔵高丸まで歩きます。
峠まで続く林道が通行止めですので、今日は稜線で人に出会うとしたら
大菩薩~滝子山を歩く健脚者だけでしょうね。




















青空と流れる雲を眺めながら・・・・・










汗をかいて歩く季節が終わり
これから本格的な冬になるまでの約1カ月は
稜線のロングコースを歩くには丁度良い時期になります。
昨年は石尾根ばかり歩いていましたが、今年は違う山域も行きたいです。









久しぶりの大蔵高丸に到着。
富士山の山頂に掛かる雲がなかなか取れません。











遠くに見えるピークは丹沢の蛭が岳です。
ようやく塩水橋から登れるようになりましたので
近いうちにお邪魔します。










午後2時を過ぎると、もう夕方の感じがしてきます。



















紅葉は終わっていましたが、出会ったのは1人だけで
半日歩くコースとしては、良い選択をしたかなと思いました。













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忘れ物を取りに大月市役所へ

2021-11-11 17:14:51 | 登山
先週は大月市周辺の山を歩いてきましたが、車を置いた場所に
サーモスの山専ボトルを置き忘れてきてしまいました。

名前も書いていないので諦めていましたが、まだ役所が開いている時間でしたので
ダメもとで大月市の役所に電話をして事情を話したら、対応していただいた観光課の方が

・・・・・今から私がその場所へ行ってみて確認してきます・・・・・とのこと

しばらくして、もう暗くなる頃に電話が掛かってきました。

・・・・・今、見つけましたので、役所で保管しておきます・・・・

思ってもいなかった対応に、もう感謝感謝です。ありがとうございました。m(_ _)m
中央高速で通過するだけの大月市でしたが、今日からは忘れられない街になりました。




・-・-・-・-・-・-・-・-・-・




そんな訳で今週はボトルを取りに行くついでに
周辺の山でも歩いてこようと思います。

大月周辺の中央線沿線の山は、電車を利用して駅から周回して歩く山・・・・・という印象で
駐車スペースも少ないので、今までは通過していました。

ただ先週見たツメレンゲがとても印象的でしたので、今日もツメレンゲや紅葉を
見ながら周辺の山を歩こうと思います。

役所へは昼頃に行くとして、午前中に一か所、午後にもう一が所
近くを歩こうと思います。



・-・-・-・-・-・-・-・-・-・




前日の雨の影響で早朝の山は乾いてなくて
滑らないように注意して登ります。




















小さなツメレンゲが岩場に点々と・・・・

着生ランのような雰囲気がスッカリ気に入ってしまった。









山梨県はツメレンゲが多く自生しているようで
河川敷にも多くの自生地があり、グーグルアースを使って
土手沿いの道路を見ながら探していたら、ガードレール下に
いっぱい自生している映像が映っていました。

ただ河川敷の花は立派な大株が多く、花景色も私好みではないです。
やはり岩山の厳しい環境に住んでいる景色がいいですね。




















これは来年に花を付ける株かな・・・・










先週は赤い株ばかりでしたが、ここは色とりどりです。

花も終わってなくて、見頃の株~これから咲く株ばかりです。











下から咲いていくというより陽当たりの良い側から咲いています。











枝分かれして咲いているような株も見かけます。











明るく広いゲレンデのような岩場に咲いている景色も良いですが
苔むした険しい岩場に咲く景色は私好みで、時間を忘れて撮影しました。

花の山歩きも終わりに近いですが、最後の閉めに良い花景色に出会えました。
険しい岩場にやや反り返るように咲いている感じは、今年富士山麓で見た
ツリシュスランのようにも見えます。














11月10日






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花咲山 ~ 岩殿山

2021-11-04 18:50:54 | 登山

昨年の秋、なるなるさんから大月市の岩殿山から見る富士山と岩場に咲く
赤いツメレンゲの花の写真を見せてもらった時、険しい岩場に咲く花景色がとても印象深く
来年は機会があれば私も見てみたいと思っていました。

丁度紅葉前線も里山あたりまで下りてきたので、今回は花と紅葉の里山歩きに・・・
近くの花咲山にも自生地があるようですので、ふたりで花を見ながら秋の里山を
寄り道しながら一日歩いて来ました。

ツメレンゲは信州の河原に多く自生しているのを見ましたが
着生ランのように険しい岩場に自生しているツメレンゲの花は
見たことがないので、どんな花景色なのかとても楽しみです。
ついでに着生ランもいないか探してみます。















朝霧が立ち込めて良い雰囲気ですが、全体に雲が多く
富士山は、一時わずかに見ることができただけでした。

昨年なるなるさんが撮影した景色を1枚載せます。












一部破線ルートになっているからか、出会う人もいませんでした。

穏やかなな表情の石仏















これは馬頭観音ですね。











いつの時代なのか、歴史を感じさせる石仏ですが
馬が流通、農耕の要だった頃って、そんなに昔の事ではないような気もします。
自分が年を歳ったということかな・・・・・


紅葉の尾根道を歩いていると、足元の小石が河原や海で
見るような丸い小石ばかりだということに気がつきました。










所々にある岩を見てみると丸い小石が入った礫岩ばかりで
小石はこの岩が風化して出てきたものであることがわかりました。
海底で造られた地層が隆起してできた場所なのでしょうか?












広いテラスのような岩場が現れると、岩に付いている苔の中に赤い部分が見られるので
何かなと思っていたら、なるなるさんがツメレンゲが咲いていると教えてくれました。
この赤くて小さいコケのような物はツメレンゲの小さな株だということがわかりました。










よく見ていくと、小さな株が花を咲かせていました。










腰を落としてよく見ていくと小さな株が点在しています。






















奥久慈の岩場で見られるキリンソウやヒオウギもいました。















次に出会った自生地は、足の置き方に注意しないと踏みつけてしまうほどの
群生地です。

























花にアブがやってきた。
















それにしても素晴らしい花景色です。
全体が深い真紅ですので、凄く目立ちますね。自生種とは思えませんです。
しかも眺めの良い岩場に咲くなんて最高です。岩場に着生するランを見ているような雰囲気です。

















周辺の山には岩場のある山が多いので
人知れず咲いている自生地でも探してみようかな・・・・・・

そうそう着生ランですが、双眼鏡で何度も周辺を眺めて見ていますが
それらしい雰囲気の場所は見つかりませんでした。ただ何処かにセッコクなどが隠れているかもしれません。
奥久慈の岩場と似たような場所ですが、岩場が乾燥気味でマメヅタラン、ムギラン、ウチョウランなどが
好む環境とは少し違うかもしれません。桂川がすぐ下を流れていると、また違うのかもしれませんね。
ただイワヒバも見られるので、花の季節に再訪すればウチョウランなどが居るのかもしれないです。




・-・-・-・-・-・-・-・-・-・





山里をぐるっと回って車を置いた場所へ戻ります。
















車も通らない狭い林道を景色を眺めながら帰ります。

地図を見ると途中にポツンと橋倉鉱泉と書いてあったので
どんな所なのかと楽しみにしていました。きっとひなびた一軒宿だと思いますが
このコロナの時代、もう閉めて営業はしていないかも・・・・・と思っていたら
オシャレなレストランにリニューアルしていてビックリ!









  
今日、もう一か所だけ寄りたい所がありました。










山岳写真家、白旗史郎氏の碑

山岳写真家だけでなく、山と渓谷のガイドブックで長年にわたり著書として
写真とともに南アルプスを紹介して携わってこられました。
ネットなどない時代、南アルプス深南部の情報は、このカイドブックだけでした。
今でも当時のカイドブックが手元にあります。(昭和53年版)









11月2日



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