コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

花が見られなくなったナツエビネ

2017-08-31 15:21:56 | 登山


2週間前に花茎をのばして咲き始めようとしていたナツエビネ。
とても蒸し暑く、探索には辛い一日でしたが、美しい花が見られると思い、赤城さんを誘って
痩せ尾根や沢などを歩いてきました。


最初に植林に咲く花を見ようと行って見ると・・・・・








・・・・?
花が咲いていない。

誰だ! 花芽を喰ったのは! 




2週間前は、こんな感じで期待していたのに・・・・・
ちょうど食べ頃まで待って食べられてしまったようです。








痩せ尾根のナツエビネはどんな感じなのだろうか・・・・・









花径が途中で黒く変色して枯れていました。

これは、今までと同じパターンですね。今まで花茎が黒く変色して花が咲かないのは
猛暑と小雨が一番の原因かと思っていましたが、どうもそれだけではないようですね、ガッカリです。
梅雨時には雨がしっかりと降り、暦どうりに梅雨明けして夏空が広がって快晴が続き、その後は
それほど猛暑にはならなくて適度に雨も降り・・・・そんな夏でないと咲いてくれないのだろうか・・・・
もしそうなら、10年に一度くらいになってしまいそうな気もします。

そしてスカスカになった森の中では、食べごろになると花芽は食べられてしまう運命かもしれません。

山奥の沢に咲くナツエビネの群落はどうなっているだろうか?
多くの株が自生しているので、少しは咲いているとだろうと思い
泥だらけになりながら、沢の源頭付近に降り立ってみると・・・・

以前とは違う沢の景色に驚きました。














以前の沢沿いの法面は草木に覆われていて、水際はシダ、コケが繁殖し、薄暗くて踏み込んで
入るのを躊躇してしまいそうな奥深い沢で、どこか南国のような雰囲気が漂っていました。
 ところが今は地面の土が露出して、シダなどの植物は消えてしまい
食害にあった森と同じような、明るくてスカスカになってしまいました。

ナツエビネの様子は・・・・・








やはり咲いていませんね。

この株は以前に美しい花を咲かせたのを見ていますが、下からの撮影は、草や低木が邪魔をして
なかなか上手くファインダーに収めるのが難しい株でした。
今では草木はなくなり、土が流れて根が露出しています。


倒木に着生して、花をさかせていた株は・・・・














葉は食べられて無くなっていますが、何とか貧弱な花を少し付けていました。

それ以外の株は、ほとんど葉を食い尽くされていて、花はありませんでした。
沢には、臭気のするミカン科のマツカゼソウだけが繁殖していて、どこか丹沢のような風景
になりはじめています。









尾根に這い上がって、さらに奥の沢へと足をのばしてみます。

途中にヒナノシャクジョウが点々といました。









もう一つの沢へは
絡む蔦を手で除けながら藪をかきわけて、ようやく到着した場所でしたが、
今回は、ほとんど藪はありませんでした。
スカスカとまではなっていませんが、ここも時間の問題だと思います。

倒木や高い法面にいるナツエビネの株は、まだ葉は食べられていませんでしたが
花は咲いていませんでした。よく見ると花芽が途中から食べられている株が多いのですが
花芽が黒く変色して咲けなかった株もありました。
この沢沿いも、低い場所に自生する株は、ほとんど葉が食べられてしまっています。





















2012年に花を見て以来、ここの自生地では花茎が黒く変色してしまうことが多かったけれど
今年は花が咲かないどころか、食害で沢の様子が変わってしまいました。
植物が食べつくされて沢が明るくなってしまい、土もむき出しになっていまうと
今後は花どころかナツエビネの株も消滅してしまうでしょうね。
少しづつ食害の気配は感じていましたが、これほど急にかわってしまうとは
思ってもいませんでした。

遠くから来ていただいた赤城さんには申し訳ないことになってしまいました。




今年出会ったクマガイソウの群生地も、すでに食害の痕を見ましたので
2~3年後には見ることができなくなるかもしれませんね。

今まで詳細にはアップしていませんでしたが、今年はサツマイナモリもずいぶんと食べつくされて
いましたし、エビネも数を減らしてハナミョウガだけが一面に繁殖していたり・・・・と至る所で
深刻な食害を見ることが多くなってきました。

房総の山は、奥多摩や丹沢のように広くて標高が高い山域とは違い、里山のような所ばかりですので
今後は急速に食害が広がっていくような気がします。
厳しく人の立ち入りを規制している東大演習林ですら食害が深刻な状態のようですので
打つ手がないのが現状なのでしょうね。



8月29日









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今日も雨 ・・・・ 久しぶりに房総の山へ

2017-08-16 19:22:00 | 登山



また雨だからといって出かけないと、このまま夏が終わってしまいそうなので、久しぶりに半日歩いてきました。
午後は行楽帰りの車で渋滞するので、12時には車にもどるようにして、薄暗い小雨模様の中、5時過ぎに歩きはじめました。
北東からの風が入り、少しは涼しいのかと思っていたら、息苦しいくらい湿度が高く、長雨の影響で
ぬかるんでいて滑りやすく、いつもどうり汗と泥にまみれる山歩きになってしまいました。











この時期に咲き始めるナツエビネ、昨年までの夏は猛暑と少雨の影響で、花茎が途中で黒く変色して折れてしまい
2012年に美しい花を見たのを最後に、この山域では満足な状態の花を見ることができませんでした。
今年は、まったく逆の状態で長雨で最近は気温も低く、沢沿いや湿り気の多い斜面を好むナツエビネには
もしかしたら良い天候かもしれません。
今日は、前回の探索で植林帯や崖地で見かけたナツエビネの様子を見に行ってみることにします。
もしかしたら、もう咲き始めているかもしれません。


小雨の降る照葉の森の中は薄暗く、この時期キノコは多いのですが、花は終わりかけたマンリョウの花を見るくらいです。








雨が多いせいか、シダの仲間は元気そうに見えます。










エビネの葉を多く見かけた植林帯へ着きました。

その中の何株かはナツエビネのような感じでしたので、確かめてみると・・・・・・











やっぱりナツエビネでした。

花茎が伸びています。 

花が咲き始めていると思っていましたが、この様子ですと来週以降のようですね。
けど、何だかとっても生き生きした感じがして、今年は美しい花を期待できそうな感じがします。










長雨でコケが生えて岩場は滑りやすいのですが、
崖地に自生する株も見に行ってみます。



















最初見たときは花芽がないと思いましたが、
近づいてよく見てみると、花芽はまだ出始めたばかりでした。
少し標高が上がっただけですが、この感じですと8月末あたりが見ごろでしょうか・・・・
一株は花芽を持っていませんでしたが、他の株は全てまだ小さな花芽を持っています。









うん?  この花芽は・・・・・・










これは、葉を全て食べられてしまったナツエビネですが根はそのままですので、しっかり生きていて花茎を伸ばして
花を咲かそうとしているのでした。    花は咲くのかな・・・・・・

一通り歩いて見ましたが、今年のナツエビネ、花の時期は遅れている感じですが
花が咲く景色は、久しぶりに見られそうな感じがします。
きっと沢沿いの自生地も同じではないかと思います。



気候の変化で花の開花を予想するのは、なかなか難しいのですが、夏の花も開花が遅れているようですので
今年は見に行けなかったカシノキランもまだ見られそうな気がしてきました。
ここから近い自生地に行ってみることにします。






      






雨が毎日続くので、ある程度は想像していましたが、想定以上にヤツらは勢いがありました。
湧いてくる・・・・・という状態ですね。 竹馬にでも乗って歩きたいのですが、上からも落ちてきます。
塩水は効果がほとんどなく、ヤマビルバスターも高価なわりには、たいして効果がないので、今回は安いウイスキーをスプレイヤーで
何度も靴やスパッツに吹き付けてみました。  

結果は・・・・塩水よりはまし、バスターとは同じくらいの効果です。コスパを考えるとこの方が良いかもしれません。


カシノキランは残り花でしたが、少し見ることができました。

山の中では歩きながら、一瞬の間に高速シャッターを連写する感じの撮影でした。

ゆっくり花を見られたのは、帰ってからのパソコンの画面で、その場では観察する余裕はありませんでした。

























多くの花が咲いた感じです。

もしかしたら。この感じですと例年と同じ頃に咲き始めたのかもしれませんね。

この夏は長雨のおかげでヒルの多い場所は侵入禁止といってもよいほど劣悪な状態になっています。
昨年も非常に多くいる沢へ行ってみましたが、今年は森の中がその状態で酷いです。
気にしない人なら、別に関係ないのですけど・・・・・




8月15日















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