コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

青空と石尾根

2018-11-28 20:02:07 | 登山

今日も晴れの予報でしたが南関東の沿岸部の天気は午前中曇りの予報になってしまいました。

山中湖~菰釣山を前日まで考えていましたが、もう少し沿岸部より離れて
確実に晴れの予報の奥多摩へと変更しました。石尾根ならきっと期待を裏切らないと思います。
4時に自宅を出るときには小雨が降っていましたが、登山口の小袖に到着する頃には雲が切れて
薄明るくなってきました。

準備をして、6時30分スタート

小袖の登山口駐車場には、そこそこの車がいます。
紅葉も終わりの時期ですがやはり人気の山ですね。









朝日を浴びながら歩くのは久しぶりです。

何だか嬉しくて・・・・・こんなに気分も違うものなのですね。










花の季節も終わり紅葉も終わったこの時期の楽しみは
葉が落ちて視界が良くなった尾根道を展望を楽しみながら歩くことでしたが
最近はどうも天気に恵まれなくて、なかなか晴れの日が巡ってきませんでした。

一日ゆっくり歩いてノンビリ景色を楽しむのも良いですが、今日は冬山に向けて
体力を更にアップしようと、トレランではないですが、目標の時間を決めて普段よりも
スピードアップして歩こうと思います。

途中の分岐で雲取山へ向かうか、鷹巣山へと向かうか決めようと思っていましたが
どうやら、そこそこの登山者が雲取山へと向かうようなので、私は鷹巣山へと向かいます。
どちらを選択しても巻道を使わなければ、往復20キロ 累積標高1800m位あります。



ここまで1時間20分で到着しました。
私にはまずまずのタイムです。









分岐を右へ、七ツ石小屋を通り石尾根に出ました。
























青空が眩しい~



















南アルプスまで良く見えます。

先週は裏切られた富士山は青空に輝いています。

何処までも、歩いて行きたくなるような尾根道・・・・青空へと続いています。











いつものペースよりもかなり飛ばし過ぎたので少し休憩・・・・・・
青空の下、景色を眺めながら良い汗をかいたら、何だか色々モヤモヤした事も
一緒に飛んで行ってしまった。











タイマーで・・・










鷹巣山避難小屋に着きました。

縦走路には、ベンチ、テーブルもあり、とても落ち着いた雰囲気の場所ですので
先に鷹巣山へ登り、帰りはここでお昼にしようと思います。











20分ほどで鷹巣山へ到着。

11時到着を目指していましたが、青空と景色に何度も見上げて立ち止まったり
写真を撮ったりで、5分オーバーでした。











富士山の山頂の雲もとれました。













後ろは長沢背稜の山々












誰もいない山頂でしばらく景色を眺めて戻ります。












予定どうり、ここでお昼に・・・・










今日はコンビニの助六弁当ではなく、早起きして🍙3個持ってきました。










しばらくノンビリしていましたが、通りがかる登山者の姿はありませんでした。











帰りに雲取山へ行った方と話をしましたが、山頂は結構賑わっていたそうです。

12時の時報で帰ります。

鷹巣山を振り返る。










午後になっても空は青く快晴です。












最初は帰りも尾根道と思っていましたが、高丸山からは巻道へ・・・

堂所からは小走りに駆け下りました。
















駐車場に2時30分着。

七ツ石~鷹巣山の石尾根、稜線は静寂そのものでした。
景色も開放的ですので、歩くのが楽しくなるコースです。


11月27日






















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丹沢山 ~ 晴れる予報が・・・・

2018-11-22 18:56:47 | 登山


久しぶりに晴れる予報でしたので、青空が広がる縦走路を楽しみに
丹沢主脈を歩こうと思いました。蛭ヶ岳まで歩く予定で登山口の塩水橋へ向かいます。
県道70号で塩水橋まで行くには、宮ケ瀬からが現在通行止めですので、ヤビツ峠を越えて
行かなければなりません。 国道246交差点から45分かかりました。
塩水橋までの道は狭くてカーブが多く暗い時間帯には走りたくなかったので
7時過ぎに到着しましたが、すでに3台の車が止まっていました。


曇り空の中、ノンビリ出発します。
昨夜からの雨がようやく上がったばかりの様子です。










紅葉がまだ残っている林道を行きます。

メグスリノキかな・・・・








法面にはダイモンジソウがいっぱいです。









50分くらい林道を歩くとショートカットするポイントがあり堂平へ









ここ堂平からは、すっかり葉が落ちて冬枯れしたブナの森を行きます。
鳥の囀りもなく、ヒルもいなくなり、虫も見かけません。
秋が終わり、生き物の営みも終わった静かな森になりました。
空を見上げると相変わらず厚い雲・・・・今日は本当に晴れるのかな・・・











こんな所にヒトツボクロ・・・・丹沢では稀です。











急いで登っている訳でもなく、といって休憩もすることなく・・・・・

けっこう快調にミヤマ山荘に到着しましたが・・・・・・見渡しても青空はどこにもなく
晴れるどころか、厚い雲に覆われて視界もよくありません。

天気予報・・・・・外れですか (- -)










少し休憩したら予定どうり蛭ヶ岳へ











もしかしたら午後は急速に天気が回復して・・・・











青空が広がることもあるのでは・・・・・











そんなことも期待していましたが・・・・











不動ノ峰を過ぎると、視界はさらに悪くなり
時々ミゾレも落ちてくる始末・・・・










霧に包まれた森も幻想的で良いのですが・・・・・・天候の回復は諦めました



鬼ヶ岩の近くまで来た時、霧の中をもう一度階段を降りて登り返すのかと思うと
何だか今日はここまでで良いかな・・・・と思いはじめて
このあたりで引き返すことにしました。











長い階段を滑らないように・・・・











マツノハマンネングサが多く着生していた古木が倒れていました。
倒れた古木を見てみると、まだ生きています。











速足でドンドン下ります。
今日は普段はあまり使わない広角のコンデジを使ってみました。
自分の足元も写っています。










久しぶりにスポーツタイツを履いてみたら、確かにこの方が疲れないかもしれないな~と
いう感じがします。


だいぶ下りると雲に隙間ができて、青空も見えるように・・・・・











林道まで下りてきました。

まだ早い時間ですので、紅葉でも眺めながら林道をブラブラ帰ります。













青空でしたら間違いなく蛭ヶ岳まで縦走して、満足して帰ってきたのだろうと思いますが
こんな日もあるかな・・・・という感じです。

ただ何となく、自分自身それなりに満足しているような感じがするのは、
晩秋から初冬へ変わるこの森というか山が、静寂そのものだったからでしょうか



11月20日












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秋深まる奥久慈の山

2018-11-15 12:09:25 | 登山



里山の紅葉が見頃になってきました。

今日も南関東の天気はよくない予報でしたので、奥久慈まで足をのばして
色づいた山や集落を合わせて、陽ざしが短くなった一日をノンビリ歩いてきました。

といっても、ほとんど破線ルートのような感じで、たよりない道はすぐに消えてしまう所が多く
奥多摩、丹沢あたりのバリルートと違って、ずいぶんと藪を漕いだり、引き返したりと
難儀する場所も多かったです。


キノコは終わり、暖かかったせいかツツジの花が点々と咲いていました。

















縁が白くて、とても美しいシダ











初夏に多く見たヒオウギ、咲き終わって果実ができています。












奥久慈ではツクバネをよく見掛けます。











藪の薄い所を選んで登って行くと、色づいた樹々の隙間から稜線の岩場が見えてきました。
何とか鞍部に這い上がろうと、チェーンスパイクを付けて慎重に登っていくと
上の方の岩場からトラロープが下がっているのが見えました。
・・・・どうやら、この道で間違っていなかったようです・・・・














何とか這い上がって、岩尾根を巻いたりしながら慎重に縦走します。
岩場の稜線からは、見下ろす感じで紅葉が綺麗です。



























しばらくは岩尾根を登ったり降りたりしながら紅葉見物・・・・


































岩場には、マメヅタラン、ムギランなど着生ランが住んでいますので
慎重に岩場に近づいてみます。

何となく遠目でも居そうな感じの所は、セルフビレイしながら回り込んで見てみます。
ここの岩には一面に着生していました。










何とか1m手前まで近寄れました。
紅葉も一緒に写真に収めることができて良かった・・・・



日射しの入らない岩には、ムギランも点々といました。










この足元にいるのはマンネングサの仲間です。
パッと見はマメヅタランに似ていますが、よく見てみると違いが分かります。

















切り立った岩場のふちに腹ばいになって近寄って下の方を覗き込むと
何か所かでマメヅタランを見ることができました。

マメヅタランは日当たりの良い垂直な岩場に自生していることが多いのですが
最上部の株が足元の岩場まで伸びてきていることがあります。
こんな場所では目線で観察ができます。




















房総の山奥でも何ヶ所かマメヅラタンを見つけましたが
どこも樹木の上の方に着生しているので、目線の位置で見ることはできませんでした。

ここ奥久慈では、こうして岩場に着生していて、中には岩場一面を覆っている所もあり
目線の位置で観察できる場所も多く見つけることができました。

花の撮影には、必ずセルフビレイして撮影した方が良い場所ですが
もうヤマビルに警戒しながら望遠で撮影することはなさそうです。



こんな急峻な岩場ですが、リュウノウギクはまだ綺麗にしていました。
最後の花になるリュウノウギク、岩場や崖地を好むような感じがします。












今日は山里も歩きましたが、畑の時期も終わったからでしょうか・・・・
誰にも会うことなく、とても静かでした。

やまそだちさんが、秋が深まると綺麗に咲くと言っていた、ハキダメギクが
農道に咲いています。











急峻な山を歩くだけでなく、静かな山里も歩くことができて
秋の深まりをより身近に感じることができました。








11月13日







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高尾山 ~ 雨の山歩き 、  ツツガムシ病について

2018-11-08 15:01:23 | 登山


天気予報は午後から雨の予報でしたが、早朝から歩き出せば帰りに降られても
良いかと思い奥多摩か丹沢を歩く予定でいました。出かける前にもう一度ネットで雲の流れを見ると
昨日の予報よりも早い時間から雨雲が掛かりそうな感じが・・・・
迷ったあげくに、午前中だけでも歩いてこようと近場の高尾山へ変更しました。


小仏峠下の駐車場から小仏峠~影信山~陣馬山ピストンの予定で6時20分に駐車場を出発します
しかし、予報は早くもはずれて、歩きだしてからすぐに小雨が落ちてきました。
けどこれくらいの雨でしたらノンビリ歩けるだろうと薄暗い道を峠へ・・・・・



















ほどなく峠に到着。

  縦走路を右へ・・・・

気が付く人は少ないと思いますが、峠から少し登った右手の斜面の下には墓石がゴロゴロと
転がっていたり倒れていたりしていている所があります。
昔は墓地だったのでしょうが、今はすっかり荒れていて供養する人は誰もいません。









以前通りかかった時、何だか気になって墓石の年号を一つ一つ調べてみたら
どの墓石にも江戸時代の中期~後期の年号が刻んでありました。
どういった人達の墓なのかは知る由もないですが、まだ関所の往来が盛んな時代です。
多くのハイカーが通る脇に、こんな景色を見るのは何だか切ないですね・・・・・


影信山に着きました。

















視界もなく、少し休憩したら出発する予定でしたが
一瞬だけ雲が切れて、視界が広がりました。


















今日唯一の展望でした。

























すべて巻道を選択して明王峠へ、軒先を借りて休憩・・・・












少し雨が強くなってきましたが、陣馬山のセンブリの花を楽しみに出発です。

・・・・・ところが途中で稲光を見たと思ったら、本降りの雨になってしまいました。

もういいかな~と思いはじめたら、すぐにユーターンです。
全身湿っぽくなって、お昼過ぎに戻って来ました。
こんな天気でしたが、トレランの人と10人くらいすれ違いました。











話は変わりますが、先月の9日に丹沢の檜岳~寄沢を歩いた時のことです。

翌日の夜、入浴の時に左膝の所に何か虫に刺されたような赤く少し腫れた痕があるのを見付けました。
ヒルは下山後の着替え、帰宅後のシャワーなどでチェックしたので違います。マダニでしたら吸血して
頭を皮膚に喰い込ませているので、すぐに気が付きます。
常にロングスパッツを付けて歩いているのに、何に刺されたのか全くわかりませんでした。

ただ・・・・・昨年のヤマレコに、この時期の丹沢を歩いた後にツツガムシ病に感染したという方の
レポを思い出しました。
ツツガムシの中で有毒の感染症を起こすツツガムシは全体の0.3~3% くらいで非常に少なくて
稀であるらしいので、その時はあまり気にしていませんでした。
刺された痕、3日ほど過ぎると、中心に膿が溜まって少し腫れた感じになりましたが
痛みや痒みもないため翌週も元気に八ヶ岳を歩いてきました。

八ヶ岳を下山して着替えていたら、皮膚が破れて膿が出だようでしたが、何の違和感もなかったので
弱いステロイドを縫って、そのまますごしていました・・・写真









ツツガムシ病の潜伏期間は。だいたい10~14日です。
丹沢で刺されてから、丁度10日後・・・・・朝起きると体がだるく、微熱がありました。
ツツガムシ病の場合、高熱が出てインフルエンザに似た症状らしいので、少し違うのですが
ネットで調べるほど不安が増して、これは大きな病院で調べてもらった方が良いのでは・・・・
と思い、都立病院の救急に電話をしましたが、これが中々つながりませんでした・・・・
・・・土曜日の午後でしたので当日の診療は終了していたので・・・・・

一時間ほどして掛けなおすと、ようやく受付から救急につながったので、状況を説明して
診察をしてもらえるのか聞いてみると、幸い皮膚科の医長がいるのですぐ来てくださいという
返事でした。

車で15分ほどの距離ですので、すぐに到着して診察を受けることができました。
先生いわく・・・・たぶん違うと思いますが念のために血液検査をしましょう・・・との事
採血後、45分ほどして再び診察室で結果を聞くと、血小板、肝臓、腎臓の数値に異常はなく
炎症反応もないので、やはりツツガムシに感染はしてはいないと思いますとの診断でした。
正確に感染しているかどうかの診断は2週間後でないと分らないというので、もう大丈夫でしたが
また予約をいれて、本日結果を聞きに行ってきました。











取り越し苦労で良かったです。

昔と違って、ツツガムシ病は早期に適切な処置をすれば重篤になることもなく完治する病です。
治療の場合は入院で抗生剤の投与になるようです。ただ私は抗生物質のミノマイシンに
アナフィラキシーのような症状が出たことがあったのでとても不安でした。

ツツガムシ病は11月が一番の発症時期になるので、滅多に感染しないと思っても
やはり何処か頭のスミに入れておくと良いでしょうね。
大きさは、0,3ミリくらいらしいで肉眼ではきっとわからないと思います。

神奈川県でも3~40人の感染者が出る年もあるそうですし、私が良く行く
房総の清澄周辺などは特に注意した方が良さそうな地域らしいです。

登山道を歩くだけなら、それほど心配ないと思いますが
沢や藪を分け入っていくような事をする場合は、注意した方がよいです。
と言っても常にスパッツを付けていても、こうして何かに刺されたりするのですから
帰ってからか下山後に全身を入念にチェックするしか方法がないのかもしれませんね。
有毒のツツガムシに刺されても6時間以上体液を吸われないと感染しないようですので・・・・・・








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奥久慈散策 ~ 野菊の花・・・

2018-11-01 13:40:06 | 登山


秋晴れの一日、やまそだちさんと奥久慈の里山を歩いてきました。
朝晩も冷え込むようになり奥久慈の山も紅葉が始まりました。










秋の野菊が丁度見頃です。 

法面にはリュウノウギクが綺麗に咲いています。












シロヨメナも混じって咲いていますが、いつも見るシロヨメナとは少し感じが違います。
イナカギクかもしれないとの事、まとまって咲いていて
リュウノウギクよりも少し控えめです。














花ビラ(舌状花)が短いリュウノウギクも点々と見られました。


















交配種のシロバナアブラギクかもしれないようですが、同定は難しいですね。
周辺にアワコガネギクは見当たりませんが、ネットで調べてみると、
同じ感じの花を交配種として扱っている画像を見かけます。
確かに見た感じは、リュウノウギクとは少し異なる雰囲気です。


典型的なシロバナアブラギクも咲いているそうなので案内してもらいました。

















先ほどの花とは違って、花弁にも薄っすらと黄色が入っていて
両方の特徴が良く出ていますね、とても美しい野菊です。

この周辺も片親のアワコガネギクは見当たりませんでした。

少し山奥へと踏み込んでいくと、キッコウハグマ、コウヤボウキなどがまだ綺麗に咲いていました。
湿り気のある斜面にはイワウチワが群生しています。












いつものように樹々の上も眺めながら歩いていると
カヤラン、セッコクが見つかりました。それも目線に近い位置にいます。

















初夏に訪れた時は岩場で多くの着生ランを見つけましたが、湿り気のある森にも
多く住んでいるようですね。


この着生している大きなキノコはヤマブシダケのようです。











林道の法面にチチッパベンケイが咲いている場所があるそうなので案内してもらいました。
アオベンケイ、ミツバベンケイは見たことがありますが、チチッパベンケイは初めて見ます。 
本来は岩場に自生するのだと思いますが、ここでは林道の法面に多く咲いていました。

















思っていたよりも多くの花がまだ咲いていて、秋の花を楽しめました。






10月30日




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