コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

猛暑を逃れて ~ 富士山麓

2020-08-12 19:56:30 | 登山



夜中に起きて車のエンジンを掛けると車外温度が31度でした。

気象庁の出す東京の気温は緑に囲まれた皇居の北の丸公園にある芝生の上の百葉箱での観測ですので
アスファルトに囲まれた生活圏での最低気温が30度以下になることは、しばらくないと思います。
もう房総や奥久慈など標高が低い山地を歩き回るのは厳しく、今日は猛暑を逃れて富士山へ・・・・・・・・・
この夏は3回目ですが、なにせ広大な山麓が広がっているので、探索場所に困ることはありません。

日の出の時間に到着すると気温は18度。これなら車中泊をしても良いな~と思いました。
空気がヒンヤリとして気分も落ち着きます。ゆっくり準備して少し明るくなってから出発。

森の中はイワギボウシの花が咲き初めていました。





















苔むした樹々に着生して咲く薄紫色の花は涼し気で高く見上げなくても見られます。
下から見ると葉脈が透けて見られ良い雰囲気です。











樹に着生したキンコウカの花、着生したので生き残っています。











マツノハマンネングサも見頃













ここの森でもフガクスズムシソウがいました。
花は終わっていますが、良い位置に多く着生しています。













帰ってからパソコンのモニターで見ていたら、下に着生しているフガクスズムシソウの上に何か違う植物も
着生していることに気が付きました。
拡大してみると・・・・・・・どうやらツリシュスランが多く着生している感じです。
今年は花芽がないので気が付かなかったのですが、たぶん間違いなさそう・・・・・・来年が楽しみです。

前回の探索でも感じたのですが、この富士山麓でツリシュスランやヒナチドリ、フジチドリなどの
着生ランを探すには、いままでのコンパクトな8×21の双眼鏡だけでは頼りなく
更に遠くまでクリアに観察できる10×42の双眼鏡が必要だと思いました。
これは星空を観察するために購入したものですが、より高い位置や詳細な様子を見たい場合
少し重いのですが、これからはザックの中に入れておくことにします。


以前に見つけたツリショスランが付いていた樹へと行ってみると・・・・・・









・・・・・いませんね

気候の影響もあるのかもしれませんが、ツリシュスランは一度花を咲かせると
次に花を咲かせるために、しばらく休眠してエネルギーを蓄えている感じがします。

花芽を付けていた前回に見つけた株へ行ってみます。





















下の方から咲き初めています。

望遠で少し引っ張ってきます。











小さな花が集まって一つの株になっています。
確かにこれだけの花を咲かせるには、かなりの栄養を蓄えないとだめでしょうね。
咲きはじめた花は、アケボノシュスランが集まったような雰囲気があります。
こうして近くで見ると、確かにシュスランの仲間ですね。




今日は2時前に下りてきました。
明方から3~4時間は快適でしたが午後になると流石に気温も上がり暑くなってきました。

GPSのログを見ると、今回歩こうと思っていた場所へは到達していませんでした。
富士山の懐の広さを感じた一日でした。
当分猛暑は収まりそうないので、しばらくは富士山へ通うことになりそうです。


8月11日









コメント (4)
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