コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

ヨウラクランを見に・・・

2023-05-25 19:16:41 | 日記
丹沢や奥多摩の山を一日ゆっくり歩きながら花や景色を楽しんでいたので
エビネやクマガイソウなどの花を見に、房総を訪れることがありませんでした。
ただ5月も中旬を過ぎると見頃になってくるヨウラクランの花は
どうしても見たかったので、今日は久しぶりに房総へ・・・・

すっかり緑が濃くなり、森の中へ入ると周りを緑に囲まれて
陽射しもとどかないくらい密集した照葉の森になっていました。
















ヤマボウシが満開で、薄暗い森に薄っすらと
雪が積もったようにも見えます。









草花の開花が早くても、着生ランは一時的な気温の上下に左右されないで
だいたい例年どうりに咲きます。

ヨウラクランは丁度見頃でした。

樹々の葉に隠れながら、目立たないでヒッソリと咲いているのが良いです。
どこに着生しているのかは、冬にも来ているのでわかっていますが
葉が茂って蔓が絡んでくると花が咲いている時期なのに見失うことがあって
双眼鏡が必要となります。






















前日は一日雨が降っていたので、森はシットリと湿り気があり
撮影に時間をかけることはできません。私は手持ちでの撮影ですが
それでもヒルに気を使います。足元に塩水を含ませたプチプチシートを敷いて
その上に乗ってからカメラを構えるなので、寄ってくるヒルを見つけやすく
足に付くまで少し時間的余裕ができますが、それでも1分以内での撮影としています。








陽射しが入り、花が透けてきて良い感じに・・・・















花が疎らなに着いて咲く株、密に咲いている株とがあるような・・・

この株は隙間なく密に咲いています。









昨年咲いた果実を多く見かける株もいます。

何となく今年は裏年かも・・・・








ずっと足元を気にしながら双眼鏡で眺めていると・・・

・・・・あそこにいるのは、アオバナヨウラクランかな・・

・・・・望遠で引っ張ってくると・・・







アオバナヨウラクラン!









毎年見に来ている株。















バッテンマークも見つけた。









湿り気のある森の中は羊歯がとてもイキイキしています。









モリアオガエルも産卵の季節ですね。








カエルや虫も活動しはじめて、生命力あふれる森になってきました。
探索には辛い時期でもあります。


5月24日






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富士山麓 ~ ヤマトグサ、スズムシソウ・・

2023-05-17 16:05:28 | 日記
毎週富士山を眺めながら歩いていましたが
今日は真夏日の予報が出ていたので、涼しい富士山麓の森の中へ・・・・






今朝の富士山、宝永火口の下まで真っ白に雪化粧しています。
週末の冷たい雨、富士山では雪だったようです。
バックカントリーの人達は新雪を踏みながら登っているでしょう。

歩き初めの気温は6℃。ちょっと肌寒いくらいですので丁度いいです。
富士スカイラインは24時間開放されましたが、明け方の5合目駐車場は
凍結しているのでは・・・・

昨年、なるなるさんが見てみたいと言っていたヤマトグサ。
富士山南麓に多く自生しているようなので、昨年のこの時期に
一緒に歩きながら探しました。

よく足元を見ながら歩くと、それほど苦労することもなく
ごく普通に幾らでも自生していることがわかりました。
今日は少し場所を変えて歩いて見ると、やはり探す必要もなく多く自生していました。
ただ花の時期でないと、見た目は何処にでもはえていそうな雑草感ある植物ですので
気にも止めない気がします。



























イネ科のような花で、美しいという感じではないのですが
何となく不思議な趣きも感じます。

夏に車を止めたスペースでも、歩き出す前に周辺を見回して見ると
ヤマトグサだらけでした。きっと鹿の食害を受けないのでしょうね。
いくらでも見られるのなら場所を表記しても良いのですが
スズムシソウとセットになっている場所も多いので
とりあえず富士山南麓ということにしました。







葉を食べられてしまうのか、スズムシソウは小さな株が多いです。

目線の先にいても分らないことがあります。
















陽が高くなると気温も上がってきたので
標高が高い森へ移動します。

フデリンドウが咲き初め・・・・・






・・・ミヤマスミレ








麓は初夏ですが、このあたりは、まだ芽吹きはじめの春です。

五合目駐車場まで行くと観光バスが多く止まっていました。今年の夏の富士登山
は久しぶりに混み合いそうな気がします。

夏のシーズン以外は、山頂への登山道が閉鎖になっていますが
実際は多くの登山者が登っていて、普段から歩きなれている登山者でしたら
五合目スタートの日帰りなら、健脚コースという感じでもなく
天候さえ安定していれば、危険の少ないコースだと思います。


5月16日













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5月の雲取山

2023-05-11 12:32:12 | 日記
寒気が入り気温が低めの予報でしたので
以前から行ってみたかった和名倉山のロングコースを
歩くチャンスかと思い夜中に起き出してみましたが、どうも疲れが残っているのか
体が重くて歩ける自信がなくなり・・・・(-_-;)  今回は予定を変更しました。
他の行先を色々考えるのも面倒なので、毎度の雲取山へ・・・

AM5時15分には小袖の駐車場に着きました。
連休も終わって落ち着いたのか、駐車場の車は少な目でした。







駐車場周辺はフジが見頃です。







まだ陽射しが入ってこない森はヒンヤリしていて
気持ちが良いです。

新緑の中を行きます。







いつもの廃屋を通り・・・・・。








あれ? なんだか変な感じだな~と思ったら・・・・







このあたりの樹々は傾斜のある斜面に対して垂直に立っている感じです。
白いクイが地球に対して垂直ですので、斜めに成長していることになります。
先ほどまでは自然に生えていたので、何だか不思議な空間です。








新緑の緑にミツバツツジが映えます。


んん? 誰かが植えたのかな・・・・・







定刻どうり、スタートから2時間半で七ツ石小屋到着。











アルプスの小屋と比べるのは何ですが
今の時代に4000円で素泊まりできる小屋は他にはないのでは・・・・


水場には、まだツルネコノメソウが咲いていました。








毎週天気に恵まれているので、富士山が見えるのが当たり前のようになってきた。








カラマツが芽吹きはじめたブナ坂に到着。








陽射しは強くなりましたが空気がヒンヤリしていて快適な石尾根。
途中で雲取山荘でテン泊した方と話をしましたが
今朝は冷え込んでとても寒かったそうです。



西の方は澄んでいて南アも良く見えます。
















今日も山頂はパスして、初めて歩く巻道を雲取山荘方面へ行ってみます。







笹原とカラマツの巻道を行きますが
これだけ食害が酷いと笹原だけになってしまうのでは・・・・







雲取山の影に入ってくると森の様子が一変します。








コメツガ、トウヒ、シラビソの森になりました。

奥多摩から奥秩父に入ったということでしょうか・・・・

私の好きな湿り気のある苔むした森です。








苔の上にバイカオウレンが点々と咲いています。












雲取山の裏側には、こんな森があったとは知りませんでした。

・・・・倒木に腰を下ろして休憩・・・・





巻道へ入るとツララや霜柱を見るようになり
じっとしていると日陰は寒いくらいです。


山荘が見えてきました。











誰もいないので長椅子に寝転んでゴロゴロします。







山頂へ行っていたら、それなりに人もいて賑わっていたと思います。

早出したので時間にまだ余裕があります・・・・・大ダワの先あたりまで行ってみます。


随分と朽ち果ててきた雲取ヒュッテ







以前にも来ていますが何年前になるだろうか・・・・

そのころは白岩小屋も閉まっていましたが営業はしていました。
ただヒュッテはもう廃業していました。

周辺はミネザクラが咲き残っていて、シャクナゲはまだ蕾です。












奥多摩からのコースとは随分と様子が違い、とても山深い感じがします。
機会があれば、久しぶりに花でも探しながら三峰から登ってみたくなりました。

途中で小袖に車を置いて三峰神社まで行って帰って来るというトレランの女性
と話をしました・・・・・最初は耳を疑いましたが、そんなことも可能なのですね。

私はもう帰りの道のりが長いと感じるようになり、適当な所で引き返しました。
それでも25キロくらい歩いています。

小袖の駐車場にはPM17時前に戻ってきました。
雲取山は晩秋から冬場に歩いていたので、この時間ですと薄暗くなっています。
14時過ぎると夕方感があり、ついつい小走りになりがちでしたが
日が長い今ですと時間的に余裕ができたので、とても気楽に歩けました。

和名倉山、歩けたかも・・・・ また何時か挑戦します。


5月9日








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西丹沢 ~小笄南西尾根 

2023-05-03 04:58:02 | 日記
シロヤシオが咲きはじめたようですので、久しぶりに西丹沢を歩いてきました。

バリルートの小笄南西尾根(ココウゲナンセイオネ)を登り、混み合う檜洞丸山頂へは
行かないで、コイワザクラを見ながら犬越路経由で帰ってこようかと・・・
平日ですが連休の間ですので何時もより混み合うと思い自宅を4時前に出発。
途中で勢いよく私の車を追い抜いていった車がビジターセンターの手前で
引き返してきました・・・・・もしかして

・・・まだ早朝の5時20分、ビジターセンターの前の駐車場はもう満車か?

・・・・思ったとうりでした。すでに満車になっていました。(*_*;
ナンバーからして遠くから来た登山者が多く、皆さん車中泊されていたのでしょうか。
しょうがないので、先の用木沢出合まで行って駐車。
今日の周回コースなら、ここからスタートの方が都合が良いですが・・・
まだ駐車している車はなく、ゆっくり準備して6時出発。
法面の花を眺めながら、ツツジ新道入口まで林道を戻ります。


ヒメウツギが満開になっています。











ツツジ新道を少し進み、この標識の先から
尾根に取り付きました。





しばらく登山道の一段上を歩いている感じです。












新緑が眩しい尾根を進みます。

稜線まで複雑な支尾根もなく、マーキングもあって迷う心配は無さそうです。
朝は肌寒いくらいでしたが、歩くと薄着で丁度良いくらいです。
ヒルの心配もなさそうだし、風が心地よくて一番良い季節なのか・・・
・・・混み合うのも納得です。







一度、林道を横切ります。







正面から取り付くのは大変そうですので、林道を少し進んだ所から
尾根に登りました。

しばらく鹿柵に沿って行きます。
右手は植林で、境界線あたりにはアミガサタケ、ヤマウツボが点々と。












再び自然林の森になり、傾斜も増してきます。








ブナが多くなってきて、とても雰囲気が良い森です。
堂平にも劣らない美しい森・・・・・何も急ぐことはないなと・・・・
誰も来ることはないので、気を使うこともなく樹々を見上げながら適当に休憩したり・・
カエデの樹も多いので、きっと紅葉も綺麗だろうと思います。
また一つ、静かなお気に入りのルートが見つかりました。







これはブナの実生かな・・・・
鹿に食べられて育たないだろうけど点々と見ます。






少し痩せ尾根になってきたなと思うと、柔らかい緑の中に純白のシロヤシオが見えてきました。




















とても爽やかな気分になります。

ただここからが、このルートの核心部になります。
見上げるとかなりの急傾斜になりそうです。








岩場になってきたのでストックをしまいます。
この先からは三点支持で登っていきます。






このルート、傾斜が強くなるとコイワザクラ、イワカガミが点々と
咲いているのが見えてきます。








近くで撮影しようと思いトラバース気味に近づこうと思いますが
ここの岩場は非常に不安定で浮石が多く注意が必要です。
支点にしようと手をかけたり、足を乗せようと体重をかけると
大きな岩も動いてしまうことが多く、確認しながら慎重に進まなければ危険です。
幸い誰もいないので落石を引き起こしても心配ないのですが
このコースを下りに使うことは危険が伴うと思います。

安定した場所から望遠で撮影。


















イワカガミの脇にコイワザクラも一輪咲いています。

振り返ると富士山が!









このルート。最初は踏み跡がないだけで、とても癒しの尾根道でしたが
最後の詰めがなかなか厳しかったです。
不安定な浮石がなければ緊張するほどの傾斜ではないのですが・・・・

傾斜が緩くなってくると、マイズルソウがいる尾根に到着。
時計を見ると9時40分でした。








周辺に咲くコイワザクラを見ながら帰ります。

もう終盤に近いのですが、日陰ではまだ綺麗に咲いていました。















前回来た時は咲き初めの時でしたが
こうして咲きそろった様子を見ると、登山道沿いだけでも至る所に群生していて
これだけコイワザクラが見られる尾根道は他にはないのではと思います。











富士山を眺めると、表丹沢の時から一歩季節が進んで
もう初夏の景色になりました。








黄色い花が咲いている樹があるので、望遠で撮影してみると
イタヤカエデのようです。

















稜線のシロヤシオは蕾が多く、開花しているのは3割くらいです。













大きな大室山を正面に見ながら・・・・

まだ時間が早く、余力もあるので少し大室山方面へと思いましたが
夕方になると渋滞の可能性もあるので今日は止めておきます。








避難小屋が見えてきました。

















12時30分過ぎに帰着。

幸い246号は渋滞もなく、新秦野インターから貸し切りの新東名経由でノンビリ帰りました。
窓を開けてのドライブも心地よい一日でした。

5月2日







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