コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

海辺の夕日 ~ 南房総

2019-03-28 18:51:14 | 登山


春休みに入ったのでハイキングでも・・・・・と提案したのですが
良い返事がなかったので、ドライブついでに行きなれた南房総の海辺を散策することにしました。
一人ではあまり立ち寄ることがないのですが、シーズンオフの浜辺は静かで開放感があり
特に夕日を眺めながらの散策はとても美しいので、来て良かった~と
言ってもらえると思います。
















すっかり有名になった桟橋ですが、平日の中途半端な時間でしたので静かでした。
電灯のある桟橋は珍しいですね、何処か異国の雰囲気があります。





館山湾には帆船が停泊中。










台風の被害で行くことができなかった沖ノ島へ・・・










海岸沿いにキケマンが群生。

森の中にはウラシマソウがイッパイです。










日が傾いてきたので、そろそろ目的の平砂浦へ・・・・











コウボウムギが群生











































夕日が浜辺の波に写り込んでインスタ映えする夕景色です。
スマホの方が綺麗に撮れそうかな・・・

焼け具合は今一つでしたが、パソコン、スマホで見る景色と比べて
実際その場所に立って眺める景色は雄大で圧倒的に素晴らしいことが
わかったでしょうか・・・・・










3月26日


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春の谷川岳 ~ オジカ沢ノ頭まで

2019-03-20 19:52:35 | 登山



週刊天気予報を見ると今日が最後の雪山になる感じがしてきました。

昨年の3月に谷川岳の山頂へ向かう途中、主稜の先に白く輝くオジカ沢ノ頭に魅了されてしまい
途中から方向を変えて緊張しながら山頂を目指しましたが、トレースも薄く手前の岩場に
不安を感じて引き返してきました。
 

今日は上越の天気も良さそうですので、雪の状態を見ながら何とかオジカ沢の頭を目指して
山頂まで行ってみようと思います。


ロープウェイの始発は8時30分ですので、5時に自宅を出れば十分に間に合います。
路肩に雪が残る みなかみ町は梅の花がほころび初めていました。

9時丁度、天神平に到着してアイゼンをつけて出発します。
今日は重いグリベルは避けて軽いエキスパートジャパンの10本にします。
薄い雲がありますが天気は上々、最初から雪山の景色を眺めながら歩けるなんて
とても贅沢な気分です。





















アイゼンがしっかりと効いてトレースもあり、登るのが今までで一番楽な感じがします。
ここ2日ほど天気が良く降雪もないので多くの人が歩かれたのでしょうね。
















ひときわ白い浅間山がよく見えます。
南関東は雲が多くて富士山は見えませんでした。










前後の登山者はパラパラといった感じで、平日ですが天気に恵まれた日にしては
今日の登山者は少ない感じがします。























川棚ノ頭~目指すオジカ沢ノ頭、主稜の山々が見えてきました。
新潟側の天気は良さそうです。

肩の小屋に到着です。














ここまで2時間10分、時間の余裕ができました。

小屋の中はまだ入ったことがなかったので少し覗いてみました。















休憩は取らないで目指すオジカ沢の頭へと、まずは主稜を下ります。






























昨年はピッケルを取り出して上を乗り越えて行った岩場、右側に踏み跡がありました。
エビのシッポも発達していて急傾斜な万太郎谷側をトラバースして行くとは
思っていませんでした。




























しばらくは景色を眺めながらトレースをたどります。
多少トレースを外してもアイゼンが良く効いて快適な縦走です。


















ここから眺めるオジカ沢の頭は美しく、何とか山頂まで行きたくなります。













中ゴー尾根の分岐を過ぎて登りにかかります。
























見えてきました。

あの山頂にロックオン! ・・・・実際のピークは更に奥になります。

パックリ割れた所は踏み跡に沿っていくと崩れ落ちそうな気がしたので遠巻きに・・・・・・

昨年は不安を感じて引き返した岩場、よく見ると手前から左に大きくトラバースして行く
踏み跡と岩場のすぐ右側を回り込みながら直登している踏み跡がありました。
直登するにはアイゼンを蹴り込んでクライミングすることになるので、私は左に巻く踏み跡を
たどって行くことを選択しましたが、これが間違いでした。

左側はクレパスのように大きく斜面が割れていて、その上部をトラバースすることが
難しく、トレースは割れている斜面の下へ降りてトラバースしていき再び大きな割れ目を飛び越して
一段上の斜面へとよじ登っていくようなルートでした。
わずかな距離でしたが直登していく方が安全だと思います。


トラバースを終えて振り返った写真です。













再び稜線へと戻ります。















この辺りまでくると爼倉へと続く稜線がよく見えてきました。














山頂はあのピークかな・・・・















肩の小屋から約1時間、オジカ沢の頭に到着!













ここから万太郎山までは遠いな・・・・・・












見回しても主稜には人影はなく、静かな山頂です。

 目を細めて遠くの景色を・・・・・

新潟側を見下ろすと関越自動車道が見えます。


















しばらくするとボーダーの2人組が到着してきました。


うしろ姿を撮ってもらいました。













どこへ滑って行くのかと聞くと、左の渓へ滑り下りて再び万太郎山へと登り返し
土樽駅の最終に何とか間に合えば・・・・・・・とのこと
若い2人は最終の電車に間に合わない時は、ビバークでもしてノンビリしますと
笑って話をしていました。

今の私には遠い目で彼らを見るだけですが、楽しんで無事に帰ってください。

12時30分、雲が多くなってきました。ゆっくり帰ります。











振り返って・・・













今日はとても良い天気で景色を眺めながら気楽に歩けましたが
視界が悪くなり踏み跡も消えると、一気に難しいコースになると思います。

帰りは稜線づたいに歩き、唯一の難所の岩場をクライムダウンして行きます。

途中から上を撮っています・・・・・













右手には爼倉の稜線。












今日のコースで唯一ピッケルが必要な場所です。
短い距離ですが慎重に下りました。

振り返って眺めて見ます。
だいたい赤線で引いた感じに踏み跡があったので、忠実に跡をだどって下降しました。












岩場を降りたら後はノンビリと景色を見ながら帰れます。

途中の平らで安全な場所でランチ休憩です。陽ざしがないのでサングラスをとり
マットを敷いて今日初めて腰を下ろします。














関東の南岸を通過している低気圧の雲が少し掛かってきたようですね。
陽ざしの当たる景色とは違って、モノクロに近い景色へと変化してきます。
























群馬側・・・・武尊山かな。











肩の小屋まで戻って来ました。











小さな雪ダルマが並んでいます。主稜を眺めているのでしょうね。












小屋の屋根に付いている雪はエビのシッポが発達していて何だか不気味な感じです。
暖かくなると一気に崩れ落ちそうなので、真ん中のベンチで休憩します。










2時20分、主稜を振り返りながら帰路につきます。


















西黒尾根は来年の目標にします。


































いつも振り返って谷川岳の写真を撮る所。












3時40分、ロープウェイ乗り場に戻ってきました。
今日は急いだ訳ではないのですが、帰りも早かったです。
雪山はコンディションが良いと夏よりも快適で疲れませんね。
今日がまさにそんな一日でした。














      






いつも帰りはホテル湯ノ陣で一汗流して帰るのですが
今回は以前にあにねこさんのレポで紹介されていた温泉センター諏訪の湯に寄ってみました。

細い道を奥まで入って行くと、ひなびた小さな建物がありました。
温泉センターという感じではなく、平屋建の簡素な建物です。
ガラガラと戸を開けると中は薄暗く昭和の雰囲気が漂う感じがしました。
貴重品は鍵が掛かる下駄箱のような所に保管できます。









日帰り入浴は¥300です。定休日は木、金曜日。

昨今、値上げラッシュの日帰り施設が多い中、交通費貧乏の私には感謝の価格です。
しかも源泉かけ流しです。

男湯はフスマを開けて座敷にるような感じで少し不安になりましたが
中に入ると温泉の香りに心癒されました。
この日は貸し切りでノンビリと湯につかって帰路につきました。



3月19日















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とても暖かった一日 ~ 房総散策 

2019-03-13 18:26:30 | 登山


暖かく穏やかな一日、そろそろ春の花も咲きはじめたと思い
やまそだちさんと一緒に房総丘陵を半日歩いてきました。

早朝はまだスハマソウの花は開花していないと思うので
まずヒメフタバランの様子を見に行ってみます。











枯れ葉の中からようやく目覚めて蕾を付けていました。
よく探して見ると開花している株も見つかりました。











蕾を付けた株は多く見かけましたか、開花した株は一株のみで花はこれからのようです。
目覚めたばかりの小さな葉も多く見かけました。見頃は3月末頃か・・・・ほぼ例年並みです。






スハマソウの花、里の自生地では見頃でした。
















薄っすらとピンク株も
・・・・
















これから咲く花もあれば、もう終わりかけの株も見かけました。

ここの自生地は観察に来る人も多く、平日でも訪れる人がいますが
以前と比べると随分と少なくなったようです。
深刻なのは里ではなく山奥で、探さなくても幾らでも見られたシュンランは
今回一株しか見ることができませんでした。

唯一見られた場所は危うい斜面の端っこでした。









いつも観察するスハマソウの自生地は、まだ開花している株は少なかったのですが
周辺の下草が見られなくなっているので、もしかしたら無くなってしまったのかもしれません。

コチョウショウジョウバカマの花も咲きはじめていると思い
沢床に下りてみましたが、蕾はまだ固く開花はもう少し後になりそうです。

暖冬といっても房総丘陵に咲く早春の花は例年と変わらない感じがしました。









日あたりの良い斜面には、タチツボスミレ、ヤマルリソウも咲き
上着を脱いでノンビリ散策できました。

もうすぐ春本番ですね。





3月12日















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雪解けのセツブンソウ

2019-03-06 20:09:11 | 登山




・・・・・前回の続きです



太陽が昇ると気温がぐんぐんと上ってきました。
日射しも強くて植林帯の中を歩くと樹に着雪した雪が一気に溶け始めて
森の中は雨降り状態になってしまいました。
植林帯を抜けるのに時間がかかってしまいヤッケを着ていますが全体が何となく
湿っぽくなってしまいました。

セツブンソウの自生地周辺にも少し雪が見られたので、1時間位お昼を食べながら雪が溶けるのを
待つことにします。ちょうど衣類も乾くので都合が良いです。
湿った春の雪は日射しの強さで見る見る溶けていく感じです。










溶けだした雪で濡れた落葉の上を注意深く眺めていきます。

10年以上前、セツブンソウの自生地を探しながら春浅い外秩父の山々を
ずいぶんと歩いた頃を思い出しました。初めて見つけた時の嬉しさは今でもよく覚えています。

山奥に自生するセツブンソウは点々と自生していて保護区のような群落はなく
背丈も低いのでガラ場などではよく探さないと案外わかりづらいです。
花は純白ではなく周りの景色に馴染んでしまうオフホワイトの感じですので
特徴ある葉を目印に探します。

濡れた落葉ですと特徴ある葉が色の対比でよく目立つので、すぐ近くの林の中に
見つけることができました。






















上に降り積もった重い雪が溶けたばかりです。

かなり重かったと想像できますね、しっかりプレスされて、けっこうダメージを受けている感じです。










少し離れた場所には、元気な株もいました。






























乾燥した落葉の中から顔をだして咲いている感じが可愛らしいのですが
この雪の後ですのでショウガナイですね。

他の場所も同じだろうと思うので、もう少しだけ歩いて帰ることにします。
わずか2~3時間の間に雪が解けだして消えていったので
もう一度、フクジュソウの場所へ行ってみました。











雪は消えて来ましたが、花が開くのはもう少し先のようですね・・・・・



車に戻るとフロントガラス一面が薄黄色い花粉にコーティングされていました。

物凄い飛散量です。

花粉症には縁のない私でも少し不安になり、帰り道では窓を閉め切ったまま帰りました。



今日の探索、ラン科はないと思っていたら・・・・・











かなりの数のカヤランを見つけました。


以前に歩いた頃は樹の上など興味がありませんでしたが
今日は所々で見上げては歩いていたら点々と住んでいることがわかりました。

中には絡み合って垂れ下がり、大株になっている個体もあり蕾も多く見られました。
以前に奥多摩はカヤランが多いことを書きましたが秩父も多そうです。
花を見てみたい株もありましたが、近いようで遠い山域ですし
10連休も仕事ですので、たぶん難しいと思います。




3月5日




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フクジュソウ ~ 春雪の中に・・・・

2019-03-06 16:12:50 | 登山

関東では二日続けて雨が降り続き、高い山では湿った雪が結構積もりました。
南八ヶ岳は雪崩れのリスクもあるのでダメです・・・・トレースもあるかどうかわかりません。
ワカンを持って石尾根を歩くことも考えましたが、今回は花の探索に・・・・・

しばらく行っていなかった武甲山周辺へ咲きはじめたフクジュソウ、セツブンソウを
見に行くことにしました。
震災直後の日に赤城さんと見に行って以来です。

いろいろネットで情報を集めてみても雨から雪への境目がよくわかりませんでしたが
たぶん武甲山なら山頂以外は湿った雪でたいして積らないだろうと思っていました。
雪の隙間から咲くフクジュソウ、セツブンソウが見られるのではないかと予想していました。

しかし登り始めて足元に雪が出てくると登るにしたがって雪が増して踝を越え始めてきました。
湿った春の雪ですが周りの景色は綺麗な雪景色へと変わっていきます。
















これだとセツブンソウはもちろん、咲いたフクジュソウも完全に
雪の下に埋もれてしまっている感じがします。

取りあえずフクジュソウの自生地周辺まで行って、ダメそうでしたら新雪の縦走登山に
変更しようと思いました。

ウサギか何かの足跡を追っていきます。










途中の開けた場所から見る長沢背稜は白銀に輝き、まるでアルプスのようでした。
これでは朝一にラッセルして登るには手強い感じです。昨日までは気楽に石尾根でも・・・・
なんて考えてもいましたが、きっと石尾根でも吹き溜まりでは膝上くらいまでありそうです。

不安な感じで自生地周辺に近づくと・・・・・幸いにも雪はそれほどではない感じでした。












よ~く見まわしながら雪面に神経を集中しながら探していると・・・・・・
真っ白の雪の表面に薄っすらと黄色が見えてきてきました。




















フクジュソウは咲きはじめているようですが、春の雪が冷たく重そうです。

















この辺は密集した群生地で
うっかりすると雪に下にいる株を踏んでしまいそうになります。





















まだ固い蕾もありますが、この雪がなければ多くの株が咲いているのではと思います。
だいたい開花の時期は3月中旬頃ですが、今年は雪が少なかったのと暖冬で
少し早い開花だったかもしれません。


















春の日射しの中で一面黄金色に咲く景色も良いですが、ようやく春めいて来た頃
深い山奥に咲くフクジュソウには雪に埋もれている景色も良い風景だと
自分に納得させておきます。

ただ、前回に来た時も同じ感じで雪の中でした。
これですと一緒に咲いているセツブンソウは雪に埋もれてしまっていますので
一緒に並んだ様子は見ることができませんね。

セツブンソウは他の場所でも見つけていますので、少し標高を下げて
雪が少ない場所で何とか花を見つけてみようと思います。




・・・・・・・続く













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