コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

カシノキラン

2015-02-12 15:54:18 | 登山


先日、房総の入り込んだ深い渓や尾根を歩いていた時のことです。
モミ、ツガやスダジイなどの巨木が点在して、法面からは水が滴り
周辺は空中湿度が高く、マメヅタなどが樹を覆っている森です。

時々立ち止まっては、周辺を見渡したり林床に目をやったりしながら
歩いていました。
























大きな樹に近寄って、上の方を見上げてみると、何かいろいろ着生しているようにも見えますが
双眼鏡を持ってきていないので、よく確認することができません。

そんな感じで、好き勝手に歩いている時に、ドキッ!として急に足が止まりました。

・・・・すぐ脇にある樹に、いっぱい着生している  (◎_◎;)
































最初はカヤランかな・・・と思いましたが、よく見ると少し感じが違うような気がします。

カヤランの葉よりも少し幅が広くて厚みがあり、水分も多く含んでいるような感じがします。
葉の色も瑞々しい緑色です・・・・カヤランの葉は、確か乾燥気味の印象が・・・・

葉の出方も、カヤランは葉が交互に出てムカデのように伸びていきますが
この着生ランは、扇状に一点から広がっていく感じで葉が展開している株が多い。

・・・この特徴は!   もしかして、カシノキランかな・・・

探していたランに、やっと巡り合えたかな・・・・

この樹の種類も、カシの木です。  

それにしても驚くのは、その着生している数です。







裏側を見てみると、こちらにも多く着生しています。













小さな株を数えたら、きりがありません。













地面に近い足元にも・・・・













株の大きさは、こんな感じ。













少し上に目線をやっても、同じように着生しています。

















葉の裏側に蛾が卵を産み付けていますね。

その上の株には、ウリのような果実が付いていますが・・・ こ、これは!!   

・・・・・私は以前に高尾山でカヤランの果実は見たことがあります。
今は無くなってしまいましたが、目線の位置に付いていたその果実は、カラスノエンドウの果実に似ていて細長く、
3~4センチ位の物でした・・・・ここの株は、カヤランではない!



オー 神よ!   ここにある株はすべて、カシノキランだ!


 
~ 今日から、しばらく、多少の嫌な事や腹の立つことがあっても
すべて、許せます。(^^



房総のカシノキランは、絶滅、消息不明となっていましたが、
最近になって再び発見され、時々ネットでも見かけるようになりました。
何とか見つけようと、房総の山に来るたび、立ち止まりながら樹の上を
眺めていました。

ネットでは、自生する株の多くは、大きな望遠レンズがないと撮影できないような
場所が多い感じでしたが、ここでは、そんな苦労はまったく必要なさそうです。

下の方の株も横から覗いて見ると果実が付いていました。
















果実の付いた株を撮影して、帰ってからパソコンの大きな画面で見て見ると
下の方が割れて種がこぼれているのが解りました。
この果実は、昨年咲いた株ではなく、一昨年に咲いた株のようです。

















上の方を見上げても、多くの株を見ることができます。
















周辺の樹も、ゆっくり見ながら歩いてみましたが、他の樹には着生している感じは
ありませんでした。
周辺ではカシの木は、この一本だけで、やはり名前どうりカシの木が心地よいのでしょうね。

見つけ出すのが難しい着生ランですが、何時かきっと見つかると思って探していました。
まさか一度に、こんなに多く見つかるとは思ってもいませんでした。
花の時期は、ナツエビネと同じ晩夏の暑い時です。











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 コセリバオウレンが咲き始めて・・・ 房総探索

2015-02-11 18:30:17 | 登山


今日は最強寒波の影響で房総でも内陸部は冷え込んで、
先週の丹沢より寒い感じがしました。
おまけに夜中に少し積雪もあり、沢に下りると冷蔵庫の中にいるような寒さでした。



























こんなに寒い沢沿いですけど、苔やシダの緑が美しく、沢沿いは植物観察の宝庫です。




















アケボノシュスランがアチコチに群落をつくり、シュスランは
点々と一株づつ見つかります。
サツマイナモリも多く見つかりましたが、蕾が固そうでした。







































何カ所も倒木帯を通り抜けて行きますが、岩や法面が凍っていたりして、
これ以上進むのは、今日は何だか、ちょっと気が引けてきちゃいました。(-。ー)

常緑の森ですが、太陽の日差しが少しでも届く尾根が、何だか今日は恋しくなりました。
急な法面を這いつくばって登り尾根へ脱出。















        


























尾根を通り抜ける冷たい風が、登りで汗ばん体を冷やして心地いい!
オニシバリも咲いて、春の気分イッパイです。

そろそろ房総では、コセリバオウレンも咲き始めたと思うので
午後は尾根中心に、少し湿り気のある北側斜面などを歩きながら探して見ることに・・・
















北側の斜面に回り込むと尾根上ですが、ツララも下がりヒンヤリした空気に変わりました。
けど、コセリバオウレンって、こんな法面や薄暗い杉林の林床が好きなんですよね。

小さな花ですので、法面に目をやりながら、ゆっくり歩いていると
湿り気のある法面には、シダや苔に混じって、小さなシュスランが点々と
隠れるようにいるのが見えてきました。














立ち止まりながら少し目線を変えて見ると・・・・・

咲いていました!   房総では初めて見るコセリバオウレンです。
それにしても小さくて可愛らしいです。











郷里の岐阜では、数倍大きいセリバオウレンが杉林の林床を白く埋め尽くすくらい群落を
つくるのに、こちらは、一株だけですね。














少し目が慣れてくると
これから咲き始める株も周辺に点々と見つかりました。
時期としては、まだ咲き始めたばかりのようです。














その後も、同じような所に点々と一株づつ咲いていました。
























周辺には、サツマイナモリの群落もあり、こちらは蕾も膨らんでいて、今月中には咲き始める感じです。









コセリバオウレンも、そのころが満開かもしれませんね。




2月10日









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蛭ヶ岳 ・・・ 塩水橋から

2015-02-05 05:05:30 | 登山


昨日までは都心でも冷たい風が吹く日が続いていましたが、
今日は冬型の気圧配置も緩み、何処へ行っても良い天気。
先週に予定していた蛭ヶ岳、今日は景色を見ながらノンビリ歩けそうです。

宮ケ瀬からの狭い林道は所々凍結していたので、暗い中ゆっくり運転して
塩水橋に6時到着。

ゆっくり準備して、6時30分出発します。
少し明るくなった塩水林道を行きます。
ここは山の北側ですので、先週降った雪が凍り付いて残っています。
スタートから雪道ですので、最初から買ったばかりのチェーンスパイクを付けてみました。













先週、自転車で恵比寿のモンベルまで行き、買ってきました。
前から評判が良いので使って見たかったのですが、軽アイゼンが4本、6本と
あるので、どうしようかと迷っていました。今日は一日中付けっぱなしで、どんなもんかと
歩いてみました。  私のインプレですが評判どうり、とても素晴らしい物です。
脱着も簡単で、岩場などでも違和感がなく引っかけたりすることもありませんでした。
靴底全体にグリップがあるのが、良いですね。
よく伸びるゴムで装着するので、締め付け感もなく、一日付けっぱなしでも
付けていることを忘れてしまうほど快適でした。
もう軽アイゼンを使うことは、これから無いかもしれません。





林道をショートカットしながら堂平へ到着。
周辺のブナの樹にはヤドリギが多く着生しています。
新緑や紅葉の時期には葉にまぎれてしまいますが、今は良く目立ち
オレンジ色の果実も青空に透けて良くわかります。













堂平を通り抜け左側の斜面を登って行きます。
よく踏まれてトレースはしっかりあります。
チェーンスパイクがよく効いて快適に高度を上げて行きます。








足元の景色が広がってきました。













ブナ林を階段で登って行くと丹沢三山との分岐に到着。
このあたりの積雪が一番多かった感じです。








ミヤマ山荘が見えてきました。  丹沢山に到着。








縦走路を北に。  ここからが楽しい展望の縦走路。
















ユーシン渓谷も雪深い感じがしますね。
陽射しが強く、風も弱いので、薄いフリースだけでも背中が少し汗ばむ陽気です。



雪に埋まった縦走路は足元に気をつかわなくてもいいので
景色を眺めながらノンビリ歩くことができますね。

蛭ヶ岳が見えてきました。
八ヶ岳も良く見えます。









階段の下りは凍っていますが、ここでもチェーンスパイクが良く効くので
安心して歩けます。








鬼ヶ岩の頭に到着。急降下して蛭ヶ岳に登り返します。















丁度お昼頃に着きました。
天気が良すぎます。(^^









誰もいないし、春のような暖かさなので、しばらくノンビリしたい気分です。
八ヶ岳では行動食ですが、今日は富士山を眺めながら
ランチタイム。








今日は節分です。

蛭ヶ岳に着いたらやろうと準備してきましたよ。
鬼ヶ岩に向かって豆まきをする・・・ではなく、コンビニで恵方巻を買ってきました。
今年の恵方は西南西だそうですから、ここからだと富士山の少し左
ちょうど愛鷹山方向ですね。










      







一時間くらい、ノンビリしていました。
お腹がイッパイで、帰るのが嫌になってしまった。 



北の空も青く、遠くに見えている山は浅間山かな・・・
午後1時、ゆるゆる帰ります。









鬼ヶ岩の頭を登り、蛭が岳を振り返って・・・














行きは景色を見ながら余裕で歩いてきましたが、お腹を満たした帰路は、登り返しが辛いです。

丹沢山まで、小ピークの登り返しが多いので、このコースは
もろもろの条件は違いますが、八ヶ岳の美濃戸口からのピストンと
距離、高低差は同じくらいです。
スタートが林道歩きという所も似ています。



棚沢ノ頭を越え。








不動ノ峰も越えて








丹沢山が見えてきました。










塔ノ岳、北側の斜面は雪が多く残っていますね。










丹沢山では休まず通過して、堂平~林道まで、いっきに下りて行きます。

大山に午後の陽ざし。







4時前には林道に下りて来ました。
後はだらだら下ります。

雪の上に小さなオタマジャクシのような種がイッパイ落ちています。











これは、フサザクラの種ですね。
土の上ですと解りませんが、雪の上ですので、いろいろ落ちている物を観察しながら
歩くことができ、林道歩きも飽きないで帰ってきました。




2月3日


















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