コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

初冬の赤岳

2012-12-21 05:10:27 | インポート



初冬の八ヶ岳に行きたくて、毎週 天気図を見ていますが
冬の12月~1月の天候は不安定ですので、なかなか私の休みに
晴れが巡ってきません。

八ヶ岳の天気、冬型の気圧配置が少し緩んできて
等圧線の感覚が、広がってきた頃がチャンスです。

松本市の晴れマークは、絶対条件ですが
長野市が曇り~小雪ですと、小淵沢は晴れていますが
山は雲が懸かり、良くない場合が多いです。

明日の長野市の天気は、曇り時々晴れ
ようやくチャンスが巡ってきました。

中央高速でのアクセスですが、笹子トンネル事故の為
行きは、大月で国道20号に下ります。

行きはAM3時台ですので、渋滞もなく
大月インター~勝沼インターまで32分

帰りはPM8時台、御坂インター~大月インターまで48分でした。
初狩駅周辺から、大月インターまで渋滞していましたが
思っていたより早く通過できました。

ただ、平日のこの時間帯ですので、比較的スムーズでしたが
通勤時間帯や休日は、かなり渋滞するらしいです。











美濃戸口に車を駐車して、少し明るくなってきた6時30分出発
3月以来ですので、懐かしい景色です。

しかし、今日は随分と冷え込んでいます!

大寒並みの寒波が来ていますので
予報では、稜線の最低気温が-21度
風は17~18m・・・・この風が気がかりですね

今シーズン初めての冬山ですので、無理しないように行きます。


Photo














Photo_2









林道歩き45分、美濃戸に到着
阿弥陀岳が見えます。

FF車ですと登れない最初のカーブには、雪がありませんでした。
チェーンを付ければ何とか・・・・という考えは止めたほうがいいです

先日の雨の影響で、その前後がスケートリンク状態です。
歩くのも大変で、帰りは路肩の草を踏みながら下りました。
林道の真ん中を安心して歩きたい人は、帰りは4本アイゼンか
チェーンスパイクでも付けないと転びます・・・ほんとうに。















南沢を行きます。

ホテイラン自生地に立派な鉄柵ができていました。
鹿対策のようですが、随分、大掛かりになってきました。
確かに、八ヶ岳も丹沢のように鹿の食外害が深刻な状況ですので
今の状態ですと、これが最善の方法なのでしょうね。
ボランティアの方、ご苦労様です。



Photo_3










登っている時は、体も温まるのですが
立ち止まると、すぐに冷えてきます。

吐く息は、襟元で凍りつき、指は意識して動かしていないと
感覚がなくなってしまう。

真冬の冷え込みです。
吹雪で撤退したときを思い出しました。

しかし、今日は天気が良い、陽射しを期待できそうです。

霧氷が美しい。









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横岳が見えてきた。


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霧氷に朝日が差し込むと、白銀に輝く。

都会のイルミネーションの比ではないです。










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やっと行者小屋に到着。

時間を見ると、もう10時になるところです。
何度も、写真を撮ったり、景色を眺めて登ってきましたので
しょうがないですね、これも冬山の楽しみですから・・・と言い訳

テントの人に聞いたら、朝は-24℃まで冷え込んだそうです。
案内板を見ると、雪は例年並でしょうか

いそいで準備して、文三郎尾根ルートで出発します。


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赤岳を見上げると、風が舞っている。

天気は快晴。 (^^)V



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阿弥陀岳



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文三郎尾根を行く。

階段は大分埋まっています。
久しぶりのアイゼンに足が重く、なかなか高度を稼ぐことができず
この寒いのに、体は火照るのですが、鼻水は凍る。










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中岳~阿弥陀岳



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赤岳主稜



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尾根に到着。

アレッ!  風は弱いです。

この時間帯、私の前方に一人、後方には、写真の2人の4名です。
この2人の方、私が落としたニット帽を拾って持ってきてくださいました
ありがとうございました。 m(_ _)m



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権現岳、後は南アルプス


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中央アルプス



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岩場を山頂に向かいます。

積雪が少ない今の時期、岩と氷のミックスですので
神経を使い登って行きます。

クサリは、まだ出ています。 状況にもよりますが
積雪が増え、クサリが埋まった2月半ば以降のほうが
登りやすい気がします。



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山頂に到着。

心配していた風も、ここまで強く吹かれませんでした。




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山頂でも風は弱く、予想外です。

前後の4人で、写真を取り合い、ゆっくり下山します。

頂上小屋方面



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天望荘を通り、地蔵尾根を下ります。

天望荘は、18日からプレオープンしています。

心強いですね。



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安心できる所まで下りてきました。

緊張感も緩み、ノンビリと北沢経由で帰ります。





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中山峠から大同心














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赤岳を振り返る



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北沢からは、スピードを上げて

日があるうちに戻ることができました。

今シーズンも何回かお世話になると思います。



12月19日









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幻の早戸大滝 ~ 大滝新道 

2012-12-12 20:35:22 | インポート




幻の大滝と言われる、丹沢の早戸大滝
周辺は、ヤマビルが多いので、紅葉が終わり、霜が降りる寒い日に
なったら行こうと思っていました。

ここ数日、真冬の冷え込みで、十分過ぎるくらい寒くなり
本日、行って見ることにしました。

早戸川林道の魚止橋に車を止めて、
すっかり落葉して冬枯れした道を、落ち葉や霜柱を踏みながら
7時30分出発。

この時期にしては、かなり冷え込んでいます。
もしかしたら、大滝も少し凍結しているかもしれません。
















001









30分くらいで、造林小屋に。



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ここからは、、沢を高巻くように水平の道が続きます。

少し、老朽化した木橋もありましたが、少し修復してありました。










路肩が崩れている所もあり、注意して行きます。


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しばらく行くと、河原に降り
後は大滝まで、ずっと早戸川の沢沿いを詰めて行くルートです。

何度も右岸、左岸と渡り返し進んでいきます。
要所には、赤テープやケルンが積んであり
迷うようなことは、ありませんでしたが

狭い河原の岩場を、ロープで屁吊ったり、丸木の橋を渡ったり
石づたいに跳び渉ったりと、なかなか体力と神経を使います。


最初の丸太の橋


Photo_4



昨年より、ずいぶん貧弱になりました。
増水の度、流されてしまうので、しかたがありません。

最悪、渡渉もありえますので、サンダルも持ってきましたが
今回は、使わずに澄みました。

この時期の徒渉は、水流に足を入れた瞬間、数秒で足の感覚がなくなり
たいへん辛い渡渉になるので、よかったです。












二つ目の丸太の橋


Photo_5



これが・・・・どうしても渡れません (--;

左右に揺れるのです、ほんの3~4歩なんですが、バランスが
とれません。
横になって、カニ歩きでもだめです。
仕方がないので、上流を石づたいに渡ろうとしますが
コレも厳しい・・・・石の淵が氷でコーティンブされていて
足の置くスペースが、少ないのです。

少し下流に何とか、石づたいに渡れそうな所があったので
石を運び、川幅を少し短くして、何とか渡ることができました。 ホッ!

帰りに反対岸からですと、この丸太橋も、何とか渡れそうでした。














雷平を過ぎ、白馬尾根の取り付きを通り
さらに、上流へと進みます。

このコースは、山の北面にあたりますので
陽射しもなく、ほんとうに冷えています。

法面の水が滴るようなところには、ツララができていて綺麗です。



Photo_6







沢は、だんだん狭くなり、渡り返すのは楽になってきましたが

台風の影響でしょうか、かなり荒れてきて、大きな石がゴロゴロ

してきて、倒木も多くなってきました。

だいぶ源流の様子になって来た頃、左手の枝沢の奥壁に

幻の大滝が姿を現しました。





Photo_7
















春から秋にかけて木々に葉がついている時期には
ここから大滝の姿を見ることは、できないでしょうね。

滝の左、右岸に道があり、滝の上につながっていました。
急傾斜な道ですが、トラロープもありましたので
ゆっくり登って、滝に近づいていきます。









Photo











落差50mの早戸大滝です。

やはり、少し凍結し始めています。
水量が少ないので、少々、ここからは迫力には欠けますが
先ほどの、少し離れた、出合からですと
山深くにある、幻の大滝の雰囲気がありました。

滝つぼに行くような道もありましたが、凍結している所もありそうです
ので、そのまま行き、滝の上に着きました。














滝の上からです。



Photo_2










皿の案内板がありました。 市原新道と同じです。



Photo_4


今日は、この大滝新道を登り、主脈に出て
白馬尾根を下りる予定です。

左岸に渡ると、急斜面にロープが垂れ下がっています。
ここから登るようですが、急なザレですので
私は、少し右手の尾根から登りました。







Photo_5











かなり急傾斜な所を、稜線へと、登って行きます。
踏跡も、はっきりありませんので、テープを頼りに
とにかく、上へ上へと登ります。

冬枯れした、モノトーンの斜面ですので、随所にある
赤テープが、よく目立ち、迷うような所はありません。









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傾斜が、緩くなると、ブナの樹も目立つようになります。

これは、熊の爪跡かな・・・
見上げると熊棚もあり、このあたりは丹沢でも
手付かずの自然が残っている所でしょうか









Photo_6









鹿柵が現われると、尾根に沿って少し右に進むようになり
左に丹沢山。右に白馬尾根みながら
主脈の縦走路に向かいます。



Photo_7










主脈縦走路に到着。

天気も良く、思っていたより風もありません。
海が、輝いて見え、初島、大島も見えます。

暖かい陽射しの中、蛭ヶ岳方面に行きます。











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丹沢山から蛭ヶ岳にかけての稜線歩きは
丹沢の中でも、特に好きな道です。

笹原の中、天空を歩いているような感じが大好きです。



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鬼ヶ岩の手前、柵と柵の隙間が、白馬尾根の入り口です。

鹿柵が、張り巡らされて、今までのような、伸びやかな草原の
雰囲気は、なくなってしまいました。

左手に柵を眺めながら、下って行く感じです。














Photo_14







白馬尾根の入り口から草原までは、軽アイゼンを付けました。

残っている雪が、凍っていて、急な下りでは
アイゼン(4本歯)を付けた方が安心です。








Photo_15











稜線から、1時間くらいで、朝に通った雷平に着きました。

朝、車を止めたところから、大滝までは、2時間30分位でした。












Photo_16







Photo_17







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