コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

冬の杣添尾根へ

2019-02-27 12:39:28 | 登山




秋に杣添尾根から横岳へ登った時、冬の季節にまた登ってみたいと思っていました。
今日、天候が一日安定していそうでしたのでようやく行くことができました。

早朝、国道141沿いの清里で気温-3度、とても暖かい朝です。
これくらいですと外で準備をしても辛くない感じでした。
厳冬期に寒気が入ると、国道沿いでも-15度以下になりますが
今年はもうそんな気温になることはないでしょうね。

駐車場には1台止まっていて、単独の男性が出発されるところでした。
今日の横岳はこの男性と2人だけでした。

7時20分、準備をして登山ポストの脇から別荘地内の遊歩道を登って行きます。
下が完全に凍結していたので、最初からチェーンスパイクを付けて行きます。
登山口までの道路は一か所だけ凍結していましたが、ほとんどドライな舗装路でした。























登山口の広場に到着です。

横岳が見えました。ここから眺める東面の横岳は険しさを感じませんね。
周辺の雪はありませんが、横岳は思ったよりも白く冬の装いです。
沢を渡ってから長い樹林帯の登りをゆっくり、ゆっくり・・・・・









最初の登りは急なのですが、ここが完全に凍結していて要注意です。
チェーンスパイクを付けていても足の置き場に注意しないと足元をすくわれてしまいます。
帰りの下りは10本アイゼンを付けたまま下りました。今年の八ヶ岳はこんな感じの場所が
多いようです。










しばらく登って行くと積雪も増えて安定した雪道になりました。
トレースがしっかりと付いていて、自分が思っていたよりも多くの登山者が入山するようです。










スタートから約3時間少々・・・・何となく周辺が明るくなってきたな~と思うと
一気に視界が開けてきます。

正面には横岳稜線が見え、少し左手には赤岳。

















雪で埋まった東屋の屋根で休憩します。












ここから望む赤岳、立ちはだかるような迫力があります。











展望を楽しみながら稜線を目指します。










反対側は雲が湧いて富士山は見えません。










しっかりトレースがありアイゼンがよく効きます。
景色を眺めながら一歩一歩、山頂へ・・・・一番楽しい時間です。















4時間少々で稜線に到着。 秋に来た時よりも快適でした。
トレースがあったおかげです。もし最初から踏み跡程度でラッセルでしたら
撤退もありえたでしょうね。









雪は少ないですが青空が眩しいです。

北アルプスが並んでいます。














西側の岩場には雪がありませんね。
風も弱く気温も高めなので岩の上に腰を下ろして景色を眺めたり、パンを食べたり・・・・
稜線は雪が消えている所も多く、アイゼンが邪魔になるくらいです。


今回も赤岳まで行く体力気力はありませんので、周辺を散策?しながら
横岳奥之院にいって帰ることにします。






















雪が少ないのは残念ですが、やはりここからの眺めは絶景ですね。

一緒になった方に写真を撮っていただきました。































横岳奥之院に到着。


硫黄岳を眺めると、もう春山というより連休前のような様子です。















もう一人の男性も到着して、一緒に話をしたり・・・・・・



男性はタバコをプカプカ・・・

私は菓子パンを食べながら・・・・・青空に浮かぶ雲を眺めたり・・・・

風も弱いので日射しの暖かさを感じます。今年の冬の八ヶ岳は終了でしょうか・・・

厳冬期の横岳は何度か来ていますが本来は厳しい所です。
硫黄岳から来ても地蔵尾根から来ても緊張する個所もあり長く険しい道です。

けど今日の杣添尾根はスノーハイキングの延長のようなノンビリと楽しい道のりでした。
ヘルメットはもちろん、ピッケルも要りませんでした。


13時半、ゆっくり帰ります。














分岐の標識が見えます。

帰る杣添尾根、ここから眺めると周辺では一番雪が多く冬らしい景色です。




















下界の景色を眺めながらの帰り道です。

日射しに春を感じながら樹林帯へ・・・・
















樹の根元は、もう雪が解けていて苔などの緑が見えてます。
歩きながら注意深く見ていると・・・・・・









この葉はウスギオウレンではないかな・・・・・

以前に南沢で花を見ています。
たしか5月連休明けだったと思いますが、今年は早く咲くのでしょうね。

沢の橋まで下りてきました。











広場の芝生でストレッチをして休憩し、アイゼンからチェーンスパイクに変え、
後はユルユルと駐車場まで帰ります。

雪が少ないことはネットなどで知っていましたが、杣添尾根は何とか雪山の雰囲気が残っていました。
周辺の山々を見ると今年の冬の八ヶ岳は今日で終了になりそうです。
今シーズンは少し物足りない感じですが、今日歩けたのは幸いでした。

厳冬期の横岳は展望が素晴らしいので、毎年行っていますが
美濃戸からですとクサリ場もありなかなか難しいコースです。

コンディションが良ければ、この杣添尾根を利用すると冬の横岳へも
比較的気楽に行くことができることがわかりました。

山頂周辺をウロウロして距離12キロ、累積標高1300mでした。
迷いやすい場所もなく、最後に稜線へ詰めていく所の傾斜が少しあるくらいで
比較的なだらかな尾根です。




2月26日














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林試ノ森公園 ~ 河津桜・・・

2019-02-20 18:56:40 | 登山


いろいろと用事があって山へは行けなかったので、時間が空いた夕方
久しぶりに林試ノ森を散策してきました。






フウの果実がいっぱい落ちています。










河津桜は咲いているのか様子を見に行ってみます。













まだ、こんな感じでした。

暖冬だから開花が早いとは限りませんね。
ほぼ平年並みでしょうか・・・・










サンシュユはまだまだでしたが、紅梅は見頃です。















どの樹の花も開花は例年どうりの様子でしたが、
超フライングでシャガが咲いていました。    
草花の方が暖冬の影響を受けやすいのでしょうか。










ある時から増え初めて大群落になったヤマアイも咲いています。










昨年と同様、山に咲く花も開花は早いでしょうね。

今日は日中の気温が20度近くありましたので、一瞬ですが夏の猛暑を思い出しました。
夕方になっても上着がいらなかったので、ゆったりと散歩ができました。



2月20日









コメント (6)
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真っ白な谷川岳へ

2019-02-07 12:22:02 | 登山



待ちに待った晴れマークが北関東~上越に付いたので谷川岳へ行ってきました。
昨年も11月の初冬と3月の春に天神尾根から歩きましたが
2月の厳冬期は初めてですので楽しみです。

前日は強風でロープウェイも一日止まっていて、スキー場も閉鎖していましたので
天神尾根からのルートもトレースが消えて、朝一番のスタートはラッセル必須でしょうね
人気のあるルートですので、それなりの人が入山すると思いますが、膝上のラッセルが
続くような場合、スタートは体力のある若者に頑張ってもらい、私はその後をユルユル
ついて行こうという甘い考えでいます。 (^^

しかし前回の北八つの縞枯山は、まさかの一番乗りでしたので
ワカンは背中に付けて行きます。今日の登山者の多くはワカンを
携帯していました。


ロープウェイで山頂駅に到着。
乗客、乗り場の客のほとんどが欧米からのボーダーでしたので、何だか異国情緒たっぷり・・・・










朝日岳方面に薄っすら雲が掛かっていますが午後は快晴の予報です。
すでに3名ほどが出発されています。














足跡から一人はスノーシューのようですが、後はアイゼンで行っていますね。
これくらいの積雪なら私もアイゼンで行きます。










深呼吸すると雪の香りがします!






最初の尾根に乗っかるまでが雪深くて苦労しますが、その先はアイゼンが良く効いて
歩きやすくなっていました。





















山頂が見えました。

気温は-8度、日射しを受けて歩くと暑いくらいです。










日射しが強く、上着もいらないくらい少し汗ばんできました。
厳冬期とはいえ今日のような陽気ならノンビリ歩けるのかな~と思っていたら・・・・

避難小屋を過ぎて高度を上げて樹林帯を出ると、いきなり強風にさらされることに・・・・
汗ばんだ体は一気に冷えて、フードを被らないと顔が痛くなるくらいで
厳冬期の洗礼を受けます。






















目印の旗も霞みます。

この風が山頂まで続くのかな・・・・と思っていたら
標高を上げていくと収まってきました。

しばらく景色を眺める余裕がありませんでしたが
見渡すと昨年も見た絶景が広がっています。




























真っ白な雪の斜面も雪質の違いで微妙なグラデーションがあります。
















主稜線の先、苗場山が見えてきました。










肩の小屋に到着

新潟県側も快晴です! 風も止んできました。


















トマノ耳へ・・・・

もう登頂を終えて帰る人もいました。

風も止んだので、私はロープウェイの最終ギリギリまで居ようかなと思います。
やはりこの景色の中にいると帰りたくないモードになってしまいます。




























浅間山が霞んで見えます。










北関東方面の山々を見ると新潟県側と比べて白さが少ないですね。









西黒尾根、今日は登山者を見ませんでした。
















オキノ耳へ・・・






























オキノ耳へ到着しました。

雪庇の先を恐る恐る覗き込んで見ます。























トレースもあるので奥ノ院へ行ってみます。

主稜を眺める角度が少しづつ変わっていき、影のコントラストも少し変化していきます。

















オキ トマを振り返る













名前もわからない新潟の山々、関東では見ることができない雪国の山景色です。











一ノ倉岳までは行けませんが、時計を見ながら行けるところまで行ってみます。

ここまではWストックでしたが、ピッケルに変えました。





















このあたりは八ヶ岳の稜線のような凍り付いた世界です。


















雪庇が発達していてクラックが走っています。

アイゼンが良く効くので少し内側を歩いていましたが、先行者のトレースは
もう一段下の方にありました。少し不安になったので私も少し内側へと下りると
時々スッポリともぐって足を取られて歩きづらいです。
何処を歩くのかライン取りが難しいですね。










トレースもないので適当な所で景色を眺めて引き返すことにします。


























午後になると気温は氷点下ではなくなり、寄り道しながらノンビリ歩けました。

時計を見ると2時半になりました。ユルユル帰ります。

こんな時間から外国からのボーダー、スキーヤーが登ってきました。
何処へ滑って降りるのか見ていたら、途中からトラバースしていきます。














暖かくなって雪庇が崩れたのか表層雪崩れの跡があります。









陽ざしが傾いて優しい感じに山を照らします。

この時間になると、人影も見かけなくなります。





















4時にロープウェイ乗り場に戻ってきました。

先週の北八ヶ岳はスノーハイクという感じでしたので、やっと冬山へ行けたという満足感があります。
タップリの雪に真っ白な山々がいいですね、雪の少ない今年の南八ヶ岳では見られない景色でした。



2月5日


















コメント (6)
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