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とんかつ風邪

2021年01月24日 | エッセー
 藤田先生は、昔昔、お腹の中にアケミちゃんというサナダ虫?回虫だったかな?を飼って、アレルギー予防を証明されていたお医者さんである。
 腸から、否、腸内細菌の視点から、健康というものを研究されてきた。
 人間は、微生物の海の中で生きている…この言葉は今も強烈に残っている。あえて、トイレに行っても手を洗わないで、いろんな菌に触れて鍛えましょう・・・と菌力をつけるようなことも書いていらして、ユニークな視点に興味が湧いた。
 もちろん、衛生状態の悪い国では、手洗いが必要だけれども、日本のように衛生状態のいい国の場合は、逆に、清潔志向による菌力の低下が招く、アレルギーの増加の方が問題となる。
 微生物と上手に共生、共存していく道を探そうと思った。
 私たちを助けてくれる微生物たちに住んでもらうことで、病気を引き起こす微生物と戦ってもらって、病気にならない秘訣は、知っていて損はない。
 『感染症と免疫力』という最新の新刊をこの度出版された。
 この本を読んで、藤田先生の視点でコロナ対策を考えるとこうなる。
 人間には、自然免疫と獲得免疫がある。
 風邪をひいても、自然免疫の強い人は、水際でウイルスや細菌をやっつけてほとんど症状も出ない。一方、この自然免疫で敵を抑えきれない場合は、次の作戦として、細胞からサイトカインという物質が放出され、脳に運ばれて、獲得免疫により熱を出してやっつける。しかし、この時に、サイトカインを多く出しすぎると、自分の細胞までやっつけるということになって、サイトカインストームという現象が起き、重症化してしまう。さじ加減がへたくそなのだ。このさじ加減は自然免疫の担当だそう。
 獲得免疫が作動する時の、自然免疫のさじ加減が下手な人が、いわゆる
 ①高齢者(免疫システムの老朽化による)
 ②持病のある人(免疫が持病と戦っているため余力が少ない)
 ③妊娠している人
 ④免疫抑制剤や抗がん剤を使っている人
そして、
 ⑤ストレス

 実は、このストレスが一番。
 自然免疫は、毎日の生活に影響を受けやすいという。
   睡眠不足
   人間関係の悩み
   家庭不和
   孤独感
   疲れや倦怠感
   昼夜逆転の生活

 ①~⑤の人も、上記のストレス対策により、重症化を避けられるという。
しかし、そう簡単に解決できないものばかりで、今すぐ自然免疫をアップすることは容易ではなさそう。
 ところで、藤田先生の本には、免疫力チェックシートなるものがあって、私もチェックしてみた。
 その免疫を下げるチェックシートの1番目が、『コレステロール値が180以下だ。』

 え~~~。
 私、低い。
 確か、LDLが  ?  HDL(善玉)が78  だったっけ?
 と、慌てて、去年の人間ドックの結果票を探した。

 ホッ。

 184だ。ギリギリセーフ。
 LDLが95で、HDLが76だった。

 なんでも、丁度いいって世界があるのね。高すぎても低すぎてもいけない。
 自然免疫を大切にする生活が、コロナ重症化予防のカギか・・・。

 そう言えば、昔、ヤバい、風邪ひきそうとイヤな予感が頭をよぎったのに、食欲という誘惑に負けて、自然免疫を低下させ、風邪で三日寝込んでしまったという苦い体験がある。
 おそらく、油・脂は自然免疫を低下させる元凶だと体験的にそう思う。
 母が、とんかつをご馳走してくれると言うので、人気のとんかつ屋さんにランチを食べに行くことになっていた。朝は元気だったのに、昼前から、微妙にのどに違和感を感じるようになった。
 食後、にわかに風邪の悪化を肌で感じ、食べなければよかったと後悔したが、後の祭りだ。私の自然免疫は、せっかく風邪の細菌と戦おうとしていたのに、とんかつの脂と食べ過ぎのダブルパンチをくらって、そっちの消化と解毒にエネルギーが奪われ、細菌との戦いが二の次になってしまったのだと思う。
 風邪予防には、腹八分とあっさり和食が一番いいとこの時、反省した。

ということで、コロナウイルスだって、ほんとうは、しがない風邪のウイルス。今、この時期、どこにもでかけることができず、食べることだけが楽しみという人も多いと思う。しかし、コロナウイルス感染も避けたい。そんな人は、腹八分と体に負担をかけないあっさり和食中心の食事を心がけてみるのは、悪くないんじゃないだろうか。
 チラッと思いました。
 ところで、酒類の提供が、コロナウイルス感染を助長すると言われている。三密が回避しにくいから。もちろん、それもあると思う。でも、もう一つ、酒類が入ると、多くの人は暴飲暴食しがち。もしかしたら、意外とこの暴飲暴食も影響しているのかもしれない。
 アルコールの解毒って、肝臓にかなり負担をかける。1合の焼酎を飲んで発生するアセトアルデヒドという猛毒を解毒するのに、平均3時間かかると言われている。とにかく、アセトアルデヒドは猛毒なので、最優先で解毒されるため、他の解毒が持ち越される。やっと、アセトアルデヒドを解毒できても、次は、しめのラーメンに至るまでの食べ物の解毒が待っている。フライドポテトとかから揚げなどの油の解毒もしんどい。そして、最後の最後に風邪のウイルスとか細菌とやっと戦える。
 遅すぎる。
 ウイルスや細菌にとっては、めっちゃ、ラッキー。

 『鬼のいぬ間に洗濯』ならぬ、
 『脂酒を解毒をしている間に増殖』

 世の中には、どうしても羽目を外したい人がいると思う。それが、自然。エネルギーが有り余っていたり、ストレスがめっちゃ溜まっていたり・・・。飲食店で酒類の提供を8時までとしたのは、思いっきり羽目を外したい人をはずす作戦だと思う。一人静かに飲みたい人など、量は焼酎だったら2合までという制限つきでもう少し遅い時間まで飲ませてあげたい。
 
 経済を回そうと思ったら、この羽目を外したいという根底にある大元のストレス発散というシステムで成り立っている消費社会的感覚では太刀打ちできないんじゃないかと素人ながら思う。
 過渡期。
 
 わかんないけれど、支え合ったり、助け合ったり、するされるの関係性から発電する優しいエネルギーをどう作り上げていくかを真剣に考える時代にならざるを得なくなった・・・んじゃないだろうか。

 そうしない限り、ウイルスの逆襲は続いていくような気がする。
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