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~頭を使ってではなく、カラダ(感性)で子育てしてみませんか~

つわりメソッド

2024年06月15日 | エッセー
 NHKのドラマ『燕は戻ってこない』を観ている。
 代理母のお話である。
 北海道から上京してもうすぐ30歳の派遣社員の女性が月給14万の極貧生活から脱出するために選んだ道が、代理母。選んでみたものの・・・。
 一方、不妊治療をしてきたけれど、妊娠できなかった夫婦の物語。バレエダンサーという遺伝子を残したいという夫の強い思いから、妻の反対を押し切って代理母を選択をしてみたものの・・・。
 併せて、原作の桐生夏生さんの本も読んでいる。
 さすが、桐生さん。
 作家って、奥が深いな
 このテーマって、物凄くナイーブで、白黒つけられないテーマである。
 夫婦二人の生活を選択すると決めたのに、夫があまりにも子供を望むので、それなら養子縁組をという妻に自分の遺伝子を残したいという強い思いの夫。

 いろいろあって、主人公は妊娠した。
 いざ、代理母生活を送り始めたら、大金と引き換えに子作りの機械みたいになってしまった自分と折り合いがつかなくなり、人工授精の6日前と5日前に違う男性と爆発してしまった。もう誰の子かわからないという呪いの物語になってしまって、今後の展開に目が離せない。

 それはさておき、その主人公に、つわりが襲ってきた。1週間、ほとんど飲まず食わずの寝たきり生活になってしまった。誰も頼る人がいない孤独の中、いろいろあって、元バレエダンサーだった夫の母(黒木瞳さん)が見舞いにやってきた。いわゆるサラブレッド家族だ。
 あまりの美しさにわが母とのギャップに驚く主人公。

 その黒木瞳さんが、宣う。
 この世は、すべてメソッドありき。
 バレエもメソッド。
 妊娠したら、妊婦さんのメソッドがある。その目的に向かって、そのメソッドに従って、よりよきものをめざす。
 つわりにもメソッドがあるのよ。
 まず、しょうが。
 と言って、ジンジャーティーを代理母に勧めた。
 『あ、飲めた。』と水すらも飲めなかった代理母が、驚く。
 しょうがのすりおろしも作ったから、なんでもかけて食べるのよ。

 『それと、ビタミンB6ね。あと、胃酸を中和するために、〇〇カルシウム剤でしょ。そして、葉酸も飲んどくのよ。』

 へぇ~~。
 私も仕事柄、つわりのひどい妊婦さんに何か助言できないかといろいろと調べた結果、つわりに効く〇〇を見つけられなかった。
 胃酸を中和するには、確かに、カルシウムはよさそう。ビタミンB6は、どうしてよいのだろう。

 でも、黒木瞳さん、ボソッと、『でも、孫に関しては、メソッド通りにはいかなかったわ。』とぼやく。

 印象的だったのは、帰宅してから。
 敵対していた嫁に、『あの人は、私たちと住む世界が違いすぎる。何の目的も持たずに努力もせずにただ生きてきたような人達だわ。』とまくしたてた。
 息子が、母の選んだバレエダンサーの嫁と離婚して、イラストレータの今の嫁と結婚したことに、ずっと、面白くなかった義理母が、努力してきた人間同士というカテゴリー、否、努力して成功を勝ち得た人々というカテゴリーか・・・。そのカテゴリーで親近感を持つという人間の不思議を垣間見た。

 ビタミンB6について、さぁ、調べよう!
 
 
 
 
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