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~頭を使ってではなく、カラダ(感性)で子育てしてみませんか~

13万円

2021年01月31日 | エッセー
 もし、私が、認知症になってグループホームに入るとしたら、最低必要なお金が13万円。
 子どもたちの負担にならないために、最低限、毎月、13万円はゲットできる体制整備だけはしておきたい。
 コロナ給付金をこんなに支給していたら、未来への負債が半端なく増えて、介護保険の大幅な見直しをされて、もしかしたら、20万円とかそれよりももっと高額になるやもしれない。
 13万円とは、国民年金の2か月分。
 母は、国民年金暮らしなので、そう簡単に施設にお願いするというわけにはいかない。私には、まだ、16歳の四男が残っている。
 子孫に美田を残さず
 でも、負の遺産を残してもいけない。
 二人の母のそれぞれの老いていくプロセスをみながら、人生という哀しさを感じずにはいられない。
 自分もこうなるのだろうか・・・。
 実の母は、アルツハイマー型の認知症。
 瞬発力はいいけれど持久力がまったくない。
 つまり、一瞬一瞬の会話はめっちゃ普通。しかし、しゃべりながら今、しゃべっていることを忘れていく。
 昨夜、一晩預かった。
 寝る前、そろそろ歯磨きする?それともお風呂に入る?って何度も聞くけれど、入れ歯と着替えを交互に持って、結果、動けないのか動かない。
 お風呂はもういい。顔を洗うから、クリームを貸して・・・といったので、洗面所に誘導。しかし、そこでも、歯ブラシを持ったり、というか、洗面所に着替えの下着も持ってきている。そして、私が、トイレに行って戻ってきたら、お風呂に入っていた。
 瞬間瞬間の気持ちだけで生きているんだなぁ~としみじみ。

  アルツハイマー型認知症の人は、5秒の人。
 母は、午後の間、3時間半、ずっと、こたつに座って新聞を読んでいた。5秒の人だから、エンドレスで新聞を読めるのだ。常に、初めてその記事を読んでいる。そして、何が書いてあったのかをすべて忘れている。なので、いつまでたっても読み終わらない。
 お得と言えばお得か。
 それでも、私が仕事に使った厚労省の作成した子育てパンフレットを見つけて、『いいことが書いてあるよ。こんな風に子育てをしたらいいね。」と言ってきたから、短めで母の心をつかむような内容であれば、心に少し残るんだなぁと。
 『赤ちゃんとお母さんの心をつなぐコミュニケーション』というようなタイトルだった。

 そうか。
 そんな本を、手元に置いといて、エンドレスで読んでいる間、記憶は5秒人間だけど、母の記憶の先にある良心に働きかけ、美しい世界へとつながっていくかもしれない。人間になるというか・・・。
 探そう。
 あまり難しくない優しいお母さんにつながっていくような短めの本とかパンフレットを・・・。
 今までは、しゃべりながら忘れていく母の朽ち果てていく姿しか目に入らなかったけれど、美しい物に触れさせてあげたら、母は幸せな気持ちになれるのだ。
 レッツ!トライ!!
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