総合漢方にんぷ薬・総合漢方育児薬

~頭を使ってではなく、カラダ(感性)で子育てしてみませんか~

コロナ重症化はサイトカインストームのせい?

2020年05月23日 | エッセー
コロナに感染して、瀕死の重傷を負う人と、どうもない人、症状の軽い人の差って何だろう?

と、ずっと不思議に思っていた。

症状は人それぞれだけれども、身の置き場もない、眠れない、横になっていることすらままならないほどののたうちまわるような頭痛に見舞われた、しかも何日も・・・というような話を聞くと、・・・ぞっとする。生きて帰ってこれただけでも幸せなのだろうけれど。

先日、20代の糖尿病のお相撲さんがコロナによる多臓器不全で亡くなられた。

それも、衝撃だった。

同じ様に感染しても、これほどまでに症状に差が出る、その理由を知りたいと思っていた矢先、5月20日の朝日新聞に、その答えが掲載されていて、合点がいった。

サイトカインストーム。

サイトカインの暴走。

銃を持った敵兵が、自分の領土に侵入してきた場合、敵よりも射撃の能力の高い兵か、敵よりも多い数の兵を戦地に向かわせる。

戦車で侵入してきたら、敵の戦車より高性能な戦車か、敵の戦車よりも数を多くして、あるいは、戦闘機を送って、防衛する。

戦闘機で侵入してきたら、トム・クルーズばりの優秀なパイロットを搭乗させた戦闘機か、戦闘機の数を増やして防衛する。

なるべく、自分の領土と兵の被害を少なくしたい。

そのために、高額な防衛費をつぎ込み、戦争兵器の開発にはげみ、訓練にはげむ。







『免疫寛容力』の差が、重症度の差か・・・。


 
 

 

 
 



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ダイヤモンド・プリンセス号から追い出されたDrの風邪対処法

2020年05月17日 | エッセー
新聞の広告に、『感染症は実在しない』というタイトルの本の紹介があった。



何それ?
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お口の中のお手入れとコロナ

2020年05月17日 | エッセー
歯科保健関係のミニレターみたいなものが、毎月、職場に届く。
みんな手洗いのことは言うけれど、お口のお手入れのことはほとんど聞いたことがないなぁ。

このミニレターに、歯垢があると、ウイルスの突起がくっつきやすくなる。
その結果、インフルエンザだと2倍以上の罹患率となる・・・というような記事が書かれてあった。

今、この時期に、歯科医によるプロフェッショナルケアを受けることは難しそうだけれども、日頃から、定期的に歯のお掃除をしてもらいに歯医者さんに行くことは悪くない。

歯周病は、その炎症性物質サイトカインにより、心臓病・脳卒中・糖尿病などなど、多くの病気を悪化させる。
糖尿病の場合、糖尿病が先か歯周病が先かというような関係性もある。つまり、歯周病が悪化すると糖尿病が悪化する。糖尿病が悪化すると歯周病が悪化する。
逆に、歯周病の治療をすると糖尿病が改善される。

そうそう。妊婦さんも歯周病があると、サイトカインの反応により、切迫早産になりやすくなるという。
なので、母子手帳を交付する時、5か月過ぎて安定期に入ったら、必ず、歯医者さんでケアしてくださいを念押ししている。


ところで、私は、ここ何年も風邪をひかないし、インフルエンザにもかかっていない。
昔は、年に3回は、のどが超痛くなってから~の発熱と寝込みパターンの風邪をひいていた。一度風邪をひくと3日はダウンするので、我ながら情けない体だとげんなりしていた。

それが、いつの間にか、3日間も寝込むようなヒドイ風邪を引かなくなった。
どうしてかなぁ~?年のせいかなぁ?
たまには高熱が出た方が、がん細胞を殺すっていうからいいんだけれど・・・と思ったり。

ただ、ふと、もしかして、年がら年じゅう歯医者さん通いをしているせい?って思った。
今、通っている歯医者さんは、腕がいいけど、腕がいいからこそ、ちゃんと定期的に通わないと患者になれない。
なので、年3回、しっかり、プロフェッショナルケアを受けている。
で、検診に行くと、元々歯は弱くて虫歯になりやすかったり、悪化しやすいので治療が始まってしまい、なんだか一年中歯医者さんに通っているような気さえする。
しかも、最近、その歯医者さん、歯をきれいにするマイブームなのか、この間の検診では、虫歯はなかったのに、歯のお掃除だけで4回も通った。
先生は、その出来に至極ご満悦なご様子だった。

中学生の頃のニセ歯医者によるテキトーな抜髄の結果、歯髄のなかが長い歳月をかけてじわじわと歯槽骨を溶かし、ここのままだと脳側に辿り着きそうだと怖いことをおっしゃるので、私は、この先生に一生ついていこうと誓っている。もちろん、歯のことで。


ところで、炎症性物質サイトカインが、最近、注目されている。

実は、このサイトカインこそ、血管つながりの病気の最大の原因なのではなかろうか。
①細菌やウイルスなどと闘った白血球の残骸がサイトカイン。
②自分と違うたんぱく質が体内に取り込まれたときに、見て見ぬ振りができなくて異物と認知しててしまい、白血球が戦った・・・それをアレルギーという・・・残骸がサイトカイン。 
③そして、アレルギーの最たるものが、自分のたんぱく質を敵だと勘違いして攻撃してしまい、その結果、発生したサイトカインにより、痛みや腫れなどの症状に悩まされるリウマチや潰瘍性大腸炎、多くの難病と言われる自己免疫疾患。
そして、案外、知られていないのが、
④血流が停滞した結果起こる炎症によるサイトカイン。 ←ばい菌がいなくても、血流がよどんでいると炎症反応が起きるんです。

あ、他にも。

⑤血圧が高かったり、血糖値が高かったり、尿酸値が高かったり、中性脂肪が多すぎたりしても、血管が傷んで、サイトカインが発生する。
⑥歯周病も

最後の大御所は、やっぱり、ストレス。

おそらく、コロナ感染症の体験者のかなりきつそうな症状のいろいろは、このサイトカインで全身が痛めつけられている症状なのではないかなと想像する。
でもね。サイトカインは、コロナウイルスと必死で戦った白血球の置き土産。
あまりにもしんどくて、死の恐怖すら感じてしまう。
でも、どうだろう。しんどさの分だけ、自分の中の白血球が、決死の覚悟でコロナウイルスと闘ってくれたんだ・・・ありがとう・・・と思うように頑張って意識してみては・・・。

胃がんになったとき、いろんな本を読んだ。
その中に、白血球ががん細胞をやっつけてくれるというイメージを常にもつことも、効果があると書かれてあった。
その時は、イメージしてみても長く続かなかったし、イメージだけでがんを消失させるほどの才能がなかったので、最終的には手術を選んだけれど・・・。

急性の病気であるコロナなら、短期間ならできそう。

ところで、血流が停滞した結果起こる炎症って、イメージが湧きますか?

去年、あ~、動かないとこんな大変なことになるんだとびっくりしたことがある。


 ある女性がいろいろしんどくて家でもあまり動かない生活をされていたのですが、ちょこっと足首をひねって整形外科を受診され、簡単なギブスのようなものをはめていらした。それが、1か月後くらいにお会いした時、今度は本格的なギブスをつけていらっしゃって、びっくりして「どうしたんですか?まだ、足首が治らないんですか?」と思わず、聞いてしまった。
なかなか治らない。おまけに痛いので、痛み止めも飲んでいる・・と。お医者さんからは、動かさないようにと言われていると。

それから、また、1か月後にお会いしたら、ギブスは相変わらず装着されていて、なおかつ、足がパンパンに腫れていて、倍くらいにむくんでいる。
「どうしたんですか?よくならないのですか?」
捻挫一歩手前レベルだったのに、治るどころかどんどん悪化しているので、セカンドオピニオンをお勧めした。
そして、また、1か月後。
お医者さんを変えたという。
そして、つけられた診断名が、動かないことによる炎症。
足首はとっくに治っているという。しかし、動かさなかったために炎症がおき、そのままずっと放置していたので、足首が固まってしまって、ややつま先立ちみたいな状況で固まってしまった。リハビリが必要だと。
そして、また、1か月後。
リハビリだけではもとに戻らないので、手術はしないけれど、全身麻酔でグイっと筋を伸ばす予定だと。

膝に水が溜まって、水を抜いてきた・・・という話はよく聞く。
水を抜くと、正座ができなくなる。
水といっても、膝の歪による炎症反応の結果発生した物質、つまり、白血球が戦った残骸。サイトカイン。
この水は、血流さえよければ、自然と吸収されていくはず。
しかし、多くの人は痛いからという理由で、血流を悪くする痛み止めを使用する。なので、自然吸収されずに、膝に留まり、膝の腫れが治らない。もともと、膝が痛いから動かないところに、痛み止めで追い打ちをかける。
水の中には、白血球の残骸だけではなく、たんぱく質など体に必要なものも含まれているので、全部抜くと弊害が出てくる。まずもって、潤いがなくなるので、膝関節が使えなくなる。

膝の水は、すぐに抜かずに、血流の力で自然吸収するよう試みてほしい。

サイトカイン。

コロナに感染して、症状のひどい方が、信じられないような頭痛に悩まされていらっしゃる。あれは、おそらくサイトカインの仕業だと思う。コロナウイルスと必死で戦った白血球の残骸。のたうちまわるような身の置き所のないような症状が何日も続く。それは、白血球の攻防戦がいかに激しいものかを伺わせる。

白血球。

①猛攻撃してくるコロナウイルスに対抗できる質の良い白血球づくり。
②自分の白血球が100%の力を出し切れるような環境整備。
③白血球の残骸=サイトカインをできるだけ早く自然吸収させて、ひどい症状によるエネルギー消耗を減らす工夫。

この三つをもう少し、検討してみたい。


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拝啓、勇者 中村哲様

2020年05月09日 | エッセー
危険極まりないアフガニスタンで医師として尽力され、昨年、お亡くなりになられた中村哲さんの『天、共にあり』を読んでいる。

読めば読むほど、素晴らしい人格と行動力とぶれない理念の持ち主であるということが上乗せされていく。
ほんの少し前、テレビで、『アフガンに必要なのは、薬以前に水だ。つまり、砂漠化していく土地に水をもたらし、作物を作り、飢えから脱却していくことだ。アフガンの人の自らの力で。』というぶれない信念のもと、熱中症で死人も出るというガンベリ砂漠に20キロに及ぶ灌漑用水路を重機も物資もほとんどないという、普通だったら、そこで断念するような過酷な環境で完成させ、初めて水を送り込むときの映像を見た。
 
それより、数か月前、葬儀の映像を見た。

それ以前、あんな危ないアフガンで、医師として奮闘されているというニュースを見て、命がけがどうしてできるのだろうと心がもぞもぞとした記憶がある。

そして、今、ご本人の書かれた本を読んでいる。


全然、違うんだからね。


ロシアやアメリカの政治的な軍事介入のおかげで、国中が引っかきまわされ続ける中での、そして、アフガンの人たちの不思議な一貫していない人間関係が入り混じる中での、まさに混沌の中での灌漑用水路の完成なんて、ありえないレベルの話なのだ。
ということが、この本でよ~~~~~~~~~~~~~~~~くわかった。アフガニスタン=タリバンにやられる何やら危険な国・・・という荒っぽい図式では描き切れない世界を、中村哲さんは描いてくださった。
中村哲さんの文の綴り方が、めっぽううまい。
噛めば噛むほど、美味しい文章。

この本1冊に、歴史のぐちゃぐちゃと地理の知恵と〇〇がに凝縮されてる。
人生の岐路に立ちすくんでいる柔らかい心の持ち主に届けたい究極の1冊かもしれない。
少なくとも、わたしは、この本を4人の息子たちに届けたい。

〇〇は、最後に。



福島伸一さんの動的平衡
銀色夏生さんのある1点
そして、中村哲さんの〇〇

私の中で、ぶれない人に共通の何かを探す旅が始まった。

勇者 とは、中村哲さんのような方を言うのだろう。

その原点が、『天、共にあり』に記されている。

昆虫大好き少年だった中村哲さんは、九大医学部を卒業され、好きな昆虫との時間を失いたくなかった?という理由もほんの少し手伝って、肥前国立病院の精神科医としてスタートされた。そこで、出逢ったある自殺未遂をされた統合失調症の患者さんに「生きる意味感がないのです。先生はなぜ生きているのですか。」と問われ、答えに窮され、その時、悟られた。

「自分」や「個人」という実態があやふやなものだ。
ヒトとして、生物個体としての自分はあるが、精神生活においては「自分」や「自我」呼ぶものが、はなはだつかみどころがない。
「人間とは関係である」という難解な言葉を理解したような気がした。
哲学者で精神科医のヤスパースは明快に述べている。
「一人で成り立つ自分はいない。自分を見つめるだけの人間は滅ぶ。他者との関係において自分は成り立っている。」
そして、フランクルの言葉が続く。

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動的平衡  時差ウインウイン 

2020年05月05日 | エッセー
 コロナウイルス時差ウインウインという言葉が、福岡伸一さんの『動的平衡 ウイルスという存在 』という朝日新聞の記事から閃いた。

 時差ウインウイン。

 おそらく、この世は、時差ウインウイン。

 最近読んだ銀色夏生さんの、エッセーに、ぶれない銀色さんの根底に流れる銀色さんの人生観の軸となったある言葉との出会いが語られていた。

 人は、ある出来事が起こった時、反応する。
 酸性アルカリ性のように。
 あるいは、ブランコが前に揺れたら、後ろに揺れるように。
 あるいは、ジャンプする時、かがんで溜めて飛ぶ  ように。

 銀色さんは、反応するときに、中性となる、ブランコが前でも後でもないある地点、ジャンプする直前のある1点を常にみるというように、というか、1点だけがすべてであるというような意識で、この世を見て感じて、そして、存在するようにされてきたという。ある1点だけしか見ないようにするクセが板についてきたため、ぶれなくなったというようなことが、書かれてあった。それは、若い頃に出逢ったある一文によると。銀色さんがずっともあもあして、言語化できなかった思考を、その一文が時空を超えて一気にくっきりと描き出してくれたという。ずっとずっと出逢いたかった言葉。まるで、10年以上もピントが合わなかったカメラが、突然、ピントが合ったような、そんな感じだったのだろうか。
 銀色さんは、なんと、20代の頃から、世の中の出来事、自分にかかわる出来事をすべて、そのカメラで観察してこられた。

 ある1点はどこだ?

 ある1点だけが、すべて。

 ある1点しか興味ない。

 ある1点探しの40年。

 ふと、銀色さんのある1点思考と福岡伸一さんの動的平衡という論は、おそらく同じことを意味するのではないだろうかと繋がった。

 なんだか、とってもすっきりしてきた。
 

 ところで、銀色さんは私より二つ先輩という。夫と高校時代同級生だったというから、今年還暦?

なんということだろう。
私の40年とは大違いだ。
なにもかも反応づくめの40年だった…ような気がする。く~~~~~~~。



 何か出来事があると、反応してしまう。
 悪いことだと、反応してしまい、私の場合、眠れなくなる。頭では、しょうがないじゃない。起こってしまったことはしかたない。別に、死ぬほどのことではないのだから・・と言い聞かせても、気持ちがそれについてイケてないから、眠れない。感情が、酸性とかアルカリ性に染まってしまう。

 ただ、出来事は起こっているだけなのに・・・。

 人間は、生活習慣で作られるという。
 心もカラダも。
 ひとっとびになんて、そんな美味しい話はない。
 日々、一日一日の積み重ね、集大成が、今の私なんだから。

 仕方ない。
 出逢ったときが吉日だ。
 
問題が起こった時、ある1点を探すという生活習慣をゲットするぞ!

おそらく、ある1点は時空を超えて存在すると思う。
その時は最悪だと思われていたことが、時を経て、あの事があったから今の私がある・・・みたいな。

なんだか、気持ちが楽になってきた。

そう。最悪なことが起こっている時も、ある1点はどこだ思考という心のクセ(生活習慣病)をゲットできたら、希望しかないじゃない。

 ある1点一眼レフカメラを片手に、私の周りで起こるひきこもごもを観ている・・・・というイメージが湧いてきた。
 イメージは大切だからね。


ネットニュースに、コロナの現場で孤軍奮闘している医療従事者の英雄化とのその医療従事者が家庭に帰ったら感染源呼ばわりして排除せんとする風潮への警鐘記事が掲載されていた。

ある1点がここにもあった。

英雄化するのでもなく、排除するのでもなく。
英雄化しないでただただ感謝することはできそうだ。
しかし、実際、隣にいたら、どうだろう?頭では排除しないと思うようにしても、感情は?少し、怖いってやっぱり思うんじゃないだろうか。

プラスマイナスで、マイナス的な気持ちは厄介だ。
ということが、判明した。

感謝はできても、うつったらどうしようという一抹の不安はぬぐえない。

きっと、そこが福島伸一さん的進化論を受け入れて、なるようになるさって人生で起こる全てを受け入れて対処することに専念するだけという境地に至ることなしに、不安を払拭することなんて高尚なことはできないだろうなぁ。
マザーテレサくらいの人間力?神様力?じゃないと不安を吹き飛ばすことなんてできやしない。きっと。
マザーテレサは、インドでらい病の患者さんに素手でケアしていらしたけれど、感染されなかったっていう。

もしくは、感謝の気持ちが不安を凌駕するほどに溢れていたら、一抹の不安がスーッと消えて、ある1点に到達するのかなぁ?

ふと、子育てで、褒めて育てましょうというフレーズが浮かんできた。

 あれって、褒めることを自分の思い通りにする手段として利用しているとしたら、英雄化っぽい。
 逆に、我が子・・・が自分の思い通りにならないと、自分の思い通りにしようとして叱る、下手をすると感情が抑えきれずに怒鳴る、手を出すっていうのは、排除っぽい。

 いずれにせよ、自分の支配下に置こうとしていることに変わりない。
 ひょっとして、ひょっとして、ぶれないってことは、人を支配しようと思わないことが大前提?
 意外と支配しちゃっているんじゃないかなって、まじ。一瞬、銀色さんからビームされたような気がした。

 子育ての、ある1点とはどこだろう?
 感情的にならずに、子どもを英雄化せず、かといって排除しない・・・ある1点。

 それこそ、子どもはただ生きていてくれさえすればいいというほどに、感謝の気持ちで溢れていたら、一見、大人から見たらわがままという風にしか見えない自己主張に腹が立たないのかなぁ?

 昨日も、四男に器が小さいと言われてしまった。「てめぇは50年も生きているのに、俺と同じレベルじゃんか・・・。」と。

く~~~~~~。

ほんと、そうだよなぁ。
60を前にして、15歳の息子と同じ怒りの温度で自己主張しちゃっているんだから。我ながら、残念。

結局、私の想い通りになんか、桁外れレベルでなっていないガキな我が子に、もっと、人のせいにしないで自分という人間に責任をもって生きてほしいという支配意識がどこかにあるんだろうなぁ。もう、目の前のことしか考えていないようにしか見えないから。

 我が子とのある1点はどこだ?

四男は、私とは話ができないと絶望していると思う。
四男は、「今の問いに答えよ。」と、ただただ、それだけを切に願っている。
一方、私はと言うと、その問いに至った経緯が芋づる式に記憶によみがえってきて、「はぁ~~?」ってなる。
過去がめっちゃ邪魔して、素直に、今の問いに答えられない。

だから言ったじゃない。あの時に、〇〇って言ったよね。あなたが〇〇したいって言ったよね。だから、〇〇した方がいいよって言ったのに、その時にしなかったからこうなったんだよね。いっつもそうじゃない。

そして、言わなくてもいいのに、親子断絶の言葉を発してしまう。
もう、15歳だよね。15歳なんだから、もっと、自分の言ったことに責任をもってよ。お兄ちゃんたちは15歳の時、ここまでわがままじゃなかったよ。

と。

いけない。
私が、言わないと決めていた

“あなたメッセージ”

  と

“いっつもそう″

   と

“比較する言葉”

    の人間関係断絶の三つのマイナスワード

を四男にはバンバン言ってしまう。だって、本当に小学校低学年の男の子といるようなんだもの。いい加減にせぇ~ってなっちゃう。

でも、こんなことを言われた暁には、母を信用するはずもないよなぁ~。

まだまだ、人間失格だわなぁ~。は~~~。

ていうか、私の中には、しっかり、人と比較するというか損得勘定で世の中をみてしまいがちといういやらしい気持ちが根雪のように存在している。それは、重々わかっている。だから、せめて、我が子にだけはそうしまいと心に誓って子育てをしてきたのに。四男は、そのボロをいとも簡単にはがしてくれる。

人のせいにしないで生きる。

そんな人間であってほしい。
と願って子育てしてきた。

人のせいとか、〇〇のせい思考の持ち主は、幸せになれないように見える。
認知症レースをしている義理と私の母が如実にそれを語っている。

義理母は、今が一番幸せと言う。
義理母は、こどもに離婚を反対されて、45歳で家を飛び出し、大阪の病院で家政婦みたいな仕事をして20年くらい自由気ままに生きてきた。

一方、母は、死にたい死にたい・・としか言わない。
私がこうなったのは、お父さんが、私に何もさせなかったから・・・とか、会社勤めでもまれなかったから・・・とか、結婚して周りからひどいいじめにあったからとしか言わない。

誰かの星人は、生きるのがしんどい。

我が子に生きるのがしんどい人にはなってほしくない。

自分で決めたのだから、起こる全てを引き受けるという覚悟のある人生は、しんどいけれど、溺れるてしまうようなしんどさとは違うしんどさで生きられる。

だから、15歳にもなって・・・と彼を責める、傷つける言葉を怒りの感情とともに発してしまう。

相手が自分の期待通りにならないときに、怒りの感情が噴出するのだそう。

ほらほら、支配しようとしているじゃん。

我が子は、遅咲きの花なのだ。チューリップでもなく、ゆりでもなく、バラでもなく。
こども時代がかなり長期化しているけれど、それは、根っこを深く長く伸ばしているから。
そう思うことにした。

彼が、小学校低学年の男の子みたいな自己主張をするたびに、根っこをイメージしよう。

鍛えられるなぁ~。四男には。

ふと、これって、私の心の細胞が、私の進化のために、四男を引き寄せているのだろうか・・・と。

福岡伸一さんのコロナウイルス進化論じゃないけれど、子どもって存在は、おそらく、夫という存在も、私の中に根雪のように存在する損得勘定打破のために、私の元にやってきてくれたのかなぁ?

ひとまず、四男が叫びながら私に訴えた 「今の質問にシンプルに答えてよ。」の気持ちに寄り添おう。

と決めた。



追伸、
母は、アルコール・女性大好きの祖父と喧嘩の絶えない祖母の家に育ち、アルコールを飲まない父を選び、絶対、子どもの前ではけんかをしない、祖母のような母親にはなるまいと決めて生きてきた。
反対を生きる。
えてして、あーなるまいとかあーはなりたくないという生き方をしてしまいがち。
それは、自分の人生を生きていないってことになる。









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