総合漢方にんぷ薬・総合漢方育児薬

~頭を使ってではなく、カラダ(感性)で子育てしてみませんか~

『発達障害もどき』という朗報

2024年05月25日 | エッセー
 『発達障害と間違われる子どもたち』という本を読んだ。
 小児科医で発達をみてくださる先生の本。成田奈緒子先生という女医さん。

 1,000円。
 店頭でサッと読めちゃうくらいの読みやすい本で実際、斜め読みした。けれど、購入した。
 みんなに教えてあげたくなったから。
 だって、おそらく、もどきの子どもたちが、中途半端に理解している保育士さんや保健師さんや学校の先生や、もしかしたら、発達の専門医により、発達障害というレッテルを貼られて、『どうせ・・・』と自分の人生を諦めてしまっている子どもたちもいるかもしれないと思ったら、いたたまれなくなった。
   昨今、保育園に通いながら、療育施設に通う幼児も増えている
 わが町では、保健師が〇〇という理由で通所が必要であるというような意見書の提出で通所可能だが、発達の専門医の診断書が必要な町もあるよう。
 どうなんだろう。
 どんな診断書なんだろう。
 ごくごく幼い頃に、発達障害という診断名をつけられたら、みな、発達障害という思い込みでその子を見てしまいそうで、ちょっと、不安。
 子どもの脳の可能性は、計り知れない。
 成田先生は、長年、発達障害の子どもたちを見てきて、生活リズム、特に、早起きにより、白ご飯しか食べないとか野菜を全く食べないというような偏食の子どもたちやかんしゃくを起こして大変という子どもたちが、偏食がなくなり、かんしゃくもなくなり、発達障害と判断するような症状が、劇的に消失していったという体験をたくさんされてきたという。
 この本を出すにあたっても、細心の注意をされたそう。今の発達障害の診断に警鐘を鳴らすわけなので、かなり勇気のいることであったと想像する。
 幼児の偏食やかんしゃくなどの症状が、7時前には起きる習慣を身に着けることにより、なぜ、なくなるのだろう?
 早起きは、脳の発達をいい感じに促すという。
 4~5歳までが臨界期だと。
 もちろん、5歳過ぎてもそれなりに脳は発達していくけれど、特に、5歳までに早起きの習慣を身に着けるとかなり発達するという。
 自分も学習障害だったという小児科の先生も脳の発達がゆっくりな子は26歳くらいまで発達するということをおっっしゃっていた。
 早起きさせるために、早く寝かせつけようと思っても寝るわけがない。
 全然寝てくれなくて、イライラして怒ってしまって、交感神経を高ぶらせて寝ないを助長させてしまうのがおちだ。
 そうじゃなくて、早く起こして、その子の好きな遊びや絵本を読んだり抱きしめたりなんだりして、保育園の先生にも相談して、お昼寝を長くさせないようにして・・・。そしたら、早く寝るようになる。

 早起きは三文の徳だって、薄々感じていたけれど、脳の発達にこれほどまでの影響を及ぼすとは思ってもみなかった。
 私も例外ではない。育休中は、朝、バタバタ慌ただしい時間帯は、赤ちゃんに寝てもらっていた方が家事がはかどって助かった。イケナイいけないと思いつつも、ついつい起こさなかったなぁ。
 ごめんね。
 
 偏食やかんしゃくで悩むよりも、朝、えいやっと頑張って、早起きに取り組む方が、断然、まし。
 

 子どもが小さい頃は、規則正しい生活の他に優先させることは他に何もありません。

 プロ野球選手などのお話を聞いていると、ルーティンという言葉がよく出て来る。
 イチローとかルーティン男だったと思う。
 ここぞという時に、実力をいかんなく発揮できてこそ、プロ。そのためには、ルーティン、つまり、規則正しい生活って相当大事だってことだと思う。

 早起きルーティン。

 体内時計をルーティンで刻む。

 オンギャーと生まれてから5歳までに最も優先させるべき育児は、早起きルーティンでカラダの脳をしっかり育てること。
 カラダの脳がしっかり育ってこそ、おりこうさん脳が育つ。
 1階がカラダの脳で、2階がおりこうさんの脳。
 だから、小さな大人に育てちゃいけない。

 成田奈緒子さんによると、お昼寝は3歳まで・・・だそう。
 以前も、保育園のお昼寝は好ましくないという話を聞いたことがある。わが子たちが保育園に通っている時、苦労した。
 何に苦労したかというと、夜、なかなか寝てくれないこと。保育園のお昼寝さえなければ、早く寝てくれて、私も家事ができるから助かるのに・・て嘆いていた。お昼寝が恨めしいって本気で思っていた。
 最近の保育園、発達への理解も深まりつつある。早めに療育施設に通えるようにしていたり、園で発達を促す取り組みをしたり。
 でも、お昼寝はある。
 おそらく、そのお昼寝タイムで、お帳面を書いたりなんだり、できるから、簡単にはお昼寝タイムなくならないだろうなぁ。
 でもでも、本気で発達支援をしたいのなら、お昼寝が先か療育が先か・・・。
 夜遅くまで起きていて、朝、ギリギリまで寝ている子ほど、保育園のお昼寝タイムが長い。
 すると、また夜眠れない。
 その子が、偏食があって白ご飯しか食べなくて、かんしゃくもちだと怒られたり、がっかりされたり、ガミガミ言われたり・・・とほっとできる雰囲気でなくなる・・・と、それも、また、脳の発達に良い環境とは言えない。

 本末転倒。
  
 悪循環。

 早起き頑張って、よい循環にしよう。
 
 
 
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こどもの心の傷はかすり傷じゃない

2024年05月18日 | エッセー
  最近、二つのドラマを観て痛感した。
 親の何気ない一言が、子どもにとって、良くも悪くも子どもの人生に強烈な影響を与えることがあるということを・・・。
 『Believe』では、赤楚くんの父親が、養護施設で育った錦戸くんにも父親代わりのように、援助してきた。錦戸くんは優秀で心臓外科医となって、赤楚くんの父親が経営する病院に赴任してきた。赤楚くんの父親は、我が子のように援助してきたつもりだったけれど、実は、錦戸くんは、ずっと、赤楚くんに嫉妬心を抱き続けて生きてきて、復讐心に燃えていた。この恨みを晴らさんと・・・。
 赤楚くんと父親と錦戸くんの3人が、公園で遊ぶシーンで、ごく普通に父と息子をやっていたその姿に、錦戸君は、実の親子に対する嫉妬心を抱く。
 父親は、そんなことに気づくよしもなく、将来は、二人で力を合わせて、病院を守っていってほしいと願うようになる。
 父親は、よかれと思って、援助してきたし、なかなかできた人であった。一般的には、公平に見る力のある人であった。錦戸くんもそんなお父さんが大好きだった。だからこそ、実の親子の絆を感じる雰囲気が、自分と接する時の雰囲気と違うことに敏感に感じ取ってしまう。
 くるりのめるるちゃんは、記憶喪失になって、過去の全てがわからない。誕生日に来た母親からメールは、お祝いのメッセージではなく、あなたの荷物処分してもいい?。
 そんな母親とはどんな母親だろうと不安でいっぱいで、実家に帰るのもためらっていためるるちゃん。意を決しての帰郷。
 そんな実家には、再婚相手の義理父と実母との間にできた中学生の弟がいた。
 ふと、記憶が蘇る。
 小学生の頃、離婚寸前の母親が、どっちを選ぶの?と鬼のような顔で迫ってくるシーン。
 仲直りしてほしいめるるちゃんは、『結婚記念日おめでとう』というメッセージカードを、父親には背広のポッケに入れて、母親には台所の引き出しに入れて・・・。
 
 でも、それが、開封されることなく、母親に引き取られた。
 そして、母親の再婚と新しい父と弟の家庭の中で、一人、浮いた気持ちを抱えながら、生きてきた。

 それからのめるるちゃん、どちらかを選ぶということができなくなって、無難に生きる道を無意識に選ぶような優等生な子になってしまった。

 離婚する時って、険悪ムードの極みな場合がほとんどだと思う。子どもは不安だ。その不安だらけのなか、母親が鬼のような形相でどっちを選ぶの?って迫ってきたら、恐怖しかないかもしれない。
 
 
 
 
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小さないいな

2024年05月12日 | エッセー
 先日、テレビで、吉岡里帆さんが、さりげなく、とても素敵なことをおっしゃっていた。尊敬しちゃった。
 いつも、あ、そうしたらいいなってパッと閃いた小さなことを、ササってやるようにしている。例えば、公衆のトイレの洗面台が水でびしょびしょになっていたら、サッとふきあげる・・・とかって。
 いつも、そんな目線で生きている人なんだ。意識して行う行動もいつも意識して行動していたら、いつか、無意識にする人になり、そういう人になる。
 意識して行動する人から、そういう存在の人となる。

 素敵な人は、もっと素敵になるんだなぁって、ほっこりした。
 
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怒りを感じてはいけない教

2024年05月06日 | エッセー
 国際仙骨後頭骨学会の山口純子さんによると、
 骨の歪みは、自分の中の負の感情をなかったことにしようとする時に発生するという。
 人類の歴史は、戦争の歴史でもあって、その長い歴史の中で、近代のリベラルな世界観は、戦争が人の妬みや恨みや憎しみから引き起こされると考え、幼いころから『人を嫌ってはいけません。』『恨みからは何も生まれません。』『仲よくしましょう。』などという教育を行ってきた。
 その結果、負の感情を感じることへの罪悪感という怒りの感情よりもはるかに心にダメージを与える感情を持ってしまった。

 そんな時代に教育を受け、感じてはいけない教に洗脳された私たちは、急に『いいんだよ。どんな感情も感じていいんだよ。』と言われても、ピーンと来ない。だって、洗脳されているんだから。

 思春期に、『うざい』『クソババァ』『べつに』の三つの言葉を放ったら、子育て大成功と言われている。
 思春期に、親に『うざい』という言葉が溢れ出た時は、洗脳を解くチャンスだ。
 山口さんいよると、うっとうしい・きらいを抑えると頭痛になるという。
 原因不明の頭痛が続いていた女子高校生の事例。
 彼女は、仙骨が大きく歪んで、左側がちょっと下がった感じ。左側の場合、交感神経が刺激されてしまい、気が立った状態になって、その状態が続くと頭痛が起こりやすくなるそう。
 最近、カチンときたり、うっとうしいと感じたことはないかと尋ねても、ないという。
 ただ、AとBの二つの進路のどっちもやりたいことで悩んでいて、でも、本当は、今はAを選びたい。でもでも、Bのために親が奮闘してくれ、強く勧められたから、言い出せない。どっちもやりたいことだけれど、親がよかれと思って敷いたレールを選んで、もし、失敗したら、親のせいにしてしまう。Aを選んで失敗しても親のせいにはできない。
 
 彼女は、親が強く勧めることにうっとうしいと感じていた、そのうっとうしいの本当の気持ちは、人のせいにしないで自分で自分の責任を取りたいという思春期を乗り越えるために必須な疼きみたいなものだったと、山口さんとのやりとりで気づけた。
 彼女は、自分で自分の人生の責任をとりたいのに、親が強く勧めることにより、邪魔されて、うっとうしいと感じたということに気づいたことで、そして、自分で自分の進路を決めたということで、原因不明の頭痛とサヨナラできたそう。
 
 浅はかだった。
 私は、思春期に『うざい』『クソババァ』『べつに・・・』と親に言えたら、子育て大成功といわれるから、次男が『うざい』という単語を吐いたとき、単純に喜んだ。
 彼女は、親に『うざい』という感情が湧き出ることもなく、無意識にその感情を消していたから、頭痛という症状で、ココロがカラダに訴えたと言える。
 我が家の次男以降は、『うざい』と言えたから、大丈夫って安心していた。でも、長男は、優しい子で、『うざい』って言えない性格だった。中学1年の夏休みから、右下肢のリンパが腫れて、パンパンになって痛くてトイレまで行くのも大変という時期があった。朝、38℃の熱が出て、夕方、36℃代に下がるというマラリアと反対のような症状も続いた。
 その後の長男は、眼光鋭い無口な高校生となった。
 あの時の、長男のココロは怒りだらけだったと思う。それを、言葉でぶちまけられなかったから、ひどい身体症状を呈した。
   私自身が、怒りの感情が未分化ですと言われた人間なので、感情をキャッチするのも感情に名前を付けるのも表現するのもへたくそで、だから、きっと、長男の気持ちを察して、表現することもままならなかった。
 あの時、山口さんのようなカラダとココロのカウンセリングをしてもらえるような方に出逢えていたら、長男ももっと自分らしく生きれたのかもしれない。
 『うっとうしい』はおとなになるために大切な感情か・・・。


 最近、いいのかな?って気になることがある。
 国が1歳半健診や3歳児健診で、統一の問診を示している。虐待予防の観点から、最近、お子さんに怒鳴ったことがありますかという設問がある。
 はいと答える人は少ない。
 当たり前だと思う。
 怒鳴ったことがないということの方が、アンビリーバブルなのに、ハイなんて答えるわけがないと思う。
 あなたは、法定速度を破ったことがありますか?って、警察の人に聞かれて、ハイなんて答える人がいないのと同じように・・・。

 本当は、怒鳴ってしまって、夜、寝る前に、ごめんねって子どもの寝顔を見て涙することがありますか?っていう質問なら、素直に、ハイって答えらえて、悩み相談につながって、本当の意味での虐待予防になると思う。

 戦争の反省から、仲よくしましょうとか恨んではいけませんとかけんかをしてはいけません。となって、『怒りを消す教』の洗脳が蔓延している。
 育児の世界でも、『おもちゃは譲ってあげましょう。』『母親は、怒鳴ってはいけません。』『子どもの前での夫婦げんかは面前DVで子どもの脳の発達を妨げます。』

 怒りをしっかり感じて、しっかり表現する。
 自分の気持ちを消さないで、意識に刻んで、言語化したら、なんだかスッキリしてストレスが消えるという体験が、のびのびと飛び交うような社会になったらいいな。

 なんせ、私自身が、『怒りの感情が未分化です。そのために、子どもの心も混沌としています。』と宣告され、怒りを封印してしまったがゆえに、人生、かなり回り道をしてしまった人間だから。
 だから、怒りの感情を尊重したい。

 もし、私に娘がいたら、ちゃんと怒れる女性に育ってほしいと願う。
 保育園でお友達におもちゃを取られたら、ちゃんと『返して。』って訴えられる=怒りの感情をきちんと伝えられる子どもに育ってほしい。
 娘が、少しでも、むくれたり、ぎゅっと手を握りしめたり‥と、怒りの感情を早期発見に努めるし、もし、発見したら、その怒りを表出する手助けを喜んでせっせとする。

 娘も息子ももちろん同じだけれど、私が、怒りの感情が未分化ゆえに、怒りの感情剥き出しの夫(結婚後に判明した)に、なぜか、惹かれてしまい、結婚してしまったから。
 だいたい、惹かれ合うという現象は、電池のプラスマイナス、あるいは、北極と南極みたいな現象と同じなのだそう。
 つまり、男女は、自分と正反対のタイプに惹かれやすい。
 人類が生き延びるためのDNAの戦略なんだそう。極端にならない様に、プラスマイナスゼロに持っていこうとする。
 ほんと、そう思う。
 私もそうだった。
 自分にないものを持っていそうな人に興味をもってしまっていた。自分と似ていたら、つまんない。私が凡庸だから、そして、怒りの感情が未分化だから、怒りの感情の強い人を無意識に選んでしまう傾向があったような気がする。刺激的な生き方をしている男性に惹かれた。よく言えば、刺激的だけれど、要するに危険人物に興味をついつい持ってしまいがちであったということ。
 結婚前、夫の語る小中高の武勇伝は、魅力的だった。
 でも、結婚して、それは、単なるガキだったがゆえの行動だと、あるいは、怒りの感情剥き出しな行動だということがわかって、自分の判断力にがっくり(笑)。

 だから、私に娘がいたら、穏やかな結婚生活を送ってほしいので、ちゃんと怒れる女性に育てて、自分と正反対の人を無意識に選ぶときに、ちゃんと普通に怒れる男性に惹かれるようにしたい。
 私の二の舞はさせたくない。アッハッハ。

 イヤイヤ期も反抗期も、だから、めでたい。

 なのに、怒りを封印するようなこのご時世を危惧してしまう。
 怒りをきちんと感じて、上手に手放す方法を流布しないと、ヤバい。

 蓄積された怒りは、思春期に、外に発散するか内にこもって心身症になるか。内にこもった人は、外に発散するタイプの人に惹かれやすいかもしれない。そして、結婚して、DVに逢う可能性も高くなる。
 DVは、もちろん、よくない。
 でも、内に怒りを封印してしまいがちな女性が、本当の意味で人生を味わうためには、心の奥底に沈殿しているほんとうの気持ちを噴火させることがめっちゃ重要なことなのだ。
 爆発させるための、発火剤が、DV夫とも言える。
 それまでは、『言い返したい。イヤだと言いたい。できないと言いたい。でも、そう言ったら、どう反撃されるかわからない。怖い。無理。この場は、私が我慢して夫がキレないようにしよう。』というその場しのぎの思考が邪魔をして、怒りを封印してきた。理不尽に立ち向かう勇気がなかった。
 でも、いよいよ、夫がキレて私を殴った・・・時、その場しのぎ思考を一気に飛び越えて、心の奥底の怒りの封印が溶ける。 『いやだ~~~。やめて~~~。』という心の奥底から絞りだされた怒りの叫びこそ、宝物。
 思考は邪魔だ。感情こそ。
 ただ、夫がキレると怖いというのも感情で、でも、それは、過去の夫像という思考が、夫がキレたら怖いから、もし、言い返したらもっと怖いことになるかもしれないという不安予測を立てた結果の感情。言ってみれば、自分で勝手に不安になって、自分で勝手に怖がっている。この怖がりは、本物ではない。だって、思考に付随した感情だから。本物の感情は、思考を通過しない。
 今まで、攻撃されると傷つくという反応で生きてきたから、攻撃される前に手を打つ人生だったから。ずっと、本物の怒りの感情を押し殺してきた。
 それはそれは、強固。
 だから、その強固な自分の中にある怒りの感情の封印を解くには、それ相応の攻撃じゃないと溶けない。
 夫から、暴力レベルの攻撃を受けて、初めて、思考を飛び越えて、『やめてー。おかしいんじゃない。』という怒りの感情=ほんものの感情がほとばしる。
 皮肉なことに、DVにあって、そこで、無意識に封印していた怒りを表出できた時に、実は実は、喜怒哀楽の全てが大事という人生の再スタートラインに立てるという幸運のチャンスが訪れる。
 だから、DV夫は、必要悪。
 

 でも、叶えば、娘がDV被害になんて合ってほしくない。
 だから、娘が、怒りをしっかり感じて、安心して表現できるような母になりたかった。娘がいないので、今は、そんな母を増やしたい。

 せっかく、娘のイヤイヤ期にイライラするという自分に出逢えたのに、イライラすることはいけないことだとか怒ってはいけませんとママの沈殿した怒りを再封印する風潮は解せない。
 
 
 

 

 
 
 

 

 ところで、片頭痛は原因不明の頭痛というのだろうか?
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骨が歪まない、お前もか

2024年05月05日 | エッセー
 最近、私が過去に読んだ本たちをかき集めて見えてきた『ある法則』の話をする。
 骨が歪む人は、自分が感じたよくない感情をよくないと判断し、負の感情を感じないように捻じ曲げて感じようとする人であると、山口純子さんはいう。
 つまり、私みたいに。
 ほんとうは、『ひどいことを言われて傷ついた。言い返したいけれど、相手は上手だから、さらに追い打ちをかけるようなひどいことを言われたら、さらに言い返すなんて勇気はない。だから、言い返せない。そんな自分が情けない。』なのに。
 自分の気持ちを訴える勇気のない私は、
 『あんなひどいことを言う人ってかわいそうな人ね。』って無理やり判定し、かわいそうと思おうと努力することで、自分の心が傷つかないようにする。 それだけなら、まだいい。追加で『あんな人間にはなりたくない。』と心の中で軽蔑する。
 ただ、ひどいことを言われて、心が傷ついた。
 その気持ちをもっと丁寧に受け止めて、傷ついた自分の気持ちを味わい尽くすだけで、骨は歪まないらしい。
 相手に負の感情をぶつけられなければ、誰もいない海や山で、大声で叫ぶといいのかもしれない。 
 くそ~~~日記みたいなものを作って、書きなぐってもいいのかもしれない。
 誰か信用のおける弱みを見せられる人に、ひたすら聴いてもらえたら、最高だ。聴いてもらううちに、自分の気持ちが明確になり、整理されてくる。すっきり。
 
 要は、瞬間瞬間に湧き出てくる自分の気持ちを消すと歪むし、消さないと歪まない。

 つまり、『自分の(ほんとうの)気持ち実況中継アナウンサー』になるっきゃないってこと。

 人生、自分の今感じている、今の気持ちに名前を付ける旅だ。きっと。
 上手に名前を付けることができるようになればなるほど、つまり、本当の自分の気持ちをしっかり感じとることができるようになればなるほど、人生が上向きになるようだ。
 いろんな本を読むごとに、何のために生きるのかという問いの答えの一つが、いい体験だろうが苦い体験だろうが、いろんな体験をしたときに感じる自分の気持ちを充分に味わい尽くすために生きるのだろうということが、うっすらと見えてきた。

 私の人生は、いい人を目指してしまって、自分の気持ちを消しすぎて、おかげで、随分遠回りをしてしまった。
 その象徴が、胃がんであり、右股関節の激痛であり、子どもたちの健やかな成長へのダメージであった。

 自分の気持ちスルー癖が半端ない私は、そうそう簡単に自分の本当の気持ちに到達できにくい。
 本格的なリハビリが必要だ。
 
 ウっと感じた時に、すぐに、メモする癖をつける。

 今日から。

 携帯しやすいメモ帳を今日、買おう。

 今日は、こどもの日だ。

 自分の気持ち実況中継アナウンサーになれる子どもが、一人でも増えますように。

 子どもが、ギャーギャー喚いたときに(自分の気持ち実況中継を始めた時に)、穏やかに耳を傾けんとする親が何人いるかな?

 親や大人のせいで、道は険しい。
 
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『虎と翼』は浄化スイッチ

2024年05月03日 | エッセー
  NHKの朝の連ドラなんて無縁の生活だったけれど、『虎と翼』を見始めたら、病みつきになりそう。
 連ドラ大好きな同僚がいて、毎朝、楽しそうなので、それなら・・と思って、見てはみても長続きしなかった。
 主役の伊藤さんの表情がすごく魅力的で、なおかつ、たった15分という時間で刺さる言葉が必ず1個ある。
 今朝も、そう。
 伊藤さんが、松山ケンイチ裁判官に言った言葉。
 『法律とは何だろうとずっと考えてきた。今までは、守るための毛布みたいなものだと思っていた。戦う武器だという人もいる。今の法律もいろいろ問題はあるけれど、でも、今は、湧水から湧き出る水をきれいなままにすることだと思う。』と。

 まぁ、理想論だと言ってしまえば、それまでだけど、裁くのでもなく守るのでもなく、オンギャーと産まれた時の湧き出る水のようにきれいな心に少しでもなれるようにお手伝いをするという物の見方、視点でいるということは、とても素敵なことだと感動した。
 脚本家は誰?

 湧き出る水のようにきれいに・・・・か。

 人間って、地位や名声や権力を持ってしまうと、どうしても、ほんとうに本当に、人権意識が歪んでいきやすいしょうもない生き物なんだと思う。
 そして、逆に、お金もなく温かい人間関係もない環境に身を置くと、どうしても、誰かを逆恨みして、苛めたくなったり、時に犯罪を犯したりしがちになる。
 オンギャーと産まれた時は湧き水のようにキレイな心だったはずなのに。

 湧き水はどこからきたか・・・。
 水は川の上流から下流の段階で汚染されて海に流れ着く。海で蒸発して雲となり雨となって、土に浸み込んでいく。土の中の何層もの岩盤などによりろ過されてきれいな地下水となって湧き水となる。
 法律は、岩盤か。
 
 そんな発想はなかった。

 権力の暴走や犯罪を食い止める最後の砦だと思っていた。

 人間は欲に弱い。
 そんな弱い人間が、権力・金を持っても持たなくても犯罪に手を染めやすい。権力を持つもの中には、権力に物言わせて犯罪を犯罪とも厭わず平然とやってしまう人が存在する。権力も金もない追い込まれたものの中には犯罪をおかしてしまう人がいる。
 平然とやってしまう人もいれば、引き裂かれるような思いでやってしまう人もいる。

 生まれた時のような湧き水のような心に浄化せんとするのが法律だと朝ドラの主人公は訴えた。
 

 浄化スイッチ・・・。

 権力や名声やお金は、麻薬みたいなものかもしれない。
 染まりかけた、中毒になりかけた人の心を法律という岩盤でろ過する。
 だから、三権分立。
 法律の世界の人だけは、染まらないでいていただきたい。高級な自浄作用をもっていただきたい。

 人間は、場が変れば人を殺せる。
 撃つか撃たれるかとなったら、撃つ。
 もし、自分に火の粉がかかってきそうになったら、嘘をついてしまう。
 たまたま、そういう環境にいないというラッキーなだけ。

 アインシュタインは、こう言っている。

 この世は危険なところだ。
 悪いことをする人がいるためではなく
 それを見ながら、何もしない人がいるためだ。
 
 ズキッ!

 高田高槻さんは
 『人間は、その人の理想によって評価される。』
 という。

 そんな理想論では生きていけないよ。

 でも、それがなければ、人間も動物と同じに、否、それ以下になってしまうかもしれない。 
 
  99.9%。
 最近、よく耳にする。
 虎と翼でも、『一度、検察に引き渡されたら、最後、99.9%犯罪者となってしまう。検察の沽券にかかわるからだ。』と言っていた。
 一度、黒と言ったら、無罪だろうが何だろうが黒に仕立て上げるのだと。
 今野敏さんの小説に最近、はまっている。
 刑事物の娯楽小説だけど、面白い。
 もう15冊は読んでいる。
 そうすると、なんとなく、警察組織というものが見えてくる。
 管理官の上に、係長がいて課長がいて部長がいる?
 主人公は、初めて会う警察関係者を見て、まず、心の中でつぶやくのが、自分より格上か格下か。
 まず、キャリアかノンキャリアか。
 次に、階級。
 そして、同期か先輩か後輩か。
 最後に、年齢?

 一瞬にして、まず、相手との関係性を探る。

 見事なまでに、条件反射的に上下関係を見極める。

 男って、意外と軍隊が好きだと、その理由は階級社会だからとベスト・パートナーという本に書いてあった。

 つまり、権力が好きなのだ。
 食欲と同じくらい。
 ステーキとかから揚げとかお寿司とか・・。あるいはB級グルメとか。ラーメンも好きだよね。
 そして、野菜はどちらかというと苦手。

 カラダのメンテナンスを考えたら、野菜こそありがたくいただきたい。でも、野菜が後回しになるから、血管が傷んでしまって硬くなる。放置していると、心臓病や腎臓病や脳血管疾患になってしまう。
 同じように、ココロのメンテナンスを考えたら、人権意識こそ野菜のようなものでココロをしなやかにしてくれるものなのに、権力欲にほだされて、翻弄されて、ココロが硬くなる。放置していると、独裁者っぽくなる。
 
 権力のある人たちほど、罪が軽いなって思う。
 末端の庶民と同じようにきちんと罪に向き合うようなシステムのある国であればあるほど、その国は栄えるんじゃないだろうか。
 逆に、汚職が平然と行われる国であればあるほど、独裁的な国家に変貌していくと思う。
 法律がどれだけ機能しているか。
 法律の世界の方々の姿勢が、国家の繁栄に寄与すると心から思う。
 
 アルコール依存症には厳しいのに、権力依存症には甘い。
 アルコール依存症の治療は、唯一、断酒しかない。ほんの一口ビールを飲んでしまったら、今までの努力が水の泡となる過酷な治療だ。毎日、ビールを飲みたい気持ちと闘っているという。生きるのも過酷だ。それを支えてくれるのが断酒会の仲間たちとのコミュニケーションだという。
 権力依存症の人も、ちゃんと罪を罪と認定し、刑務所に入って、脱権力という治療をしてもらいたい。

 定年後、妻に離婚届を突きつけられるような男性の多くは、おそらく権力依存症になっているかもしれない。
 まわりにイエスマンしかいなくなったら、ヤバい。


 

 
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