がび~~~ん。
22歳の女性に圧巻。
先日の激レアさんをみた。
ガーナのカカオ省を動かしたチョコに魅了された女性というようなタイトルだった。
本気は、国をも動かす力を秘めてるんだと感動すると同時に、あ~、必死で生きてきたけれど、全然本気で生きてこなかったなぁ~と胸がキュンと痛んだ。
最近、80歳までの20年、自分はどう生きるかといつも考えている。タイムリミットが近づいているって実感している。
明日、死ぬとしたら、今、何をする?ってよく問われる。そんな生き方を勧められる。
わかっちゃいるけど、ついつい人生。
しかし、激レアさんの22歳の彼女の生き方を見せつけられて、ほんの少し、本気度がアップした。
彼女、14歳のある日、テレビで、ガーナーで学校にも行けずに労働している子どもたちの映像を見て、『そうだ。ガーナーに行こう。』と思い立ったそう。16歳の頃からその思いはどんどんエスカレートして、『ガーナに行きたい』『ガーナに行きたい。』『ガーナに行きたい。』と寝ても覚めてもガーナだったそう。そして、大学に入って、アルバイトをして20万円溜めた時点でガーナ行きを決行した。20万円のうち18万円は飛行機のチケット代、しかも片道切符。で、たった2万円の所持金で単身ガーナに向かったというから、もう、すでにそこから只者ではない。20歳前のうら若き女性がガーナの言葉もわからない、誰も知り合いのいない、おそらくかなり危険度の高そうな国に行く?しかも、2万円しか持っていないのに。
ありえない。
いくら物価が安いと言っても、帰りのチケット代はどうするつもりだったの?
危ない。危ない。危ない。
彼女、現地に着いたら、見も知らない人に『カカオを生産している村を教えてください。』と聞いて、教えてもらった村に素直に直行。
そして、その見も知らぬ村の人の家に泊まらせてもらって、いっしょにカカオ生産のお手伝いをしたそう。そして、テレビで観た通り、貧しいがゆえに子どもたちは学校に行けず、働いて働いて働いて人生を生きていくという現状を目の当たりにした。
なぜ、生活が向上しないのか。
どうしたら、彼らの収入がよくなるのか。
そういう視点で、ガーナのカカオ生産現場を見つめた。
そこで、気づいた。
彼らは、いい豆も質の悪い豆もごっちゃにして市場に出していた。
それに気づいた彼女、村人たちに、いい豆と悪い豆を選別して市場に出すように助言した。
そしたら、いい豆がよく売れるようになって、喜んだ。
まわりの村の人たちも、見学に来て、こぞって、いい豆を選別するようになった。
が、しかし、いい値がつかない。
な~~ぜ?
彼女、なぜ、いい豆がいい値にならない?
そして、辿り着いた結論は、ガーナのカカオ省。
ガーナのカカオ省では、いい豆も質の悪い豆もごっちゃにして買い取り、ごっちゃのまま世界に輸出しているという現状がわかった。
なので、足元を見られてガーナのカカオは安く買い取られてしまっていたのだ。
彼女、カカオ省に直談判。
しかし、ここが、また、難関だった。
たった、豆を選別して輸出するというだけのことが、簡単に二つ返事をもらえないというガーナというお国。
彼女、なんと、7か月間、カカオ省に通い詰めたそう。
そして、やっと、豆を選別するという仕組みをガーナに作ることができた。
やったー!
ここで、終わらない。彼女の躍進劇!
美味しいチョコの元であるカカオのことをもっと学びたいと、世界でカカオ先進国に武者修行を決行したのだ。1年かけて。
そして、その技術をガーナに持って帰って伝授したという。
しかし、そうこうしているうちに、コロナ過となり、身動きできなくなった。
そこで、彼女、なんと、日本の一軒家の自宅の台所を改造して、ガーナのカカオでオーダーメイドのチョコを製造し始めた。
そのチョコ、都内のデパ地下で売られるようになり、なんと、今年のバレンタインデーでは2万個売れたという。今では、お店も構えた。
彼女の日課は、早朝3時に起きて、チョコレートづくり。朝8時まで一人で自宅台所チョコレート工場でチョコづくり。包装などの助っ人が二人いるけれど、チョコを作るのは彼女一人というからすごい。
8時過ぎ、その作り立てのチョコを紙袋に詰め込んで、電車に乗って、お店に向かう。そして、自分で売る。
平均睡眠時間は3時間くらいだという。
激レアさんのゲストの末広涼子さんが、そのチョコ見たことがあるって言っていた。そして、試食の時間。
彼女の作ったチョコも美味しいと絶賛していたけれど、チョコパウンドケーキ(?)にはあっぱれって感じで、大絶賛していた。
そして、極み付け。
彼女、今年日本で活躍した女性30人の一人に選ばれたというではないか。冨永愛さんなど錚々たるメンバーの一人として、23歳の彼女が選ばれたという。
おそらく、前世で世界の国のどこかで奉仕の人として心を尽くして生きてきたのではないか。
天才肌の人って、きっと、前世が凄い人だ。
そんな気がする。
3時間睡眠なんて無理。
でも、きっと、彼女、夢中だから。夢中の結果、睡眠時間が3時間。3時間だけど、心のエネルギーがめちゃくちゃ充電されちゃっているから、私の想像する3時間睡眠とは全然違うのだろう。
誰かのために思い立ったら動くという力こそ、人間としてこの世に生まれた意味なのだと思う。
まだ、人間のにの字にもなれていない自分だけれど、にの字くらいにはなってあの世に行きたいとチョコ女子の彼女を見て思った。
それにしても、天は彼女に味方したんだろうなぁ。
ありえない。よくも無事で日本に帰れたよ。
世のため人のために無心になって精いっぱい生きんとするとき、天は味方をしてくれるのかもしれない。彼女の激レア話を観てそう思った。