イスラム国の戦闘部隊は、日本人にとって、まだまだ、遠い国の話だと思っていた。
甘かった。
やばいよ。やばい。イスラム国は、イスラム教の人の多い国のすべてにその支配の領域を拡大しつつある。
イスラム過激派というマフィアが世界規模になり、石油というお金と武力に物言わせて勢力をどんどん拡大している。彼らにあって、欧米の軍隊にないもの・・それが、今、彼らにとって最大の武器。それは、ジハードと呼ばれる自爆テロ。死をもいとわない人間という武器に勝るものはない。現代において。1900年代は日本も含めて死を持って戦うのが当たり前と言えば当たり前の時代だった。でも、今は人権尊重が優先される時代に進化している。なのに、イスラム国はまた、1900年代に逆行した人権感覚で戦っているのだ。欧米諸国の空爆は、民間人もいる中での空爆なので、躊躇だらけになってしまう。自分たちも死なない。民間人も死なせない。イスラム過激派だけを空から狙い撃つことは不可能に近い。
ほんのちょっと前までは、中東の危険と言えば、イスラエルとパレスチナの戦争のことだった。それが、いつの間にか、イスラム国と隣接の国々の話になっている。イスラエルはどこにいったのだろう?
そう思っていたら、今は、イスラエルもイスラム国の侵略に厳戒態勢に入っているらしい。
マララの話は、イスラム過激派による侵略の終わりではなく、始まり・・・・かもしれない。
アルカイダのナンバー2くらいの地位にある男性にインタビューしたフランス人ジャーナリストの本を読んだ。2015年5月に発売されたばかりの本。
恐怖政治はいつかは滅ぶだろう・・とよその国感覚で他人事としてとらえていたイスラム国。
しかし、どうやら、そんな甘いものではなさそうだ。
オサマ・ビン・ラディンは、9.11にアメリカの高層ビルに2機の飛行機を突っ込ませた。
彼は、アメリカが嫌いみたいだってことは知っていたけれど、その理由はよくわからなかった。
1900年代は、石油をめぐって世界がまわっていたんだなぁ~って百田尚樹氏の『海賊と呼ばれた男』を読んで、自分の無知に愕然とした。石油産出国であるイスラム諸国は、自分の国の石油なのに、欧米諸国にいいように吸い取られ、貧しさから脱却できないでいた。しかし、2000年代に入り、どんな形でか知らないけれど、石油で潤えるような時代になってきた。アラブ首長国連邦なんてすごい。国民の平均所得が800万円だもの。
で、アメリカの石油利権にまつわる狡賢さへの恨みつらみを晴らしたいという思いを抱いたビン・ラディンは、アフガニスタンでアルカイダを結成していった。たぶん・・・。
戦後、アメリカは、石油の力ででっかい家に住み、でっかいステーキを食べ、でっかい夢をみれた。
なのに、同じように石油という資源豊富なイスラム諸国の人達は、おしんさながらの貧しさを生きてきた。独裁政治がそうさせたのかもしれないけれど・・・。
もし、私が、金持ちだけど、自分の利権ばかりに目を奪われないタイプの人間だったら、甘い汁を吸い取るだけ吸い取ろうとする、でも、世間的には民主主義というきれいごとで乗り切ろうとするアメリカという超ずる賢い国をやっつけたいって思うかもしれない。
今朝の新聞に、イラク・サウジアラビアがOPECの協定を破り、石油の増産に踏み切ったという記事があった。自分の国の石油なのに、自分で好きに産出して何が悪い?って強気になってきたという。昨年、アメリカで新しい油田が開発されて、アメリカが増産したものだから、OPECで中東の石油価格が下がり、中東は、量で儲けるか価格を上げるかという悩ましさの中で、増産に踏み切った。背景には、イスラム国という存在が大きいという。軍事力を拡大しなければイスラム国に乗っ取られるほど、イスラム国がイラク国内で勢力を増している。
イスラム国のトップの座にいるラグ・バグディーという人物は、昔、アフガニスタンでアルカイダの一員として活動していた。ビンラディンが掴まって、その後、主要メンバーだった幹部たちが7~8名アメリカに留置されていたという。
しかし、今、読んでいる本によるとなぜだかわからにけれど、アメリカはこのメンバーたちをある時期に、釈放したのだという。おそらく、イスラム過激派と言われるいろいろな派の中で、アメリカにとって、最も脅威だったのはアルカイダで、アルカイダの勢力を弱体化するために、派閥同士の争いにより、アルカイダに所属しながら、アルカイダから別の派へ鞍替えしたいというようなタイプの幹部たちを釈放したのではないか・・・・・と。2012年の頃?
釈放した当時、彼らは、アメリカの思うとおりに動いてくれた。ごく最近まで、アルカイダとイスラム国は反対の立場にあったという。しかし、この1年のイスラム国の勢力増大は、ラグ・バグディらを釈放したアメリカの予想をはるかに超えており、アルカイダの兵士たちは、イスラム国のメンバーに入りつつあるという。風向きが変わった。
アメリカとしては、アルカイダの弱体化は予想通りだったけれど、イスラム国のこの勢いは想定外だったらしい・・・。
アメリカにとって、ビンラディン率いるアルカイダは、テロを起こす頭脳集団として脅威であった。一目置いていた。しかし、その子分であるラグ・バグディはやんちゃ坊主ってくらいの認識で、まさか、ここまでの勢力をもつグループのトップになれるような人物とは思ってもいなかったという。
昨日の新聞には、アメリカがイランに核を持たせないという協定を結んだ・・経済制裁を解くという条件で・・・というような記事が掲載されていた。もし、イランが核を保有し、イスラム国と仲良くなったらと思うと、ぞっとする。
マフィアがネットにより、世界規模になっちゃったって感じだ。
アルカイダは民主主義の国と言いながら何でも我が物にしてしまうアメリカに対する憎悪をテロという手段で訴える。ある意味イデオロギーがある。しかし、イスラム国はどうか・・・というと、ただただ、国の拡大。
もともとは、フセイン大統領の独裁政治で、イスラム教のいろんな宗派をどうにかこうにか一つにまとめていたところに、アメリカのブッシュ大統領がイラクに核兵器に関する何かがあるという疑いから多国籍軍を率いて湾岸戦争を始めた。
でも、なかった。
その後、しばらく、というかつい2年ほど前まで、アメリカの軍隊がイラクの治安のためにイラクの○○派を政府の要人として選び、△△派を軽視するような人選で統治していた。○○派の恨みはここからスタートしたらしい。
○○派は、一見大人しくなっていったように見えたけれど、しっかりとその根っこは残存していた。アメリカ軍がイラクから、治安はもう大丈夫だろうということで撤退したとたん、息を吹き返した。ラグ・バグディらが、アメリカから釈放されたころと一致するという。
そして、現在に至る。
昨日(7月18日土)、イラクのバグダッドでシーア派の大規模な集会(ラマダン明けを祝う市民)を狙って、3トントラックが自爆テロを行い、115人の死者を出したとニュースで伝えていた。
ネットという今の戦い方と死をも怖くない自爆という太平洋戦争の頃の戦い方の両方を兼ね備えての戦い方と、狙った街に先に潜伏させてリーダーを抹殺して骨抜きになったところを攻撃するという手法で、イスラム国はじわりじわりと世界を狙っている。
安倍首相率いる自民党が集団的自衛権を強行採決した。
先日の新聞に、イラクに派遣された自衛隊員たちの自殺者が5000人中28人とあった。多いなって思った。この時、対応した自衛隊の精神科医が、派遣された多くの隊員たちが、その後も精神疾患にかかっていると語っていた。
戦闘の場にはいない。後方支援というルーティンは退屈。でも、危険がゼロではない。いつ、砲弾がキャンプ地内にとんでくるかわからないという不安の中でビクビクしているという日常。実際、このお医者さんも砲弾がすぐそこに着弾、爆発という体験をされたという。
今日のテレビでは、後方支援で派遣された元自衛隊員がインタビューに答えていた。実は、後方支援である食糧等の輸送部隊が一番狙われる・・・と。そうか、敵を落とすためには、まず、食糧を断つことからだよね。
集団的自衛権以前の問題だ。
何が一番怖いかって、これだけ、学者や作家だけでなく多くの国民が反対しているにもかかわらず、強行採決したという空気が怖い。自民党議員のお一人お一人の本音は賛成なのだろうか、それとも反対なのだろうか?
昨日のテレビで、ある自民党女性議員が地元での支援者との酒の席で、国民にきちんと説明できていないことが問題であって、きちんと説明すればご理解いただけると思うと言っていた。支援者の60代の男性たちも、賛成だと言っていた。
人間は場が変われば善人にも悪人にもなる可能性を秘めている・・・ということをこの女性議員さんは認識されていないのだろうなぁって思った。だから、人間が場によって愚かにならないために憲法があるのだと思う。憲法学者が違憲と言っているのにそれを無視することが危険なのであって、集団的自衛権の理解を求めることはその後のこと。
すべての戦争は、防衛から始まる・・・・という。
強行採決という行為そのものが、きな臭い。
政治に無関心という若者たちも、動き出した。
わたしは、戦争反対をどの角度から訴えていこうか・・・。
母なるもの・・・から。
『おおかみ子どもの雨と雪』のあの母なる愛をどれだけ多くの子どもたちに抱かせることができるか。
今、イスラム国に世界中から、母なる愛をもらえなかった青年たちが戦闘員として集まっているように私には見える。
雨と雪のように、母なる愛をもらえた子どもたちは、どんなにハンディがあっても、大きく迷いながらも、思春期を乗り越え自立していける。でも、母なる愛をもらえなかった子どもたちは、命を自爆という形で差し出すことさえ躊躇しない。
ネット社会はすごい。イスラム国は世界規模で母なる愛をもらえなかった青年に最後の生きる希望を与えているのかもしれない。
だから、日本の自衛隊が集団的自衛権を獲得しても、自爆すら厭わないイスラム国の戦闘員にはかなわないような気がする。
甘かった。
やばいよ。やばい。イスラム国は、イスラム教の人の多い国のすべてにその支配の領域を拡大しつつある。
イスラム過激派というマフィアが世界規模になり、石油というお金と武力に物言わせて勢力をどんどん拡大している。彼らにあって、欧米の軍隊にないもの・・それが、今、彼らにとって最大の武器。それは、ジハードと呼ばれる自爆テロ。死をもいとわない人間という武器に勝るものはない。現代において。1900年代は日本も含めて死を持って戦うのが当たり前と言えば当たり前の時代だった。でも、今は人権尊重が優先される時代に進化している。なのに、イスラム国はまた、1900年代に逆行した人権感覚で戦っているのだ。欧米諸国の空爆は、民間人もいる中での空爆なので、躊躇だらけになってしまう。自分たちも死なない。民間人も死なせない。イスラム過激派だけを空から狙い撃つことは不可能に近い。
ほんのちょっと前までは、中東の危険と言えば、イスラエルとパレスチナの戦争のことだった。それが、いつの間にか、イスラム国と隣接の国々の話になっている。イスラエルはどこにいったのだろう?
そう思っていたら、今は、イスラエルもイスラム国の侵略に厳戒態勢に入っているらしい。
マララの話は、イスラム過激派による侵略の終わりではなく、始まり・・・・かもしれない。
アルカイダのナンバー2くらいの地位にある男性にインタビューしたフランス人ジャーナリストの本を読んだ。2015年5月に発売されたばかりの本。
恐怖政治はいつかは滅ぶだろう・・とよその国感覚で他人事としてとらえていたイスラム国。
しかし、どうやら、そんな甘いものではなさそうだ。
オサマ・ビン・ラディンは、9.11にアメリカの高層ビルに2機の飛行機を突っ込ませた。
彼は、アメリカが嫌いみたいだってことは知っていたけれど、その理由はよくわからなかった。
1900年代は、石油をめぐって世界がまわっていたんだなぁ~って百田尚樹氏の『海賊と呼ばれた男』を読んで、自分の無知に愕然とした。石油産出国であるイスラム諸国は、自分の国の石油なのに、欧米諸国にいいように吸い取られ、貧しさから脱却できないでいた。しかし、2000年代に入り、どんな形でか知らないけれど、石油で潤えるような時代になってきた。アラブ首長国連邦なんてすごい。国民の平均所得が800万円だもの。
で、アメリカの石油利権にまつわる狡賢さへの恨みつらみを晴らしたいという思いを抱いたビン・ラディンは、アフガニスタンでアルカイダを結成していった。たぶん・・・。
戦後、アメリカは、石油の力ででっかい家に住み、でっかいステーキを食べ、でっかい夢をみれた。
なのに、同じように石油という資源豊富なイスラム諸国の人達は、おしんさながらの貧しさを生きてきた。独裁政治がそうさせたのかもしれないけれど・・・。
もし、私が、金持ちだけど、自分の利権ばかりに目を奪われないタイプの人間だったら、甘い汁を吸い取るだけ吸い取ろうとする、でも、世間的には民主主義というきれいごとで乗り切ろうとするアメリカという超ずる賢い国をやっつけたいって思うかもしれない。
今朝の新聞に、イラク・サウジアラビアがOPECの協定を破り、石油の増産に踏み切ったという記事があった。自分の国の石油なのに、自分で好きに産出して何が悪い?って強気になってきたという。昨年、アメリカで新しい油田が開発されて、アメリカが増産したものだから、OPECで中東の石油価格が下がり、中東は、量で儲けるか価格を上げるかという悩ましさの中で、増産に踏み切った。背景には、イスラム国という存在が大きいという。軍事力を拡大しなければイスラム国に乗っ取られるほど、イスラム国がイラク国内で勢力を増している。
イスラム国のトップの座にいるラグ・バグディーという人物は、昔、アフガニスタンでアルカイダの一員として活動していた。ビンラディンが掴まって、その後、主要メンバーだった幹部たちが7~8名アメリカに留置されていたという。
しかし、今、読んでいる本によるとなぜだかわからにけれど、アメリカはこのメンバーたちをある時期に、釈放したのだという。おそらく、イスラム過激派と言われるいろいろな派の中で、アメリカにとって、最も脅威だったのはアルカイダで、アルカイダの勢力を弱体化するために、派閥同士の争いにより、アルカイダに所属しながら、アルカイダから別の派へ鞍替えしたいというようなタイプの幹部たちを釈放したのではないか・・・・・と。2012年の頃?
釈放した当時、彼らは、アメリカの思うとおりに動いてくれた。ごく最近まで、アルカイダとイスラム国は反対の立場にあったという。しかし、この1年のイスラム国の勢力増大は、ラグ・バグディらを釈放したアメリカの予想をはるかに超えており、アルカイダの兵士たちは、イスラム国のメンバーに入りつつあるという。風向きが変わった。
アメリカとしては、アルカイダの弱体化は予想通りだったけれど、イスラム国のこの勢いは想定外だったらしい・・・。
アメリカにとって、ビンラディン率いるアルカイダは、テロを起こす頭脳集団として脅威であった。一目置いていた。しかし、その子分であるラグ・バグディはやんちゃ坊主ってくらいの認識で、まさか、ここまでの勢力をもつグループのトップになれるような人物とは思ってもいなかったという。
昨日の新聞には、アメリカがイランに核を持たせないという協定を結んだ・・経済制裁を解くという条件で・・・というような記事が掲載されていた。もし、イランが核を保有し、イスラム国と仲良くなったらと思うと、ぞっとする。
マフィアがネットにより、世界規模になっちゃったって感じだ。
アルカイダは民主主義の国と言いながら何でも我が物にしてしまうアメリカに対する憎悪をテロという手段で訴える。ある意味イデオロギーがある。しかし、イスラム国はどうか・・・というと、ただただ、国の拡大。
もともとは、フセイン大統領の独裁政治で、イスラム教のいろんな宗派をどうにかこうにか一つにまとめていたところに、アメリカのブッシュ大統領がイラクに核兵器に関する何かがあるという疑いから多国籍軍を率いて湾岸戦争を始めた。
でも、なかった。
その後、しばらく、というかつい2年ほど前まで、アメリカの軍隊がイラクの治安のためにイラクの○○派を政府の要人として選び、△△派を軽視するような人選で統治していた。○○派の恨みはここからスタートしたらしい。
○○派は、一見大人しくなっていったように見えたけれど、しっかりとその根っこは残存していた。アメリカ軍がイラクから、治安はもう大丈夫だろうということで撤退したとたん、息を吹き返した。ラグ・バグディらが、アメリカから釈放されたころと一致するという。
そして、現在に至る。
昨日(7月18日土)、イラクのバグダッドでシーア派の大規模な集会(ラマダン明けを祝う市民)を狙って、3トントラックが自爆テロを行い、115人の死者を出したとニュースで伝えていた。
ネットという今の戦い方と死をも怖くない自爆という太平洋戦争の頃の戦い方の両方を兼ね備えての戦い方と、狙った街に先に潜伏させてリーダーを抹殺して骨抜きになったところを攻撃するという手法で、イスラム国はじわりじわりと世界を狙っている。
安倍首相率いる自民党が集団的自衛権を強行採決した。
先日の新聞に、イラクに派遣された自衛隊員たちの自殺者が5000人中28人とあった。多いなって思った。この時、対応した自衛隊の精神科医が、派遣された多くの隊員たちが、その後も精神疾患にかかっていると語っていた。
戦闘の場にはいない。後方支援というルーティンは退屈。でも、危険がゼロではない。いつ、砲弾がキャンプ地内にとんでくるかわからないという不安の中でビクビクしているという日常。実際、このお医者さんも砲弾がすぐそこに着弾、爆発という体験をされたという。
今日のテレビでは、後方支援で派遣された元自衛隊員がインタビューに答えていた。実は、後方支援である食糧等の輸送部隊が一番狙われる・・・と。そうか、敵を落とすためには、まず、食糧を断つことからだよね。
集団的自衛権以前の問題だ。
何が一番怖いかって、これだけ、学者や作家だけでなく多くの国民が反対しているにもかかわらず、強行採決したという空気が怖い。自民党議員のお一人お一人の本音は賛成なのだろうか、それとも反対なのだろうか?
昨日のテレビで、ある自民党女性議員が地元での支援者との酒の席で、国民にきちんと説明できていないことが問題であって、きちんと説明すればご理解いただけると思うと言っていた。支援者の60代の男性たちも、賛成だと言っていた。
人間は場が変われば善人にも悪人にもなる可能性を秘めている・・・ということをこの女性議員さんは認識されていないのだろうなぁって思った。だから、人間が場によって愚かにならないために憲法があるのだと思う。憲法学者が違憲と言っているのにそれを無視することが危険なのであって、集団的自衛権の理解を求めることはその後のこと。
すべての戦争は、防衛から始まる・・・・という。
強行採決という行為そのものが、きな臭い。
政治に無関心という若者たちも、動き出した。
わたしは、戦争反対をどの角度から訴えていこうか・・・。
母なるもの・・・から。
『おおかみ子どもの雨と雪』のあの母なる愛をどれだけ多くの子どもたちに抱かせることができるか。
今、イスラム国に世界中から、母なる愛をもらえなかった青年たちが戦闘員として集まっているように私には見える。
雨と雪のように、母なる愛をもらえた子どもたちは、どんなにハンディがあっても、大きく迷いながらも、思春期を乗り越え自立していける。でも、母なる愛をもらえなかった子どもたちは、命を自爆という形で差し出すことさえ躊躇しない。
ネット社会はすごい。イスラム国は世界規模で母なる愛をもらえなかった青年に最後の生きる希望を与えているのかもしれない。
だから、日本の自衛隊が集団的自衛権を獲得しても、自爆すら厭わないイスラム国の戦闘員にはかなわないような気がする。