総合漢方にんぷ薬・総合漢方育児薬

~頭を使ってではなく、カラダ(感性)で子育てしてみませんか~

左利きは、右脳と左脳の二刀流?

2021年12月19日 | エッセー
 新聞広告に『すごい左利き』という本の紹介があって、即、購入した。
 我が家の4人の息子のうち、次男と四男は左利きだ。
 先日、書道のレポートがあり、左で書道って、大変何だということを初めて実感した。次男は、家で左利きだと筆の運び方が大変だと嘆いたことがなかったので、考えたこともなかった。しかし、四男に筆の運び方を説明せんとして、横に一と書くには、かなり不自然な腕使いをしないといけなくなることにはたと気づいた。え~~~、左利きの人に先生はどうやって教えているの?
 次男は、テキトーにやっていたんだろうなぁ。
 字を書く時も、自分の手で字が隠れるから大変だし、はさみや包丁も右利き用だから大変だし・・・。
 小さい頃に無理して右利きにすることの心理的ストレスの方が、日常の不便さよりもダメージが大きいのではないかと思い、あえて、右利きにさせようとはしなかった。でも、日々の生活の中で、小さなストレスを抱えて生きていくこともしんどかったかなぁとどっちが正解かわからない思いを抱いていた。
 そしたら、この本に出逢った。
 著者は、ご自分が左利きで音読障害もあり小学校の成績は2とか3ばかりだったそう。しかし、いろいろあって、小児科医となり、脳の研究で世界的にも認められ、脳の学校代表を務められているという。
 お~~~、わが息子と同じだわ~~。
 左利きに対して、ややかわいそうかなという思いを抱いていた私にとって,『すごい左利き』なんて言葉は魅惑的以外の何物でもない。これを読まずして何を読もう。


この本に、
 左脳の『視覚系脳番地』では、文字や文章などを読み取り、右脳では絵や写真、映像などを処理する。
 同じ『感情系脳番地』でも、左脳では自分の感情や意志を作り出し、右脳は自分以外の人の感情を読み取る働きをしている。
 左手をよく使うと右脳が活性化し、右手をよく使うと左脳が発達する。
 人は、手を使うことで脳を発達させてきた。
 右利きは、右手で文字を書く時に、左脳の運動系脳番地を使いながら、左脳の伝達系脳番地で言葉を生み出すため、左脳内で処理できる。
 しかし、多くの左利きが右利きに比べて、左手を右脳で動かしながら、左脳で言語処理をするので、左脳と右脳の両方のネットワークを同時に使わないと、文章を綴れない。そのため、左利きは『言葉を使って考えをまとめるのに時間がかかる』傾向がある。
 つまり、左利きは、言葉に置き換えて言いたいことを発するまでに使用する脳のルートが、ほんの少し遠回り。
 また、自分の言いたいことのイメージを言葉につなぐ前に話をしてしまうことがあるため、周囲からずれて聞こえたりもする。
 このようなことから、左利きは、大器晩成型。
 世間一般、周りと比べて、早い時期に言葉を話したり漢字が書けるようになったりすると「優秀」だと喜ぶ。
 でも、幼いうちから脳の発達が左脳に偏ると、その後の人生で右脳を鍛える機会が少ないため、右脳が育ちにくくなる可能性もある。
 子どもの頃から、ずっと右脳を目覚めさせている左利きは、確かに左脳の成長はゆっくりかもしれない。でも、使える脳の範囲が右利きよりも広いのだと自信を持ってほしい。

と書かれていた。

 つまり、左利きは、うまく育てれば、右脳と左脳の二刀流ってこと?

 思えば、4人の男の子のうち、次男と四男が左利き。この二人の共通点は、自分から絵本読んでとせがまなかった。ずっと、そのことが疑問だった。
 長男と三男は寝る前に10冊以上読んでと言うから、1時間くらい毎日絵本を読んでいた。でも、次男からも四男からもせがまれたことは一度たりともない。
 ただ、幸いにも、せがまれたこともなければ、拒まれたこともなかった。
 お兄ちゃんたちと一緒に、ずっと、お話を聞いていた。
 四男も、いつまでたってもせがまないけれど、拒否もしないので、小6の頃まで、読み聞かせをしていた。最後の頃は、長編のシャーロックホームズシリーズなど、自分が面白いのでついつい勝手に1時間くらい読み聞かせを?いえいえ私の音読?を聞かせていた。これが、また、1時間起きているんだから、四男の脳はどうなっているんだろう?って不思議だった。
 しかし、言葉を紡ぐことは、さっぱり。
 今も、そう。あれだけ、口が達者なのに、どうして、作文化できないんだろうって思っていた。
 次男と四男は、左利きで、左脳で感じたことを右脳で処理して言語化するところの発達を支援してあげればよかったのだろうと思う。
 でも、どうやったら、親レベルで支援できるのかわからない。

 一つだけ、そうじゃないかなと思うことがある。
 それは、けなさないこと。
 おそらく、小中学校の頃は、成績がかんばしくない。この時期に、勉強、勉強と言わないことだろう。思いっきり外で遊ばせて、運動することで脳の発達を促していく。だって、お勉強できる脳に体制が整っていないのだから。お勉強できる脳になるために外遊びや運動を積極的に支援する。
 最低限、漢字とかけ算九九と割り算は理解させてあげた方がいいかな?
 つまり、読み書きそろばんの基礎工事だけはしっかりやってく。
 学校の先生も、左利きの生徒がいたら、そんな長期的な視点で見守ってもらえたらいいな。
 左利きで絵本読んでと一度もせがまなかった次男の快進撃のその理由が、この本を読んで合点がいった。
 小学校に入って、この子は、学習障害的な発達障害がありそうだと認識したとき、この子は、どうにか高校まで卒業してくれて、単純作業のようなお仕事に就けたらいいなと思った。だから、なんというか期待しないというか、勉強しなさいというような働きかけはしなかった。ただ、計算力を高めることで学力や自信ももれなくついてくるという『くもん』から独立した平井雷太さんの『らくだ』通信だけはさせていた(本人は、大人になってからテキトーにしかしてなかった。苦痛だったと言っているけど)。中学校に入って、サッカー部に入った。ここで、鍛えられた。つまり、運動をめちゃくちゃした。
 そしたら、いつのまにか、地元では進学校と言われる高校にギリギリセーフ。推薦も何もしなかった。もちろん、塾にも行っていない。
 高校に入ってからも、彼はビリの周辺をずっとウロウロしていた。
 しかし、高3になって、突然、猛進。その結果、結構ないい理系の大学が射程距離圏内に入ってきた。
 そこは落っこちたけれど、どうにか国立理系に入って、3年生を1年休学して、自転車で日本一周をして、あろうことか大学院まで行った。
 私は、『らくだ』以外は、何もしなかった。
 勉強しろと一言も言わなかった。というか、私がめちゃくちゃ忙しすぎて、言う暇がなかったと言った方が正解だと思う。
 左利きでおそらく識字障害があったであろう次男は、このような幸運に恵まれて、今、自分のやりたいことをやって生きていくという価値観でのんびりと生きている。



























 
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私はミラ。

2021年12月11日 | エッセー
 昨日、チリソースかけから揚げ弁当を食べて、大変な目に遭った。
 コロナになって、職場で寄付的な意味合いのある週一弁当購入が定番になっている。いつもは、そのお弁当は家に持って帰って息子が食べるようにしている。私は自分で作ったお弁当を食べている。でも、昨日は、いろいろあって私が食べた。
 お弁当の蓋を開けたとたん、がっつり系弁当だと認識できた。だって、ゴロゴロ大きめのから揚げが四個に、サラダはお飾りレベルなお弁当だったから。野菜がない。
 これは、私にとっては致命傷的なお弁当だ。
 ま、でも、たまにはいいかと食べ始めた。
 最初は、お腹が空いていたので全部食べられるかもと思いつつ食べていたけれど、3個目くらいから、味に飽きてきた。一口目はチリソースも美味しいなってルンルンだったのに、3個目になんだかなんだか気分が悪くなってきて、最後の少し大きめのから揚げと残りのごはんが急に立ちはだかる壁に見えてきた。
 そして、本当に気分が悪くなってきた。
 胃を切っている私にとってから揚げ3個の油は、負荷が高すぎたようだ。胃腸反射が強すぎたか。いざ、トイレへ。
 しかし、そこで終わりではなかった。
 いつもなら、トイレで出すべきものを根こそぎ出したら、体調は回復するのに、今日は違う。根こそぎではなかった。
 机に戻っても、なんだか、むかむか。
 しんどいから、横になりたくなった。
 でも、仕事しなくちゃ。
  しかし、断念。
 起きていられなくなって、1時間職場の和室でダウンしてしまった。

 1時間経過したら、すっきり元気を取り戻した。
 でも、その日の夕方はお腹がそんなに空かなかった。し、布団に入ってから疲れがどっと出た。

 なんとなく、食後1時間以上経過しての気分不良は、から揚げ3個を肝臓が処理できなかった証であろうと推測できた。
 人間ドックの血液検査は異常なしの優等生の私だけれど、内臓の老朽化をひしひしと身にしみて感じている。私の肝臓は、おそらく元々イマイチな肝臓だったのに、胃切除の手術と前後の検査の負荷により、瀕死状態になってしまったのだと思う。
 その結果、お弁当屋さんのから揚げ3個でダウン。
 おうちでから揚げを作って3個くらい食べたことがあったような気がするんだけど、何もなかった。お弁当のから揚げは少し大きめだったから、そのせいなのかな~?それとも油のせい?劣化していたかな?

 たくさん食べれる人は、生まれ持って胃腸・肝臓腎臓などの消化器系の内臓が丈夫な人たちで、たくさん食べれない痩せている人たちは、貧相な胃腸・肝臓腎臓でこの世に生まれてきた。
 仕方がない。
 まぁ、燃費の悪い高級車で生まれてきたか、めちゃくちゃ燃費のいいミラで生まれてきたか。
 どっちもちゃんと走る。
 安全に走る。
 でも、馬力も持久力も乗り心地も長持ち度も断然高級車に軍配が上がる。ミラが勝っているのは購入価格と燃費だ。
 今、はっきりとわかった。私はミラとしてこの世に生を受けたのだと。
 それなのに、今まで、高級車にずっと憧れていた。いえいえ、高級車でなくてもいい。そんな高望みはいたしません。普通車で普通に走れる車に憧れた。体育会系な元気でぐっすり眠れるような・・・・。
 ミラなのに、ミラだと知らずに、随分、酷使してしまった。しかも、10年以上乗っている。廃車寸前。
 それが、今の私のカラダ。
 だから、お弁当のから揚げ3個で悲鳴を上げる。

 ミラは燃費がいいのが売りなのに、から揚げ1個でも十分走れるのに、無理してから揚げ3個食べてきてしまった。私はミラだと自覚していれば、もう少し、違う食べ方を選択していたかもしれない。

 馬力はないけれど、燃費のいいこの廃車寸前のミラで生きていくという自覚のできた、から揚げ3個事件だった。

 私の乗っている軽自動車も10年経つ。そして、14万キロも乗っている。
 車屋さんが言っていた。こういう車はすぐにオイルがなくなるから気を付けましょうと。古くなればなるほど、メンテナンスにお金もかかるようになる。
 人間もきっと同じ。
 
 できるだけ長持ちさせるために、カラダがから揚げ3個で悲鳴をあげてくれているのかもしれない。

 瀬戸内寂聴さんなど、超高齢者でステーキを美味しそうに平らげる方って、きっと、レクサスなのだ。しかも、50歳過ぎて仏門に入られたので、精進料理的生活をされただろうから、丁寧に乗ってらしただろう。

 
 
 
















 





 










 











 







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心惹かれる鴻上尚史さんの人生相談

2021年12月05日 | エッセー
 最近、心温まる本を読んだ。
 鴻上尚史さんの『ほがらか人生相談』。
 誠意溢れる温かい、しかし、しっかり地球感覚。

 例えば、4歳の反抗ばかりする娘が嫌い というママへのアドバイス。
 ①まず、眠れていますか?
 ②一人になれる時間がありますか?
 ③次に、愚痴を聞いてくれる誰かがいますか?
 ④最後は、頑張りすぎない。
 
 『理屈が通じない』理不尽に直面した時に、それを乗り越えるには、まず、エネルギーが必要。そのためには、ちゃんと眠れていることが大事。
 エネルギーはちゃんと寝ないと生まれません。

 そして、次に必要なのは、精神的余裕。
 そのためには、まず、一人になれる時間を確保すること。
 公的機関を利用してでも、娘を預けて、一人にいなれる時間を作り、もう一つ、愚痴を聞いてくれる人が存在すること。苦労しているのが自分だけじゃないということがわかると、人間何とかやって行ける。

 そして、子育てをがんばらないこと。一生懸命、よかれと思ってやったことを否定されるから、可愛く思えない。

 なるほど納得アドバイス。
 ぐっすり眠れること・一人の時間があること・愚痴れる誰かがいること(自分だけが悩んでいるんじゃないと知ること)・無理しないこと

 何も育児だけではない。
 生き方上手のコツが、この四つだとしみじみ思う。

 私は、①が人生50年下手だった。10歳くらいから、ごく最近まで、寝つきは悪いは、眠りは浅いは、寝起きは悪いは  結果、日中しんどいは・・・な人生だった。

 しかし、な、なんと、ここ1週間、夜間1回も起きないで朝を迎えるという極上のシアワセをゲットできている。
 これも睡眠裏技集大成のなせる業か。

 次の、鴻上さんへの相談は、他人に迷惑をかけられるたびにイライラしてしまう。そのうちトラブルを起こしてしまうんじゃないかと心配だという悩み。


ここでも、鴻上さん、するどい地球規模な助言をされた。

 その前に、友達と元彼が付き合いだした。しんどい。という悩み相談の答えでなんだか元気が出てきたので。
 恋愛の魔法のタイムリミットは3~4年。その後は親愛の情を生む別なホルモンが分泌されるカップルもいる。
 平均的なカップルは、結婚して3~4年で、何のホルモンも出なくて別れるか、結婚という制度に縛られてしまい、形だけ続けることになるのです。

 わははははは。

 このわはははははで、元気出ました。あしからず。





 











 















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