総合漢方にんぷ薬・総合漢方育児薬

~頭を使ってではなく、カラダ(感性)で子育てしてみませんか~

ウクライナ角度

2023年03月26日 | エッセー
 ウクライナ関係の本が図書館新刊コーナーに紹介されるとつい借りてしまう。
 そして、読めば読むほど、わかっていないということがわかる。
 国の境界線がコロコロ変わるヨーロッパの歴史を生きてきたヨーロッパの国々の人たちの心模様は島国日本の私にわかるはずがない。
 先日読んだ本は、ポーランド日本語学校教頭というお仕事をされている坂本龍太郎さんという方のボランティア奮闘記であった。
 彼は、ウクライナ避難民を受け入れるボランティアからスタートし、出身地長野のすばらしい協力を得て寄付金を集め、個人でウクライナの人たちのために必要な物資を購入し、届けるという偉業に挑戦されている方。
 ポーランドでウクライナ難民支援をしている日本人なんて彼一人。第1次世界大戦で、ユダヤ人のためにビザを書きまくった千畝さんの名に、に恥じないように、そして、日本を代表している唯一の日本人という強い意識をもって、損得抜きで、この1年、ウクライナの人たちが本当に必要な支援を本当に必要とする人たちにちゃんと届くように、一個人ですべてを手配しながら、今も走り続けていらっる。頭の下がる思いばかりでこの本を読んだ。
 ウクライナという国は、ちゃんと届かない国であるということを初めて知った。
 どうも、やっぱり、ウクライナでは今も賄賂が蔓延しているらしいということがわかって、ショックだった。進攻開始以前から、ずっと、賄賂や汚職まみれの国であったようで、海外から送られてくる物資やユニセフなどの基金も末端までは届いていなさそう・・・らしい。
 国家が国家として成り立つためには、いかに賄賂まみれにならないか・・・なのかもしれない。
 日本だって、利権がらみな政策だらけに見えないこともない。それでも、市役所で働いていて思う。末端の自治体の職員は本当にきれいだ。たまに、収賄報道もなされるけれど、大方、ギャンブルがらみの職員が絡んでいる。
 少なくとも、自治体職員の中で賄賂なんてない。しかし、中央は不透明だ。未来の子どもたちが生きやすい社会を本気で願ってこの施策をやっているのだろうかとお金の使い方が心配になることもしばしばである。
 でも、末端の自治体職員がきれいなだけでも、国としてはきれいな方なのかもしれない。おそらく、末端まで賄賂づくしだと救われない。
 昔は、職員になるために田んぼを売ったなんて話を聞いたことがあるけれど。
 龍太郎さんは、一個人で寄付金を管理し、ウクライナで負傷したため兵士を断念したけれど、ウクライナのために動きたいというウクライナの男性が、危険な現場を渡り歩いて聞き集めた支援必要物資リストをその妹を介して受け取り、必要な物資をポーランドで買い集め、トラックに詰め、その男性に受け渡し、ウクライナの末端に直接届けるような支援をされている。
 危険を顧みず、自分が直接闘えないなら、支援物資コーディネーターという闘い方を選んだその男性も、ついに、弾丸に撃たれ亡くなった。
 今まで日本からいただいた寄付金の総額は5,000万円とのこと。
 
 なぜ、日本人がそこまでするの?とよく尋ねられるとのこと。

 誰だって、目の前に死にそうな人がいたら、自然と手が出るでしょう。そんな感じ・・・。

 そりゃ、1回こっきりならするだろう。
 でも、スケールが違う。
 この1年ずっと。
 そして、寄付金集めに奔走し、くすねる人の壁を乗り越えるために、全て、個人の信頼の元に本当に必要な支援物資を本当に必要な弱者に送り届け続けている。時には、私財もなげうって。

 彼の元々の人間性が、日本代表としての強い意志の元に、終わりの見えないウクライナの弱者と呼ばれる人たちへの支援を継続させている。
 この本の印税も全て寄付になるという。
 やば。私は図書館で借りて読んだ身。ちゃんと本屋さんで買わなくては。

 坂本さんは、こう言っていた。
 当初、ポーランドの避難民受け入れは驚くほど良心的に見えた。しかし、戦争が長引くにつれて変化している。そもそも、長期的な受け入れではなく、通過点としての避難所という立ち位置で、長期避難に向けての体制は整っていない。アパートも借りることはできない。
 私もテレビのニュースで、ポーランドってすごいな。あんなにばんばん避難民を受け入れてすごい。でも、大丈夫?って感じていた。
 ポーランドは南の国からの避難民は一切受け入れないという国で有名だったそう。なのに、対ウクライナに対しては、正反対の対応。
 な~~ぜ?
 それは、もちろん、ロシアとの緩衝地帯であるウクライナが負けたら、直でロシアの脅威に向き合わないといけなくなるから・・・だそう。

 坂本さんは、この1年、避難所支援からより本物にウクライナ支援に向けて何ができるかを模索され、ウクライナに取り残されて身動きのできない弱者への支援にシフトされてきた。
 お菓子や食料の支援から、今は発電機やパソコンなどの物資支援になっているそう。彼のもとに、直接、依頼が来るという。
 一番必要なものは、発電機か・・・。

 坂本さんの心のどまんなかには、千畝さんの心が宿っているよう。
 心を洗われる1冊であった。
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カラダのブラック企業の経営者

2023年03月21日 | エッセー
 夢を叶えるゾウ4で、強烈に心に刺さった言葉に出逢った。
 
 自分は、体ちゅう従業員をないがしろにしてきたブラック企業の経営者やで。

 カラダもココロもしんどいはずなのに、そんなに大好きな仕事でもないけれど、たまには仕事を休みたいなぁとチラッと思っても、仕事優先で生きていていてそんな自分に満足している人とか、もう疲れて横になりたいと思っても、洗い残したお茶碗を洗って台所をきれいにしないと気がすまない人などなど。

 そう、べき人間とねば人間。

 ねば人間とは、ねばならないという風に考える癖のある人。

 自分のカラダの疲れより、ココロの満足を優先してしまう。

 つまり、〇〇すべきとか〇〇しなければならないという思考の癖のある人は、達成感依存症のようなものなのではないか。ブラック企業の経営者は、売上が目標を達成するまで頑張れと部下にはっぱをかけるようなワンマン経営者タイプが多い。
 部下は疲れ切って胃潰瘍になりそうなのに、あるいは、心を病んでうつ病一歩手前になりそうなのに、あるいは、妻子が育児にちっとも協力してくれない夫に愛想をつかして離婚届に印を押そうとしているのに、社長はそんなことなどちっともおかまいなしで、目標達成に突き進んでいく。
 社員の不幸の上に成り立つ達成感なんて、いつかは破城する。

 カラダの不幸の上に成り立つ、ココロの達成感って一体全体何だろう?

 這ってでも、洗い残したお茶碗を洗う人と『ま、いいか、明日の朝、洗おう』と思える人の差って何だろう?

 気がすまない人っている。
 先日のテレビでは、ピアノのはらみちゃんが、菌恐怖症らしく、何かあるたびに手を洗うと言っていた。ばい菌が怖いらしい。幼い頃、トラウマになるような何か出来事があったのだろうか。
 人間は、細菌やウイルスと共存して生きてきたのに。というか、菌なしでは人間生き残れなかったのに。

 〇〇しないと気が済まないという心理状態は、もしかしたら、心のどこかに、恐怖を抱えているのかもしれない。

 私だって、お茶碗こそ這ってでも洗うタイプではないけれど、仕事に関しては、ブラックだった。子ども4人も抱えて、非協力的な夫もダブルで抱えて、夜7時まで残業し、終わらない仕事を持ち帰って夜10時から夜中の1時ごろまでやってしまっていた。しかも、サービス残業で。そもそもブラック。
 でも、あの時の私は、40代は自分の仕事の集大成の時期だという意識があって、手抜きしないで全力投球って感じで、一番大事な子育てを見捨ててしまっていた。
 思春期という第2の重要な子育て期に、寄り添うという一番大事なお仕事をスルーして、仕事を優先させてしまった。
 自我というココロを優先させた付けは大きい。
 もちろん、カラダも壊した。
 でも、もっとダメだったのは、子どもの心に寄り添う時間を削ってしまって、一番大事なわが子の心に『愛』を感じさせられなかったこと。私なりに精いっぱいのつもりだったけれど・・・。

 はらみちゃんの菌恐怖も這ってでもお茶碗を洗ってしまう性格も子育てよりも仕事の達成感から得られる喜びを選んでしまうアホな私も、ココロという偏屈野郎に支配されている。
 ココロという偏屈野郎の呪縛から解き放されなさいと壊れたカラダは、カラダを張ってブラック企業の経営者である主に訴えている。

 自分のカラダを労わる力があるということは、偏屈野郎のココロの支配から免れているってことだと思う。もちろん、健康オタクまでなってしまうと、これまた、偏屈野郎のココロの支配下に置かれてしまっているわけで、労わると健康オタクの違いって何だろう?って話になる。
 おそらく、そこに感謝があるかどうかって気がする。
 
 健康オタクが経営者だと、飲みたくもないビタミン剤を無理やり飲まされ続けて、野菜からビタミンを吸収できない軟な腸になってしまったり、厳格な糖質制限をさせられてたんぱく質の摂りすぎで腎臓に負担になったり・・・などなど、カラダという部下は悲鳴をあげてしまいがち。過ぎるとブラック経営者になりがち。
 私の父もそうだった。60代に入ってから、自然食品店を営み、自然農法であいがも米を作ったり、整体の勉学に勤しんだりとそれはそれは健康オタク的な暮らしをしていた。
 しかし、76歳で胃がん末期肝転移で、病名がわかって3か月で亡くなった。もちろん、かなり濃い目のがん家系だったというDNAの壁はあったものの、100歳まで生きるつもりが76歳で余命宣告され、本人もさぞかしショックだっただろうと思う。
 でも、娘としては、日頃から『コンコン大好き。』『コンコンさえあれば何もいらない』と言って憚らない、自らコンコン作りの達人だった父だから、胃がんになるのもさもありなんって腑に落ちた。
 父は、健康オタクだった。でも、自分のカラダを労わる人ではなかった。
 
 
 







 

























 




 
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

死ぬまでにやりたいことリスト

2023年03月19日 | エッセー
 夢を叶えるゾウ4を読んだ。
 まだ、3歳の娘のいる男性が、余命3か月と言われて途方に暮れている時に、ガネーシャに出逢ったという設定。
 家族を経済的に養うために、仕事優先で生きてきた・・と言っても、妻が病弱なのでそこそこ家事育児もやってきた男性という設定。
 死に際の人間の10の後悔の一つに『本当にやりたいことをやらなかったこと』というのがあるそう。
 それで、ガネーシャが出した課題が、『死ぬまでにやりたことリストを作成し、行動する』。

 10個のうちの一つが、高級すし店のカウンターで高級お寿司を食べるというのがあった。
 私も、最高級と呼ばれるレストランで、おごってもらって食べてみたい。世の中で、最高に美味という料理を食べてみたい。食べてみないとわからない。でも、何万円もすると、この金額でこの味?だったら、リーズナブルなやつで十分っていう感想になりそうで、貧乏性な私はがっくり来そうな気がするから、自腹では幸せになれそうにない。だから、おごりで。

 それはさておき、今までも、この質問、よく出会う質問だった。でも、日常の慌ただしさに流されて、最近、すっかりご無沙汰だった。
 
 この本の著者は、この本を読んだ読者が、よかったなという感想で終わるのではなく、一人でも多くアクションを起こしてくれることで幸せになれるというようなことをあとがきで書いていた。
 
 どうやら、この世は、本当にやりたいことを『やる』ためにあるらしい。

 私の本当にやりたいことを、今から、リストアップしよう!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

激減する『君は魔法』男子

2023年03月18日 | エッセー
 最近、一番下の息子が、車に乗るとお気に入りの音楽を流してくれるので、お陰様で、還暦的には知るチャンスが激減する20代のミュージシャンの音楽を聞かせてもらえてありがたい。
 いい曲が多い。
 メロディが。リズムが。
 私に一番の癒され曲は、セカオワの曲だったけれど、kinngunuの最近の曲も、楽器のおもちゃ箱みたいなワクワクする曲で、天才だなぁと感動している。
 で、気づいた。
 男性の書く詩って、君と出逢って魔法がかかった。そして、僕は何でもできるような気持ちになった・・・。
 君は魔法。
みたいな歌詞ばっかり。
 そうなんだ。男性って、男+君=凄いことができそうな予感
という化学反応を起こす生き物なんだ。
 女性はどうだろう。男性と出逢って、凄いことができそうとなるより、君の才能を開花させてあげたい…支えたい・・・。そんな風になりそう。
 もちろん、みんながみんなそうだとはかぎらないけれど・・・。

 最近の男性は、草食系になったとよく言われる。
 実際、精子の数の激減は社会問題となっている。その気にならない男性も増えているらしい。
 ということは、君の魔法という化学反応を人生で経験することもなく一生を終える男性も増えていくということになる。
 ということは、なんでもやれそうというエネルギーが日本から衰退していくような気がして、少し、ぞっとしている。
 日本は、今、世界に先駆けて超高齢化社会というエネルギー衰退の国になりつつある。そこに、ただでさえ、少子化で若者が減っているのに、輪をかけて『君は魔法人間』まで減っていくとしたら・・・。
 
 精子の激減は、環境ホルモンなどの影響がありそうで、実は、世界的にも問題視されている。プラスチックの埃みたいなものを体内に取り込んでそうなるという説もあるらしい。
 空気中に浮遊するプラの埃はどうすることもできない。
 でも、プラごみをなるべく出さないとか、衣服はなるべく綿とか麻とか(せめて肌に直接触れる下着だけでも)にするとか、本気にならないとやばいかも。

 岸田首相は、異次元の少子化対策と言っている。
 その一つに、『君は魔法』男子を増やす。精子の数を減らさないために、法律でプラを規制するくらいの異次元の改革が必要かもしれない。
 だって、スーパーに行けば、相変わらず、プラのトレイにお肉がのっているもの。スーパー袋もできたじゃない。やればできる。
 トレイも同じようにお金を取るようにしたら、少し、減るんじゃない?プラのごみ袋が直ぐに満杯になってしまうのが、我ながら情けない。
 共働き女性への支援とプラごみ対策は、矛盾するところがありそう。時短命の働くママにとって、トレイにのっていないお肉を選ぶのはしんどそうだから。
 でも、きっと、智慧で解決するはず。
 まずは手始めに、お弁当を電子レンジでチンとか、カップヌードルに熱湯とか、まずは、そこから脱出せねば。
 私の4人の息子たちの精子の数はどれくらいあるかな?
 下着は綿にしていたけれど、あとは、そんなに気にしていなかった。
 
 













































 
 






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

握力と大腿四頭筋

2023年03月11日 | エッセー
 先日、ためしてガッテンの雑誌をめくっていたら、握力を鍛えるには、ぎゅっと握るような手首の筋肉を強化してもそんなに効果がないというような記事があって、『エッ?』と引っかかってしまった。
 え~~~、そうなの?
 生理が終了するとともに、全身の筋肉がぶよぶよ化し、筋力の衰えをひしひしと感じる年齢になったと実感していた。喉の筋力もしかり。ほんの少しのことで咳き込む。咳き込む時間も長引く。喉の筋肉を鍛えるには、風船を膨らませるような訓練がいいというような話を聞いたことがある。
 で、握力。
 鍋磨きとか窓ふきなど、ギューっと力が入るようなことをしたらいいのかな?って素人的には考えていた。
 80歳過ぎた母は、本当に何も蓋というものを開けられない。
 その姿を見て、今からできることって何だろうと思っていた矢先に、鍛えるべきは、大腿四頭筋だという記事が目に入って、握力なのに足の筋肉を鍛える?なぜ?って思った。

 人間のカラダの中で一番大きい筋肉が大腿四頭筋なんだそう。そこを鍛えたら、筋肉が強化される物質が作られて、それが全身の筋肉へ送られる。その結果、全身の筋肉が強化されるのだ。
 ちまちまと手首の小さい筋肉を鍛えても、その物質はほとんど作られない。なので、一番大きな大腿四頭筋を鍛えたようってこと。手っ取り早い。
 
 で、スクワットの登場。

 が、しかし、スクワット5分というような甘い考えは通用しない。ジムで頑張って筋トレレベルの時間を要するので、結局、続かないという難問にぶち当たる。
 
 実は、私、スロージョギングを始めて6年。
 誰かにその良さをお伝えする時、『自分の大腿四頭筋に対しての信頼は絶大である。』なんて、言っていた。
 お~~~、まさに、大腿四頭筋は人生を制すって感じだ。
 つま先から着地するスロージョギングは、大腿四頭筋を直撃する。普通のランニングの4倍の筋力アップ効果があると言われている。

 問題は、継続できるか否か。
 
 人生は、本当に最後にならないとわからない。
 今でも、時々、疼く。
 右股関節が・・・。

 でも、そのおかげで、『スロージョギング30分毎日』を続けていられる。時々、疼くおかげで。だって、走ると疼きがなくなるんだもん。

 スロージョギングを止めたら、おそらく、即、手術室送りだ。かろうじて、スロージョギングによる筋力維持で歪んだ右股関節を整えている。日々、補修工事をせねば、私の股関節はあっという間に崩れてしまうと思う。
 80歳でスロージョギングできるかわからないという一抹の不安はありつつも、昭和の天皇陛下さんも80歳を過ぎてもスロージョギングをなさっていたということなので、できないことはないかもしれない。

 握力だけではない。
 全身のいろんな筋肉が大腿四頭筋を鍛えることで恩恵を被る。

 おしっこをちびる(脳漏れ)とか誤飲とかも筋力低下によるものだ。大腿四頭筋を鍛えて、尿漏れや誤飲とさよならできるのでは?

 閉経後の女性の健康の要は、一言でいうと、大腿四頭筋!

 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

息があがる魔法のスープ

2023年03月05日 | エッセー
  ここ最近、夜中に一度も起きないで早朝を迎える日が続いている。
 生まれ変わったら、いつでもどこでもぐっすいり眠れる人になりたいとずっと言い続けていたけれど、この調子だと生まれ変わらなくてもいいかもしれない。
 不思議だ。
 一般的には、年を取ると脳の老化により、睡眠に関する不調は増していく。いわゆる、セロトニンとかメラトニンなどの睡眠に関するホルモン量が減っていくから。中学時代から、入眠が下手で、高校に入ると半端ない受験ストレスから、めちゃくちゃ疲れているのに、一晩中眠れず、白々と夜が明けるというような日々の連続であった。
 おおそらく、遺伝的にメラトニンとかセロトニンを作る機能が弱かったのだろう。
 しかし、なぜ、ここに来て、朝までぐっすり眠れるようになったのだろう?
 去年の今頃は、夜中に3回、下手をすると4回起きてしまうことが多々あり、中途覚醒後はすぐには眠れず、眠ることに苦労していた。
 それで、かぶれで通っていた漢方薬しか出さないクリニックのDrに、朝までぐっすり眠りたいと訴え、去年の10月くらいから処方してもらって、12月に入って、たまに一度も起きない夜体験ができて、感激していた。
 でも、経済的に厳しくなって、今年に入ってから行っていない。つまり、漢方薬を飲んでいない。
 漢方薬に頼る前に、寝る前、1時間前に40℃のお湯に首まで15分浸かってからお風呂から上がるという試みをして、寝つきがだいぶ良くなったと体感していた。
 今年に入って、辞めたことは漢方。で、始めたことが一つだけある。そのおかげなのだろうか。
 少し前、夜9時までにお風呂から上がることを試してみたけれど、日によって、寝付けないでアルコールのお世話になることもあった。だから、辞めた。
 それではないだろう。
 だとすると、毎日の日課の30分スロージョギングで、最後の100メートルくらいを全速力で小走りで走ることを始めたことしか浮かんでこない。
 一日、1回、自分の持てる最大の力を出し切るといいというような話を聞いたから。それと、『運動脳』という本(最近、本屋さんで売れてる本№1らしい)に、≪息が切れるような運動(ランニングかサイクリング)を週4日30分から45分≫の黄金処方を知ったから。せめて、最後だけでも息が切れるレベルに持っていこうと決めた。
 『運動脳』では、息が切れるレベルの運動30分週4日を数か月続けると、うつ状態から脱出できるということが書いてあった。セロトニン・メラトニン・ドーパミンの三つのホルモンが絶妙なバランスで体内で調合され魔法のスープ(BONF)になるという。
 お正月から、最後のダッシュをスタートした。今、2か月が過ぎた。
 私の脳内に魔法のスープが調合されてきたから、夜、起きなくなったのだろうか。
 たった100メートルのダッシュも勇気がいった。だって、しんどいもん。
 でも、ぐっすり眠れるのなら、もっと、走れそう。

 次回は、握力と大腿四頭筋について
 
 
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0歳児保育料無料化と打算ママの増加への懸念

2023年03月04日 | エッセー
  近隣の財力のある市が、保育料全て無料化を打ち出した。
 これは、かなりインパクトがある。
 3歳未満児は、所得に応じてではあるが、月3~5万円くらいかかっていた。3人目からは無料というところもあったけれど。
 それが、無料ときた。年30万から50万というお金は大きい。
 ただでさえ、共働き当たり前世代になってきているけれど、こうなると、みな、乳児園に預けて働くことを選び出す風潮が出てきそうで、ぞっとする。
 働いた方が、楽。
 思いどおりにいくもん。赤ちゃんって、ちっとも思いどおりに行かないから大変。
 でもねぇ。赤ちゃんの気持ちを考えたことがあるだろうか?
 赤ちゃんの気持ち1年分と50万円。どっちが価値があるだろう。
 尊敬してやまない母と子のカウンセラーのS先生は、『そこに、誠実さがあるだろうか。誠実でありさえすれば、赤ちゃんはわかってくれる。』とおっしゃっていた。
 ママが働かないと本当に生きていけないほど経済的に厳しい状況であるなら、ママが乳児園に預けて働くということは、赤ちゃんに対して誠実である。『ありがとう。あなたが乳児園で頑張ってくれているから、ママも安心して働ける。』と心から、感謝の気持ちを伝えられる。日々。
 しかし、『保育料が5万円もするなら、節約して働かない方がいいと思っていたけれど、保育料が無料なら、働いた方がお得だから働こう。』という発想で働くことを選択した場合、そこにあるのは損得勘定という打算である。
 本当は、おともだちの力で発達する3歳ごろまでは、ゆったりママと過ごせるものなら過ごせた方がいいと思う。イヤイヤが言えるようになった頃は、じいじばあばでもありがたい。1対1。
 せめて、イヤイヤ期に突入する、つまり、自己主張し始める1歳半から無料という制度にしてほしかったなぁ。
 生まれてから、ママとの他愛ない日々のやり取りから醸成される“何か”が出来上がってから、集団という荒波に船出させてほしい。
 
 子育ての源流に、損得勘定は少なければ少ないほどいいと思っている。
 子育てに関する親の打算を、子どもってしっかり見抜いている。
 最近、大人になった息子たちが、あの時(思春期)は、よくわからなくてそんな風に思ったこともなかったけれど、今、大人になってわかって言えるようになったから言うと言ってきた、その言葉に茫然自失してしまった。

 がび~~ん。
 部活の送迎や野菜もいっぱいの料理など、サービス残業山盛りの中、精いっぱいやっていたつもりだった。でも、子どもたちは、そこに愛を感じたことがなかったというのではないか。
 
 経済的な打算だけではない。生き方の打算を思春期の子たちは、しっかり、見抜いていた。トホホ・・・。
 子どもたちを本気で守り抜くという意気込みが、愛であると今ならわかる。

 子どもを産んだ責任として、今、その瞬間の子どもの気持ちを守ることを最優先して、日々を生きんとする姿勢こそ、子どもに直球で伝わる愛であり、子どもに最も必要なものであると痛感している。
 母乳を必要とする時期は、可能な限り、母がそばにいて、安心していられることが、一番の愛なのだ。ただ、それで食べていけないくらい生活が苦しいなら、話は別である。そこに、ママが働くという誠実さは、子どもに伝わるから。

 少子化対策は、もっと、奥が深くあってほしい。
 子育てに打算というものが蔓延しないよう。
 0歳児の保育料完全無料化より、大学関係の負担を少なくする方にそのお金をかけてほしい。
 むしろ、0歳児のいる家庭で、経済的に厳しい場合は、働かなくても済むよう補填制度があってほしい。働かなくてもどうにかなるけれど、5万円が浮くなら、働こうかなというような家庭の5万円を、働かないと本当に生活できない家庭に5万円補助するから、0歳の時はママ家にいて・・・とか。もちろん、日本国内で賃金を払っている事業主は、復帰制度がないと経営できないような法整備も必要だとは思う。パートでも。
 まぁ、実際は、前年度の所得税でしか計算できないから、実行は困難だとは思う。
 でも、このまま行ったら、子どもの心の滋養は減っていくばかりのようで、未来が心配。
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする