総合漢方にんぷ薬・総合漢方育児薬

~頭を使ってではなく、カラダ(感性)で子育てしてみませんか~

あるホテル

2015年12月18日 | エッセー
 先日、名古屋のあるホテルの話がテレビであった。
 名古屋では老舗のホテルだったけれど、隣に大きな新しいホテルができて、老朽化したこの老舗ホテルが経営の危機に陥った・・・。そこを、なんとか再生に導いたある人物とスタッフの素敵なお話だった。
 化血研のような組織もあれば、この名古屋のホテルのような組織もある。
 だから、人は救われる。

 このホテルを再生させた人物が最初に行ったことは、上からの命令でせざるを得なかったリストラだった。
 社員もいやだっただろうと想像する。この人物に評価され、マイナス評価の人がリストラさせられるのが常だから。
 ところが、どっこい。
 この人物は、まず、ホテルでも有能な社員にステップアップということで、より条件のいいところを紹介するという形でリストラをしていったのだ。
 これには、驚いた。
 誰だって、そんなことはしない。自分の会社に有能な人材を残したいに決まっている。私だってそうするはず。なのに、この人物は、正反対のことをしたのだ。もう、これだけで、すごいなって感動した。どんなにどんなに想像しても、私がリストラする立場に置かれたら、有能な人材を残したいと思うし、そうするだろう。彼は、どんなイメージを描いて、有能な人材からリストラしたのだろう。
 確かに、もし、有能な人材を残し、有能ではないと烙印を押された人たちをリストラしたら、リストラされた人たちの不満や恨みだけが一人歩きしていくだろう。彼は、誰もが幸せになる方法を考え、考え抜いた結果、そうしたのだろうか?
残ったのは、どちらかというと際立っていなかった従業員ということになるのにもかかわらず。
 ものすごい決断というか勇気というか賭けであったと思う。

 ただ、二八の法則ってやつがある。それを知っていらしたのか・・・。

 そう。ある幼稚園で園児を遊ばせて、ある時間が来たら、先生が『お片付けの時間ですよ~。みんなでお片付けをしましょう。』と声をかけるとどうなるかという実験をテレビで見たことがある。
まず、2割の子どもたちが先生の言いつけ通り片づけはじめる。他の子たちは、先生の言葉なんてちっとも聞こえていない感じって感じで楽しそうに遊んでいる。15分くらい遊ばせてから、また、先生が『お片付けの時間ですよ~。みんなで片づけましょう。』と子どもたちに呼びかけると、残った子どもたちの中で2割の子どもたちが遊ぶのをやめてお片付けを始める。そして、また、しばらく遊ばせて同じことを繰り返すと、そのまた2割の子どもたちが片付け始める。
 これが、二八の法則。
 
 優秀な人たちがリストラでいなくなると、残りの従業員の中の2割がやる気になっていった・・・・・みたいな感じになっていったのだろうか。

 もう一つ、彼は、従業員のちょっとしたおもてなしや気配りに対して、褒め続けた。ありとあらゆる機会を見逃さず・・・。
 褒めるってことは、実は、簡単そうで難しい。
 なぜなら、四六時中、従業員全員を見守っていないと、ほんのちょっとした気配りなんてなかなか出逢えないから。

 母のように、父のように。あたたかいまなざしで・・・。

 ふと。私、後輩たちをそんなまなざしで見守っているかなぁって思ってしまった。日々の仕事に忙しく、そんな余裕がなかったかなぁ。

彼は、月に1回、従業員を表彰もした。まるで、小学生?って気がしないでもないけれど、ちょっとしたおもてなし心を認めてもらえる、高く評価してもらえる空気感溢れる職場にいると、人の心は自然とまあるくなっていくと思う。まあるくだけでなく、工夫するというわくわくが一人一人の心の中に生まれてくるんじゃないかなぁ。
 最近、わくわくってあったかなぁ。
 私の職場に、ワクワクっていう空気感はほとんどないような気がする。どっちかと言うと、ピリピリ?
 残念。

 そうだった。
 彼が、就任して、まず、一番にしたことがあったんだった。忘れていた。この発想が、すごい。
まさに、逆転の発想・・・というか愛というか・・・。
 彼が、まず、最初にしたことは、なけなしのお金を使って、従業員のための休憩室をおしゃれにリフォームしたこと。
 このホテルで働く従業員が幸せでないと、お客さんを幸せにできない。だから・・・だそう。

 やっぱり、そうだよね。

 人ががんばれる理由は・・・。

こんなボスが臨界点に達する人数になったら、世界はきっと変わる!

 この方は、元々は労働組合長だったとのこと。
 なるほど。合点がいった。

 先日は、東京のある町工場の女社長のことをテレビでやっていた。
 昨年の活躍した女性に贈られるなんとか賞を受賞されたという。
 精密機器を測定するはかりを作る会社で、機械より精密な機器を作るのは職人さんの腕なのだという。
 

 





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化血研隠ぺい事件に思う

2015年12月08日 | エッセー
 10年以上前からだという。
 怖い話だ。
 ただでさえ、ワクチンって本当に必要なものを厳選して、体調のよい時に接種するくらいの慎重さが必要なのに、その製造法を捏造し、厚労省に報告した製造方法ではなく、添加物(ヘパリン)を使って製造していたという。製造したワクチンには、子ども用の三種混合ワクチン(百日ぜき用)も含まれた板という。ヘパリンって抗凝固剤として、血栓を溶かすための治療薬として使われている。大丈夫だろうか?
 厚労省は、今のところ、副反応らしきものの報告はないので、そして、もし、それを使えないとなったら供給が間に合わないので、ヘパリン入りのワクチンを続行して使うという。大丈夫?
 幹部は総辞職して入れ替わるというけれど、国に対して10年以上も隠ぺいし続けるって、会社の組織はぐちゃぐちゃだったんじゃないのかなぁ。ばれなければ、ずっと、ヘパリンを使い続けたのだろうか?そういえば、どのようにして厚労省はこの件を把握したのだろうか?会社の中にまともな人がいて、厚労省に訴えたのかなぁ?そうだといいな。ぐちゃぐちゃな組織の中で、良心の呵責から立ち上がるってかなり勇気のいることだと思う。
ヒットラーはどこにでもいる。
 
 
 
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おいしいトーストを探して。

2015年12月05日 | エッセー
 我ながら、トーストだけはこだわってしまう。 
 だって、朝のコーヒーとトースト1/2枚だけがほっと一息の癒しの時間だから。
 1枚は食べきれない。半分しか入らない。だからこそ、おいしくなくっちゃ。ちょっと焼きすぎたら、もう、パサパさでがっくりくる。
 というわけで、結構、あっちこっちの食パンを買ってはトーストにして試してきた。奮発して高い食パンにもチャレンジしてみた。東京に行った時も、わりと高級なホテルに泊まった時も。反対に、スーパーの100円で買える安売りの食パンもいろいろ試してみた。フ○パンの本○込み食パンは結構しっとりしている。安売りだと130円くらいで買えちゃう。セブ○イ○○○の高くない方の食パンも結構しっとりしていた。100円ちょっとだし・・・。
 わたしにとってのトーストにしたら美味しい食パンナンバー1は、人○市にあるジャ○コに入っているパン屋さんの食パン。でも、近くではないので、すぐ手に入らない。冷凍庫にも何斤もは入らないし・・・。
 フライパンにバターを溶かしてこんがり焼くっていう調理法をテレビでやっていたけれど、少し、めんどくさい。フライパンも洗わないといけないし。
などなど。
 朝、私の小さな胃が幸せになるようなトースト半分を探し求めていた。
 とある日。朝早く出かけないといけなくって、車の中でコーヒーとトーストを食べようと思って、焼き立てのセ○ンの食パンにバターを塗って、すぐ小さなビニール袋に入れて出かけた。そして、車の中で、そのトーストを一口口に入れたとたん、私の中でかなりいけてるトーストに出会えた。ビニール袋に密閉されて、しっとりもちもち。これはいける。セ○ンの食パンで十分だと実感した。そうなのだ。焼き立てを密封するだけで、しっとりいい感じになる。それからは、トーストにバターを塗ったら、すぐお皿に乗せてサランラップをかけて、しばらくしてからいただいている。もう、それで十分。高級ホテルの食パンでなくても十分。
 
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トイレがイタリアン

2015年12月03日 | エッセー
 次男が、日本一周自転車の旅の最終地点、沖縄の旅から帰ってきた。それはそれは美しい沖縄の海をカメラにいっぱいおさめて・・・・。
 写真であれだけキレイということは、現実はかなりきれいなんだろうなぁ。1週間でいい。沖縄の海を海辺で眺めながらのんびりまったり過ごしたい。
 という余韻に浸る間もなく、次男曰く、「トイレの壁を漆喰で塗りたい。』と。
 彼は、工作が好きらしい。前回は、玄関にすのこを使ってこじゃれた靴箱を作ってくれた。そして、今回は、トイレ。
 家を建てて20年余り。10年を過ぎたころから、劣化が激しく、白い壁は、何なんだろう?ハエの糞?クモの糞?カビ?子どもたちの手垢以外の何かにより、汚くなってしまった。長男がだれかいい人を連れてくる前までには何とかリフォームしたい・・・でも、今は経済的に無理だと思っていたところに、次男の挑戦。どうせ、劣化が激しいんだから、好きなようにしたらいいと言って、好きなようにしてもらった。
 これが、とってもいい結果になった。
 なんとなんとおしゃれな雰囲気のトイレに大変身しちゃった。生活感溢れるトイレットペーパーやブラシやトイレ用洗剤は、白い棚に収納され、茶色のペンキで塗った棚がトイレットペーパの上と換気扇のところに作られ、その上には、こじゃれた小物がいい感じに飾られていた。まるで、イタリアンのお店に入ったような錯覚。我が家で唯一の癒しの空間に。ビフォーアフターのあの音楽が流れ、私はというと、まるで、その家族のおばあちゃんのように感極まって涙・・・みたいな。
 次男には、する前から、もし、それなりに気に入ったら、自転車の旅で貸したお金のうちのいくらかは返済しないでもいいよって言ってはいたけれど、トイレの仕上がりを見て、これなら、1回の壁を全部ぬってもらえたら20万円出すって言ってしまった。それくらいの満足感。次は、玄関。そして、居間を・・・と想像するだけでうっとり。いい空間になりそう。
 たった一畳のトイレに三日かかった。
 漆喰の粉を拡販するのにへとへとになっていた。だまがあるといけないらしく・・・。プロ仕様的ないい器具はあるのだろうけれど、きっと高そうだし、だまにならない粉もあるかれど5倍くらいの値段だと言っていた。2回目に混ぜる時に、ケーキを作る時の泡だて器でやってみては?と提案してみた。かなりスムースにだま二ならずにかくはんできたと喜んでいた。
 次男いわく、漆喰塗はトイレから始めよ!という教訓があるのだそう。
 『どうして、トイレからなの?』
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