先日、名古屋のあるホテルの話がテレビであった。
名古屋では老舗のホテルだったけれど、隣に大きな新しいホテルができて、老朽化したこの老舗ホテルが経営の危機に陥った・・・。そこを、なんとか再生に導いたある人物とスタッフの素敵なお話だった。
化血研のような組織もあれば、この名古屋のホテルのような組織もある。
だから、人は救われる。
このホテルを再生させた人物が最初に行ったことは、上からの命令でせざるを得なかったリストラだった。
社員もいやだっただろうと想像する。この人物に評価され、マイナス評価の人がリストラさせられるのが常だから。
ところが、どっこい。
この人物は、まず、ホテルでも有能な社員にステップアップということで、より条件のいいところを紹介するという形でリストラをしていったのだ。
これには、驚いた。
誰だって、そんなことはしない。自分の会社に有能な人材を残したいに決まっている。私だってそうするはず。なのに、この人物は、正反対のことをしたのだ。もう、これだけで、すごいなって感動した。どんなにどんなに想像しても、私がリストラする立場に置かれたら、有能な人材を残したいと思うし、そうするだろう。彼は、どんなイメージを描いて、有能な人材からリストラしたのだろう。
確かに、もし、有能な人材を残し、有能ではないと烙印を押された人たちをリストラしたら、リストラされた人たちの不満や恨みだけが一人歩きしていくだろう。彼は、誰もが幸せになる方法を考え、考え抜いた結果、そうしたのだろうか?
残ったのは、どちらかというと際立っていなかった従業員ということになるのにもかかわらず。
ものすごい決断というか勇気というか賭けであったと思う。
ただ、二八の法則ってやつがある。それを知っていらしたのか・・・。
そう。ある幼稚園で園児を遊ばせて、ある時間が来たら、先生が『お片付けの時間ですよ~。みんなでお片付けをしましょう。』と声をかけるとどうなるかという実験をテレビで見たことがある。
まず、2割の子どもたちが先生の言いつけ通り片づけはじめる。他の子たちは、先生の言葉なんてちっとも聞こえていない感じって感じで楽しそうに遊んでいる。15分くらい遊ばせてから、また、先生が『お片付けの時間ですよ~。みんなで片づけましょう。』と子どもたちに呼びかけると、残った子どもたちの中で2割の子どもたちが遊ぶのをやめてお片付けを始める。そして、また、しばらく遊ばせて同じことを繰り返すと、そのまた2割の子どもたちが片付け始める。
これが、二八の法則。
優秀な人たちがリストラでいなくなると、残りの従業員の中の2割がやる気になっていった・・・・・みたいな感じになっていったのだろうか。
もう一つ、彼は、従業員のちょっとしたおもてなしや気配りに対して、褒め続けた。ありとあらゆる機会を見逃さず・・・。
褒めるってことは、実は、簡単そうで難しい。
なぜなら、四六時中、従業員全員を見守っていないと、ほんのちょっとした気配りなんてなかなか出逢えないから。
母のように、父のように。あたたかいまなざしで・・・。
ふと。私、後輩たちをそんなまなざしで見守っているかなぁって思ってしまった。日々の仕事に忙しく、そんな余裕がなかったかなぁ。
彼は、月に1回、従業員を表彰もした。まるで、小学生?って気がしないでもないけれど、ちょっとしたおもてなし心を認めてもらえる、高く評価してもらえる空気感溢れる職場にいると、人の心は自然とまあるくなっていくと思う。まあるくだけでなく、工夫するというわくわくが一人一人の心の中に生まれてくるんじゃないかなぁ。
最近、わくわくってあったかなぁ。
私の職場に、ワクワクっていう空気感はほとんどないような気がする。どっちかと言うと、ピリピリ?
残念。
そうだった。
彼が、就任して、まず、一番にしたことがあったんだった。忘れていた。この発想が、すごい。
まさに、逆転の発想・・・というか愛というか・・・。
彼が、まず、最初にしたことは、なけなしのお金を使って、従業員のための休憩室をおしゃれにリフォームしたこと。
このホテルで働く従業員が幸せでないと、お客さんを幸せにできない。だから・・・だそう。
やっぱり、そうだよね。
人ががんばれる理由は・・・。
こんなボスが臨界点に達する人数になったら、世界はきっと変わる!
この方は、元々は労働組合長だったとのこと。
なるほど。合点がいった。
先日は、東京のある町工場の女社長のことをテレビでやっていた。
昨年の活躍した女性に贈られるなんとか賞を受賞されたという。
精密機器を測定するはかりを作る会社で、機械より精密な機器を作るのは職人さんの腕なのだという。
名古屋では老舗のホテルだったけれど、隣に大きな新しいホテルができて、老朽化したこの老舗ホテルが経営の危機に陥った・・・。そこを、なんとか再生に導いたある人物とスタッフの素敵なお話だった。
化血研のような組織もあれば、この名古屋のホテルのような組織もある。
だから、人は救われる。
このホテルを再生させた人物が最初に行ったことは、上からの命令でせざるを得なかったリストラだった。
社員もいやだっただろうと想像する。この人物に評価され、マイナス評価の人がリストラさせられるのが常だから。
ところが、どっこい。
この人物は、まず、ホテルでも有能な社員にステップアップということで、より条件のいいところを紹介するという形でリストラをしていったのだ。
これには、驚いた。
誰だって、そんなことはしない。自分の会社に有能な人材を残したいに決まっている。私だってそうするはず。なのに、この人物は、正反対のことをしたのだ。もう、これだけで、すごいなって感動した。どんなにどんなに想像しても、私がリストラする立場に置かれたら、有能な人材を残したいと思うし、そうするだろう。彼は、どんなイメージを描いて、有能な人材からリストラしたのだろう。
確かに、もし、有能な人材を残し、有能ではないと烙印を押された人たちをリストラしたら、リストラされた人たちの不満や恨みだけが一人歩きしていくだろう。彼は、誰もが幸せになる方法を考え、考え抜いた結果、そうしたのだろうか?
残ったのは、どちらかというと際立っていなかった従業員ということになるのにもかかわらず。
ものすごい決断というか勇気というか賭けであったと思う。
ただ、二八の法則ってやつがある。それを知っていらしたのか・・・。
そう。ある幼稚園で園児を遊ばせて、ある時間が来たら、先生が『お片付けの時間ですよ~。みんなでお片付けをしましょう。』と声をかけるとどうなるかという実験をテレビで見たことがある。
まず、2割の子どもたちが先生の言いつけ通り片づけはじめる。他の子たちは、先生の言葉なんてちっとも聞こえていない感じって感じで楽しそうに遊んでいる。15分くらい遊ばせてから、また、先生が『お片付けの時間ですよ~。みんなで片づけましょう。』と子どもたちに呼びかけると、残った子どもたちの中で2割の子どもたちが遊ぶのをやめてお片付けを始める。そして、また、しばらく遊ばせて同じことを繰り返すと、そのまた2割の子どもたちが片付け始める。
これが、二八の法則。
優秀な人たちがリストラでいなくなると、残りの従業員の中の2割がやる気になっていった・・・・・みたいな感じになっていったのだろうか。
もう一つ、彼は、従業員のちょっとしたおもてなしや気配りに対して、褒め続けた。ありとあらゆる機会を見逃さず・・・。
褒めるってことは、実は、簡単そうで難しい。
なぜなら、四六時中、従業員全員を見守っていないと、ほんのちょっとした気配りなんてなかなか出逢えないから。
母のように、父のように。あたたかいまなざしで・・・。
ふと。私、後輩たちをそんなまなざしで見守っているかなぁって思ってしまった。日々の仕事に忙しく、そんな余裕がなかったかなぁ。
彼は、月に1回、従業員を表彰もした。まるで、小学生?って気がしないでもないけれど、ちょっとしたおもてなし心を認めてもらえる、高く評価してもらえる空気感溢れる職場にいると、人の心は自然とまあるくなっていくと思う。まあるくだけでなく、工夫するというわくわくが一人一人の心の中に生まれてくるんじゃないかなぁ。
最近、わくわくってあったかなぁ。
私の職場に、ワクワクっていう空気感はほとんどないような気がする。どっちかと言うと、ピリピリ?
残念。
そうだった。
彼が、就任して、まず、一番にしたことがあったんだった。忘れていた。この発想が、すごい。
まさに、逆転の発想・・・というか愛というか・・・。
彼が、まず、最初にしたことは、なけなしのお金を使って、従業員のための休憩室をおしゃれにリフォームしたこと。
このホテルで働く従業員が幸せでないと、お客さんを幸せにできない。だから・・・だそう。
やっぱり、そうだよね。
人ががんばれる理由は・・・。
こんなボスが臨界点に達する人数になったら、世界はきっと変わる!
この方は、元々は労働組合長だったとのこと。
なるほど。合点がいった。
先日は、東京のある町工場の女社長のことをテレビでやっていた。
昨年の活躍した女性に贈られるなんとか賞を受賞されたという。
精密機器を測定するはかりを作る会社で、機械より精密な機器を作るのは職人さんの腕なのだという。