総合漢方にんぷ薬・総合漢方育児薬

~頭を使ってではなく、カラダ(感性)で子育てしてみませんか~

南陸前にはまちゃった彼

2017年06月16日 | エッセー
 市役所から東北の南陸前町に主に、固定資産の関係の仕事のために派遣されたN君が、半年の役目を終えて帰ってきた。
開口一番かどうかは定かではないが、彼は、叶うなら、このまま永住したい、雇用があれば、今すぐにでも雇ってほしいと訴えたそうだ。それは、叶わぬ夢となったようだけれど、彼曰く、「退職したら、南陸前に住むつもり。できれば、50歳で早期退職して住みたい。」と。

 『え~~~~~~~~。どうして?南陸前ってそんなに魅力的なの?何が魅力なの?今すぐにでも住みたいなんて、よほど魅力があるに違いないのだろうけれど、一体全体、そこまで引き付ける魅力って何?」と思わず、前のめりで質問攻めしてしまった。

彼の答えは『人間性?』だった。

 「人間性って、どんな?」と問い詰める私。

 「とにかく、あたたかい。人がいい。優しい。感謝の気持ちがすごい。復興しようとするエネルギーに満ち溢れている。」

 わが町は、自殺率の高い町。出る杭は打たれるというけれど、本当に出る杭は打たれるようで、地域を活性化させようと頑張ってくれるようなリーダーが存在しない。つまり、悪口、陰口の割合がかなり多い地域なんじゃないかなと勝手に思っている。だから、町も発展しない。

 幸せとは、感謝している気持ちの時に感じるもので、批判しているときに感じる気持ちの時は不幸だと何かの本に書いてあった。

 つまり、わが町は不幸な人が多い町なのだ。

 だからこそ、彼は正反対の幸せな気持ち溢れる町に住んでしまって、はまってしまったのだと思う。

 戦後、焼け野原から復興した日本のようなエネルギー光線を彼はもろ浴びてしまったのだろうなぁ。活気って大切。わが町には、もはや、活気という言葉は死語になりそうな気配すら感じるもの。

 彼は、南陸前には住んでいなかったという。その理由は、6年経っても、まだ、スーパーが一軒もないから。最近、コンビニはできたと。町は、まだ全然復興していなくて、工事現場みたいに砂ぼこりにまみれているという。それで、彼は、ス^パーのある町から毎日1時間かけて、通っていたらしい。仕事が終わるのは、ほぼ、毎日、10時で、朝は、4時半には起きて6時過ぎには役場について仕事をしていたというから、相当、ハードだったと思う。
 にもかかわらず、半年の派遣期間を延長してほしいと延長願を出したというのだから、今の南陸前の魅力って、どんだけ~~~~~~~~~~って感じ。

 先日もテレビで誰かが、そう言っていた。感謝されることがすごいって。

 生きる喜びは、きっと、ありがとう  の中にある。

 

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天皇陛下のお姿という崇高

2017年06月06日 | エッセー
 三男が「天皇って日本にとって何?」って聞いてきた。
 よくわかんない。
 よくわかんないけれど、もし、日本に天皇というものが存在しなかったら、どうなるんだろうと考えると、日本人を支える柱がなくなって日本がバラバラになりそうな予感がする。安倍首相じゃ、日本人の心を支える柱にはなりそうにないもの。森友学園とか加計学園とか憲法9条改正とか・・・。やっぱ、むり。日本人の心の柱にはなれない。
 そんな感じの回答しかできなかった。

 昨夜、銀色夏生さんのつれづれノートの最新文庫を読んでいたら、わたしもその崇高な気分を味わいたいなぁって、今、本気で思っている。
 銀色さん、機会があって天皇と皇后陛下を拝見されたそう。その後、皇太子陛下のお姿も。

 そして、天皇から醸し出される公平性とか平等性のオーラがはんぱなくて、その余韻でご自分がとてもすがすがしい気持ちでいる書いてらした。で、今、銀色さんのテーマは、公平性と平等性なのだそう。

 天皇陛下のそのまなざしの先にも奥にも、人によって差別するというような臭いが微塵も感じられなかったという崇高な体験。私もしてみたい・・。

 安倍首相も、相当育ちは良さそう。でも、天皇陛下の育ちとは全然違う。
 安倍首相は、庶民の生活を理解しようとしても本質的なところで理解できないんじゃないかなって思う。天皇陛下も理解できないかもしれない。でも、日本国民のすべてを包み込むような資質をDNAのレベルで持っていらっしゃるような感じがする。
 この差って何だろう?
 お金に困るなんてことなんて、微塵もないということは、お二人に共通する・・・・・。

 そうだ。安倍首相にあって、天皇陛下にないもの。あるいは、天皇陛下にあって、安倍首相にないものって、



 きっと『野心』だ。


 もちろん、私の中にもしっかり存在する。

 理想と現実のはざまで葛藤するのが、人間。選ぶのは自由だ。でも、もし、天皇陛下のあたたかいまなざしを浴びることで、自分の中のえげつないものを少しでも浄化してもらえるのなら、浄化したい。天皇陛下のあたたかいまなざしで癒されたい。
 

 



 
 
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