『西園寺さんは家事をしない』で、ぐるぐるさんが、人生論を出汁に例えて語った。
刺さった。
昆布や鰹節やいりこなどは、最終的には料理には登場しない。でも、姿は見えねど、その料理の旨味成分としてしっかり、その料理を支えている。うまみ成分のない料理なんて、ちっとも美味しくない。
人生で起こるよいことも悪いことも、まるっとだしにする力は、旨味として、その人を味のある人にするとぐるぐるさんは、教えてくれた。
人生で起こる良いことも悪いことすらも、だしにできる人になりたいって思った。
おそらく、人間として寛容な人は、悪いことも不運だと思わずに、出汁にできる人なんだろうなぁ。
どうしたら、そんな人間になれるのかなぁ?
大人になるまでに、不運が転じて幸運につながった体験をしたらいいのかな。
親が、子どもの前で、『後悔言葉』を使わないっていうことも大事かも。
後悔言葉だけではない。否定語全般を極力使わないおうちって、きっと、エネルギーに満ちている。
そうだ。こどもを産んだら、否定語を使ったら相手の貯金箱へ500円投入するっていうルールを作ったらいいんじゃない。
結婚式の誓いの言葉に、『汝をうんたらかんたら一生愛します。』というめっちゃ抽象的な言葉をその時は一瞬、本気で誓う。
じゃなくて、『否定語を使ったら、妻の(夫の)貯金箱に500円入れます。』ってすれば、愛に向かっていく出汁家庭が築けるかも(笑)。
否定語を使えないという大前提があると、じゃぁ、どうしたら、この腹が立っている今の爆発しそうな気持ちを否定語でない形で言おうかってなる。
どんな時に腹が立つかというと、相手が自分の思い通りにならない時とか、相手が自分の尊厳を踏みにじった時だ。
否定語って、自分が上で相手を下に見ている時、かつ、相手が自分の思い通りにならない時に出る。
『早く。早く。どうして、あなたは、〇〇できないの?』
『どうして、あなたは、お母さんが言わないと宿題をやれないの?』
これは、youメッセージ。
これを、Iメッセージに変換するだけで、否定語でなくなる。
『ママは、あなたが〇〇すると、仕事に遅れそうでイライラするのー。』
『ママは、あなたが宿題を済ませていないと、勉強が分からなくなるんじゃないかと不安になるの。』
Iメッセージこそ、愛メッセージ。
結婚式で、『私は、一生、私を主語にしたIメッセージで会話することを誓います。』って誓う方が、愛しますというわけのわからない言葉よりも、より実行力がありそう。
ところで、助言も、扱い方を間違えたら、実は、否定語になる可能性があるから気を付けないといけない。
助言は、本人から、どうしたらいいかなぁって質問された場合だけ、助言として有効になる。それ以外は、余計なお世話かもしれない。よかれと思って、ついつい言ってしまうことが多いなって、反省。
いいことも悪いことも、だしになるって本気で捉えられるようになったら、怖いものはない。
そうなりたい。
そうなれないから、そうなりたい。
人生で起こることは、すべて、だしの素。
以上。
体験とか
そうだ。この世で起こることは、すべてだしの素。