総合漢方にんぷ薬・総合漢方育児薬

~頭を使ってではなく、カラダ(感性)で子育てしてみませんか~

4歳までは『立派な原始人』に育てる

2024年07月20日 | エッセー
 と、小児科医の成田奈緒子先生は、提唱されている。
 原始人が生きていた時代は、電気がなかった。その頃の人間は、日の出とともに起き、日の入りとともに寝ていた。
 所詮、人間も動物と同じなのだ。
 太陽時計がDNAにしっかり染みついている。
 日の出とともに起き、日の入りと共に寝るのが、自然。
 自然に沿って生きていると、多分、おそらく、身体は元気に近づく。脳も。
 成田先生は、この原始人の脳がしっかり出来上がるのが4歳で、その原始人の脳を1階とするなら、その上の2階に、左脳(言葉・計算・勉強など)が乗っかている。そして、それをつなぐ階段が、こころの脳だとおっしゃっている。
 もし、1階部分である原始人の脳が、しっかり育っていないと、2階部分の左脳の発達に不具合が生じてしまって、一見、発達障害かと勘違いしてしまうような症状がでてくるという。
 だから、とにもかくにも、4歳までは、日の出とともに起きる・・・ような原始人に育てようということになる。
 また、朝、5時から7時までに起きて太陽を浴びると、セロトニンという幸せホルモンが分泌されるらしいので、さらに、心が安定し、階段部分のこころの脳も安定して育っていく。
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6時と7時とでは大チガイ

2024年07月15日 | エッセー
  生まれてから4~5歳ごろまでに、日の出とともに起きるような早起きを習慣化することで、脳がバランスよく発達する。
 多動とかかんしゃくとか極端な好き嫌いとか一見発達障害かもしれないと思えるような症状があって、朝、7時過ぎに起きる子に、朝6時代前半に起きるようにしてもらうだけで、約7割の子どもたちから、多動やかんしゃくや偏食がなくなった。発達障害もどきだった。という小児科の発達の専門医成田Drの本に衝撃を受けたのは2か月前のこと。
 7時に起きるのと6時に起きるので、そんなに脳の発達がそんなに違うの?と不思議だった。
 でも、本当に全くもって、その通りだった。
 本を読んですぐの3歳児健診で、とにかく寝ないでずっとウロウロしている。昼寝をしたことがない。夕方のかんしゃくが大変。朝は7時過ぎに起きる。
 とママがヘトヘトだったので、脳のバランスのよい発達と早起きチャレンジのお話をしたところ、やってみるっておっしゃった。
 1週間後にお電話すると、6時半ごろ起こしている。最近、寝てくれるようになった。でも、夕方のかんしゃくは時々あるけど・・・。 
 そして、1か月後。
 なんと8時過ぎには寝てくれるようになって、夕方のかんしゃくもなくなった。たまには、遅くまで起きていることもあるけれどと。
 6時早起きって、すごい。
 脳の発達のバランスが崩れているよっていうサインが、なかなか寝なかったり、ウロウロしたり、かんしゃくを起こしたり、偏食だったりするんだって実感した。
 それまでは、うちの子、白ご飯しか食べないんですって言われても、『困ったですねぇ』というしかなく無力感を感じていた。でも、6時に起こすという提案ができると思うとちょっぴり嬉しい。
 早起きしなくても、夜寝てくれる子もいれば、かんしゃくを起こさない子もいるし、何でも食べてくれる子もいる。脳の発達は胎児の頃から始まっているので、さまざまな要因によって、一人ひとり違う。
 ママが、赤ちゃんが泣いても、さっきおむつを替えたとかさっきミルクや母乳を飲ませたっていうなら、そばにいてありのままに泣かせてあげられたら、赤ちゃんの脳は、生活リズムがしっかり刻まれて、バランスよく発達していく。でも、泣いたら、ぐずったら、さっき飲ませたばっかりだと思いながらも乳首を吸わせたり、泣かせたら不憫だと感じて、ずっと抱っこしていると、一番肝心の『あかちゃんの脳に生活リズムを刻むという育児』のお仕事ができない。
 なだめ抱っこ・なだめおっぱい・なだめおしゃぶり・なだめグミ。
 ちょっと前までは、なだめDVDアンパンマンもあった。
 でも、最近は、なだめスマホが幅を利かせている?

 なだめという漢字は、宥めと書く。
 宥めるの意味は、怒りや不満の気持ちを静める。
 宥めすかすの意味は、なぐさめて相手の気持ちを変えさせる。また、相手の心を和らげて、自分の都合のいいようにしむける。
 
 なだめ〇〇〇は、生活リズムを刻んでくれないように感じるのは私だけだろうか。 体内時計をなし崩しにしてしまう可能性があるような気がしてならない。
  
 愛情とはなんぞや。
 赤ちゃんが泣いたりぐずったりしたときの愛情とはなんぞや。
 情に流されることが愛ではないって、わかっているのに・・・。
 赤ちゃんを愛情で育てるのか、愛で育てるのか。

 早期教育よりも6時に起こそう。7時ではなく6時に起こそう。

 かく言う私は、ダメ母さんだった。
 私が、朝が苦手で6時になんて起きれなかった。サービス残業するから、頑張って21時までに家事を終わらせたとしても、それから、子どもたちは、押し入れから1時間飛びっ放しで、一息ついて絵本を読んだりしていたら、22時半。下手をすると23時。結果、朝も7時過ぎに起きる生活だったなぁ。
 あ~~、早起きの脳への威力について、もっと、ちゃんと認識できていたらなぁ。
 
 それにしても、6時と7時でこんなに違うなんて、驚きだった。

 ところで、なぜ、6時に起こすと脳がバランスよく育つのだろう?
 
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くすりはくすり

2024年07月13日 | エッセー
 『かもめはかもめ』という歌があった。
 ネットに胃薬たった1錠でも腸内細菌くんたちにとっては、壊滅的な威力があるというような記事が載っていた。
 ヤバい。
 逆流性食道炎などの胃酸過多の人や、薬をたくさん飲んでいる人がついでに胃薬まで処方されている場合など。
 胃酸分泌を抑えるプロトロンビンなんとかという胃薬を飲むと、胃液が薄まって、食物がうまく消化されずに小腸に送られるという問題もある。しかし、一番の問題は、口腔内のばい菌(歯周病菌や虫歯菌など)が、普通なら胃液によって殺菌されるのに、胃液が少なくなって殺菌できなくなり、口腔内のばい菌が大腸まで届いてしまって、腸内細菌くんたちをやっつけてしまうらしい。
 以前、読んだ『アルツハイマーの終焉』という本に、予防の3番目か4番目に、『プロトロンビンなんとかという胃薬は飲まない。』って書いてあったことを思い出した。どうしてだったかなぁ。
 でもね。逆流性食道炎とか大変だよね。
 怒りなどのストレスによって、自律神経のバランスが乱れて、胃に食物が入っていない時に、勝手に胃酸が出ちゃって胃が荒れるんだもんね。
 抜本的に治すためには、心を鎮める的な、あるいは、怒ってしまう自分の心ときちんと向き合うような心理的な取り組みが必要だ・・・きっと。怒りとは、ちっとも思いどおりにならない相手や物事に対して発生する感情だと思うので、人は人、私は私というような、あるいは、相手をありのままにいさせてあげる人間力を培おうというような視点での治療があってもいいかもしれない。
 それにしても、最近、実は、めっちゃ危険と言われ始めた歯周病菌が、歯周病対策もさることながら、歯周病菌を大腸まで届けないようにすることも大切なのだと改めて痛感させられた。
 腸内細菌くんたちは、か弱いみたいだから。
 歯周病菌はジャイアンか。
 この記事では、抗生物質がジャイアンかと思っていたが、大腸まで届く歯周病菌もジャイアンだという。
 そして、もう一つ、糖尿病治療薬のなかで、糖を吸収しないで便に出すという仕組みのお薬もジャイアンなのだそう。
 糖尿病の人は、元々遺伝的に一生分のインスリンが少ない人が、インスリンを無駄遣いをする食生活を選択してしまって、インスリンが枯渇状態になって発症する。もちろん、そんなに暴飲暴食をしていない人でも、なる場合もある。
 小腸で糖は、インスリンによって吸収されるけれど、インスリンが少ないと、血液に糖が溢れ出して高血糖状態になり、血管の劣化が凄いことになる。東京大空襲の後の焼け野原みたいに。
 それを食い止めるために、小腸から血液に吸収されるべき糖を小腸で吸収できないように阻止するお薬が開発された。小腸で吸収されなかった糖は、大腸に運ばれ、便として体外に排出されることになる。が、しかし、大腸に送られた糖はジャイアンになる。腸内細菌くんたちは、糖というジャイアンに一撃をくらう。便秘になる。
 メトグルコという糖尿病のお薬の副作用に、便秘という言葉が確かにあった。でも、どうして便秘になるのかなんて知らなかった。
 とことで、食事療法って、大変だ。
 元々、インスリンが少な目な人で、甘い物や揚げ物や炭水化物が大好きでやめられない人が糖尿病になりやすい。その食べることが大好きな人が、食事制限をしなくちゃいけないなんて、しんどすぎる。修行僧になれって言われるようなものだと思う。
 そこに、メトグルコというお薬があれば、ありがたいと思う。私も修行僧にはなれないから。もし、薬も飲まずに高血糖を放っておいたら、脳卒中・人工透析・認知症・心筋梗塞などの血管が傷んだ末の大病を患うことになる。
 難しい。
 だから、もし、おじいちゃんや親せきなどに糖尿病治療中の人がいたら、一生分のインスリンの量が、遺伝的に少ない可能性があるというスタンスで、親は子どもが小さい時から、ちょこっとインスリン節約生活習慣化してしまえばいい。
 ちょこっとインスリン節約生活とは、とにもかくにも、最初に野菜やたんぱく質から食べる。いきなり、炭水化物や糖質を摂らない。そして、超ド級高血糖物質である砂糖の入っているジュースやイオン飲料などは土曜日のお楽しみにする・・・などなど。
 
 腸内細菌くんたちは、人間にかなり貢献している。たんぱく質を作ったり、ビタミンB群を作ったり、免疫系にも影響を与える。腸と脳は相関してるらしく、思考にも何らかの影響を与えているとか・・・。
 
 快食・快眠・快便とよく言われる。
 快眠・快便・快運かもしれない。
 だって、快便(バナナウンチ)であることが、快食の証だから。
 ぐっすり眠れて、バナナウンチがスーッと出る、そして、身体を動かすことで、血液がよく巡る。病は気から。病はそこに血が行っていないから。

 かもめはかもめ
 くすりはくすり。

 

 
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無敵?くるくるバスタオル枕

2024年07月13日 | エッセー
 職場で、ある女性が、肩こりがひどいのか、時々、肩をギューギューしている。ここ1週間、かなり肩こりがひどいようで、整骨院に通い始めたらしい。それでも、頭痛がしてきて吐き気もするという。
 かなり、しんどそう。
 で、食いしばりと歯ぎしりで朝、起きた時に首と肩ががっちがちで首も回らなくなった私のくるくるバスタオル枕体験をお話してみた。タイプの違う肩こりのようだったので、彼女に合うか合わないかがわからなかったから、くるくるバスタオル枕の効用について話すのを控えていたけれど、あまりにもしんどそうだったので・・・。彼女も、結構高い枕を買ってみたけど、全然、効果なかったって。
 
 くるくるバスタオル枕のことを教えたのが、金曜日。
 そして、月曜日の朝。
 彼女、とても明るい声で、ニコニコと『ありがとう』。
 さっそく、金曜日の夜、家にあったバスタオルで首の下にくるくるバスタオル枕を敷いて寝てみたそう。
 翌朝、かなりいい感じだったけれど、少し、硬いなって思って、土曜日の夜は家にあったふわふわ素材のひざ掛けをくるくる巻いて再チャレンジ。寝心地もいいうえ、幅も広いので寝返りも打ちやすく、肩こりもかなり改善したそう。
 ほんとうに心から感謝された。
 いやはや、私が開発したわけではなく、単に紹介しただけだけど、なんだか嬉しい。人の役に立つっていい気持ちになる。
 それもこれも私のかなりしんどい様々な体験からあみだした攻略法があってこその人助けだ。
 そこそこ幸せだと攻略法なんていらないから。

 今治バスタオル枕が6000円くらいで売られている。
 高いね。おうちのバスタオルで十分だと思っていた。
 でも、もしかしたら、タオルの素材が極上だと朝起きた時の肩や首のこわばりがもっともっと軽くなるのかもしれない。
 私の場合、相変わらず、食いしばりとか歯ぎしりは継続していて、朝、起きた時の肩と首の強張り感はピーク時の3割くらい残っている。最近、朝起きた時に、右手の中指を伸ばす時、カクって関節の音がするのが気になっている。きっと、かなり、そして、特に右手をギューギューギューっと握りしめて歯を食いしばっているんだろうなって想像する。
 もっと、ふわふわな極上バスタオルを買ってみるか。それとも、今治バスタオル枕を買ってみようか。
 





 
















 
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なだめスマホ

2024年07月07日 | エッセー
  子育ての3本の矢の1本目は、子どものカラダにルーティンをしっかり刻んであげることだと、最近、しみじみ✖しみじみ思う。
 大成をなしたプロのスポーツ選手ほど、ルーティンを大事にする。イチロー選手のルーティンの話は有名だ。
 ルーティンとは、生活リズム。
 だいたい何時に起きて、朝ご飯をだいたい何時に食べて、11時になったら、ママの買い物ついでにお散歩して、お昼寝はだいたい何時に寝て、夕方、お姉ちゃんたちが保育園から帰ってきて騒がしくなって、お風呂は何時ごろかな?そして、ママがお茶碗を洗って台所を片付けたら、さぁ、ママが絵本を読んでくれるぞ。そして、いつの間にかママと夢の国へ。
 みたいな。
 赤ちゃんにルーティンを刻むために必要なのは、ママの日課。
 ママが日課というルーティンを刻むことで、赤ちゃんの体内時計がしっかり出来上がっていく。
 そして、ママの日課を通して、その家庭家庭の個性みたいなものが、伝播されていく。
 だから、ママが、今日はあっちに行って、明日は、こっちに行って・・・などど、日課が定まらないような生活をしていると、体内時計がしっかり刻まれないから、自律神経が不安定になって、結果、子どもの気持ちも不安定になりやすくなるかもしれない。
 もう一つ、赤ちゃんが泣いたりぐずったりしたときに、不憫ですぐ抱っこをしてずっと抱っこをして、赤ちゃんに振り回される生活になる。
 その結果、ママの日課がおろそかになってしまい、肝心の体内時計がしっかり刻まれなくなる。
 オムツも替えた。さっき飲んだばかりでぐずった時は、ただ、泣いてすっきりしたいだけ。ママの気配がしっかりありさえすれば、安心してギャンギャン泣いてスッキリできて幸せなのに・・・ね。
 そう。そんな時は、ママは鼻歌を歌いながら、しっかり、家事のルーティンをこなしちゃおうよ。
 『不憫でずっと抱っこ』の弊害は大きい。

 実は、『不憫でずっと抱っこ』と同じくらいルーティンを刻むことを邪魔する厄介なものが、最近、登場して、子どもたちの未来を案じてしまう。

 それは、『ぐずった時のスマホ』だ。

 毎日、夕方に、『お母さんといっしょ』を観るというのは、ルーテインになる。
 でも、なだめるために、不定でスマホを与えることは、そのルーティンをなし崩しにしてしまう危険性を孕んでいる。
 ほんと、おとなしくなるよね~~。麻薬みたいに。 
 助かるよねぇ。
 叶うなら、スマホは高校生からがいいと個人的には思っている。ビルゲイツも我が子にはそうしていたって聞いたことがある。
 せめて、『お母さんといっしょ』と同じように、時間になったらみれるというスタンスでスマホを扱うなら、ルーティンの一部なのでまだいいんじゃないだろうか。
 とにかく、ルーティンの力によって、脳がどんどん発達する乳幼児期に、なだめスマホに手を染めたら、アウトかもしれない。
 だって、子どもがぐずるたびに、スマホを与えていたら、一日1回ではすまなさそう。どんどんエスカレートしそう。
 子どもは、知っている。
 『ママなんて、ちょろいもんよ。私がちょっとギャーって言えば、私の思い通りになる。』って。
 こわい。
 スマホを与えるたびに、子どもは、ママを舐めるようになる。
 なだめるつもりが、舐められる。
 そして、ルーティンがぐちゃぐちゃになるから、心も不安定になりやすいかもしれない。

 わが子を、育てるってどういうことだろう?

 ぐずられると、ほんと大変だ。
 
 でもね。ちょっと何か気に入らないことがあって、それがきっかけでぐずりが始まるのだけれど、それは、導火線に火がついただけのこと。今まで、ちゃんと躾なきゃというような理由で理不尽に怒られたり、好奇心でやっていることなのにダメダメと連発されたり、うまくしゃべれないから、勝手に推測してどんどん違った解釈をされたり、急に何も言われずにどっかに消えて、置き去りにされる恐怖を味わったり、パパとママが目の前で罵しあい系のけんかばっかりしていたり‥‥。
 きりがないほどの不安や怒りを、ママに気に入られるために押し殺してきたマグマが存在していて、導火線に火が付いたら、うっぷんを晴らすがごとくぐずりたくなる。イヤイヤ言いたくなる。駄々こねしたくなるのが幼子なのだ。

 せっかく、導火線に火が付いたのだから、マグマを爆発させてあげれば、いいだけなのに。危険なものはしまって、ママは黄色い声援を送るような気持で、頑張れって心の中で祈って見守って。
 小一時間もギャーギャー言っていれば、スッキリして、本来の素敵なわが子に蘇る。 
 
 あ~~~。なだめスマホは、そのスッキリをわが子から奪い、体内時計をふにょふにょにして、ルーテイン不形成による弊害が出そうで、案ずる。

ついスマホ
なだめるたびに
舐められる。


 

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本気の応援団の洗礼

2024年07月06日 | エッセー
 子どもが小さい頃は、ちっとも思いどおりに行かないわが子にヘロヘロになる。 でも、その思い通りに行かないレベルはかわいいもんだ。朝ぐずぐずして・・とか忘れ物とかあったりして、仕事に間に合わないよ~~レベル。ギャーギャー言っていればどうにかなる。躾に対する不安からほとばしる口撃って、一度癖になると止められないのが難点だけど。
 しかし、思春期の壁にぶち当たったわが子の思い通りに行かないレベルは、半端ない。ギャーギャーレベルから心配レベルに急上昇する。
 もう、躾とかどうでもいい。将来、この子は、自分の力で生きていけるだろうか・・・という心配の種は、親の心をどんよりとずっと曇らす。

 よく、親は『我が子の応援団』って言われる。
 最初にこの言葉に出逢った時、『そうだ。そうだ。育てようなんておこがましい。応援するんだ。』って、めっちゃ、感動した。
 でも、今、わかった。
 応援の意味がよくわかっていなかったって。

 応援とは、頑張っている、必死に物事に取り組んでいる人に対して力を貸して助けることっていうそうだ。
 そう。応援っていうと、見た目が頑張っている人が対象だ。
 だから、私は、子どもが何かをしたいと言って頑張っているなら、全力応援団になろうというスタンスだった。

 でも、子育ての応援するって、本質的に全然違うということを、ある女性に先日教えていただいて目からうろこだった。

 見た目が頑張っていると、親は本能的に応援したくなる。わが子のファンになっちゃえる。よく、少年野球の試合で、わが子が、まぐれかなんかで一発ホームランを打った瞬間にドハマりするって話を聞く。
 活躍したり、必死な姿を観て応援したくなるのは、本能であって、誰でも実行可能だ。

 でも、わが子が、思春期の壁と必死で闘っている姿は、表面的には、頑張っているようには見えない。子どもと大人の狭間の葛藤で、心の中はジェットコースターのように揺れ動いているのに、見た目は、部屋から一歩も出てこないし、口もきかないし、出てくる言葉も『べつに』『うざい』『クソババァ』だったり、ちっとも勉強しなくて成績も芳しくなかったり、学校に行かなくなったり、リストカットをしたり・・・。

 そんな我が子に対して、応援しようという気持にはなりにくい。
 応援というより、心配とか不安が先に立つ。

 私は、その女性から、心配ばかりしているように見えるって言われた時、いや、そうでしょう?この状況だと心配するでしょうって言ってしまった。私も人生のジェットコースター体験を幾度となくやってきて、少々なことでは肝っ玉が据わって来たつもりだ。でも、今回に限っては、今だ初めての超難易度のわが子の思春期の壁を突破できるかできないか瀬戸際で、大大大問題なのだ。課題は、子どもにあるとわかっていても、ハラハラドキドキ、大心配の領域で右往左往している。
 
 本物のわが子応援団とは、イメージとしてこんな感じって、その女性が教えてくれた。

 ほら、小学校に入ったばかりの1年生の徒競走。
 一番ビリで、しかも、途中で転んでしまった男の子が、それでも、あきらめず、ゴール目指して前に進んでいるときの、応援する気持ち・・・みたいな。
 手は出せないでしょ。
 本人が、自分の力で前進する姿を健気に感じて、『頑張れ、頑張れ』って黄色い声援を目いっぱいかけながら、温かいまなざしで見守るでしょ。

 本気の応援ってそんな感じ。

 やる気がなさそうに見えても、学校に行けなくなっても、部屋にひきこもっていても、万引きをしてしまっても、夜、家に帰ってこなくて、友達と遊び惚けていても、おそらく、きっと、あの転んでびりっけつでもゴールに向かって前進している小学校1年生の男の子と似たようなものなのだ。きっと・・・。
 ちょこっと転び方がひどいけど。
 わが子を信じて、心配しないで、本気で応援する。
 きっと、そんな親の気持ちが伝わって、起き上がって、大人になるというゴールを目指すはず。

 子育ての鉄則。
 わが子を応援する。
 心配をしちゃいけないんだ。
 レールを外れてしまうと、将来が不安になる。
 私って、そこそこレールを気にしない方だと自負していたけれど、なんのことはない。しっかり、ちゃっかりレール気にしい人間だった。

 わが子の将来を案じて心配したり、何を考えているかわからないから(得体が知れないから)腫れ物に触るような感じになったり・・・。
 もし、自分がそんな気持ちになっていたら、いかんいかんとあの転んでびりっけつの小学校1年生に黄色い声援を送っている自分をイメージして、わが子を応援しよう。

 知らなかった。
 子育てに、心配は禁物だったなんて。

 めっちゃ、すっきり。
 
 よござんすか。
 子育ては、黄色い声援だけでいい。
 どんなにレールから外れても、黄色い声援を送り続けるのが、親の務め。
 以上。
 
 

 
 

 
 
 
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母親洗礼

2024年06月30日 | エッセー
  最近、女性って、妊娠して出産して育児してというプロセスを経て、信じられないくらいの忍耐力を身に着けていくという凄い存在なんだなぁって、しみじみとする。
 赤ちゃん訪問で、『ママたちと世の中の母親ってすごいよねぇ。こんなに大変な思いをするのに、二人目三人目を産むんだもの』と共感しまくりだ。
 つわりとお産と夜泣きの3点セットを三者三様な体験を通して、潜り抜けていく。だって、一度、お腹に宿したら、もう引き返せない、逃げ出せない24時間営業一生営業の母親になっちゃうんだから。ほっぽリ出せないという前代未聞の状況であっちぶつかりこっちぶつかりしながらも、どうにか前を向いて命を守っていかんとする。
 つわりもひどい人はひどい。そして、長い人は長い。
 お産も、陣痛の強い人は強い。そして、長い人は長い。
 夜泣きも、一晩眠れない人もいれば、何か月も続く人もいる。自分のことは何もできないし、眠れる時間があるだけでシアワセという人もいる。ずっと、抱っこで腱鞘炎になる人もいる。

 それでも、二人目を産もうって思えるなんて、アンビリーバブルだ。

 男性には、わからないだろうなぁ。
 吐き気とか吐くという症状は、地獄だ。
 波のようにやってくる陣痛も、地獄だ。
 夜、寝させてくれないレベルの夜泣きも地獄だ。

 なのに、また、産もうと思える。
 すごい。

 おまけに、育児だ。子育てだ。
 ちっとも自分の思い通りになんかいかないから。

 思いどおりにちっともいかないことをあっちぶつかりこっちぶつかりしながら、体験する中で、悟る。
 それが間違いだったと。

 思春期以降の思い通りにいかないレベルは、人生がかかっているから、これまた半端ない。

 本気の応援を子どもは欲している。
 思いどおりにしたいレベルの応援ではない。

 本気の応援とは、なんだろう?
 

 
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疲れの取れ方が全然チガウンダッテ。

2024年06月29日 | エッセー
 今年は、梅が生っていない。
 ほっとした。
 どうしてかっていうと、梅仕事をしない私を夫が責めてこないから。
 夫の実家の周囲には、これでもかっていうくらい梅の木がある。
 いつかは梅干しづくりをやってみたいという憧れがあった私は、退職した年に、早速梅干しづくりに初チャレンジした。先生がいないので、本と睨めっこしながら、本先生の言う通りにやってみた。
 めちゃくちゃ手がかかった。
 1週間くらいは毎朝、梅干しを1個ずつひっくり返すなんてお仕事もあった。
 再任用で9時出勤になったから、まだどうにかなったけれど、とにかく手がかかった。
 だから、二の足を踏む。
 だから、だから、今年は梅が全然生らなくて、ほっとしていた。

 青梅の氷砂糖漬けも作っているけれど、なんだか、砂糖の量がヘルシーさを台無しにしていそうで、せっかく作ったのに、結局飲まずに捨ててしまうことも多々あった。

 が、しかし、職場のお掃除をしてくださる細めの女性とちょこっと梅干しの話をしたら、その女性いわく「梅シロップを飲むと疲れの取れ方が全然違うんですよね~。梅シロップは別格。」って、大絶賛。
 なんせ、虚の体質である私。すぐに、その話に乗った。
 養命酒先生のおかげでかなり気力活力が回復し、老衰一歩手前状態から抜け出せたけれど、漲る元気なんてどこにもない。やっとかっと生きている。
 そして、この梅雨という季節だ。
 足がだるい。
 せっかく寝落ちなんて夢の言葉だった私が、股関節ほぐしで寝落ちをゲットし、朝までぐっすりという憧れの日々をようやく手に入れたのに、ここ最近、2回は起きる。
 梅雨時は、水分調節する腎臓に負担がかかるのだろうか。うす~い色のおしっこだ。濃縮する元気がわが腎臓にはなさそう。

 そう思っていた矢先に、梅シロップ。
 今年は、梅が生っていないので作れない。梅も高いし、ざんね~~ん。って嘆いたら、その女性が、少し分けてくださるということに。
 やった~~。
 今から、楽しみ。
 来年こそ。

 今年は、暖冬で、梅の花が早く咲きすぎて、受粉してくれる蜂の登場時期とずれてしまって、梅の実が生らなかったのだそう。
 来年は、大丈夫かな・・・。


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めがねかコンタクトか?

2024年06月22日 | エッセー
 有名な眼科のお医者さんが、コンタクトの話をするという番組で、メガネをはめていらした。

 このショットだけで、きっと、やっぱり、コンタクトよりメガネが目にはいいのだろうと思った。
 四男が、つい最近めがねを買った。夕方以降の車の運転に支障が生じ始めたから・・。今どきの男の子だ。若いから、おしゃれに関してはこだわりがある。いずれは、コンタクトにしたいと言っている。
 メガネも似合うのになぁ~。
 なので、メガネの方が、目への負担も少なそうなので、スルー気味な対応をしていた。

 最近、梅雨で、寒い日もあれば、ムシムシ蒸し暑い日もある。
 やや蒸し暑い日に、10畳くらいの事務室にいた50代の女性が、クーラーもつけずにいらした。この女性、普段、更年期で「暑いあつい。」っておっしゃるのに、どうしてクーラーをつけないんだろう?って違和感を感じた。
 で、「ごめんなさい。クーラーつけていい?』って尋ねた。
 
 そして、クーラーをつけたとたん、「目がどうかある。」ってごそごそし始められた。
 そして、「私、ドライアイなの。」
 どうやら、クーラーの風がドライアイにはよくないらしい。

 その女性曰く、
 「コンタクトを長年使っていると、ドライアイになるんだよね。もう、大変。それと、眼瞼下垂にもなるんだって。」

 なぜ、ドライアイになるか。
 その50代の女性は教えてくれた。
 下のまぶたの内側に、潤い成分を分泌する管がいくつかある。コンタクトを長年使っていると、その管がニキビみたいになって、詰まりやすくなる。それで、ドライアイになる。眼科で、ニキビを潰すみたいな処置をしてもらえば、また、しばらくは潤い成分が分泌し始めるそう。1年くらいはもつかな?
 でも、それが、めちゃくちゃ痛いんだそうな。
 だから、行きたくても行けない・・・と。
 何十年も異物が目の中にあるということは、やはり、不自然。

 眼瞼下垂はどうして?
 って聞いたら、コンタクトを付けるとき、上まぶたと下まぶたを大きく拡げるでしょ。そのせい。
 え?その動作って、一日2回、ほんの数十秒だよね。
 それで、眼瞼下垂になるの?

 ほんのちょっとの圧でも、毎日何十年もかけていたら、眼瞼下垂にまでなってしまうなんて、衝撃だった。
 マットが、お肌の手入れの話をしていて、決して、圧をかけない。優しく垂直に触れるくらいの圧で押すようにって、言っていたっけ。
 恐るべし、生活習慣。

 若いうちは、おしゃれしたいから、コンタクトでもいい。でも、そこそこの年齢になったら、メガネに切り替えた方がどうやらよさそう。
 
 ふと、最近は、美容整形に対するマイナスなイメージがなくなりつつあって、悪いことではないなって感じていたけれど、何か異物を入れるタイプの整形は人体にはよくないかもしれないって怖くなった。

 
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運動がいいに決まっている。

2024年06月16日 | エッセー
 今朝、テレビで、アルツハイマー認知症の場合、60歳で発症したとしたら、実は20年前の40歳ころから、すでに脳は浸食されている。今、激増している認知症をどうしたらいいかということで、予防としては、運動を毎日することだと言っていた。
 私は、右股関節を運動の人質にとられているので、おかげさまで、雨が降る日以外は、スロージョギングを30分やれている。
 
 人質にとられているのは、右股関節だけではない。慢性疲労なのか自律神経失調なのかわからないけれど、夕方になるとガス欠状態になって寝込みそうになる。そこを、えいやっと気合を入れて走り始めると、走り終わる頃には、なんだかエネルギーチャージできたっていう爽快感をゲットできる。
 毎日日課に運動を取り入れない人って、元気なのだ。必要性をカラダは感じていない幸せな人だ。もしくは、ややしんどいレベルか。

 母は、今、アルツハイマーの真っただ中にいる。
 遺伝もあるというので、ビビっている。
 それもあって、走るが続いているともいえる。

 母を看ていて、長生きに対する複雑な思いを抱かないでもない。
 行く末の自分を案じてしまう。

 おそらく、アルツハイマーを早期発見したとしても、その進行は止められないのではないだろうか。だとしたら、とっとと進行した方が、本人も周りも幸せかもしれない。自分に自信をなくしていくという時間は少ない方がいい。
 もちろん、若すぎる方の場合は別である。母のように70代から少しづつ異変が生じ始めたような場合は、好きなように生きた方がいいかもしれない。もともと頑固だったと思う。それが、70代に入って、認知症?ってチラッと過り始めた頃に、いくら散歩を勧めても、しなかった。
 運動は、せめて、50代から習慣にしていた方が身のためかもしれない。

 
 
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つわりメソッド

2024年06月15日 | エッセー
 NHKのドラマ『燕は戻ってこない』を観ている。
 代理母のお話である。
 北海道から上京してもうすぐ30歳の派遣社員の女性が月給14万の極貧生活から脱出するために選んだ道が、代理母。選んでみたものの・・・。
 一方、不妊治療をしてきたけれど、妊娠できなかった夫婦の物語。バレエダンサーという遺伝子を残したいという夫の強い思いから、妻の反対を押し切って代理母を選択をしてみたものの・・・。
 併せて、原作の桐生夏生さんの本も読んでいる。
 さすが、桐生さん。
 作家って、奥が深いな
 このテーマって、物凄くナイーブで、白黒つけられないテーマである。
 夫婦二人の生活を選択すると決めたのに、夫があまりにも子供を望むので、それなら養子縁組をという妻に自分の遺伝子を残したいという強い思いの夫。

 いろいろあって、主人公は妊娠した。
 いざ、代理母生活を送り始めたら、大金と引き換えに子作りの機械みたいになってしまった自分と折り合いがつかなくなり、人工授精の6日前と5日前に違う男性と爆発してしまった。もう誰の子かわからないという呪いの物語になってしまって、今後の展開に目が離せない。

 それはさておき、その主人公に、つわりが襲ってきた。1週間、ほとんど飲まず食わずの寝たきり生活になってしまった。誰も頼る人がいない孤独の中、いろいろあって、元バレエダンサーだった夫の母(黒木瞳さん)が見舞いにやってきた。いわゆるサラブレッド家族だ。
 あまりの美しさにわが母とのギャップに驚く主人公。

 その黒木瞳さんが、宣う。
 この世は、すべてメソッドありき。
 バレエもメソッド。
 妊娠したら、妊婦さんのメソッドがある。その目的に向かって、そのメソッドに従って、よりよきものをめざす。
 つわりにもメソッドがあるのよ。
 まず、しょうが。
 と言って、ジンジャーティーを代理母に勧めた。
 『あ、飲めた。』と水すらも飲めなかった代理母が、驚く。
 しょうがのすりおろしも作ったから、なんでもかけて食べるのよ。

 『それと、ビタミンB6ね。あと、胃酸を中和するために、〇〇カルシウム剤でしょ。そして、葉酸も飲んどくのよ。』

 へぇ~~。
 私も仕事柄、つわりのひどい妊婦さんに何か助言できないかといろいろと調べた結果、つわりに効く〇〇を見つけられなかった。
 胃酸を中和するには、確かに、カルシウムはよさそう。ビタミンB6は、どうしてよいのだろう。

 でも、黒木瞳さん、ボソッと、『でも、孫に関しては、メソッド通りにはいかなかったわ。』とぼやく。

 印象的だったのは、帰宅してから。
 敵対していた嫁に、『あの人は、私たちと住む世界が違いすぎる。何の目的も持たずに努力もせずにただ生きてきたような人達だわ。』とまくしたてた。
 息子が、母の選んだバレエダンサーの嫁と離婚して、イラストレータの今の嫁と結婚したことに、ずっと、面白くなかった義理母が、努力してきた人間同士というカテゴリー、否、努力して成功を勝ち得た人々というカテゴリーか・・・。そのカテゴリーで親近感を持つという人間の不思議を垣間見た。

 ビタミンB6について、さぁ、調べよう!
 
 
 
 
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疑心暗鬼冷蔵庫

2024年06月09日 | エッセー
 昨夜、夕方7時前に夕食を食べ始めた。
 そして、対スロバキア戦の男子バレーを観ていたら、にわかにお尻あたりが、ぞわ~~~っと痒くなり始めた。
 え?何?
 ぷつぷつと赤い小さな湿疹が、お尻を起点に全身に(特に、足の方に向かって)拡がっていった。
 かゆいかゆい。
 なんだこれ?
 これって、もしかして、蕁麻疹?

 土曜日の夜だ。
 ヤバい。
 どんどん悪化してしまったらどうしよう?
 もしかしたら、痒くて一晩眠れないかも。

 そうだ。ホメオパシーがあった。エイピス(蜂の毒から作られたもの)があったかな?
 と探しに。
 あった~。
 30分毎に3回なめた。
 8時過ぎ頃は、赤い湿疹も全身に拡がり、融合している湿疹もあったけれど、9時頃になると、だんだん退いてきた。

 ほっとした。
 何もしなくてもよくなったのかもしれないけれど、もしかしたら、エイピスのおかげかもしれない。

 それにしても、何が原因だったのか。
 おそらく、否、絶対、消費期限切れのキムチだ。
 実は、お昼に息子にキムチうどんを作った。
 息子は、すぐに下痢をするので、めっちゃ、味変に敏感だ。
 今までも、期限切れのキムチを入れてどうってことなかったので、ちょこっと入れてみたら、息子が、一口食べて『これ、期限切れている味だ。』って。それでも、うどんの麺を7割くらい食べていた。が、案の定、下痢に。
 
 その残りを夜にチンして、私が食べた。
 もったいないばあさんなので。

 自信があった。
 少々、消費期限が切れても、自分の味覚と臭覚で使うか捨てるかを判断してきた。それで、お腹を壊すことなんてなかった。
 だから、息子が常々、消費期限を非常に気にすることを軽くみていた。

 ごめん。

 息子にしてみれば、ただでさえ、下痢に怯えているのに、敢て、期限の切れた食品を口にする勇気はないのだ。
 息子にしてみれば、わが家の冷蔵庫はビクビク冷蔵庫だ。私は、いつ頃買った食材だとだいたい認識している。でも、息子は自分で購入していないから、消費期限過ぎても平気で料理する母親の冷蔵庫は、不信感しかない。

 疑心暗鬼冷蔵庫。

 そりゃぁ、いちいち消費期限を確認するはずだ。
 だいたい、男性って下痢気味な人が多い。男性ホルモンのせいなのだろうか。男性で便秘っていう人は、だいたい超甘党だ。健診で問診していてそう思った。 
 そして、よく耳にする。消費期限や賞味期限をめっぽう気にするって。
 そりゃ、そうだ。
 きっと、わたしみたいな母親の存在のせいだ。
 
 
 でも、今回、息子の気持ちが、よ~~~くわかった。
 さすがに、私も、また、昨夜のような急性蕁麻疹になるのは怖い。

 肝に銘じた。

 少なくとも、息子には、消費期限切れのものは出さないと。

 キムチって、発酵食品だ。
 だから、他の食品よりも長持ちするんじゃないかと勝手に思っていた。
 熱を加えても死なない菌が増殖したのだろうか。それとも、何か毒素が発生したのだろうか。

 

 
 
 
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いのっちの電話に出逢えた奇跡

2024年06月01日 | エッセー
 図書館の新刊コーナーに『中学生のためのテストの段取り講座』という本があって、何気に借りて読んでみた。
 生きるとは、段取りだという切り口が、斬新で新鮮で、坂口恭平さんっていったい何者?って興味を持った。
  『どうして勉強しないといけないの?数学も古文も社会に出たらほとんど必要ない知識なのに・・・。計算も計算機やエクセルでササっと正確にできちゃうじゃん。』
 子どもからこんな質問をされた時、一瞬、詰まる。
 『脳トレよ。』って答えてきた。
 『筋肉も使わないと脂肪になってしまうでしょ。脳も使わないと脳がスムースに働かなくなるからね。』
 

 『良い成績を取って、よい大学に行って、大手企業に就職して、あるいは、お医者さんになって、はい、安泰。だから、勉強するのよ。』
 という解答はしたことない。

 『別に、僕は食べていければいい。勉強好きじゃないし・・・。』なんて返されたら、何も言い返せなくなるから。
 
 坂口恭平さんの
 テストは『段取り力』をつける力を養うためのいい訓練の場であるという発想は衝撃的だった。
 段取りか・・・。段取りも脳トレの一つとも言えそう。

 『大人ってどういうこと?』 
 これも、思春期の子どもたちの大きなテーマ。
 思春期の子どもが大人を見るとき、自分のことは棚に置いといて、嘘をつかないか、忖度しないかってめちゃくちゃ敏感に感じ取る。
 そして、少しづつ、実は、自分の心の中にも、しっかり、嘘をつく心や忖度する心が存在することを実感して打ちのめされていく。もがく。
 そしてそして、最終的に、人間って、大なり小なりよい心とよくない心(妬みや批判、差別)を持っていて、自分もそうなんだともがきながらも納得し、分裂した心を再構築していく。そうやって、自分の良くない心にも人の良くない心にも寛容になっていく。 

 それが、大人だと私は考えていた。
 そして、私は、まだまだ大人になりきれていない。
 批判の対象が、身近にいるために、人の良くない心にしょっちゅう出会ってしまって、自分の良くない心が常に刺激され続けている。
 つまり、寛容になれない。
 よくない心って、威嚇射撃する心かな。
 先日も、農業の会社に勤めている夫が、雨の日は行かないと宣言したので、雨が降っていたし、起きてこなかったから、起こさなかった。
 寝坊した夫は、なんで起こさなかったんだと怒って、ギャーギャー言いながら、慌てて出て行った。
 もう、がっくり。何歳だ。子どもじゃん。
 
 何で、人を責める?
 夫は、そういう人間である。
 自分の非を認めない。意地でも認めない。
 認めたら、自分で自分を支えられなくなるからだと思う。
 もちろん、本人は、気づいていない。

 自分で自分を支えるために、自分には非があっても、非を認めないという思考で自分の弱い心を支えて生きてきたんだと想像する。
 おそらく、思春期を乗り越えていない。
 自分の心の中の正邪の邪を認めることに耐えらないから、邪を他人から指摘されようなものなら、瞬時に攻撃する。もはや、生活習慣病だ。
 
 
 坂口恭平さんは、大人ってどういうことでしょう?という問いに、『自分で自分を支えてあげられる』ってことだと答えている。
 ただし、こう付け加えている。

 自分が自分で救える、助けなくちゃいけないからといって、できないのに、誰にも言わずに一人で黙々と助けようとするのも大人ではありません。
 それも子どもです。
 子どもはすぐにできないと拗ねます。
 できないことを受け入れることができません。
 だから、どうしたらできるようになるのかと人に聞くことができません。
 すぐに、拗ねて、拗ねてしばらく時間がたってから、少しずつ、素直になって行きます。

 そして、この『素直になる』っていうこともとても重要な大人になるための技術です。
 
 坂口恭平さんは、社会に出ると、段取りしか求められないと言ってもいいという。大人になるって、この段取り力がつくことだとも。でも、学校では、学校の先生が段取りを決めているから、その訓練ができていない。
 その段取り力をつけるのに最も適したものが、テストで好成績を取るために、自分でスケジュール表を作って実行するという訓練。
 そして、自分で段取りしてテスト勉強をして好成績を収めるということこそ、自分で自分を救うことの訓練になる。
 だから、テストはそんなに悪いものではない。
 
 『今日一日何をやるのかを朝仕事を始める前に全て決める』

 これがまず、段取りの基本。

 坂口恭平さんは、建築の大学に入って、大工さんについて、仕事を教わったことがあって、その時の大工さんから、『大工の技術とかどうでもいいから、まず、段取りを覚えろ』って言われて、『段取りって何?』って聞いたら、『今日一日何をやるのかを朝仕事を始める前に全部決めるだけだよ。』って。

 段取りする力がつくと、不思議と自然と自分で自分を救う力がついてくるそう。
 坂口恭平さんは、『自分で自分を救えるようになったら、今度は人を助けるんです。もっと言います。人を救うんです。』とはっきり言う。
 将来の夢とかほっといていいです。そんなの気にしなくていい。
 人間にとって、生きのびるための技術で一番重要なのは、この、人を助けるってことなんです。それは、ボランティアでやりましょうみたいな空いた時間にすることではありません。率先して、最初にやるべき、人間にとって一番、大切な行為です。

 目が覚めた。
 それこそ、四男が来年、いなくなったら、空いた時間に『いのちの電話』のボランティアとかできたらいいな・・・なんて、チラッと浮かんだばっかりだったので、甘い考えだったと思い知らされた。

 

 

 


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『発達障害もどき』という朗報

2024年05月25日 | エッセー
 『発達障害と間違われる子どもたち』という本を読んだ。
 小児科医で発達をみてくださる先生の本。成田奈緒子先生という女医さん。

 1,000円。
 店頭でサッと読めちゃうくらいの読みやすい本で実際、斜め読みした。けれど、購入した。
 みんなに教えてあげたくなったから。
 だって、おそらく、もどきの子どもたちが、中途半端に理解している保育士さんや保健師さんや学校の先生や、もしかしたら、発達の専門医により、発達障害というレッテルを貼られて、『どうせ・・・』と自分の人生を諦めてしまっている子どもたちもいるかもしれないと思ったら、いたたまれなくなった。
   昨今、保育園に通いながら、療育施設に通う幼児も増えている
 わが町では、保健師が〇〇という理由で通所が必要であるというような意見書の提出で通所可能だが、発達の専門医の診断書が必要な町もあるよう。
 どうなんだろう。
 どんな診断書なんだろう。
 ごくごく幼い頃に、発達障害という診断名をつけられたら、みな、発達障害という思い込みでその子を見てしまいそうで、ちょっと、不安。
 子どもの脳の可能性は、計り知れない。
 成田先生は、長年、発達障害の子どもたちを見てきて、生活リズム、特に、早起きにより、白ご飯しか食べないとか野菜を全く食べないというような偏食の子どもたちやかんしゃくを起こして大変という子どもたちが、偏食がなくなり、かんしゃくもなくなり、発達障害と判断するような症状が、劇的に消失していったという体験をたくさんされてきたという。
 この本を出すにあたっても、細心の注意をされたそう。今の発達障害の診断に警鐘を鳴らすわけなので、かなり勇気のいることであったと想像する。
 幼児の偏食やかんしゃくなどの症状が、7時前には起きる習慣を身に着けることにより、なぜ、なくなるのだろう?
 早起きは、脳の発達をいい感じに促すという。
 4~5歳までが臨界期だと。
 もちろん、5歳過ぎてもそれなりに脳は発達していくけれど、特に、5歳までに早起きの習慣を身に着けるとかなり発達するという。
 自分も学習障害だったという小児科の先生も脳の発達がゆっくりな子は26歳くらいまで発達するということをおっっしゃっていた。
 早起きさせるために、早く寝かせつけようと思っても寝るわけがない。
 全然寝てくれなくて、イライラして怒ってしまって、交感神経を高ぶらせて寝ないを助長させてしまうのがおちだ。
 そうじゃなくて、早く起こして、その子の好きな遊びや絵本を読んだり抱きしめたりなんだりして、保育園の先生にも相談して、お昼寝を長くさせないようにして・・・。そしたら、早く寝るようになる。

 早起きは三文の徳だって、薄々感じていたけれど、脳の発達にこれほどまでの影響を及ぼすとは思ってもみなかった。
 私も例外ではない。育休中は、朝、バタバタ慌ただしい時間帯は、赤ちゃんに寝てもらっていた方が家事がはかどって助かった。イケナイいけないと思いつつも、ついつい起こさなかったなぁ。
 ごめんね。
 
 偏食やかんしゃくで悩むよりも、朝、えいやっと頑張って、早起きに取り組む方が、断然、まし。
 

 子どもが小さい頃は、規則正しい生活の他に優先させることは他に何もありません。

 プロ野球選手などのお話を聞いていると、ルーティンという言葉がよく出て来る。
 イチローとかルーティン男だったと思う。
 ここぞという時に、実力をいかんなく発揮できてこそ、プロ。そのためには、ルーティン、つまり、規則正しい生活って相当大事だってことだと思う。

 早起きルーティン。

 体内時計をルーティンで刻む。

 オンギャーと生まれてから5歳までに最も優先させるべき育児は、早起きルーティンでカラダの脳をしっかり育てること。
 カラダの脳がしっかり育ってこそ、おりこうさん脳が育つ。
 1階がカラダの脳で、2階がおりこうさんの脳。
 だから、小さな大人に育てちゃいけない。

 成田奈緒子さんによると、お昼寝は3歳まで・・・だそう。
 以前も、保育園のお昼寝は好ましくないという話を聞いたことがある。わが子たちが保育園に通っている時、苦労した。
 何に苦労したかというと、夜、なかなか寝てくれないこと。保育園のお昼寝さえなければ、早く寝てくれて、私も家事ができるから助かるのに・・て嘆いていた。お昼寝が恨めしいって本気で思っていた。
 最近の保育園、発達への理解も深まりつつある。早めに療育施設に通えるようにしていたり、園で発達を促す取り組みをしたり。
 でも、お昼寝はある。
 おそらく、そのお昼寝タイムで、お帳面を書いたりなんだり、できるから、簡単にはお昼寝タイムなくならないだろうなぁ。
 でもでも、本気で発達支援をしたいのなら、お昼寝が先か療育が先か・・・。
 夜遅くまで起きていて、朝、ギリギリまで寝ている子ほど、保育園のお昼寝タイムが長い。
 すると、また夜眠れない。
 その子が、偏食があって白ご飯しか食べなくて、かんしゃくもちだと怒られたり、がっかりされたり、ガミガミ言われたり・・・とほっとできる雰囲気でなくなる・・・と、それも、また、脳の発達に良い環境とは言えない。

 本末転倒。
  
 悪循環。

 早起き頑張って、よい循環にしよう。
 
 
 
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こどもの心の傷はかすり傷じゃない

2024年05月18日 | エッセー
  最近、二つのドラマを観て痛感した。
 親の何気ない一言が、子どもにとって、良くも悪くも子どもの人生に強烈な影響を与えることがあるということを・・・。
 『Believe』では、赤楚くんの父親が、養護施設で育った錦戸くんにも父親代わりのように、援助してきた。錦戸くんは優秀で心臓外科医となって、赤楚くんの父親が経営する病院に赴任してきた。赤楚くんの父親は、我が子のように援助してきたつもりだったけれど、実は、錦戸くんは、ずっと、赤楚くんに嫉妬心を抱き続けて生きてきて、復讐心に燃えていた。この恨みを晴らさんと・・・。
 赤楚くんと父親と錦戸くんの3人が、公園で遊ぶシーンで、ごく普通に父と息子をやっていたその姿に、錦戸君は、実の親子に対する嫉妬心を抱く。
 父親は、そんなことに気づくよしもなく、将来は、二人で力を合わせて、病院を守っていってほしいと願うようになる。
 父親は、よかれと思って、援助してきたし、なかなかできた人であった。一般的には、公平に見る力のある人であった。錦戸くんもそんなお父さんが大好きだった。だからこそ、実の親子の絆を感じる雰囲気が、自分と接する時の雰囲気と違うことに敏感に感じ取ってしまう。
 くるりのめるるちゃんは、記憶喪失になって、過去の全てがわからない。誕生日に来た母親からメールは、お祝いのメッセージではなく、あなたの荷物処分してもいい?。
 そんな母親とはどんな母親だろうと不安でいっぱいで、実家に帰るのもためらっていためるるちゃん。意を決しての帰郷。
 そんな実家には、再婚相手の義理父と実母との間にできた中学生の弟がいた。
 ふと、記憶が蘇る。
 小学生の頃、離婚寸前の母親が、どっちを選ぶの?と鬼のような顔で迫ってくるシーン。
 仲直りしてほしいめるるちゃんは、『結婚記念日おめでとう』というメッセージカードを、父親には背広のポッケに入れて、母親には台所の引き出しに入れて・・・。
 
 でも、それが、開封されることなく、母親に引き取られた。
 そして、母親の再婚と新しい父と弟の家庭の中で、一人、浮いた気持ちを抱えながら、生きてきた。

 それからのめるるちゃん、どちらかを選ぶということができなくなって、無難に生きる道を無意識に選ぶような優等生な子になってしまった。

 離婚する時って、険悪ムードの極みな場合がほとんどだと思う。子どもは不安だ。その不安だらけのなか、母親が鬼のような形相でどっちを選ぶの?って迫ってきたら、恐怖しかないかもしれない。
 
 
 
 
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