総合漢方にんぷ薬・総合漢方育児薬

~頭を使ってではなく、カラダ(感性)で子育てしてみませんか~

30秒で仲直りルール?アホかいな!

2013年11月29日 | エッセー
 
小学校2年生の先生の話。
女の先生。
 クラスのルールを先生が勝手に決めたのだという。
 その驚くべくルールとは、『ケンカしたら30秒で仲直りすること。言葉でお互いごめんなさいと言う』
 オーマイガッド!
 世も末だ。
 めまいがした。
 だから、いじめはなくならない。半沢直樹の土下座を強要されたシーンを思い出した。自分の膝をエイエイと叩きながら、必死でひざを折るあの常務の姿が30秒で無理やり謝らされる子どもたちの姿とだぶってしまった。無念だよ。半沢直樹はまだいい。だって、当事者同士だもん。だけど、この2年生の場合は、当事者でない先生が勝手に裁いている。この先生は、自分がどんなにひどい目に合わされても、30秒で謝ることができるのだろうか?だとしたら、いつかこの先生はうつ病になるよ。自分にすっげーぇー嘘をついているんだもん。
 この先生は、『自分の心にウソをつきなさい。』と教え諭しているのだと、この世で一番してはならないことを教えていると気づいているのだろうか?申し訳ないけれど、この先生は、アホだ。
 残念。
 自分も女であるけれど、女の先生のしそうなこと。そして、きっと、優等生でいらしたのだろうなぁと想像する。
 学校の先生は、大学で児童心理学を学んでいらっしゃるはず・・・・・。
 
 最近、小学校の先生は女性の先生が多い。
 せめて、男性と女性の先生が半分半分で構成してほしい・・・と思う。そして、できれば、ケンカがきちんとできる、ケンカの大切さを認識していらっしゃる人がいい。私が、まともなケンカができない情けなさを生きているから、なおさら、そう思う。できることなら、未来の子どもたちのために、ケンカ道場とすもう道場を開設したい。ケンカと言っても、体当たりのケンカだけでなく、言葉のけんか(議論を闘わせること)も。
 この女の先生は、一度、スイスにでも留学されたらいいかも。べつに、スイスでなくてもいい。中島義道先生は、スイス留学で、常に自己主張していないとスポイルされる国スイス(ヨーロッパ)の試練をこれでもか、これでもかと浴びせられ、鍛えられたという。世界の多くの国では、ボーっとしていては生きてゆけない。30秒ルールを強要するこの一見優しい先生は、子どもたちに何を伝えたいのだろうか?何を与えたいのだろうか?
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あなたは、△派?

2013年11月25日 | エッセー
先日の新聞に、トイレットペーパーの先を三角に折るということに関する自分の考えを高3の女の子が投稿していた。
 彼女は、元々△折りに感動して、△折りを日々実践している素敵な女の子だ。
 そののち、おしっこをした後に、ティッシュで拭いたその手で、再度、ティッシュを△に折るということは、不潔だということを言う人がいたけれど、私は、やっぱり、△に折ることを選んだというような記事だった。 
 『う~~~~~~~~。そっちかよ。』ってカクッと来た。
 実をいうと、私は、そのまま派だ。
 潔癖症からは程遠い位置にいる私。でも、不潔な手で、わざわざ△に折る行為をする・・・その気持ちはよくわからない。トイレの蛇口が手をかざしたら水が出るのがふつうになりつつある昨今、不潔な手で折ることがわかていながら△折りを称賛する心理がよくわからない。そして、その想いがわざわざ新聞に投稿するほどのパワーを持つなんてこともよくわからない。彼女は、△折りをしない人に何か訴えたかったのだろうか。それとも、△折りをもっと普及したかったのだろうか。『私は、やっぱり、△折りをし続ける。』と△折りを宣言する記事を投稿する人って、どゆうひと?
 チラッと、新興宗教に入信して、周りがいくら入ってはいけないと説得しても無理・・・・みたいなニオイがする。
 世の中には、いろんな人がいるんだなぁ~って改めて思った。
 ただ、それだけの話。
 私は、世の中の私とはチガウ人をもっと描いていきたい。どんどん描いていきたい。
 どんどん描いていったら、どうでもよくなるくらいまで描いていきたい。
 今の私は、この△折りにこだわる少女に、少し、抵抗を感じている。
 ただ、△折りにこだわっている素敵な少女がいるだけなのに、少し、批判めいた気持ちを抱いている。
 だから、表現して、客観的にその気持ちを見つめていく作業を繰り返していく中で、自分とチガウがでうでもよくなる・・・に一歩でも近づけるようになりたい。

 

 

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澤口教授のお弟子さんとの出会いに感謝

2013年11月20日 | エッセー
 小学校で、昨年に引き続き、県のスーパーティーチャーである足立先生の講演会があった。
 去年から、ご相談したくて・・・でも、勇気がなくて、1年間、ずっと温めていたことを、最後の質問の時間についに質問できて大満足。
 もちろん、四男のお勉強を母親としてどのように支援していけばよいかという悩ましい相談だった。
興味がないから、やろうとしない典型四男。1、2年生の頃に比べれば、超かなりましになってきたけれど、相変わらず、夜の8時9時に私が、宿題はやったの?と何度言ってもパソコンの画面から離れず、なかなかしようとしない。パソコンのゲームをしているわけではないのだけれど・・・・。『すべきことをしてからなら、9時まで見てもいい』と言っているのに、というか、そういう自制心が育ったなと思えなければ、ゲームを買ってはいけないとなっているのに。本人は、ゲームを買ってもらいたくてうずうずしているのに。にもかかわらず、全然コントロールできていない。最後は、ギャーギャーの世界の住人になる日々にうんざりしていた。
 
 足立先生、いわく、勉強することでドーパミン(快のホルモン)が出るような支援が大切って。
 ギャーギャー言って、気持ちいいわけがない。
 わかっているけれど、結局、そうなっちゃう。
 で、質問。
 『忘れ物も多く、宿題もしないのでギャーギャーなるような子どもにどうやったらドーパミンが出るような勉強ができるかを教えてください。」

 先生の答え
 「お母さん、完璧に自力でさせようなんて思わなくていいですよ。一問目は、お母さんが見本として解き方を教えてあげて、二問目は、一緒にやるような・・・・結局、教えてしまうような。そして、3問目は『頑張ってみようか』・・・みたいに、全部自力でやらなくてもいい。自分でできるところもあって、やったーというような気分もあって、『はい、終了』それでいいですよ。」

 そして、他のお母さんに向けて念を押された。
 「いいですか。これは、あくまでも、この方のお子さんについてのやり方ですよ。ちゃんと、毎日自分でできるお子さんは、そんなんことをしなくてもいいですよ。」と。そりゃそうだ。

 担任の先生も、このお話を聞いていらした。
 よかった。
 なんだか、すっきりした。胸のつかえがすーっとした。
 感謝。
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おう、意識する。

2013年11月18日 | エッセー

夫の節電は、自分の意識にのぼった時のみ、アクションを起こすだけ。だから、結構、つけっぱなし。なのに、子どもたちがトイレの電気などをつけっぱなしにしていると怒るという矛盾人間だと書いた。夫(男脳)は、自分の興味のあること(目の前のこと)だけに集中する傾向があるから、自分の意識下に節電意識が浮上してきたときのみ、スイッチを切るという行動をとっていたのだ。一方、私は、ながら族。常に節電意識を持ちながら生きているので、電気を消すことが苦にならない。
 今日、内臓脂肪を減らすために、つまり、痩せるために、レコーディングダイエットと言って、毎日、体重を測ってグラフにつけるだけで、いつのまにか1~2キログラムダイエットできるという話を聞いた。この方法は、男性のダイエット法として人気があるそう。それを聞いて、はっと閃いた。そうだったのか。男性は、自分の興味のあることしかできないのだ。基本的に。女性は、趣味と節電が同時にできる。でも、男性は、趣味しかできない。趣味の合間にふと節電という文字が脳裏をかすめた時のみ電源を切ることができるのだ。だから、ダイエットも、毎日体重を測り記録するという行為をすることで、つましり、男脳に無理やり体重のことを意識にのぼらせることで、少し、気にするくせがついて、自然と痩せられるのだ。
 どうして記録するだけで体重が減るのか不思議だった。でも、レコーディングダイエットの話を聞いて、男脳の占める割合の多い人ほど、この意識させるという行為により効果が上がるんじゃないかなぁと感無量な気持ちになった。
 なぜ、感無量な気持ちになったのか。
 ベストパートナーの本にも書いてあった。もし、夫にしてほしいことがあったら、やってもらうたんびに、いちいち、いちいち、感謝の意を表してほしいって。そのからくりがわかったから。
 私は、20代後半、好きなことに没頭できない自分に嫌気がさしていた。虚無感さえ抱いていた。何をしても生きているという充実感が得られず、悶々としていた。そして、その頃、好きになる男性は、何かに没頭できる人だった。気がつけば、夕ご飯の時間をとっくに過ぎている・・・・みたいな夢中になれるものを持っている人。私なんか、好きなことをやっていても、夕方になると夕ご飯は何を食べようかなぁってしっかり、ちゃっかり考えちゃうような没頭できない残念な人だった。
 あ~~~。
 なんということだろう。
 私は、ながら族の極め付つみたいな、女脳の比率の高い人間だったからこそ、、夫のような男脳の比率の高い人間に、まるで磁石のように魅かれてしまった。それはそれでよい。が、しかし、つまり、それは、何を意味するかというと、生活 というものが否が応でも大きく存在するようになる結婚では大きな障害となるということを意味するのだ。共働きだとどうしても家事育児を一緒にやってもらわなくてはまわっていかないというような状況になる。それなのに、女脳の占める割合の低い夫はなかなか重い腰を上げてくれない。試練としかいいようがない。
 ひたむきなものを持っていて、なおかつ、イクメンな男性ってそういないということを認識して、結婚というものをとらえた方がいい。すべてを手に入れようと思うから、手に入らない。結婚したらしたで、隣のイクメン夫を持つ奥さんが羨ましくなる。
 あきらめよう。
 今日の新聞の本の広告に『あきらめる 健康法』というタイトルの本が売れていると載っていた。ちょっと興味がある。何をあきらめると健康になるのだろう。でも、なんとなく、そうかも・・・・って共感できる。だって、何年も不妊治療している人で、なかなかできなくて、治療もやめて、子どものいない未来図を本気で描き、アクションを起こし始めたら妊娠したという人って多い。これが、きっと、ホントのあきらめることによる健康法なのだろう。
 難しいけど。
 いったんあきらめる。
 夫に仕事もバリバリで浮気もせず、何も言わなくても家事育児に積極的な支援をしてくれるイクメンという全ての要素を求めることをあきらめる。
 あ~~~~~~。なんと無情な・・・。素敵なダーリンという理想をあきらめる。
 あきらめて、ほめる。
 とにかく、ほめよう。数少ない、夫がやってくれた家事育児を絶好のチャンスと受け取って、ほめるのだ。ひたすら。察して家事育児をやってくれるイクメン夫を持つ人への羨ましい気持ちをぐっとこらえて、深呼吸してほめるのだ。
 男脳は、一生、死ぬまで、おもちゃと遊ぶ。
 女脳は、世話をする。
 男性(男脳)にとって、仕事がおもちゃになる人もいるだろう。趣味がおもちゃの人もいる。でも、たぶん、家事育児はおもちゃにはならない。たまに、料理がおもちゃになるっていう人はいるかな。 
 おもちゃととことん遊ぶ男性に胸ときめいて結婚した。男脳は、死ぬまでおもちゃと遊ぶ脳。だから、人間性の成長とは別物。だから、だから、素敵なダーリンにはなれない。たぶん・・・。だんだん、『男って、子どもとおんなじだよね。』という感じになっていく。でも、女脳は、人間的成長に重きを置く脳なので、ずっとおもちゃと遊ぶ男に愛想がついてくる。男は、変わんないのに、女は変わる。
あきらめる  とは、本気で夫にすべてを求めない・・・とあきらめきること。
1個あればいいじゃん。長所が。
 油断すると、すぐにおもちゃと遊んでしまう男脳だからこそ、意識させるテクを駆使してラクになろう。
 
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原発即ゼロ

2013年11月14日 | エッセー
 びっくりした。
 小泉元総理の、この超刺激的な言葉は日本を揺るがす未来へ強烈なメッセージに聞こえた。
 どんな経緯で、この発言をされたのかはわからない。
 でも、ふと、よぎった。
 6月の朝日新聞ン掲載された安倍総理の妻、昭恵夫人の『わたしは、家庭内野党』という言葉。
 
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ながら族

2013年11月10日 | エッセー
たまたま、ほんまでっかを見ていたら、男が家事をするって、女性の10倍のエネルギーを使う・・・だから、大目に見てほしい・・・みたいなことを言っていた。10倍か・・・・。そうなんだ。10倍だよ。そりゃ、大変だ。
 男性は、ながら族にはなれない脳の持ち主なのだ。そのことを肝に銘じて共働きをやっていかなきゃ。掃除をしながら、煮ものを作りながら、洗濯物をとりこめない。歯を磨きながら、水道の蛇口を止められないので、水を流しっぱなしで水道代が気になってしょうがない。でも、しょうがないのだ。
 だから、こっちとしては、ちょっとしてもらったくらいじゃ、お礼は言えないっていう気分でも、10倍、10倍・・と心の中で念じて、『ありがとう』って頑張っていってみよう。倍返しじゃない。10倍返しのイメージトレーニングだ。

 私は、運動会のお弁当づくりに燃えるタイプ。といっても、中身にもえるのではない。いかにギリギリまで寝ていられるか・・・に燃える。つまり、いかに短時間で美味しそうに見えて、実際、美味しいお弁当をつくれるか・・・だけど。今のところ、5時半が限界だ。もちろん、前夜にできうるかぎりの下準備(切り刻んだり、煮ものは作り置きしていたり・・・)をしているんだけど。できうるかぎり、朝、同時並行でいろんなおかずを作れるか・・・をイメージトレーニングして寝る。これって、ながら族の特性だと思う。実は、私は、ひそかにながら族の長老をめざしているのだ・・・・・・ウヒヒヒ。な~んちゃって。
ほんとはね。体力がないから。朝、3時とかに起きれないから。仮に、起きれたとしても、肝心の運動会でへとへとになってしまうから。だから、必然的に時間をかけられない。それで、イメージトレーニングにより、時短を図って当日の朝に臨む。
 もしかしたら、ながらと体力は相関関係があるかもしれない・・・・と思ったけれど、やっぱりそうじゃないかも。お掃除の好きな人は、体力ありそうだもん。お風呂場で、お風呂に入りながら、タイルを磨いたり、蛇口に磨きをかけたりする元気ないし、鍋を磨くのがストレスだし。あの、磨くという行為は、体力がないとできない。

 昨日も、四男にびっくり。
 寒いというので、ジャンバーと靴下を一緒に置いておいた。彼は、ジャンバーをはおった。そして、なんと「靴下はどこ?」って聞いてきたのだ。自分が一番関心のあるもの一つしか脳は、完治しないのだろうか?ジャンバーと靴下が置いてあっても、ジャンバーしか目に入らない。ジャンバーを着たら、次に、靴下が脳の視界に浮上する。そんな脳の持ち主なのだ。

 夫も、そうだ。自分が節電を意識しているときは、トイレの電気を消すし、子どもがつけっぱなしにしていると怒る。でも、大方はつけっぱなしだ。節電がカラダに全然染み込んでいない。最悪なのは、自分がちょっと節電したらいい気になって、子どもがしていないと怒ること。どうして、怒れるの蚊不思議でたまらない。
 だから、子どもの信用を得ることができない。『自分だってやっているくせに・・・・」と言い返せない子どもたちは怒りを覚える。

 でもねぇ。これが、男脳の特性なのかもねぇ。ながら族でないから、自分が興味のあること以外は、その瞬間、意識からとんでいる。だって、歯磨きをするとき、水道の蛇口を絞めないで流しっぱなしにしているのに気づかないんだよ。目の前で、水道料金がどんどん上がっていくというのに。

役割分担。
 女性は、子を産み育てるために、ながら族という特性を神から与えられた。
 男性は、餌をとり、家族を養うことを生業とするために神から凝り性をいう特性を与えられた。

 最近は、女性が働きだしたため、男は、家事をしないといけないようになってしまったけれど、ながらではできないため家事のストレスは、女性が想像する以上に大きいのかもしれない。
 そこをそこをそこをよ~~~~~~~~~~くわかってあげて、夫婦をやっていく。それも、男女共同参画というんじゃないかなぁ。
 四人の男の子を育てて見えてきた男脳の特性。
 もちろん、家事が苦手でないイクメン男性もいる。たぶん、きっと、そんな男性は、女脳もけっこういい感じで脳の中に存在するんだと思う。女性は、結婚するまで包丁を握ったことがないという人も、結婚すると案外、料理上手という人も結構いる。でも、男性は、小さい頃から、お手伝いさせられ、料理ができるという男性も、結婚したとたんしなくなる・・という場合もある。特に、料理は・・・・。家庭料理って、ながらの極め付けだ。味噌汁を作りながら、肉を焼きながら、和え物を作る・・・みたいな・・・。すべて、同時並行でやんなくちゃ2時間も3時間もかかっちゃう。男性の男脳と女脳の比率が関係しているんじゃないかなぁ。男脳が優位で凝り性で目の前症候群のような男性にとって、家庭料理は至難の業なんだと思う。きっと。イクメン夫をもつ女性が、『私がしつけたのよ。』って自慢されるとき、元々、女脳の割合の大きい男性なんじゃないかなぁ~と男脳優位の夫をもってしまった、しつけられなかった私は、自分を正当化しようとしてあがく。だって、『あなたに夫をイクメンにする能力がなかったのよ。私は、上手だったのよ。』と、さも言わんばかりの上から目線を感じちゃうんだもの。ビンビンと・・・。悔し~い。

 

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感謝の強要についての一考察

2013年11月09日 | エッセー
 今日、四男のお友達をハイキングと登山の間くらいの山登りに連れて行った。
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リーガルハイが好き!

2013年11月07日 | エッセー
 古美門と羽生の対決が実におもしろい。
 というか実は、奥深いテーマに全く正反対の立場から挑んでいる力作だ。
 お隣同士で、嫉妬心に駆られた主婦同士の諍いの裁判で、古美門は、『人間は、誰でも、【嫉妬心】という獣を飼っている。この獣を暴走しないようにコントロールして生きている・・・。でも、時に、この獣をてなづけられなくなる時もある。それが、人間の本性だ。』という切り口で、裁判に勝った。
 一方、和を持って裁判に勝つことを信条としてきた羽生は、裁判に負けて、ふと、気づいた。裁判の勝ち負けで和に導く必要はない。負けても和解の道があると・・・。そして、最終的には、このお隣同士のいがみ合っていた主婦たちは、以前より、お互いを理解し合ういい関係になった。

 確かに、人間の本性は、ドロドロだ。私の中にもしっかりちゃっかり存在感のあるドロドロ君。でも、人と人とが知恵や力を合わせた時の喜びという何とも言えないウキウキする気持ちも知っている。
 ドロドロ君とウキウキ君。どっちも人間に存在するものである。ただ、ウキウキ君の存在が大きい方が生きやすいだろうなぁって思う。小さい頃から、どれだけ、ウキウキ君と同居してこれたか?
 
 古美門と羽生の対決は、ドロドロ君とウキウキ君の対決だ。羽生は、ほっとけば、ドロドロ君に支配されやすい人間の本能に対して、ウキウキ君の存在が大きくなるような仕掛けを作り試みて成功した。

 人間が生きる意味は、ほっとけばドロドロになる本性に、子ども時代は親や大人が、そして、思春期を過ぎたら自分でウキウキ君の仕掛けを見いだせるか・・・への果てしない挑戦状なのかもしれない…と思った。

 ややもすると、古美門の破天荒な行動に惹きつけられてしまいがちな、リーガルハイという番組だけど、こんなにまじめに人生のテーマに取り組んでいるドラマはないのではないか…と思えたりもする。

 前回の、整形手術にまつわる話もそうだ。
塚地演じる容姿にコンプレックスのある男が、美人と結婚して自分ににない子どもがほしいという切実な願いの元、苦労して苦労してやっと射止めた理想の超美人な妻の整形前の写真を見てしまったことから起こる離婚裁判だった。
 超美人なのに、気取らず、毎日家事を一生懸命こなし、夫のためにかいがいしく美味しい料理にチャレンジする妻側の弁護士が、羽生クン。そして、だまされたことに争点を当てて離婚したいと突っぱねる塚地の弁護士が、古美門。
『それでも、幸せな日々だったでしょう?』と妻のかいがいしい人間性にほんとうの愛情を感じなかったのかと問いかける羽生クン。妻は、夫の優しさに心を動かされ、『大切なのは、やっぱり、顔じゃなくて心だわ。』と目覚め、心の清い夫に魅かれていくうちに、自分が整形をしていることに罪悪感を抱き始め、いつか打ち明けなくては・・・と悩んでいた。しかし、裁判での『だましていた。顔が一番。』と言い張る夫の言い分が認められ、裁判に負け、慰謝料を800万払うことになった。
 裁判が終わってみると、塚地こと夫は、なんだかなぁ、妻の優しさが身に沁み始めてしまったのだ。そして、いつしか許す気持ちが芽生え、また、やり直したいという気持ちになった。勇気を出して、赤いバラの花束を持って、元、妻の住むアパートにいざ、行かん。ところが、どっこい、「慰謝料800万円入らないよ。」と言ったとたん、なんとなんと、部屋の中からイケメン男が現れた。
 元妻いわく、「あなたと出逢って、人間、顔じゃないと思ったけれど、顔も中身もいい男っているのよね。」

 確かに、裁判で古美門が勝った。よりを戻さそうと頑張った羽生クンは、負けた。
 でも、裁判後に塚地夫にシアワセはやって来なかった。

 裁判で勝つことだけに、勝つためだったらなんだってする古美門 対 和解の道を探す羽生クン

 人間の本性をえぐりとり炙り出す古美門 対 人の心の良心を目覚めさせんとする羽生クン

 どっちも本物。

 私たちは、自分の本性にふたをせず、しっかり、見据えたうえで、にもかかわらず良心に働きかける・・・・という意識的な試みに挑み続ける生き物なのだ・・・きっと。

 リーガルハイは、だから、すごい。
 どなたが、脚本を書いていらっしゃるんだろう?

 『日本人妻は見た』今回は、台湾に嫁いだ女性の話だった。
 台湾は、整形手術がお化粧並みに浸透している国だと初めて知った。
 しかも、女性もそうだけど、男性はもっと自分の顔に執着しているのだ。
 待ち受け画面は、みな、自分の顔。ちょっとイケメン風な男性に声かけると、みな、整形している。整形前の顔も気軽に見せてくれたけれど、なるほど、整形したいだろうなって思った。台湾の女性曰く、台湾ってイケメンがホント少ないんだそう。なのに、台湾男性は、ナルシストで、暇さえあれば、自分の整形後の顔をうっとり見ている。街のいたるところに整形外科の看板がある。中には、家族写真が堂々と・・・。どんな家族写真かというとすっごくハンサムと美人のパパママに、似ても似つかない子ども3人の写真だった。それが、宣伝のための看板だった。
お国が違えば、こうも違う。
 整形、後遺症が出るような物でなければ、いいんじゃないかなぁ。
 わたしも、前歯がちょこっと出ていて胸はぺちゃぱいで、おまけに脚は短いもん。この三つがクリアされていたら、人生が違ったと思う。劣等感の塊だった思春期が、もっと、自信を持って迎えられたかもしれない。自信を通り過ぎて、威張っちゃうのはどうかと思うけれど、劣等感だけで人生が過ぎてゆくのも虚しい。

 フィギュア―スケートのアメリカ選手を見ていると、自信を通り越しているように見える。容姿端麗で世界一の国アメリカで№1という堂々とした演技が素敵に見えないのは私だけだろうか。真央ちゃんの堂々としていない・・だからと言って、自信なさげというわけでもないオーラが美しく見える。美容整形が、真央ちゃんみたいなオーラに導いてくれるものであれば、ありだと思う。
 でも、台湾で見かけた整形イケメン男性たちって、そんなオーラではなかった。軽・・・・。そりゃそうだよね。待ち受け画面が、自分の顔写真だなんて。ゲッ!男の人って、50歳を過ぎてから、顔に中身がしっかり出てくるような気がする。中身がないと顔がつまんない。いくらイケメンでも。筑紫哲也さんって素敵だった。笹野さんも素敵だよね。時任三郎さんもいい顔しているなぁ。待ち受け画面をうっとり見ている台湾男性が、50歳になったときの顔を見てみたい。


 おまけに、台湾男性は、ナルシストなおかつ見栄っ張り。それが、台湾男性なのだそうだ。
 飲み会があれば、そろそろ終わりという時間になると、みんなソワソワし始める。みな、自分が支払いたいのだ。
 みえ?
 そう、みえ以外の何物でもない。

 話が脱線するけれど、この女性、姑さんと同居していた。
 この姑さんが、また、すごい。
 朝から、大変だ。
 日本人妻が、朝食を作っていると(ちなみに、台湾では、朝食は家では食べないそう。外食が一般的。だけど、日本人の彼女は差ご飯を作るとのこと)姑が起きてきて「ベランダの鉢に水やりしていないわよ。2分で済むでしょう。」といい、それが済むと、「テーブルの角が拭いていないわよ。3分で済むことでしょう。」などとチェックが始まる。
 げ~~~~~~~~~。
 もう、それだけで、私は無理だと思った。
 主導権は、姑。
 台湾の女性は、『女強人』って言われるほど、強いんだって。
 
だから、姑も強いけど、嫁も負けてはいないのだという。小さい頃から、自己主張の訓練をしているんだもの。そんなところに、たぶん、世界の中でも自己主張が下手な日本人が嫁いだら、とんでもないって感じだ。
 さらに、驚いたのが、ホームパーティでの姑の嫁に対する変貌ぶり。
 褒める。褒める。褒めちぎる。『あ~~~~ん。』ってかいがいしく接待している休む暇もない嫁に、嫁が作った料理を食べさせていた。
 な~ぜ?
 みえ・・・・・以外の何物でもない。私は、こんなにいい嫁を持ったのよ。いい嫁を貰った私はすごいでしょ?・・・て世界だ。

 観ているだけで、離婚の二文字が浮かんできた。

 ナルシストの夫と厳しい姑・・・・・という台湾という国。

 『日本人妻はみた』は、海外に行かなくても異文化体験できる貴重な番組だ。

異文化(自分とチガウ)をどれだけ体験できて、どれだけ受け入れられるか・・・どれだけ排除しないで生きてゆけるか・・・・どれだけ自分が傷つかないで客観的に『あ~~~、この人は、私とチガウ価値観を持っている人なんだなぁ。』と思えるか。
 心がきつくなって、引きこもりがちになる人は、きっと、このチガイが怖いのだと思う。自分とチガウという他者という異文化に脅威を感じている。すっごく傷つく。心が揺れ動いて不安になる。だから、他者のうじょうじょいる世間に出て行かれないのだと思う。
 わかるなぁ。
 私も、そう。
 なんだか、私って、世間から言わせれば変わっているということになっているらしく、その分、つらく当たられやすいようで、時々、すさまじい攻撃を浴びることがある。異文化を受け入れられないようなタイプの人からだけど・・・。そんな人って、自分は正しいというスタンスで攻めてくる。引きこもる人って、自分は正しいと思い込んでいる【世間】が怖いんじゃないかなぁ。

 私を攻撃してくる【異文化】に、私の心が動揺しないテクニックがほしい。
 実は、昨日も、攻撃された。すさまじかった。たった一言で奈落の底だ。
 でも、こうも思う。(否、そう思えるようになるよう深呼吸しているだけ)
 この攻撃は、【かなりの異文化】なのだ。わたしが、この【かなりの異文化】をどれだけ受け入れられるか、この人はこう思うん人なんだなぁ、自分とは価値観が違うんだなぁ。ただ、違うだけなんだなぁ。この人は、自分とチガウ異文化の存在にものすごく腹が立って動揺してしまう人なんだなぁ。許せないと憤怒するほど心の狭い人なんだぁ。
 あ~~~~、そう思えたら、なんと心が楽ちんになることだろう。

 そんなこんなの“今”の気持ちです。
 
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