世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

普天間と小沢訪中、民主の揺さぶり

2009年12月13日 | 日記

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普天間と小沢訪中、民主の揺さぶり

政権交代で生まれた鳩山民主党政権の態度に米国は苛立ち、怒り、脅しにかかってきた。
当コラムでは一貫して、米国隷属の打破はこの政権交代の時期を逃したら二度と巡ってこない事を強調してきた。
日本の既存のメディア、旧政権、官僚(特に東京地検特捜部)、業界などこれらすべては米国隷属のシステムの中でぬくぬくと生きてきた連中であり、その隷属と云う安住の鎧が壊れる事を異様に怖れている。断末魔の叫びに近い抵抗を米国権力勢力と阿吽の呼吸で、ありとあらゆる妨害を行ってきた。勿論現在も行っている。

小沢一郎を政治家として抹殺しようとしたり、日本郵政の完全民営化で富の収奪を画策したり、鳩山首相の故人献金を焙りだしたり、あらゆる機会を通して米高官や知日派が脅したりすかしたり、なりふり構わぬ醜態を演じている。
しかし、日本国民の21世紀の地球を見つめる目は自国の麻生自公政権にNOを突きつけ、民主党政権を選択したのである。
マスメディアと検察の民主追い落とし作戦にも関わらず、民意は隠れ実力者(小沢)の居る鳩山民主党を選んだのである。

トドノツマリには渡米中の国民新党の下地議員に、鳩山首相が普天間問題は来年以降になると発言しているのに、12月の18日までに答えろと喚く始末。
折角日米首脳会談をしてやろうかと言えば、米報道官は「この間会ったばかり、大統領は偉いんだ。そうそう会えると思うな」みたいな発言までしている。

“ふざけるな!崩壊寸前のノーベル賞受賞大統領に言われたくねえ~”
“オマエらの大好きなG2中国と民主党が仲良くして何が悪い?”
“喧嘩を仕掛けてきたのはオマエらだろうが?G2の共産党と仲良くやれよ!”

18日までに返答しなければ普天間移設問題は白紙撤回だそうだが、まことに結構である。(議会の予算がつかないから、今後は移設して欲しいなら費用は全部日本持ちと云う脅しだ)
普天間の住民には申し訳ないが、もう暫く辛抱していただくしかない。産みの苦しみの時期である。沖縄、否、日本から米軍基地が消える可能性がある重大な時期である。
千年に一度の日本の岐路なのである。先日のコラムで、日本における民族意識(一部奇妙な右翼族の民族意識とは違うよ)が台頭する可能性に言及したが、日本人には叩かれても我慢する強さはあるが、ある日突然プツンと忍耐が切れる事がある。百年とか二百年のスパンで切れるのが日本民族なのだ。その時の日本民族は怖いぞ!
ネトウヨの中国蔑視、米国礼賛という信じられねえ右翼じゃない!米国にも中国にも噛みつく真の民族主義を発揮する。まぁ謂わばヤケクソだがね、闘うんですよ(笑)
米国人のお祭りのような闘いじゃないの!鉄砲で遠くから敵を殺さない堂々たる闘い、それが日本人の本来の魂である。禅の心で闘うのだから強いのよ。「心頭滅却、火もまた涼し」「死にも美学がある:葉隠れの精神」こういう日本人はゲンダイ人に居ないように思うだろうが、DNAは厳然とある。
その上纏まるのだ!米国人、中国人は個人の権利に敏感で激情するが、日本人は集団的に闘うDNAを奥底に持っている。

おそらく、この変の事を慮った米国の賢いジャーナリストが居るようだ。彼らの勘が働いたのだろう?以下に朝日新聞のワシントン・ポスト、NYタイムズの記事紹介記事を掲載しておく。

≪ 【ワシントン=伊藤宏】米紙ワシントン・ポストのフレッド・ハイアット論説面編集長は11日付の同紙に掲載した論文で、米軍普天間飛行場の問題で、日米 関係が悪化している現状に触れながらも、オバマ政権に対し、「大局を見失ってはならない」として、日米関係維持の重要性を強調した。  ハイアット氏は「日本はそれでも重要か」と題する論文のなかで、鳩山政権が普天間問題で日米関係を混乱させており、「オバマ政権は、鳩山首相の素人的な対処にいらだっている」と指摘。オバマ政権が地域の安定のために、軍事的な観点から同盟の重要性を主張するのは当然だ、との考えを示した。  一方で、ハイアット氏は「日本はアジアの中で、最も重要で、民主的な同盟国だ」と指摘。米国は、大局的な視点に立って、鳩山政権が景気回復や日本全体の再生への道筋を見いだすよう望み、日本を重視する姿勢を示す必要がある、との見方を示した。  また、米紙ニューヨーク・タイムズも11日付の電子版で、日米両国の信頼関係が普天間問題で崩れつつある、との認識を示しながら、「普天間問題では柔軟であるべきだが、日米の戦略的な責務については揺るぎないものにしなくてはならない」と指摘した。 (朝日新聞:電子版)≫

これは実は相当思い切った論評で、この日米の流れは拙いぞと気づいた賢明な連中の米国政府への控え目な警告なのである。ヒラリーなんて国務長官に外交させているといトンデモナイ間違いを犯すということだ(笑)
民主主義のアジアの強力な同盟国日本の政権交代の意味を明らかに米国政府は履き違えている。正直、米国のジャーナリストの方が日本の腰抜けマスメディアより一枚上手なようである。

序だから読売新聞の「エライこっちゃ!米国が怒っている!」と云う趣旨の記事も参考までに掲載しておく(笑)

≪ 米国のカート・キャンベル国務次官補らが11日、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題で、訪米した国民新党の下地幹郎政調会長に18日までという期限を設定して現行案の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(沖縄県名護市辺野古)移設の受け入れ可否の決断を迫ったのは、米側が最後通告を突きつけたものといえる。「イエスでもノーでも、18日までにしてほしい」キャンベル氏ら米国務省の日本担当幹部は11日、沖縄県選出の与党議員として事態打開を図ろうと訪米した下地氏に対し迫った。米側は「我々と社民 党を同列にするのか」と不快感をあらわにしたという。米政府の担当者が、与党幹部とはいえ日本政府の外にいる国会議員にこうした意向を伝えたことは、米側 の強いいらだちを広く伝えたいとの思惑があると見られる。自民党の石破政調会長は12日、名古屋市内で記者団に「米側から『現行案を基本に、年内に決着せよ』と最後のメッセージが発せられた。真摯に受け止め、一日も早く決着すべきだ」と訴えた。これに対し、鳩山首相は12日夕、キャンベル氏らの対応について「米政府の思いは正式にまだうかがっていないから、私からこれ以上申し上げることはできません」と述べるにとどめた。東京都葛飾区内で記者団の質問に答えた。(2009年12月12日22時36分 読売新聞)≫

PS:本日知ったのですが、漸く「サンデープロジェクト」からテレビ屋・電通茶坊主爺様・田原総一郎の降板が決定したようです。遅すぎる感もあるが、先ずは恐悦至極に存じます。(笑)

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