世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

霞が関と“同床同夢”の民自公VS民意の選挙 小沢は「真の壊し屋」に徹してくれ

2012年07月04日 | 日記
日本国の正体 政治家・官僚・メディア――本当の権力者は誰か (現代プレミアブック)
長谷川 幸洋
講談社


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霞が関と“同床同夢”の民自公VS民意の選挙 小沢は「真の壊し屋」に徹してくれ


 マスメディアは直近の政局にスポットを当てようと必死だが、そのようなプロパガンダに惑わされてはイケない。小沢一郎が立ち上げようとしている国民目線の新政党の目的は、次期衆議院選挙で、政権を取るかどうかである。この事を、小沢の政治路線を支持、乃至は期待する人々は肝に銘じて貰いたい。絶対的な筈であった、与党民主党を離党すると云う事は、政権を取ると云う大きな目標に向けられるべきである。

 霞が関官僚組織と民自公の大多数の政治屋は同床異夢の積りだろうが、その力量において、歴然たる知能の差がある。まして、官僚組織は顔も見えず、不死鳥のような命を持続可能な魔界組織なのである。こんな連中と“同床異夢”等と云う戦術が通用するはずはない。ミイラ取りがミイラになるのは確実で、“同床同夢”と云う結果を生むの事は、火を見るよりも明らかだ。おそらく、民自公の多くの政治屋はそれを切実に知る事で、戦闘意欲を失った盗人のような集団である。

 IQ、専門知識教養も上で、不死鳥の命を授かっている組織と対峙するのだから、生半可な気持ちでは死を招く。小沢一郎自身、政治生命を何度となく狙われている。今現在も狙われているだろうし、今後も狙われる。そんな中で、その不死鳥である霞が関官僚組織から、多くの権限を取り上げ、地方に分散させようと云うのだから、死に物狂いで政治を行う事になる。今さら、政治テクニック云々を議論している環境は疾うに過ぎている。国税・法務省・総務省の脅しに機密費や選挙区事情、その他エトセトラで離党組から脱落者が階、辻、水野以外にも出てくるかもしれないが、気にする事はない。

 国民を信じることだ。哲学や宗教的思考にはカラッキシ弱い日本の国民だが、民自公と云う政治屋集団や、それを操る官僚とその幇間ともいえるマスメディアの嘘は、かなりの部分でバレテいる。怖れることはない、有権者が本質的に望む事、或いはその時代や時勢に望む事を汲み上げ、政策を企図し、それを政権公約に掲げ、実行するのが議会制民主主義における、代議員の絶対的責務である。間違っても、政権公約に書いてない重要課題を白紙委任でも請けた如く表見代理するものではない。まして、公約に掲げた政策は霞が関文学と腐れ有識者の談合で茶を濁す。こんな民自公の政治が支持される訳もない。お零れのような官僚から、餌の如く配られる公共事業に群がる腐臭漂う泥鰌の群れである(笑)。

 小沢らが立ち上げるであろう新党の政権公約の策定は、失礼ながら非常に容易である。財務省を頂点とする官僚の指導の下で行おうとして民自公の政策を反面教師にすれば良いわけだ。これでは自主性がないとお思いなら、幾分目新しいものを加味しても良いのだろう。ただ、直近の総選挙における政権交代の政策は、反消費税・脱原発が基軸だ。次がTPP慎重と日米地位協定の見直しだ。まぁ、外交に関わる問題は、国民のコンセンサスがもう一歩明確になってからの方が賢明だ。どうせ、アメリカは年内一杯本気で外交防衛に力を入れるわけがない。

 壊し屋小沢と言われるが、筆者は誹謗中傷ではなく、小沢一郎に「真の壊し屋」に徹して貰いたいと本気で考えている。マスメディアは小沢の悪癖が出たと、方向違いの誹謗中傷に明け暮れているが、気にする事はない。霞が関中心の中央集権国家のシステムを壊す以上、口先だけの松下政経塾野郎の改革との格の違いを見せつけなければならない。勿論、既存政党を壊すことも必要だ。そうそう、マスメディアの特権的利権も当然破壊すべきだ。国民の生活が第一の障害となる、ありとあらゆるモノが破壊の対象である。壊し屋の悪しきイメージを粉砕し、「壊し屋」「悪党」は実は国民の味方であったと言わしめて欲しいものだ。

 美しい言葉も優しい言葉も善人面も不要である。むしろ厳しい言葉が数多く国民に向けられても構わない。ただ、無用に強がることもない。国民が望んだ政権交代の意義のすべてを捨てたのは、菅であり野田である。つまり、民主党は既に崩壊したのだ。残る鳩山由紀夫の頓珍漢にほとほと呆れる。まぁそんな瑣末なことはどうでも良い。国民が09年に臨んだ政権交代は、民意が政治を変えたい、国の閉塞を打破したいと云う切なる心情であり、その民意に応えるのに、遅いも早いもない。駄目なときには、仲間を壊してでもやり直し、破壊を連続的に黙々と愚直に行う事である。それ程、霞が関と云う国民の敵の組織は強靭だ。

 国民が清水の舞台から飛び降りて、09年民主党に政権を委ねたのは、旧厚生族と社会保険庁に食潰された国民の年金の奪取だった筈。官僚の手の平で遊び半分で行う自民党政治にNOを突きつけ、米国のコバンザメのような外交から脱出、東アジや共同体的、自主独立路線を選んだ筈だ。その気持ちを国民が捨てたと云うのなら、小沢一郎に勝機はない。日本の自主独立といえば、石原やナベツネのような似非右翼が闊歩するのもウンザリだ。300人以上の政権与党を与えても、霞が関官僚に一太刀たりとも切りつけることが出来ず、虚しく空を切った民主党を眺め、無力感に捉われているのなら致し方なし。それも国民の選択である。

 しかし筆者は、国民は未だ国家のシステムを変えたいと希求している事に賭ける。それ程までに無知無能無気力な日本国民ではないと信じている。常々「愚民」等と冷ややかな言辞を弄するが、民自公の政治屋よりは愚かではない。霞が関官僚ほどIQはないが、肌感覚は優れている。3000人程度の官僚どもと対峙して余りある数を擁している。あの官邸包囲の数を見よ!収入は限りなく目減りし、復興税に消費税、社会保険料増。挙句に年金医療等々の福祉は必ず減らされる。3000人の高級官僚と民自公の政治屋どもを葬り去るパワーを国民が有している事を、明確に示すチャンスである。21世紀のわが国の行く末が決定的になるのが、次期衆議院選挙と、筆者は位置づけている。少々演説調になったようだが、このままアップする。



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