世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●野党は心して読め! 加戸前愛媛県知事の無駄口が真実を鏤める

2018年04月15日 | 日記

 

安倍「日本会議」政権と共犯者たち
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河出書房新社

 

臨時増刊号 森友学園事件の深層『皇國ニッポン』週刊金曜日 2017年 5/30号 [雑誌]
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金曜日


●野党は心して読め! 加戸前愛媛県知事の無駄口が真実を鏤める

見出しの漢字「鏤める」”ちりばめる”と読む。賢者の読者には釈迦に説法だが、筆者のように漢字変換後に、アレッ?という人もいるかと思い、念のため。

今夜は、土曜日の早朝から旅に出るので、とり急ぎ一筆したためる。饗庭はなにを血迷ったのか、産経の、しかもトンチンカンの老いぼれ洒落男のゴタクなどを取り上げるのだと、お怒りもご尤もだが、さにあらずなのである。この老いぼれ爺さんは無駄に老いてはいない。野党の悪口を言い募りたい一心で、安倍官邸や柳瀬秘書官(当時)の言い分を事前に代弁してくれている点で、極めて重要な証言(推測)なのである。

筆者も、実は気にしていた点だが「首相案件」という言葉に、どのような意味があり、どこまで影響が及ぶ言葉なのか、考えていた。【 】は筆者が、ポイントだと思う部分に、勝手につけたものだが、【 】の中で語られている部分、或いは言葉に注意を払って貰いたい。おそらく、柳瀬経産省審議官は、加戸氏の言い訳に似た論法を証人喚問で語るつもりでいると云うことだ。

柳瀬氏を、証人として呼んだ以上、出来る限り、安倍晋三の裾に手がかかる程度の追求はして貰いたいと望むゆえに、敢えて、不本意ではあるが産経新聞の記事や、口の軽い老いぼれの話に耳を傾けたわけである。加戸氏は、俺はなんでも知っている、そういう自己顕示欲が、かなり多くの点で口を滑らしている。

野党議員諸君は、柳瀬氏が使う論法を、加戸氏が自己顕示欲の所為で、語る必要のなかったことまで話してくれたと感謝しつつ、加戸氏の考えを追いこむ手段を、柳瀬氏喚問までに、理論武装しておくことである。今夜、このコラムを書きながら思ったのだが、読売新聞の“特ダネ”は、有権者や野党議員らを“誤誘導”するが為の、フェイント飛ばし記事であった疑惑も生まれてきている。

安倍官邸と自民党二階幹事長による、起死回生の”大芝居”である可能性が否めなくなってきた。ここ数日は、反安倍陣営のメディアの論調も、自民党の安倍一強にひずみが出てきたと、幾分歓び勇んで書いている面があった。しかし、“なんだか上手くいき過ぎじゃないか?”と云う喉の奥に小骨が刺さったような感じだったが、このように推理していくと、杞憂ではない可能性が出てきた。

結局のところ、手順は踏まざるを得ないだろうが、東大夫学部を卒業して、霞が関でディベートの訓練や、霞が関文学的言い回しを訓練してきた官僚たちの言い逃れに、国会議員連中が言い負かされるリスクは、相当の確度であることだ。野党としては、手順を踏んだうえで、籠池氏の再喚問や、安倍昭恵氏の喚問や、加計孝太郎の喚問を目指そうと云うことだろう。

しかし、そこに行きつくには、内閣支持率が20%乃至は10%台に落ち込む、世論の後押しがないと、更なる喚問は難しくなり、粛々と法案が成立していくリスクが高まるだろう。野党は、加古氏のお喋りを永瀬氏と見立て、徹底抗戦のシミュレーションに精をだして欲しいものである。 まぁよく読むと、加戸氏自身も、安倍官邸の依怙贔屓のお蔭で、加計学園獣医学部は開設出来たようなもの、本当にありがたいと、白状しているが、あくまで、老いぼれ爺さんの戯言に過ぎない。



≪「首相案件」独り歩きに「ばかばかしい漫画」加戸守行・前愛媛県知事が痛烈批判
 学校法人「加計学園」の獣医学部誘致を進めた加戸守行・前愛媛県知事は13日、産経新聞の取材に対し「首相案件」などと書かれた文書について「首相に結びつく話ではない」と述べた。野党の追及に対しては「ばかばかしい漫画を見ているようだ」と痛烈に批判した。(今仲信博)
         ◇
 また、騒がしくなりましたな。
 今回問題となっている愛媛県職員が作った備忘録というメモにある「首相案件」という言葉は、(県職員が面会したとする)柳瀬唯夫元首相秘書官(現・経済産業審議官)が「使うわけがない」とコメントしているのだから、使ってはいないと思う。
 【 ただ、国家戦略特区を認定する「国家戦略特区諮問会議」の議長が安倍晋三首相だから、それらしい言葉は出ていたのかもしれない。  仮にそうだとしても、最後は首相が裁くという意味で使ったのではないだろうか。決して鬼の首を取ったように騒ぐことではないし、首相に結びつくような話ではない。首相案件という言葉が、独り歩きしてしまっている。 】
 野党や一部メディアは「加計ありき」に結びつけたいんでしょう。しかし、メモは、書いた本人の記憶です。すべて【 録音 】をしているわけではないでしょう。普通は10日ぐらい前の話を思い出しながらダイジェストでメモを作るものですよね。
 首相案件という言葉は、役人は普通使いません。首相や大臣の「マター」というような言葉はよく使う。今回の場合に照らすと、首相が最後に裁くという意味での「マター」。だから、推理だけを言えば、【 首相マター 】というのを首相案件とメモにしたのかもしれませんね。
 今回、メモが出てきて、国が地方を信用しなくなるのではないだろうか。愛媛県は何でもメモにして外に出すと思われると、国の対応は不親切になるでしょう。もともとは知事や副知事に説明するための材料だったのに、やりとりしたメモが外に出るようでは、信用してもらえなくなる。
 愛媛県職員は、みんな真面目です。一生懸命、アヒルの水かきでも何でもやる。獣医学部を誘致するためには、いろいろなことを訴えたのだろうと思う。
 ただ、もし官邸に行って話をつけるなら、【 部長や副知事ぐらいが行かないといけない。課長らが官邸を訪問したという今回のケースは、手続き論かと思っている。国側が知恵をつけるということぐらいはあったのかもしれない。登山に例えるなら、構造改革特区という登山口は厳しいけれど、国家戦略特区という登山口がある。民間議員が一生懸命に道を開こうとしているから「こっちの方が登りやすいよ」とね。登山口を教えたというだけで便宜をはかったというのは、どうかと思う。 】
 私が官邸側の人間だったらやりますよ。愛媛県は内閣府に何回も蹴飛ばされてかわいそうだと思って助言するでしょうね。農林水産省と文部科学省が日本獣医師会の意向を受けて愛媛県の申請をはね返しているのだから。それならば、登山口を知っていながら教えない方が不親切だ。
 私は平成25年5月と10月の教育再生実行会議の場で、首相に四国での獣医学部新設を要請した。加計学園とか固有名詞は出さずに、岩盤規制でできない、何とか再生会議の提言に入れてもらえないかと頼んだが、首相は興味なさそうな顔で聞いていた。
 私が発言したから、愛媛県は獣医学部新設のために頑張っているというようなことは頭に入ったかもしれないけれど、(首相の関与があったなら)あんなに無反応なのは、よほどのポーカーフェースだと思う。その後、内閣府からは申請を断られている。首相がちょっとでも関心があったなら、あんな反応にならないと思う。
 野党や一部メディアは、加計学園の岡山理科大獣医学部が開学しちゃって攻め手を失ってきている中、首相案件というメモが出てきて、たたくのにいい材料が見つかったと思っているのかもしれない。防衛省の日報問題、森友学園の財務省決裁文書改竄(かいざん)問題、そして今回のメモの3点セットで文書攻撃をやるにはいい材料だという考えでしょう。憲法改正を阻止するためのくだらん攻撃ですね。最後の悪あがきです。だが、メモは職員が備忘録的に作ったものであり、公文書ではない。
 一国の政党の代表が、文書で首相案件だなんだと、あほらしくて予算委員会も見ていられない。世界はめまぐるしく動き、日米首脳会談を控え、北朝鮮問題もある中で、やれメモが出てきただの、これが正しいだの…。まるで、ばかばかしい漫画を見ているようだ。 ◇  かと・もりゆき 昭和9年、旧満州・大連生まれ。東大法卒。32年、文部省(現文部科学省)入省。平成11年、愛媛県知事選に立候補し初当選。3期12年務めた。知事在任中は、獣医師が不足する四国への獣医学部誘致に尽力した。
 ≫(産経新聞)

加計学園問題「総理の意向」文書全文
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ゴマブックス株式会社

 

悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞
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文藝春秋


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