世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

野田は“増税宰相”の冠の前に“原発宰相”の更なる名誉?次なる狙いは“壊し屋宰相”

2012年05月30日 | 日記


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野田は“増税宰相”の冠の前に“原発宰相”の更なる名誉?次なる狙いは“壊し屋宰相”

 野田首相、大飯原発再稼働に前向き。大飯原発の安全性確認の意味が判らんが、この人の云う事は何もかもが判らないのだから、特筆する事でもない。「最終的に政府として責任を持って判断する」と衆議院本会議で答えたが、政府じゃなく、野田佳彦が死ぬまで責任を持つと言い切れるなら、再稼働すれば良い。野田の云う政府とは霞が関か?あのイカサマ原子力委員会か?近藤委員長は他人事のように、「私の監督責任だ」と言いながら責任を回避。自分の責任を棚上げにして、委員27人中、原発利害関係人を外し、オブザーバーにする。そして俺は生き残ると平気で言っている。まさか、監督責任の責任、個人の出処進退は何処へ行った?ゴクツブシ野郎!こんな嘘八百だらけの委員会に、名前だけ替える原子力規制庁?本当に誰が原発の安全を保証するか明確ではない。野田、オマエが命賭けて安全を保証できるのか?それなら、消費増税並に“命かける宣言”しろよ!参考に朝日新聞デジタルの記事を貼りつける。

≪ 首相「原発止められぬ」 大飯再稼働、知事の意向くむ?
 野田佳彦首相は29日の衆院本会議で「電力供給の3割を担ってきた原子力(発電)を直ちに止めては日本経済、国民生活は成り立たない」と強調し、「安全性や必要性が確認された原発は、関係自治体のご理解を得つつ、再稼働について判断していく」と語った。
 原子力規制庁の新設などを含む原子力安全改革2法案が同日審議入りし、質問に答えた。野田政権は関西電力大飯原発(福井県おおい町)を再稼働させる前提として福井県に同意を要請。西川一誠知事は原発が重要な電源として理解されるよう「国民へのメッセージ」を求めていた。首相の答弁は知事の意向もふまえたとみられる。
 首相は「立地自治体以外の電力消費地などには一定の理解を求める努力をしつつ、最終的に政府として責任を持って判断する」とも述べ、政権の責任で再稼働を決める考えを示した。≫(朝日新聞デジタル)

 野田佳彦の“命かける宣言”自身がとても怪しいわけで、この男の命は幾万もあるに違いない。命取られても、何度でも命が再生するとしか思えない。野田の原発再稼働に関する答弁は、一般論風仕立てになっているが、狙いはまさに大飯原発だ。西川福井県知事と云う人は、京大法学部卒業後、自治省入省、アノ早川忠孝と同期の桜だ(笑)。国土庁長官官房審議官を経て、福井県副知事、そして県知事と云う経歴の持ち主。コテコテの霞が関出身知事である。安全なんかどうでも良い、交付金・補助金だ、と云うのが当然の立ち位置の知事である。おおい町とか云うところの町議・町長?笑うしかない存在だ。悪いけど、福井県と云う自治体、原発以外に生きる術がないのかもしれない。

 福井県という所、原発以外何もない県などと失礼な感想を持ちながら調べてみると、なんと47都道府県の県民一人当たり所得が15位(2663千円)にランクされている。あきらかに上位である。ウソ~!と思ったが本当だ。主な産業は申し訳ないが、主に原子力発電だ。“原発は過疎地に”の典型例である。原子炉は15基設置されている(敦賀市:4基(内1基廃止措置中)、美浜町:3基、おおい町:4基、高浜町:4基)恐るべき原発群生地帯だ。隣接する滋賀県、石川県はオコボレもなく、放射能の恐怖だけを共有すると云う話だ。この原発関連事業で、全国15位の所得ランキングを維持している。大飯原発再稼働で、原発推進を勢いづければ、政府より報奨金が贈られるに相違ない。あの腹痛くて便所行ってた“ひと言が「あ」”だった町長、国民栄誉賞貰えるんじゃないの?(笑)

 まぁそんなこんなの日本首相の言動だが、野田君は増税宰相+原発宰相までは視野に入ってきた、目出度き事である。次なる狙いは、当然だが民主党解体なのだろう。まさに小沢一郎のお株を奪う“壊し屋宰相”の栄冠である。時事通信は以下のように報じている。

≪ 野田首相、小沢氏と協議継続の意向=消費増税めぐり、30日に会談
 野田佳彦首相と民主党の小沢一郎元代表が30日午前、党本部で会談する。会談には輿石東幹事長も同席。首相は消費増税関連法案の今国会成立に向け理解を求める考えだが、法案に反対する小沢氏は「考えは変わらない」と譲らない構えだ。会談が決裂した場合、党分裂につながる見通しも広がる中、首相は29日、会談を1回で終わらせず、複数回にわたって小沢氏の説得を試みる考えを示した。
 首相は29日夕、首相官邸で民主党中間派の田中慶秋副代表らと会談。田中氏によると、何回でも小沢氏と会談して理解を求めるよう要請したのに対し、首相は「あすはゆっくり話をして、その後も十分話をしたい」と語ったという。 
 首相は28日 の内閣記者会のインタビューに「会う以上は、乾坤一擲(けんこんいってき)だ。一期一会のつもりでしっかり説明したい」と述べ、会談を1回で終わらせる意向を示唆。これに対し、小沢氏は同日夜の民主党議員との会合で「(会談は)何回でもやる」と強調していた。
 首相と小沢氏の会談に関し、岡田克也副総理は29日の記者会見で「一度で結果を出したいというのが首相の思いだ」と指摘した。前原誠司政調会長も会見で「6月21日の会期末までの衆院採決を考えると、何度もやるような話ではない。一発勝負でやってもらいたい」と強調。「小沢氏と妥協する余地は全くない。(妥協すれば)首相の求心力 が急速に低下する」と述べた。
 一方、自民党の石原伸晃幹事長は29日の総務会で「小沢氏と決別する覚悟が首相にあるのか、注視していきたい」と表明。会談が複数回に及ぶ場合、自民党は首相が採決引き延ばしに加担したとみて、対決姿勢をより強める構えだ。≫(時事通信)

 この時事通信による田中慶秋への野田首相の返事は、野田の“乾坤一擲”と云う言葉のニアンスと馴染まない。多分適当に返事をした証左なのかもしれない。小沢に、充分に理解を求めたが云々の方向に確実に向かいたいのだろう。岡田や前原の発言が野田政権の真意だろうが、対自民党との話し合いが、必ずしも成功裏に終わっていない、宙ぶらりんの様相らしいのだ。そうなると、“壊し屋宰相”の名まで重ねようとする野田佳彦にとって、一気に乾坤一擲の勝負をする段階ではないのかもしれない。その一番の理由が、自民党が一枚岩どころか、数枚の岩に分裂しかけている状態で、話し合い連立方向の決定が、分裂を決定づける危険が生まれている点である。

 自民党の都合で、待ちの姿勢を余儀なくされた野田君は、乾坤一擲から、時間稼ぎをしなければならなくなった事情があるかもしれない。まぁ今日の午前中には三者会談がなされるわけで、輿石幹事長が“梅干しの種”同様に、酸っぱいのだか硬いのだか訳のわからぬ愉しい会見で、バカ記者連中を煙に巻くのが待ち遠し(笑)。いつ、野田佳彦が増税・原発再稼働・壊し屋と“三冠王”になるのか、なれないのか?ワクワクドキドキでここ暫くはウォッチングしておこう。



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