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●なぜ?ウクライナ政変、なぜ?STAP細胞、なぜ?マレーシア旅客機
“ なぜ?”と云う謎だらけな事件が頻発している。民主主義国家において、いともアッサリと、選挙で選ばれた政権が転覆、或は転覆の危機にある。このような転覆劇を一般的には「クーデター」(政変)と呼ぶわけだが、その他にも境界線は曖昧な、「革命」、「反乱」、「テロリズム」と云う概念もある。今回のウクライナにおける政変は、民主国家で起きた選挙を経ずに、政変が起きたわけだから、「クーデター」又は「革命」に当たるだろうが、その政変の主導的役割を果たした人物又は勢力が曖昧模糊としている。ウクライナは、鵺のような一陣の風で政変が起きたというのは、21世紀の物語としてはいただけない。
STAP細胞論文問題も、小保方女史が、名誉欲に目がくらみ、自らの論理を出鱈目なデータを添えて証明した、と考えるのには無理がある。6か月程度の幻の名誉に浸るなどと云う目的は馬鹿げているので、彼女なりにネイチャーに載せられる根拠は持っていたと推認できる。最近の科学は、スピードとの戦いであり、早い者の独り勝ちルールがあるので、それを意識したあまり、確認作業が不十分だった、と云うのが実像に近いと思われる。これから半年、1年後に同様の手法で、どこかの国の誰かが、「STAP細胞の作成に成功」の記事がメディアを覆いつくす日があるのだと思う。
日韓関係の急激な改善?については、朴大統領の態度が明確になった時点で触れることにする。たぶん、いま一番のなぜ?は何だ、と言えば「マレーシア機ボーイング777はどこに行った?」であろう。朝日が、概ねの事件の経緯をまとめているので、以下に掲載する。タイ上空近辺から3000~4000キロ程度飛行したようだから、中央アジアからインド洋の、どこかに墜落したか、着陸したという事になる。乗員の自殺説もあるが、自殺を決意した人間が、色々と手間のかかる作業を実行しているのは理解できない。5時間もウロチョロしているのも奇妙だ。
どこかに墜落したか、着陸したかの判断は、今後の経緯を見つめるしかないのだが、一番憂慮すべきことは、意図的にボーイング777旅客機を奪取する意思があり、そのボーイング777を何らかの目的に使用する「テロ行為」の可能性である。どこかに着陸した場合、乗客全員はどこかに監禁され、ボーイング777への給油終了後、その旅客機がどのような目的で飛び立つかが、一番の憂慮である。しかし、現実に、あんなデカい図体の旅客機が何処に行ったのか分からないと云うのだから、レーダーや監視衛星の機能も思ったほどではない。
≪ 不明機、故意に進路変更か マレーシア機消息絶ち1週間
北京に向かっていたマレーシア航空機が消息を絶ってから1週間。マレーシア政府が新たな情報を明らかにしたが、謎は深まるばかりだ。
■通信切断に不審点
マレーシア政府が通信装置の切断を故意だとみているのは、その切れ方に不審な点が多いからだ。
当局によると、機体の状態を航空会社にデータ送信する装置が使えなくなったのは8日午前1時7分。この段階でパイロットは異常に気づくはずだが、管制には何も伝えてこなかったという。
さらに、午前1時21分には、便名などを管制に知らせる無線信号機が使えなくなった。これら二つに時間差がある点も「故意」との見方を強めている。そして1時半に管制レーダーから機影が消える。政府は、飛行機が進路を変更したのも故意だとみている。
■行き先は中央アジア?インド洋南?
飛行機はどこに向かったのか。
マレーシア政府によると、空軍レーダーは、南シナ海で管制レーダーが見失ってから45分にわたって不明機をとらえ、ペナン島の北西約200マイル(約320キロ)の上空約9千メートル地点で見失った。ところが、その後も約6時間にわたって民間の通信衛星が交信していた可能性があるという。
当局は、中央アジア方面か、インド洋南方のどちらかで不時着または墜落した可能性があるとみて、捜索の重点を移すことにした。
航空機は通常、飛行時間に加えて2時間分ほどの予備燃料を積む。クアラルンプール―北京間を飛ぶ予定だった今回は8時間ほどの燃料を積んでいた計算で、衛星情報から推測される飛行時間の可能性とほぼ符合する。
もし、カザフスタン国境まで飛行していたとしたら、なぜ、各国の管制や軍のレーダーに捕捉されなかったのか。航空自衛隊幹部は「相当低い高度で飛ぶと軍でも捉えられない。また、沿岸から距離が離れるほど捕捉が難しくなる」とも話す。
ただ、元日本航空機長で航空評論家の小林宏之氏は、西方から北西に飛行したとされることについて「インド・パキスタンの国境周辺は緊張状態にあり、無許可で飛行すれば、すぐに両国軍からのスクランブル(緊急発進)を受ける恐れがある。通常、操縦士が向かうことは考えられない」と述べた。
■だれの指示か
いったいだれが何のために通信を切断し、方向を変えたのか。ロイター通信は15日、マレーシアの警察が行方不明機を操縦していた機長(53)の自宅を捜索したと伝えた。
航空評論家の青木謙知さんによると、2001年の米同時多発テロ以降、操縦席は扉の構造が厳重になり、第三者を入れないことが国際ルールで定められた。男性副操縦士(27)が過去に女性客を操縦席に招き入れたことが明ら かになっているものの、「第三者によるハイジャックは難しい」とみる。①操縦士が自分でハイジャックした②操縦士が自殺をした――の可能性を指摘する。
①は今年2月、ローマ行きのエチオピア航空機で発生し、ジュネーブ空港に着陸したところでエチオピア人の操縦士が逮捕された。②は1994年にモロッコで墜落して44人が死亡したモロッコ航空機のケースで、調査委員会が原因を「機長の自殺願望によるもの」とした。
ただ、ナジブ首相は会見で「ハイジャックとの報道があったが、すべての可能性を調べている」とし、事故の可能性も否定しなかった。 ≫(朝日新聞:渡辺丘、三浦英之、平井良和)
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