世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

羽毛田宮内庁長官が又吠えた

2009年12月15日 | 日記

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羽毛田宮内庁長官が又吠えた

羽毛田宮内庁長官がまたまた物議を醸す発言をわざわざ「特例会見」を開いて向きになって鳩山連立政府に噛みついた。

そもそも、この人物の宮内庁長官就任の時点から、色んな臭いがプンプンする男だった。
先ずは臭いの第一は小泉純一郎が就任させた長官である事がポイントになる。
小泉純一郎が厚生省時代に懲罰を受けている人物を敢えて長官に据えた時点から胡散くさい。(同氏は最終的に次官まで歴任している)
小泉の意を受けた人物である以上、米国万歳主義者であることは自明だ。あろうことか、この人物天皇の女権復活に極めて熱心で女系天皇皇位継承の皇室典範改正を小泉と一緒になって画策した男である。

女系天皇皇位継承に反論した三笠宮寛仁さまを「憂慮する」と発言、皇室を己の管理下に置こうと腐心する姿が鮮明になった。

また、皇太子ご夫妻への風当たりも強く、愛子様の皇居(両陛下)御訪問の回数が少ないと、皇太子殿下に苦言をずけずけと語り、皇室を支配するラスプーチン状態のような有様になっている。

挙句の果てに政権交代を機会に小泉と画策した女系天皇皇位継承を蒸し返そうとする輩なのだ。

産経、読売など、これはチャンスとばかり徹底的に世論を煽ろうと、死に物狂いで羽毛田擁護論、民主党及び鳩山政権非難を展開する。朝日も毎日も尻馬に乗っている。民主党を含む連立与党の馬鹿議員達までが、物事を論理的に考えることなく、マスメディアの論調に迎合し「それはけしからん」みたいな言質を取られる始末である。

しかし、同氏が上記のような人物であり、小泉とタッグを組んでいる人物ということは、取りも直さず米国CIAとのかかわりが強いと判断すべきであろう。
なぜCIAが皇室問題に関心があるのか多くの疑問があるが、女系天皇皇位継承の実現と天皇の地位の稀薄性を狙っている可能性は大いにある。

米国は自ら押しつけた憲法において、天皇を象徴天皇というシンボルに仕立て上げたつもりだったが、ことのほか日本国民の天皇陛下に対する畏敬の念衰えず、アジアなど諸外国においても、日本の天皇陛下に対する尊敬や憧れが希薄化することはなかった。

これは歴史のない米国と云う「成り上がり」には想定外の成り行きだったに違いない。まして、中国、韓国は天皇陛下を憎むだろうと思いきや、まったく逆の現象があり、こぞって天皇陛下に拝謁したがり、訪中・訪韓を大歓迎すると云う風向きに「これは拙い」と危機感を募らせている可能性は大いにある。

日本の首相、米国の大統領達は10年と同じ地位にはいないが、天皇と云う地位は永遠であり、場合によると東アジアを纏める象徴的存在にまで発展しないとも限らないという危惧が米国にあるかもしれない。
そうなると、米国が「俺もアジアだ」という流れには明らかに水を差される。

各マスメディア、自民党、評論家は此処とばかりに喚き散らすだろうが、憲法解釈からすると、小沢の解釈が正論であり、他のどの論評の追随も許さない。流石と云うか何と言うか、憲法の申し子である。

羽毛田は辞めないと我を張っているが、西川日本郵政前社長と同じ構図だ。就任させるも、更迭するも、憲法で云うところの政府の考え方ひとつなのだから。

勿論、今回の会見が政治的意図がないと云う事はない。天皇の国事行為は多かれ少なかれ政治性を排除するのは「絵に描いた理屈」だ。
或る意味で、我が日本の唯一世界に誇れる精神的支柱制度が天皇制だとも言える。それが覇権国家米国にとっては、将来的不安要因という考え方も理解できる。

以下に羽毛田長官の時の政府の官房長官との事の経緯すべてを暴露した会見(誰も頼んでいないのに自ら開いたこと自体、何らかの意図がありありだ)の記事。
そして、その会見要旨を頭から否定する小沢の会見要旨。
そして、それを聞いて「辞任なんかしないぞ!」という記事を掲載しておく。


≪ 天皇陛下と中国の習近平国家副主席の会見に関する11日の羽毛田信吾・宮内庁長官の説明(概要)は次の通り。 外国からの賓客については、引見(会見)希望日が迫った形で願い出があると、両陛下の日程調整に支障をきたす。ひいては繁忙をきわめる両陛下の生 活に想定外のご負担をきたすことになる。常態化すればゆゆしきことであると考えて、1カ月以上前に内閣から願い出を頂くのをルールとしてやってきた。特に 天皇陛下が前立腺がんの摘出手術を受けた(後の)平成16(2004)年以降は、ご負担や年齢を考慮して、このルールをより厳格に守っていただきたいと政 府内に徹底してきた。 このルールは、国の大小や政治的に重要かどうかで取り扱いに差をつけるということなしに実施してきた。陛下の国際親善は、政府のやることとは次元 を異にするもので、政治的な重要性、懸案、政治判断を超えたところでなされるべきだ。(今回の要請は)現在の憲法下にかかわる天皇陛下のお務めのあり方と か、役割とか、基本的なことにかかわることだと考えている。 今回、内々に外務省から宮内庁に打診されてきた時は、1カ月を切っていたので、ルールに照らし合わせて外務省に「応じかねる」との回答をした。外務省も「そうですか」と了承した。 その後、官房長官から「ルールは理解するけれども、日中関係の重要性にかんがみ、内閣としてはぜひお願いする」と言ってきた。私は「事務的に作っ たルールではあるかもしれないけれども、やはり陛下をお守りするために作られたものであり、それは国の大小や、政治的に重要かどうかなどにかかわりなく やってきたので、ぜひ尊重してやっていただきたい。尊重することが政府のありようではないでしょうか」と申し上げた。 その後、官房長官から再度「総理の指示を受けての要請だ」と指示があった。そうなってくると、宮内庁も内閣の一翼を担う存在であり、宮内庁長官も 内閣の指示に従うべき立場。こちら側の問題意識を申し上げながら、大変に異例なことではありますけれども、曲げて陛下にお願いすることにした。 私としては、誠に心苦しい気持ち。こういったことは二度とあってほしくない、というのが私の切なる願いだ。(「天皇の政治利用につながりかねない懸念があるということか」との記者の質問に)大きく言えばそういうことだろう。 陛下の国際親善のなさりようというのは、国の外交とは違うところにある。これから何かあった時に、陛下を打開役にということになれば、それはまさに今の憲法上の陛下のあり方と大きく狂う。(毎日新聞)≫


≪小沢氏、宮内庁長官の辞任要求
 「政治利用」に反論 民主党の小沢一郎幹事長は14日夕、党本部で記者会見し、15日の天皇陛下と中国の習近平国家副主席の特例会見をめぐり、天皇の政治利用に当たるとの懸念を表明した羽毛田信吾 宮内庁長官に強く反論し、事実上の辞任要求をした。自身が会見実現を働き掛けた事実もないと否定した。これに対し羽毛田氏は「陛下の外国親善の在り方に対する懸念を言い続けるのが役目。辞めるつもりはない」と記者団に述べた。小沢氏は会見で「政府の一部局の一役人が内閣の方針にどうしても反対なら、辞表を提出した後に言うべきだ」と指摘。「私がお会いさせるべきだとか、させるべきでないとか言った事実はない」と強調した。羽毛田氏の懸念表明に関しては「それでは内閣の助言と承認で行われる天皇の国事行為は全部、政治利用になってしまう」と述べ、政治利用ではないと主張。憲法3条は天皇の国事行為に関し「内閣の助言と承認を必要とし、内閣がその責任を負う」と規定している。特例会見設定までの経過をめぐっては「陛下のお体、体調がすぐれないなら、(副主席との会見より)優位性の低い行事はお休みになればいいことだ」とも指摘した。(共同通信:電子版)≫

小沢幹事長の辞任要求に対し、羽毛田長官も必死の抵抗。何せ俺には小泉勢力、つまりは米国の後ろ盾があるのだと意気軒昂なようである。


≪羽毛田宮内庁長官:「辞表出すつもりはない」 民主党の小沢一郎幹事長が天皇陛下の会見を巡り「辞表を提出してから言うべきだ」などと批判したことに対して、宮内庁の羽毛田信吾長官は14日夜、報道陣に対して「辞表を出すつもりはありません」と断言した。羽毛田長官は「日中関係の重要性という理由で特例を設けるのは、国の大小とか政治的重要性とかにかかわりなくお務めを果たしてこられた陛下の外国とのおつきあいのあり方をないがしろにし、政治的なことで懸念を生じること」と11日に述べた主張を繰り返した。そのうえで「陛下のお務めのあり方を守るのが私の役目で、そうした懸念が生じた場合は言うべきことを言う」と述べた。小沢幹事長の発言に対しては「申し上げる立場にない」としてコメントは避けた。【大久保和夫】毎日新聞 2009年12月14日 20時55分≫

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