世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

普天間、関西国際空港移設案!

2009年11月18日 | 日記

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普天間、関西国際空港移設!

米軍普天間飛行場移設問題で「民主党の司令塔不在」を各マスメディアは嘆き、親米評論家軍団は「日米の危機的状況だ」と声高に叫んでいる。外務省・防衛省官僚も当然「日米の合意が大前提」という心情がそこここに散逸する。

米国としては「今さら決まった問題を白紙から見直すなんてやってられない」という心情が顕わだ。鳩山は「政権が変わったのだから白紙からの見直しは当然」という気持ちがあるだろう。
民主党は普天間基地を県外か国外にと云うマニュフェストで衆議院選に勝利してきた。勿論、マニフェストのすべてが支持されたから選挙に勝利したとは言えないのだが、トータルとして支持された中に普天間基地も入っていた事実の意味は大きいだろう。

岡田は外務省の大臣であり、外務省の心配ごとを踏まえる義務もある。北沢は防衛省の具体的支障を訴える義務がある。しかし、鳩山は国民との約束と国益にのみ縛られるわけだ。だから総理大臣なのである。

普天間基地を移設するに当たり、過去の日米政府は何処まで突っ込んで議論し、結論を出したのか?
自公政権において、親米ポチ状態の政治家と役人が日米安保条約の存在価値や歴史的変遷など何処まで考慮して辺野古に決定したのか?
政権交代した以上、親米ポチ、利権集団政府が結論づけた普天間移設問題を自らの手で検証し見直すのは当然のことである。

何度も主張するようで恐縮だが、冷戦終了後の米軍基地の存在価値は極めて曖昧なものである。
沖縄にだけ安保条約の重荷を押しつけて平気でいる都道府県知事も変だし、我々国民も実は変だ。一気呵成に日米安保見直しと云う作業は刺激的過ぎるが、一米軍基地の移転問題位で同盟が破壊されるような物言いは笑止千万である。

現時点で海外移転までの話は無理にしても、県外移転の検討くらいは当然すべきだ。その検討作業も出来ずに、「やっぱり予定どおりで行きましょう」では自民党親米ポチ政権と何ら変わりなく、米国と対等の関係が聞いてあきれることになるだろう。

「赤字垂れ流しの海の孤島・関西国際空港を米軍基地に!」で国を二分する議論くらいやってみても良いのではないのか?
橋下知事の国家論を露呈する事も見物だし、国民の総論賛成各論反対の実態を知るにも、おおいに意味がある。
鳩山はあえて現時点で司令塔の役割から遠ざかろうとしている気配が濃厚だ。現時点はメディアも米国も欺く事が必要な時間帯である。そして、マニフェストでは県外又は海外であり、岡田はこう言う、北沢はこうだ、当該住民の意識はこうだ。それに対して米国はこう言っている。
これで簡単に移設を決めるなんて出来るわけがない。前政権において、辺野古に決めたこと自体、正しく国民の意識集約がなされたのか甚だ疑問と言わざるを得ない。

一部住民や土建業者の利権が優先し、はじめはヘリポートの必要性だけを要求していた米軍が何時の間にか滑走路も必要だと言い出したのは奇妙な話だ。滑走路は日本政府が望んだのではないのか?

一旦ヘリポート設置で決着、V字滑走路は懸案事項にする落とし所もありそうだ。
業界・宜野湾市・沖縄県にとって美味しい公共事業であり、雇用の確保でもある。しかし、このような政権交代といったチェンジのチャンスはそうそう訪れるものではないのだから「迷走」と揶揄されようが、鳩山は自らの理念を政策化する努力を惜しまないことだと思う。

時には「迷走」「不統一」「優柔不断」も外交戦術的意味合いを持つものだ。この事で日米同盟の根幹が揺らぐなどということは決してない。日米マスメディアの報道世論操作に乗ってはいけない。鳩山は頭を低くし、全世界のメディアを煙に巻く、ひと癖ふた癖ある政治家になることだ。

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