acc-j茨城 山岳会日記

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山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

キリマンジャロその3

2010年01月15日 13時41分20秒 | 山行速報(海外)
キリマンジャロその3

12月23日、朝のうちは天気が良いのでマウェンジ峰(5149m)が良く見える。登攀欲をそそる岩峰のピークで、聞くところによると岩登りルートがあるらしい。



ホロンボハットからのマウェンジ峰



ホロンボハットを出発する前(N氏と)



ホロンボハットからジャイアントセネシオとジャイアントロベリアの林立する斜面を登っていく。今日も4710mのギボハットまで高度差1000mを登らなければならない。傾斜が緩いのでいくら歩いても高度を稼げない。つまり1000m登るには10数キロの道のりを歩くのだ。やがてサバンナのような草原となりラストウォーターに着く。



スェーデン嬢とN氏  右は我々のガイドさん


ラストウォーター(最後の水場)


この辺からいつものように雨になった。ここからは、よくテレビで観た砂漠の大平原を進んでいく。とにかく広い平原で、日本の山とは規模がぜんぜん違う。途中にトイレもあった。



このような砂漠の大平原を行く  右は荷物を頭に乗せて運ぶポーター


サドル(自転車のサドルと同じ意味)という丘にあったトイレ


最後、登りが少し急になるとまもなくギボハットに着いた。約7時間の歩き。ギボ付近は気温が低いので雨ではなく「あられ」であった。ギボハットはこれまでの山小屋の中では一番小さい。お茶するにも食事にも場所を確保するのが大変だ。もっともそれらはウェイター達が確保してくれるので、自分達でするわけではない。狭いテーブルをみんなで使うのには、それなりの工夫をしている。我々のテーブルクロスは入山から下山まで同じ物を使い、我々のテリトリーはそのテーブルクロスの範囲内である。我々が食事を終えると、次のテーブルクロスが敷かれ、次のお客が使うというふうに、一つの決まりがあるようだった。高度順応のため小屋の周りを少し散策すると、やはり空気が薄いのか少し息切れがした。ギボハットまでくると高度障害で体の不調を訴える人が多くなってくるが、我々のメンバーは全員調子がいいようであった。



ギボハット



ギボハットから見た白くなったマウェンジ峰


キリマンジャロその4に続く          ガストンガニマタ

キリマンジャロその2

2010年01月14日 14時28分43秒 | 山行速報(海外)
キリマンジャロその2

12月22日、マンダラハットからホロンボハットに向かう。ホロンボの高度は3700mなので、今日は1000mの高度を稼がなければならない。登るにしたがって景色はどんどん変わり、樹木も低くなってきた。写真で見たジャイアントロベリアやジャイアントセネシオが現れてきた。


ジャイアントロベリア



ホロンボハットのまわりはジャイアントセネシオの林だ

いくつも沢を渡る。日本だったら冷たい沢水を飲むところだが、ここでは飲まない。一見きれいそうだが、ここまで来てお腹をこわして山に登れなかったら、と考えると飲む気にならなかった。


このように整備された登山道を行く(水色半袖はACCJ東京のN氏)



登山道に咲く可憐な高山植物



名も分からなかった花


良く整備された道を歩くこと6時間でホロンボハットに着いた。高度順化目的でホロンボハットに2泊する人も多い。ガイドはお客と一緒に登るが、ポーターやコック達は、荷物を受け取るとお客より先行し、お客が山小屋に着くまでにはコーヒー等の飲み物やポップコーンなどの準備を済ませ、お客が到着すると同時に、体を拭くお湯と共に、それらのサービスをしてくれる。我々は水、雨具、毎朝出してくれるランチパックなど、少々の荷物を持つだけで、まさしく殿様山行である。
この日から毎日、朝は晴れるものの、お昼頃からは雨、という天気が続くようになる。高度順応を兼ねて近くを散歩していると、うわさに聞いたギボタクシーに人間が乗せられて2台続けて降りていった。私は絶対にあれに乗っては降りたくないと心に誓う。ギボタクシーとは、重度の高山病やケガをした人を運ぶ一輪車のことで、4~5人のレスキュー隊員によって運ばれるのである。ギボハットには常に数台用意されている。



5人のレスキュー隊がギボタクシーで重症高山病の登山者を降ろしていく


ホロンボハットのトイレは水洗で洋式であるが、便座が無い。皆さんは、どういうふうにして用をたすのであろうか。又、ホロンボハットは登る人も降りる人も利用するので、マラングルートの中では一番規模の大きな山小屋である。ロッジ内にロープを張って濡れ物を吊るすが全く乾く様子はなかった。


ホロンボハット全景


キリマンジャロその3に続く        ガストンガニマタ



キリマンジャロ

2010年01月13日 16時03分05秒 | 山行速報(海外)
キリマンジャロその1

12月18日、日本発。羽田~関空~ドバイ~ナイロビ~タンザニア国境というルートで、キリマンジャロの登山基地であるタンザニアのモシという町に着いた。ホテルには、荷物が無くなってしまったという姫路から来た人がいた。結局その人は、すべての装備をレンタル利用で登山に出発していった。


モシのホテルからキリマンジャロ遠望(ズームで撮る)


12月21日、マイクロバスでマラングゲートに行く。私たちの登るルートはマラングルートと言って、別名コカコーラルートとも言う。実際にコカコーラは売っていなかったので、コカコーラほど一般的なルートという意味らしい。


マラングゲート(帰りにここで登頂証明書がもらえる)


私達のパーティは日本人5名とスエーデン女性1名の計6名である。それにガイド1名、コック1名、ウェイター1名、ポーター11名が加わり全部で20名の大部隊となる。さらに、頂上アタックのときだけはアシスタントガイド3名が加わる。つまり頂上アタックは、我々とガイド及びアシスタントガイドの計10名ですることになるわけだ。ガイドは、この隊を統率する一番偉い存在だ。みんなこのガイドになりたくて頑張っているのだろう。現地の人たちは、お客に対して非常に親切である。こういうところは良く教育が行き届いているように感じた。
マラングゲートは1830m。今日は2740mのマンダラハットという山小屋まで4時間かけてゆっくり歩く。スワヒリ語でゆっくりはポレポレである。ガイドはポレポレ、ポレポレって声をかけるも、自分はどんどん先に進んでしまう。ガイドさん、それはないでしょう、と思った。行き会う人達は、こんにちは「ジャンボ」と声をかけてくる。熱帯雨林の中の整備された道を進む。途中、カメレオンを持った子供がいたので写真を撮ったら1ドルを請求された。順調にマンダラハットに着いた。これからは毎日1000mずつ高度を上げていかなければならない。


このカメレオンで1ドルを請求された



名前を忘れた熱帯雨林に咲く花


マンダラハットに着いた


キリマンジャロその2に続く        ガストンガニマタ

鶏頂山&スキー

2010年01月13日 13時26分41秒 | 山行速報(雪山・アイス)
12月26日~27日鶏頂山登ってきました。

西登山口(鳥居のあるところ)に到着。

雪は無いかと思いきや、車を止める場所確保に雪かき作業する。
即カンジキを着けて登山開始する。




何日か前に降った雪を踏みしめ快適に登る。

しかし、ご覧のようにガスっているので、
行き詰まっても戻れるようにコンパスで方角を確認しながら進む。




大沼付近よりガスが切れ、めざす頂が見える。
尾根に出る斜面には雪が吹きだまっており以外と疲れた。




尾根の急勾配を登りきると山頂到着。
神社の陰でラーメンを作り昼食をとり下山する。

メイプルヒル・スキー場跡地に幕営し夕食&宴会。
翌日、エーデルワイスにてスキーを楽しみ帰路につく。

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安達太良・鉄山西尾根スキー登山

2010年01月11日 15時02分06秒 | 山行速報(山スキ-)
2010年1月10日、今冬初の山スキーにパウダーをねらって
安達太良山系の鉄山西尾根に行きました。おそらく冬型も緩
み、パウダー日和だろうと期待して。前日、箕輪スキー場の
積雪は170cmと報じられていました。
 さて、国道115号を北上して箕輪スキー場手前、冬期閉鎖
中の旧道入り口付近に駐車して、迷沢へと遡る夏道を辿りま
す。一つ目の小沢は木製の小橋をスキーのまま渡ります。次
の沢が問題です。スキーを外して渡りましたが、不用意にも
片足を水没させてしまいました。すぐに引き上げたので足の
中まで濡れはないようなので、このまま登山を続けることに
しました。
 迷沢へ回り込む夏道を外れてゆるい尾根に取り付きます。
しばらくは樹林がうるさいところです。ラッセルはくるぶし
の上ぐらいです。ツボ足だと腰まで埋まってしまうので、ス
キーをはずすわけにはいきません。


”迷沢”への夏道を辿る

 尾根は全体的に緩やかですが、ときどき急斜面のところが
あり、ルートに少々悩みます。1070mピークは東側を巻いて
みましたが、すぐに行き詰まりピークへ南側のやや急斜面を
斜登行して緩い尾根に戻ります。



西尾根1100m付近から上部を見る

 ところどころ樹木のない笹原のようなところを通り過ぎて
上部へなってくるとブナやダケカンバが大きくなって樹間も広
くスキー滑降には快適そうな斜面が広がっています。


1200m付近


1400m付近

 標高1500mを越えると雲の中に入り、世界は真っ白、しばらく
ツェルトをかぶりコンロでお茶をわかして待機します。時間が経
てば晴れるかもしれませんが、往路を退却することにします。
 そうと決まれば長居は無用、下りは早いものです。


浅いパウダー、1200m付近

 全体的にゆるやかで広い尾根でところどころ小ピークの登り返
しもありますが、スキーはよく走ります。
このころから、腫れてきて下りも汗だくです。でも稜線は黒い雲に
覆われたままのようです。滑り始めて約1時間で迷沢の夏道と合流
します。そこから再びシールで夏道を車まで戻るのはけだるい道の
りです。小沢の徒渉でまたしても両足とも水没させてしまいました。

8:10出発ー9:00西尾根取り付きー12:30標高1450m
1500m付近からスキー滑降(浅いパウダー)
13:30西尾根末端夏道ー14:00下山
使用スキー;セミファット182cm,

by Yu-chan