sakです。
6/3、良さげな沢を見つけました。
行先は、西上州橋倉沢~今泉沢下降で行こうと思います。
アプロ-チ=集落歩き15分
滝=高巻きほぼなし
ゴルジュ=ちょっとだけシャワ-
詰め=舗装路まで5分
↓記録はこれです。
http://sankokai.blog34.fc2.com/blog-entry-353.html
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という、メ-ルで始まったこの度の沢登。
明らかに、前回の火打石谷でのツラい想い出を払拭するがための企画。
メンバ-はkim会長、kei2さん、furさん、新入会のfukさん、sak。
そして、東京からN隊長。総勢6名となりました。
奥多摩や丹沢という、沢業界のメジャ-な地域ブランドに比べて、西上州というマイナ-処。
しかも、ガイドなどで紹介されていないとなれば、、、
本当のところ、「このチョイス、ハズしてたらどうしよう」
というプレッシャ-もありました。
が、、、
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2017/6/3 西上州・橋倉川本流
神流川沿いの道をうねうね走って万葉の里でN隊長と合流。
叶山のビルディングフェイスを仰ぎ見たりしながら、国道462号から橋倉集落への道に入る。
暗い杉林の道を、これまたうねうねと登り橋倉集落。
その手前を鋭角4時方向のダ-ト道を下ると、終点が橋倉ダム。
ここに車を置いて、橋倉集落に向かう。
「防火水槽」の標識脇から沢沿いに歩く。
杉林を歩いて堰堤をパス。
沢に降り立つも今度は二段堰堤。
右岸から巻き、二段めの堰堤から5mほどの懸垂下降。
立ち枯れの中を行くと巨石帯。
適当に登ったり、右岸から巻いたり。
石積の堰堤を超えるといよいよ橋倉川も本番。
しかし、伏流でゴ-ロの廊下。
もしかして、水量少ない?
しかし、すぐに流れは復活して滝場が始まる。
前衛2mに続く、大きな釜を持った3mは、深い釜を時計回りで水流左を行く。
覚悟を決めて胸まで浸かる者
ヘツリに失敗してドボンする者
足場を見失い深みに嵌る者
そんなこんなが、最高に楽しい所。
「沢登してる。」
そんな実感が嬌声となって、みんなイイ顔。
そこからリズムよく滝場が出てきて、泳いだり、ヘツったり。
濡れたくなければ、それはそれで容易な巻道を行く。
furさんは初泳ぎの沢となりました。
滝場が一段落すると、スダレ状の美しい滝に新緑が映え、癒し系の様相。
西上州の沢、侮るなかれ。
橋倉川本流は知られざる秀渓と言っていいのではないでしょうか。
岩潜りの滝をくぐり抜け、第二ゴルジュ帯に入る。
前方に立ちはだかるビルのような岩壁。その岩壁が二つに割れ、岩溝から本流は流れ出る。
橋倉川の核心「スリットゴルジュ」だ。
下部は容易だが中段はナメ滝の様相で、スリップに注意。
念の為、フィックスを張る。
上部は釜を渡って、水流左から滝身を浴びて水流右へ。
そこから、飛沫を浴びながら直上。
ダイナミックなアクションに加えて、高さもあるので緊張する場面だがスタンスはしっかりしている。
残置はない。
滝の落ち口で、キャメ#1とアングルハ-ケンで支点構築。
ホイッスル1コ-ルして、後続を迎える。
皆、例外なく頭から水流を存分に受け、「ファイト!一発!」てな具合だ。
雄たけびを上げる者、
滝の登攀を振り返る者、
寒さに震えながらも笑顔、笑顔、笑顔。
kei2さんのスタティックなナイスクライムに続いて、最後はkim会長。
登攀魂のオ-ラが放たれた雄姿。
雨具を着込まなかったsakとN隊長は当面寒さに震えがとまらず、しばらく日向ぼっこ。
円形劇場型のナメ滝は造形が美しい。
右から水流をトラバ-ス、左から行こうとしたが、手がかりが少なく行き詰まる。
水流右から先行したfukさんに上からスリングで引き揚げてもらう。
fukさん、サンクス!
トイ状は左岸のリッジを行き、その上の滝は左岸を巻いた。
ナメが現れ、僅かで二俣。右に12mの立派な滝。
手がかりは多そうだが黒光りしており、とても滑りそう。
結局は左岸を巻いて滝上に出ると、林道(舗装路)のガ-ドレ-ルが見えてくる。
ツメがないのは良いのだけど、残念なのは不法投棄のゴミが散見されるところ。
下降は林道をしばらく歩いて今泉沢を目指す。
途中、橋倉集落への山道があるようではあったが、今泉沢下降を進路に取る。
結局は、炭焼場跡から踏み跡を伝って、橋倉集落への尾根道を行くと先ほどの山道に合流した。
今なら、自信を持って言えます。
オススメの沢を見つけました。
夏の善き日に、西上州・橋倉川。
sak