acc-j茨城 山岳会日記

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尾瀬・景鶴山~至仏山

2008年05月15日 18時49分46秒 | 山行速報(雪山・アイス)

2008/5月中旬 尾瀬・景鶴山~至仏山

時代

新しい時代だそうだ。 
着々とススんでいるのだそうだ。 
乗り遅れるとイタイんだそうだ。 
きみたちも気をつけたほうが良いのだそうだ。 
よくもまあ、次々と新しい時代がやってくるものだ。日々是々。

鳩待峠。 
駐車料金には驚かされるが、復活の山にケチケチしてはいられないのである。

久しぶりの残雪山行。 
諸々の状況で、直前まで中止かどうか悩んだが、今となっては、来てよかったと思える。 
時代は変わっても、気分転換は必要であると言うことだ。 
鳩待峠から山ノ鼻、尾瀬ケ原から目指す景鶴、至仏を仰ぎながらいくらか気分的に楽になっていくのがわかった。 
 

景鶴

ヨッピ橋から残雪を拾って適当な尾根に取り付く。 
この辺りの適当さはこの季節ならでは。道読みも楽しめるところだ。 
上部で熊の足跡が多数。近くにいるのは間違いない。 
熊よけに適当な流行歌など口ずさむ。

♪~ 
風に吹かれて。ときに空を見上げて。

東電小屋からのトレ-スと合流すればあとわずか。 
景鶴山頂は岩峰。尾瀬の山々はモチロン、平が岳に会津駒、丸山岳・・・。実に眺めがいい。

 

らしさ

景鶴からは大白沢山へと向かう。景鶴の岩峰群とヤブはナカナカ。お助けロ-プがあればよかった。 
肩まで降りて、今度はなだらかな森。コンパス歩行。体はモチロン、ときに頭も使うのである。

残雪を気分良く踏む。天気も上々。快適、カイテキ。 
大白沢山は山頂に草原。深山の風格を感じさせる雰囲気を持っている。 
このテの山には目がないのである。 
願わくば、秋にチャレンジしてみたいものである。

続くススケ峰でガスが出てきた。 
少し早めではあったものの、ここで幕とする。 
準備が整ったら、明るいうちから冷たいイッパイ。 
くぅ~っ!!!。 
そんでもって昼寝。うひゃあ。こりゃタマランわい。

生き返る場面。らしさを取り戻すには、こんな時間が必要だ。 

 

消耗

さすがに18時就寝の夜は長かった。 
とはいえ、しっかり5時まで。11時間の冬眠。 
生憎、ガスは晴れない。仕方ないのでまたもやコンパス歩行。 
幾分高度を下げると目指す至仏が見えてきた。 
いやあ、この高度差はこたえるなあ。

最低のコルからは地道な登行。それでも残雪が繋がっている所までは良い。 
とうとう、ヤブに突入。 
這い松に石楠花、その他諸々の植生に空中戦の連続。ヤブⅣ級。2時間。ほとほとここで消耗した。

上部に出れば、なんとか残雪を拾いながら岩稜を行く。 
最後は尾瀬側を回りこんで至仏山。百名山ゲットだぜ! 
 

特に感慨もなく、展望もないのですぐに下山。 
今までの行程を噛み締めながら、またこれからを考えながらダルダルと鳩待峠。 
ちょっとした感情の漣に気分次第の山行。結構効きますよ。 
(使用上の注意は必ずお読みください)

新しい時代にも、陽は昇り、空は蒼く、水は滾々と流れる。 
そして大地に花が咲く。

何も特別なことなどない。 
ただ、我々のほうが振り回されているだけなのだ。

 

sak


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