acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

第二次北海道遠征(幌尻岳・十勝岳・大雪山・トムラウシ山・後方羊蹄山)登山

2012年10月22日 09時54分13秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
2012.08/10(金)-19(日) 天気:晴れ・晴れ・晴れ→曇り・雨・雨→晴れ・晴れ・曇り→雨・雨・晴れ・晴れ

幌尻岳・十勝岳・大雪山・トムラウシ山・羊蹄山登山(北海道遠征)をしてきました。
メンバー:単独。 装備:補助ロープφ6.0×12m(使用せず)
 

10日(金) 車で大洗港まで行き、18:30発のフェリー(さんふらわあ ふらの)で北海道に向かう。船中(泊)。

11日(土) 13:30苫小牧港着、車で移動し食料の買出し=二風谷=平取温泉まで行き車中(泊)。

12日(日) 3:00とよぬか山荘(シャトルバス)=4:00第1ゲート~4:35第2ゲート~5:40取水口~7:10幌尻山荘~9:10命ノ水~11:15-35幌尻岳~13:20命ノ水~14:40幌尻山荘(泊)。

13日(月) 4:15幌尻山荘~6:00取水口~7:05第2ゲート~7:40第1ゲート(シャトルバス)=8:40とよぬか山荘、車で移動し日高沙流川“ひだか高原荘”で入浴=占冠=北の国から“五郎石の家”=富良野=十勝岳望岳台まで行き車中(泊)。

14日(火) 7:00望岳台P~8:10十勝岳避難小屋~10:20-55十勝岳~12:10十勝岳避難小屋~12:55望岳台P、車で移動し露天風呂“吹上の湯”で入浴=美瑛=天人峡=旭岳温泉Pまで行き車中(泊)。

15日(火) 6:00旭岳温泉P(ロープウェイ)=6:15すがたみ~6:35旭岳石室~8:10-45旭岳~9:50旭岳石室~10:15すがたみ(ロープウェイ)=10:30旭岳温泉P、車で移動し=旭川=とうまスポーツランドで温泉入浴=上川=層雲峡=大雪湖=渓流釣り=糠平湖=然別湖=道の駅“瓜幕”まで行き車中(泊)。

16日(火) 悪天のため登山中止。車で移動し=鹿追=帯広=十勝川温泉“かんぽの宿”で入浴=士幌=瓜幕=トムラウシ温泉=短縮登山口まで行き車中(泊)。

17日(火) 4:10短縮登山口P~4:35温泉コース分岐~5:20カムイ天上~7:45前トム平~9:25-50トムラウシ山~11:05前トム平~13:15カムイ天上~13:55温泉コース分岐~14:10短縮登山口P、車で移動しトムラウシ温泉“大雪山荘”で入浴=十勝清水=占冠=夕張=千歳=支笏湖=道の駅“ニセコビュープラザ”まで行き車中(泊)。

18日(火) 車で移動し、4:35羊蹄山登山口P~5:30二合目~6:45六合目~8:05九合目~8:50-9:20後方羊蹄山~9:50九合目(1:00)~10:40六合目(1:00)~11:30二合目~12:00羊蹄山登山口P、車で移動し“まっかり温泉”で入浴=オロフレ峠=登別温泉=苫小牧港まで行く。18:45発のフェリー(さんふらわあ さっぽろ)で茨城に向かう。船中(泊)。

19日(火) 14:00大洗港着、帰路に着くの9泊10日の行程です。


先月に引続き北海道の山に行くことにする。オンシーズンなのでフェリーは発売日にすぐ予約した。
大洗港に到着し乗船手続きを済ませフェリーに乗り込みエコノミールームに入ると超満員でした。
取れない人も多かったようだし早めに予約して正解だった。さっそく乗船祝いにエビスビールと枝豆で乾杯する。
落ち着いた頃に船内探検をし、タイタニックじゃないが不測の事態にも対応できるよう下調べをする。
一通り歩いたら本格的に宴会をするべく船内に戻る。クーラーボックスに酒とつまみは充分持ってきたので大宴会も可能である。
仕事でだいぶ疲れていたらしく早めに意識不明になり寝てしまったようだ。

朝早く目覚め、混まないうちに風呂に行って汗を流してサッパリすることにする。
流れる海を見ながら入る風呂が船旅での一番のお気に入りである。
甲板に出て潮風をあびて景色を見るが海しか見えないのでそうそうに飽きてしまう。
今日は車の運転があるので、ビールを飲むわけにもいかず読書をしてのんびり過ごす。
苫小牧港に到着し下船したら食料の調達にコンビニに寄る。
地元のセイコーマートは手作りの総菜などが美味く北海道ではおすすめである。
食料を調達したら一路日高の平取を目指す。
無料の高速道路を走り二風谷のアイヌ資料館に寄る。
ここは牛肉が有名らしく、ぴらとり温泉で汗をながし隣のレストランで平取牛を食べる。
今晩はここの駐車場で車中(泊)することにするが大失敗で、9時まで営業しておりうるさくて寝れなかった。




大洗港で乗船手続きをすませフェリー前で順番待ちをしている。



二風谷の風景です。前方に見える岡がアイヌの祭祀を行ったところらしい。




ぴらとり温泉です。ここの駐車場で初日の車中泊をする。



寝不足の中深夜に、とよぬか山荘を目指して出発する。
寝過ごして始発のシャトルバスに乗り損なうと後の行程が大きく狂うので、気が気じゃなかった。
とよぬか山荘に到着するがシーンとして誰もいない感じで、しかたないので時間まで車で寝ることにする。
シャトルバスは3時頃に到着し、なんか適当な感じに乗り込み額平林道第1ゲートに向かう。
到着するがまだ真っ暗である。誰も出発しないで様子を見ている。
ヒグマを怖がっているようなので、しかたながいので私が一番に出発する。笛を吹きながら注意して進む。
林道歩きの途中で明るくなるが、この林道歩きが長いのなんのって帰りも歩くとなるとやんなります。
途中で若者ソロトレッカーと話しながら歩くとハイペースにつられ二番乗りで取水口へ到着する。
ここで若者朝飯食うとのことで1人先に沢沿いの道を進む。
なんか早い感じがするが入渓準備をしてると、後から来た親子連れにここが徒渉点かと聞かれるが判らないと答える。
私的にどうせ入渓するのだからどこでも同じなんだよね。
沢登りコースは日頃の山行のおかげでぶっちぎりの早さで幌尻山荘に到着し一番手に追いつく。
ここで沢装備を脱ぎ物干に吊るしザックを小屋に預け、サブザックに水とパンを入れて山頂を目指し登山道を進む。
樹林帯の中は平凡な感じの急登の登山道である。標高1,600m位の森林限界を越える辺りが稜線となり視界が開ける。
ここで体調の異変を感じる。息切れが酷くなり動悸がするようになり、この時点では高山病かと思った。
でもこの標高でなるのかなと思いながら、ペースダウンして休みながら登ることになる。
外輪山の到達すると遥か彼方に幌尻岳山頂が見える。なだらかな稜線にみえるが長い長い。
牛歩のような歩みでここで沢山のハイカーに抜かれるが、休み休み高山植物を愛でながら進む。
あんなに晴れていたのに山頂に着く頃にはガスがかかるようになり展望は今一になる。
山頂でランチをして息をととのえて下山することにする。標高が下がれば体調も良くなるはずとあいかわらずのゆっくりペースで下山する。
命ノ水場付近になり標高1,600mまで下ったのに体調はあまり芳しくない。
これは???ここで後頭部が腫れていることを思い出し蜂に刺されたのかと、もしかしてアナフィラシキー症状なのかもしれない。
ま、とにかくショック死は無さそうなので今晩は小屋泊まりして休養することにする。
小屋に到着すると結構な人たちが宴会などをしている。私はさくさくと食事をしてお酒はほどほどに小屋に入いることにする。
天気は下り坂で明日朝には雨になる予報である。幌尻岳のカールを目の当たりにしたので雨が降る前に沢を下りたいと思い、日の出前の出発を管理人に伝える。
そんな訳で早めの就寝となる。




長い林道を歩き終点の北海道電力の取水口に到着する。




ここより入渓するが、へっつて行けばまだ先まで沢沿いを歩ける。




幌尻山荘です。地元山岳会が管理しており毛布一枚支給されますがシュラフ持参で自炊となります。




樹林帯の中を歩き森林限界を越えると戸蔦別岳▲1,959mの稜線が見える。




北カールを見下ろしながら外輪山を周回し幌尻岳山頂を目指す。




外輪山より北カールを見下ろす。沢がありテント泊したら気持ちよさそう。




幌尻岳▲2,052.8m山頂です。あいにくガスが上がってきて視界は悪いです。




山頂より東カールを見下ろす。こちらもすばらしいU字谷です。




北カール全景です。広大なジョウゴのようで雨が降ると額平川は簡単に増水するだろう。



早朝3時に起き出し、忍び足で小屋を出て出発準備をする。
私だけかなと思いきや意外と多くに人が出発準備を始めており、みんな幌尻岳山頂を目指して出発していく。
沢を下るのは私だけである。ま、普通の人はそうだろうなと思い沢靴を履く。
すこし明るくなってきたので出発する。来る時に地形は覚えてきたので迷うこと無く沢を下る。
場所によっては水流沿いにショートカットして進む。ジモティーにもまけない早さで取水口に到着する。
ここで朝飯をとると雨が降り出して来た。もう増水しても下山できるので安心して歩く。
林道歩きは登るときは暗かったのでアブがいなかったが、雨なのにアブの猛攻を受けのんびり歩けなくなくなった。
そんな訳で早めにシャトルバス乗り場に着いたはいいもののアブの大群が・・・。
スーパーハウスの待合所に逃げ込み中にいるアブを退治し、なんとか着替え休むことができた。
しばらくするとバスが到着し、無事乗り込み一座目の幌尻岳山行が終了する。

とよぬか山荘に到着し、日高沙流川温泉に向けて車を走らす。
途中で大雨になり日の出前に下山して正解だったと思う。ひだか高原荘で入浴し疲れを癒す。
次の目的地があるのであまりのんびりもできず、しかたなく大雨に中を出発する。
日高・占冠と寄り道しながら富良野に入る。ここは北の国からの舞台でありロケ地を見てみたいと思っていた。
五郎石の家を見学し、同じ敷地内の最初の家を見て、名物の富良野カレーを食べに行く。
一番有名なカレー店は移転したらしく見つけることができず、二番目に有名なカレー店に行った。
私的にバッチグーの美味さでなんとか探したかいがあった。
だいぶ時間も押してきたので十勝岳登山口を目指して望岳台に向かう。




夜明けには大雨なので増水前に下山します。深夜にひっそりと小屋を出て準備中。




林道第2ゲートです。シャトルバスの乗り場までもうすこし、雨の林道歩きも終わりです。




シャトルバスから額平林道を見る。道はそれほど悪くない。




北の国からのロケ地めぐりです。初回から見てました。




五郎石の家です。すごく良いロケーションに建っています。




富良野はカレーが名物らしく、有名店のオムカレーを食しました。



望岳台で車中泊し朝を迎えるが、あれれ晴れじゃなかったの?
モチベーションは一気に急降下し、様子見とばかりにまた寝ることにする。
雨が小雨になってきたところで出発することにする。こんな天気で登るのか~と意気消沈しているが幌尻岳の時と違って息は切れない。
そうこうしていると十勝岳避難小屋への分岐を過ぎ、火山礫の急登を登り昭和噴火口が見えると空が晴れ上がった。
遠くに美瑛岳や十勝岳山頂が見えやる気が出て来た。サクサクと溶岩がくだけた道を歩き山頂直下にせまる。
このまま直登したいところだが無理は禁物と正規登山道をのぼること、すこしで山頂に到着する。
360度の展望でやはり山は天気が良くないとねと思う。
本当はここからトムラウシ・大雪山と縦走したいところだが観光もしたかったので往路を戻ることにする。
下山は絶好調に早さで、ナイスなタイムで望岳台まで行くことができた。
ここでヘリコプターが旋回しているので遭難かと思いしばし様子を見ることになる。

宮沢りえ入浴で有名になった吹上の湯露天風呂へ向かう。石けんは使えないがなんせタダなのがいい。
熱めの湯で温泉入った~って感じになる湯であった。
とりあえずさっぱりしたので次の目的地に向かう。途中青い池に寄りたかったが大渋滞なので素通りする。
美瑛の街でガソリンを入れ美味い店を紹介してもらう。さて名物はというと、またまたカレーとのこと。
美瑛豚が美味いとのことなのでカツカレーを注文するがローズポーク並に美味いのには感心した。
腹もふくれたことだし天人峡に向かい羽衣の滝を見ることにする。
名瀑百選であるが温泉街から徒歩15分で行ける素晴らしさであるが簡単に行けすぎるとありがたみに欠ける。
時間も押してきたので旭岳ロープウェイの無料駐車場に向かう。




しばらく待機し小雨の中を出発しました。望岳台の石碑の脇を通ります。




昭和噴火口を過ぎるころには晴れ上がりました。十勝岳山頂が見えます。




山頂直下から見上げる。踏み後があるが右側の岩稜から登るようです。




十勝岳▲2,077m山頂です。360度の展望です。




北方稜線には平ヶ岳・鋸岳の向・美瑛岳▲2,052.2mが見えます。




南方稜線には、上ホロカメック山・三峰山・富良野岳▲1,911,9mが見えます。




前十勝岳の噴火口です。噴煙が風にたなびいています。




十勝岳避難小屋です。美瑛岳への登山路の分岐近くに建っています。




望岳台より十勝岳を見る。空は晴れ上がり良い天気になりました。




北の国からの宮沢りえの入浴で有名になった、吹上の湯露天風呂です。




美瑛で食べたカツカレーです。美瑛豚はローズポークなみに美味い。




天人峡にある羽衣の滝です。温泉街から少し歩くだけで見ることができます。



旭岳ロープウェイの駐車場は涼しくて、トイレも綺麗で快適に眠ることができた。
今日は下山後の道中が長いので始発のロープウェイに乗り大雪山最高峰旭岳に向かう。
天気は快晴で最高の登山日和である。すがたみ駅に着くと正面に旭岳がどかんと鎮座しており立派な山容である。
サクサクと山頂を目指し、神々の遊び場という大雪山の山々を堪能しながら登る。
そうこうしているうちに旭岳山頂に到着し、360度の展望を楽しむ。ここで早めのランチをとり名残惜しいが下山する。
ここも快調に下山するが、膝カックンで難儀している女子高生を助ける。若い子にはいつでもやさしいのである。
ちょっと時間ロスだがしかたあるまい。あまりにも早く下山してしまったため温泉がまだ空いてない。

しかたないので先に進むことにする。旭川を抜け当麻町営キャンプ場で日帰り温泉施設を見付けここで入浴する。
なかな良い温泉であった。ここで海鮮丼を食し層雲峡に向かう。途中上川で氷のパビリオンなるものは発見し入ってみる。
マイナス41度を体験するというもので、冬の八ヶ岳を登っているので私的には感動はあまりなかった。
いよいよ有名な層雲峡に入るが期待していたほどではなかった。銀河の滝・流星の滝も遠くからしか見れないのでそれほどでもない。
まだ先は長いので大雪湖から三国峠に向かうが、途中の石狩川源流の沢で入れそうな所を見つけ入渓する。
さっそくエサ釣りで竿を振ると一発でイワナが掛かる。気を良くしまた振るまた一発で釣れる。
ま~魚が居るは居るは、釣れる釣れるは!死ぬほど釣れるとはこのとであろうな。
あまり釣れるすぎると飽きてくるので、毛針のテンカラ釣りに変えるがそれでも釣れまくる。いやはやおそるべし北海道である。
その気になれば1日1,000匹釣ることも可能だろう。
いいかげん飽きたところで竿を仕舞い樹海ロードを走り糠平湖・然別湖と通り、道の駅うりまくで車中泊することにする。




旭岳ロープウェイに乗り込み駅を見る。いい天気に気分も晴れやかです。




すがたみ駅から降りてすぐのところにチングルマの群生越に見た旭岳です。




自然散策路から見ることのできる噴煙です。かなり活発に活動してます。




似せ金庫岩近くから見た山頂です。火山の山らしく瓦礫の登山路を登ります。




遠くにトムラウシ山が見えます。神々の遊ぶ庭と言われるがピッタリの風景です。




山頂直前から見た姿見平です。広大な庭園と地獄谷が一体となっています。




大雪山(旭岳)▲2,290,9m山頂です。360度の雄大な景色が見れます。




北には比布岳が見えます。手前の沢沿いに周回して下山できる登山道があります。




東には熊ヶ岳の御鉢が見えます。外輪山右を通っているのが白雲岳への縦走路です。




日本一寒いといわれる上川の氷の美術館で、ー41度の寒さを体験してきました。




層雲峡にある銀河の滝です。となりには流星の滝があり双耳滝になっています。




石狩川の上流でテンカラ釣りをしてみました。イワナが死ぬほど釣れます。



朝目がさめるとまだ雨は降っていないが、今前線が通過するのでトムラウシは荒天であろうことは想像できる。
のんびり朝寝坊したいところだが、毎日早起きしてるのでいつまでも寝てられない。
今日は休養日と決め観光することとし、まずは帯広で有名な豚丼を食べることにする。
ちょっと昼には早いが出かけることにする。帯広周辺は大きな川が何本も流れて大平原で牧場が沢山ある。
瓜幕は競走馬では有名なとこらしく、泊まった道の駅も馬に乗れるらしい。
帯広市街に着き有名店で豚丼を食べるが、ローズポークのほうが断然美味くちょっとがっかりである。
次に温泉でのんびりしようと美人の湯で有名な十勝川温泉に向かう。
予定していた温泉が改装中で、はて午前中で入れそうな温泉もなく公園の足湯にとりあえず入ることににする。
その脇に温泉宿の看板があり、かんぽ宿は午前中から営業している発見し、さっそく入りに行くが茶褐色の湯で肌がスベスベになった。
だいぶ疲れが取れたのでトムラウシ短縮登山口に向かって出発する。士幌町経由で周回して瓜幕に戻り十勝川の源流沿いの道を北上する。
暗くなる前に到着するが、若者パーティの遭難騒ぎがあったり、道を間違えて下ってしまった登山者など波瀾万丈の展開である。




帯広市街に行き、有名な豚丼を食べてきました。ローズポークのショウガ焼きのほうが美味い。




十勝川温泉の足湯です。タンニンが多く含まれているらしく肌がスベスベになります。




トムラウシ山の短縮登山口に着きました。ここで遭難騒ぎがあった。



今日は晴れだろうと夜明け前に起き出すが、すごい雨降ってるではないか?!
こんなはずでは・・・モチベーションが一気に下がる。でも予備日は昨日使ってしまったので出発準備を始める。
歩き出してしばらくすると明るくなる。雨もすこし小雨になったようでホッとする。
カムイ天上を通過すると登山道は田んぼ状態で、笹薮をヘッツて進むので時間と体力を消耗する。
これは登山靴ではなくスパイク長靴で来るべきところで、とても天上とはいいがたい感じである。
ここが今回の核心部であったのは間違いない。コマドリ沢分岐で徒渉してからは、ちゃんとした登山道になった。
ガスと小雨であいかわらず視界は悪いがコンパスでルートファイディングしながら進む。
山頂直下になるとにわかにガスが切れ青空が顔を出す。天気は晴れなんだけどここだけが雨なんだと大雪山特有の天気がすこし判った気がした。
山頂に着くと元ワンゲルの単独ハイカーがいて話をすると昨日は避難小屋で沈殿していたとのこと。
それは正しい判断だったとほめてあげ、昨日の遭難騒ぎを話してあげだ。北海道の山は夏でも風が冷たく甘くみると大変な目にあうと思う。
他の人が先に下山して、一人しばらく粘ってみたが晴れる様子もないので下山を開始する。
またあの田んぼ道を歩くとなると気が思いがしかたがない。下山中もあいかわらず視界は無い。
下山では登山靴がついに完全浸水して、やけになってピチピチ・チャプチャプ・ランランランと鼻歌まじにり歩いてやった。ワイルドだろ~っ。
下山後はトムラウシ温泉大雪荘で入浴し、一路後方羊蹄山に登るべくニセコに向かう。




カムイ天上ですが、どこが天上という感じです。雨の中を地道にあるきます。




コマドリ沢分岐です。ここを徒渉して対岸にわたり枝沢筋を登ります。




前トム平です。ごらんのようにガスで視界はありません。




トムラウシ公園ですが、ここでもガスと雨で視界はありません。




こっちのほうに山頂があるらしいのだが、ぜんぜん見えません。




やっと縦走路に出ました。ここから北に向かい岩稜帯を登ります。




山頂直下から一瞬だけトムラウシの頂きを見ることができました。




トムラウシ山▲2,141,2m山頂です。一瞬だけ晴れました。




山頂から北にのびる岩稜帯の縦走路です。晴れそうで晴れない天気です。



道の駅ニセコニュープラザで朝を迎えるが、車中泊が沢山いてビックリした。
しかし今日は天気は快晴で気分が良い。天気予報は昨日と変わらないはずなのに大雪山系の山は恐るべしである。
夕方のフェリーの時間があるので、暗いうちに半月湖の登山口に向かい日の出前に出発をする。
8合目までの登山道は樹林帯の中で眺望は今一であるが、おもったほど急登ではない。
9合目になると視界が開けて絶景となる。ちょうど雲海の上に出て太陽が燦々と照っている。
外輪山の気持ちのいい登山蔵を半周すると後方羊蹄山山頂である。
これで今回の目的の五座登頂を完了して気分は上々である。ここで食したザルラーメンが美味かった。
御鉢周りをして帰りたかったが、苫小牧まで距離があるので往路を戻るこにする。
下山も絶好調の早さで下り予定時間より早めに登山口へ到着する。

まっかり温泉で入浴し、洞爺湖を半周しオロフレ峠を越え登別温泉を通り苫小牧へ。
コープで鮭とばを沢山買い込み、回転寿司で北海道の魚をたらふく食べる。
苫小牧港で“さんふらわあ さっぽろ”に乗船し一路茨城に向かう。




6合目付近の登山路です。ガスの中地道に低木の林の中を登ります。




9合目になると雲海の上にでました。お~っと言うくらい快晴です。




外輪山に出て羊蹄山の山頂がはるか遠くに見えます。ここからはのんびり歩きます。




左周りの外輪山はこんな感じの登山路で歩きやすいです。




山頂が近くに見えてきました。右側の方は険しそうな道になっています。




山頂の御鉢の中です。綺麗な火口で時間があれば降りてみたかった。




後方羊蹄山▲1,893m山頂です。360度の展望を満喫しました。




ニセコの街が眼下に見えます。帰りのフェリーの時間もあり脱兎のごとく下山します。




さんふらわあ“さっぽろ”の船窓から海を眺めながらのビールは美味いです。


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