東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

ヒツジの脱走

2020-08-29 12:14:47 | ノルウェーの動物 dyr
この夏は羊のドラマが多かった…

夏の初めの頃
この辺りにはあるまじき暑さで何頭かの子羊がバタバタと倒れ
おっぱいに炎症を起こすおかあさんヒツジに
病気になって毛の抜けるヒツジ…

オーナーの羊農家さんも幾度となく足を運んでくれて
調子の悪い子を連れて帰ったり病気を調べたり
とうとう重機を持ってきて大々的に状態の良くない草を刈ったり
それはもう大忙し

加えてヒツジが脱走する事件発生

彼らは柵などのない自然の中で放牧されていますが
川の向こう側へは行かないように
橋にはどこもゲートが設けてあります

でも
そのことを理解していない地方や外国からの観光客が
橋を渡る際にゲートをちゃんと閉めてくれなくて
ヒツジが出て行ってしまうということは過去にもありました

でも今年は同じヒツジが
うちの最寄りの橋から4回も脱走
これはおかしい…


(すきあらばと橋の近くでゲートが開くのを待ち構えるヒツジ)

最初にヒツジが脱走したことに気づいたのは
橋の上に残された大量のフン
あってはいけない場所にあるフン

ゲートの向こう側のずっと先を5kmほど行った場所には
これまた、いてはいけないはずの隣の県のヒツジの一群が
はるばる山を超えて遠征してきていることを知っていたので
初めはその群れがとうとううちの近くまでやってきたのかと思いました

でもある日
仕事へ行こうと車で橋まで来たら
ゲートの向こう側に見慣れたタグをつけたヒツジが3頭
やっぱりうちの預かりヒツジが脱走していたか…


(ゲートにへばりついて座っている)

あのね
そっちはダメなの
なんでそこにいるの?

呼びかけながらゲートを開けると
ススっと知らん顔をして逃げようとするおかあさんヒツジと
それについていく仔羊



ちがうでしょ
こっちに戻りたいんでしょう?
ホラ、こっちだよー

ヒツジは人や犬に目の前に立たれると向きを変えたがるので
おかあさんヒツジの行く手に回り込んで踵を返させます



ふう
やっと本来いる場所へと帰っていったよ…

ああ…もうみんなおなかこわしてお尻が真っ黒
橋の掃除が大変だわ
3年前に作り替えて以来初の洗礼



シャベルで大きな固まりをどかしたら
デッキブラシで地道にこすり洗い
川から水をいくらでも汲めるのがせめてもの救いです



しかしその後
この3頭はゲートを越えてあっちへ行ったり戻ったりするのを
趣味にしていることが判明
(義父が犯行現場を目撃)

出て行っても必ず数日で帰ってくるので安心といえば安心だけど
繰り返される橋の掃除が
ただでさえ多い夏の外仕事に追加されて迷惑なんですけど



聞いてる?
アナタですよ
8番のおかあさん
(※おかあさんヒツジの首にはベルと番号札)

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