東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

夏の動物

2021-06-11 10:44:26 | ノルウェーの動物 dyr
羊農家さんがトレーラーでヒツジを連れてきました



放牧の季節です

ノルウェーのラム肉はかなり美味しいんですけれど
それもそのはず
ヒツジたちは夏を自然の中でのびのびと過ごし
栄養のある美味しい草がよりどりみどり

みんな狭いトレーラーから解放されて
興奮気味に猛然と草を食べ始めます



冬のあいだずっと納屋にいたせいで
特にお母さんヒツジの毛皮は薄汚れて見えますが
しばらく森で暮らすうちにきれいな白いヒツジに戻ります

お母さんたちは毎年ここにきているので慣れたもの
わたしと相方のことも
「ああ、またアンタたちね」と気にも留めない様子



羊がいる数ヶ月間は
庭に入ってこないようにゲートを閉めておかないといけなくて
出入りのたびに開け閉めする手間が増えるうえ
車のタイヤにくっついて入ってくる羊のフンが
庭に散らかるというオマケがつきますが

愛くるしい仔羊たちを見るたびについ頬がゆるんで
そんなことも気にならなくなります


(ゲート前に寝そべるのが好きなヒツジたち)

ハイ
ちょっと出かけるからね
お母さんたち、道開けてくれる?

と頼んでも
車がギリギリまで近寄ってくるまで立ち上がろうとしない彼女たち
ようやく移動をし始めてからも
しばらくは車の前を歩きたがるので
朝は少し余裕を持って出発するようにします

家の周囲に数百頭のヒツジがウロウロし始めると
冬のあいだ毎日のように見かけていたシカの姿はどこかへ消え失せて
その代わりにたまに目にするのはキツネやリスなどの小動物


(道の右端にたたずんでこちらの様子を伺っているリス)

この日、山道で会ったリスは
車の前を少し走っては止まってを繰り返して
完全に遊んでいました



でもキツネは
人間に手ひどく狩られた歴史が遺伝子に刻まれているらしく
会うとすぐにそそくさと立ち去っていきます

そういえばふもとの集落には
昔キツネを毛皮のためにたくさん採ってブリーディングしていた頃の
ゲージがいまだにあります
良質な毛皮のキツネの品評会もあったのだとか

ウサギもそう遠くないむかし食用に狩られていたはずですが
義父がここで暮らしていた頃から冬に干し草をあげ始めて
すでに何世代目にもなる今のウサギたちは
ほとんど飼っているくらいに慣れていて
そこがキツネと違うところです



おっ
今朝も美人だね

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